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花粉症に使用できる注射の種類と特徴
花粉症の治療に使用される注射は、主に以下の5種類があります。
| 特徴 | |
| 皮下免疫療法 | 根本的な体質改善を目指す 3〜5年の継続が必要[1] |
| ゾレア(抗IgE抗体注射) | アレルギー反応の原因となるIgE抗体をブロックする[2]重症 ・最重症のスギ花粉症に使用[2] |
| ステロイド注射 | 副作用リスクから推奨されていない[1]即効性が期待できる[3] |
| ヒスタグロビン注射 | アレルギー体質の改善を目指す[4] スギ花粉以外のアレルギーにも効果が期待できる[4] |
| ノイロトロピン注射 | アレルギーに関わる好酸球の働きを抑える[5]他の治療と併用しやすい[5] |
注射ごとに作用機序や特徴が異なり、症状の程度や治療目的によって、どのお薬を選ぶかが変わります。
ここでは花粉症に使用できる各注射の特徴についてご紹介しますので、医師と治療法について相談する際の参考にしてください。
皮下免疫療法
皮下免疫療法は、花粉のエキスを少量ずつ注射することで体を花粉に慣れさせ、アレルギー反応を起こしにくい体質へと改善する治療法です。
毎年つらい症状に悩まされている方や、根本的に花粉症を治したい方に向いています。
治療期間は3〜5年と長期にわたりますが、治療終了後も効果が持続するため、将来的にお薬に頼らず花粉シーズンを過ごせる可能性があります[1]。
ゾレア(抗IgE抗体注射)
ゾレアは、アレルギー反応の原因となるIgE抗体をブロックし、ヒスタミンなどのアレルギー物質の放出を抑える注射薬です[2]。
内服薬や点鼻薬を使っても症状がつらい方や、重症・最重症のスギ花粉症と診断された方に向いています[2]。
血液検査の数値など適応条件がありますので、気になる方は医師に相談してみましょう。
ステロイド注射
ステロイド注射は、強力な抗炎症作用により花粉症の症状を素早く抑える効果があります[3]。
ただし、全身性の副作用を起こす可能性があるため、日本アレルギー学会発行の「アレルゲン免疫療法の手引き」では花粉症治療薬として推奨されていません[1]。
花粉症の治療法としては、ほかの選択肢を優先する場合が多いでしょう。
ヒスタグロビン注射
ヒスタグロビン注射は、アレルギー反応全体を抑えることで、くしゃみや鼻水などの症状を和らげる注射薬です[4]。
気管支喘息やアトピー性皮膚炎など、スギ花粉以外にも複数のアレルギー症状がある方に向いています[4]。
まとめてアレルギー症状を緩和したい方は、治療の選択肢として医師に相談してみましょう。
ノイロトロピン注射
ノイロトロピン注射は、アレルギーに関わる好酸球の働きを抑え、鼻炎症状を和らげる注射薬です[5]。
ほかのお薬と相互作用を起こしにくいため、ほかの治療と併用しやすい特徴があります[5]。
花粉症のお薬が効きにくくなってきた方など、既存の治療に上乗せして効果を高めたい場合は、適応できるか医師に確認してみましょう。
花粉症の注射治療における注意点
注射治療を検討する際には、以下の点について理解しておくことが大切です。
- 花粉症の程度によっては適応にならない可能性がある
- 持病がある場合は注射治療が受けられない可能性がある
- 副作用でアナフィラキシーを起こす可能性がある
花粉症の注射治療はすべての方が受けられるわけではなく、注射ごとに適応条件や禁忌事項があります。
以下で、それぞれの注意点について解説します。
花粉症の程度によっては適応にならない可能性がある
注射治療は、適応できる人が限定されている場合があります。
たとえばゾレア注射は、以下の条件を満たす方が対象です[2][6]。
- 12歳以上でスギ花粉症の診断がついている
- 重症または最重症のスギ花粉症である
- 既存の治療を1週間以上おこなっても効果が不十分
- スギ花粉抗原に対する血清特異的IgE抗体がクラス3以上
- 血清中総IgE濃度が30〜1,500IU/mLの範囲内
- 体重が20〜150kgの範囲内
軽症〜中等症の花粉症の場合、まずは内服薬や点鼻薬での治療から開始することも少なくありません。
症状の程度によっては注射薬を使用できないケースもありますので、注射による花粉症治療を希望している場合は医師に確認しましょう。
持病がある場合は注射治療が受けられない可能性がある
持病や体質によっては、注射治療が適さない場合があります。
たとえばステロイド注射の場合、以下にあてはまる方は医師の判断により使用できない可能性があります[3]。
- お薬の成分でアレルギーを起こしたことがある方
- 糖尿病や高血圧のある方
- 消化性潰瘍の既往がある方
- 妊娠中や妊娠の可能性がある方
- 感染症にかかっている方
このほかにも、注射の種類ごとに禁忌が定められており、該当する場合は使用できないことがあります。
注射治療を希望する場合は、現在服用中のお薬や持病について必ず医師に伝えましょう。
副作用でアナフィラキシーを起こす可能性がある
注射治療には、アナフィラキシーなどの重篤な副作用のリスクがあります。
とくに皮下免疫療法では、アレルゲンを直接体内に投与するため、まれにアナフィラキシーが起こる可能性があります[1]。
注射治療は医師の管理下でおこなう必要があり、投与後はアナフィラキシーなどの重篤な副作用がないことを確認するため、少なくとも30分は院内で経過観察をおこなうのが一般的です[1]。
過去にお薬でアレルギー反応を起こしたことがある方は、事前に医師に伝えておきましょう。

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花粉症の注射と内服薬・点鼻薬の違い
花粉症の注射治療で主に使用される「ゾレア」「皮下免疫療法」と、内服薬・点鼻薬の違いを表にまとめると、以下のようになります。
| 注射薬[1][2][7][8] | 内服薬[9][10] | 点鼻薬 | |
| 効果発現時間 | 【ゾレア】 早ければ4週間ほど 【皮下免疫療法】 約3か月 | 早ければ1時間程度 | 早ければ24時間以内 |
| 通院頻度 | 【ゾレア】2〜4週間ごと【皮下免疫療法】増量期:週1〜2回 維持期:2週に1回〜4週に1回 | 1〜3か月に1回程度 | 1〜3か月に1回程度 |
| 治療期間 | 【ゾレア】 花粉シーズン中 【皮下免疫療法】 3〜5年ほど | 花粉シーズン中 | 花粉シーズン中 |
| 薬剤費(3割負担) | 【ゾレア】 月あたり約3,500円〜 【皮下免疫療法】 月あたり数千円〜 | 月あたり数百円〜 | 月あたり数百円〜 |
※上記の表は目安で、個人差があります。
注射治療を検討する際には、効果が現れるまでの期間や費用、通院の負担などを総合的に考慮することが大切です。
以下では、それぞれの違いについて詳しく解説します。
効果の現れ方の違い
内服薬や点鼻薬に比べて、注射薬は効果が現れるまでに時間がかかる傾向があります。
ゾレア注射の効果発現時期は早ければ4週間、皮下免疫療法では少なくとも3か月かかるのが一般的です[1][7]。
一方、抗ヒスタミン薬などの内服薬は早ければ服用から1時間程度、点鼻薬は早ければ24時間以内に効果を感じられる場合があります[8]。
注射薬というと即効性があるイメージを持つ方もいるかもしれませんが、花粉症治療でよく使用されるゾレアや皮下免疫療法は効果発現が比較的ゆっくりです。
すぐに効果がみられなくても、自己判断で使用を中止せず、医師に相談するようにしましょう。
対象となる症状の重症度の違い
内服薬や点鼻薬は軽症から最重症まで幅広く使用できますが、注射治療は基本的に内服薬・点鼻薬で効果が不十分な場合に選択される治療法です[1]。
ゾレア注射は、既存の治療で効果が不十分な重症・最重症のスギ花粉症の方が対象です。
皮下免疫療法は軽症から重症まで幅広い方が対象ですが、とくに内服薬などで十分な効果が得られない方や、根本的な体質改善を希望する方に検討されます[1]。
注射治療は希望すれば誰でも受けられるわけではなく、症状の程度や条件によっては適応にならない場合もあります。
花粉症の症状がよくならない場合には、内服薬や点鼻薬の種類を変更することで改善がみられるケースもありますので、まずは医師と相談して自分に合った治療法を見つけましょう。
費用の違い
内服薬や点鼻薬に比べて、注射治療は費用が高くなる傾向があります。
内服薬や点鼻薬は、薬剤費として月あたり数百円程度から治療を続けられます[10]。
ゾレア注射については、体重や血清中総IgE濃度によって投与量が決まるため、1か月あたりの薬剤費だけで約3,500円〜約25,000円と費用に幅があります。
皮下免疫療法は月あたり数千円程度と費用は抑えられますが、3〜5年の長期にわたる通院が必要です[9]。
注射治療は継続が必要なため、内服薬や点鼻薬よりもトータルの費用が高くなりやすい点を考慮しておきましょう。
通院頻度の違い
注射の種類によっては、内服薬や点鼻薬よりも通院頻度が多くなる場合があります。
内服薬や点鼻薬は1回の処方で1〜3か月分をまとめて受け取れることがあり、通院の負担が少ないのが特徴です。
一方、ゾレア注射は2〜4週間ごと、皮下免疫療法は増量期に週1〜2回の通院が必要です[1][2]。
注射による治療は通院頻度が多くなったり、治療期間が長くなったりする可能性があるため、定期的に通院できる方に向いている治療法といえるでしょう。
皮下免疫療法と舌下免疫療法の違い
アレルゲン免疫療法には、医療機関で注射をおこなう「皮下免疫療法」と、自宅で錠剤を服用する「舌下免疫療法」の2種類があります[11]。
どちらも体を花粉に慣れさせて根本的な体質改善を目指す治療法ですが、投与方法や通院頻度などに以下のような違いがあります。
| 皮下免疫療法[1] | 舌下免疫療法[1] | |
| 投与方法 | 医療機関で皮下注射 | 自宅で服用 |
| 投与頻度 | 増量期:週1〜2回 維持期:2週に1回〜4週に1回 | 毎日服用※初回は医療機関で服用 |
| 治療期間 | 3〜5年 | 3〜5年 |
| 効果 | 約7割で症状改善 | 約8割で症状改善 |
| 副作用リスク | まれにアナフィラキシーを起こす可能性がある | 口腔内の腫れ ・かゆみ アナフィラキシーのリスクは皮下免疫療法より低い |
| 保険適応 | ○ | ○ |
皮下免疫療法は医師の管理下で投与するため、万が一、副作用が起きた場合にすぐ対応できるメリットがあります。
一方、舌下免疫療法は自宅で毎日服用できるため、頻繁に通院するのが難しい方に向いています。
どちらの治療法が自分に合っているか、医師と相談して決めましょう。
\予約時は”アレルギー科”にてご予約ください/
※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。
※お薬の処方がない場合は診察料1,650円(税込)がかかります。
※触診・検査が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。
2026年の花粉飛散予測と早めの対策
日本気象協会の予測によると、2026年のスギ花粉は以下のような傾向が見込まれています[12]。
- 九州エリアは2月上旬頃から、その他の地域は2月中旬〜下旬頃にスギ花粉の飛散がスタートする見通し
- 東海地方から北海道にかけては、平年を上回る飛散量になる可能性がある
花粉が飛び始めてからお薬を使い始めると、症状を十分にコントロールできない可能性があります。
毎年症状が重い方は、飛散開始の1週間ほど前から治療を始める「初期療法」が効果的です[11]。
花粉シーズンに入る前に医療機関で相談し、準備を進めましょう。
※花粉の飛散予測は天候によって変わる場合があります。
※各地域の花粉飛散状況は、日本気象協会の花粉飛散情報から確認できます。こまめにチェックして、早めの備えを心がけましょう。
花粉症の治療方法を相談するならクリニックフォアのオンライン診療がおすすめ
クリニックフォアでは、花粉症のオンライン診療を保険診療でおこなっています。
オンライン診療には以下のメリットがあります。
- スマートフォンやパソコンを使って、自宅から受診できます
- 医療機関まで移動する必要がないため、花粉シーズン中で外出を控えたい方に便利です
- 診察後はお薬が自宅に届くため、薬局に行く手間がかかりません
抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、点鼻薬、点眼薬など、症状に合わせたお薬を医師が処方します。
市販薬では効果が不十分だった方も、医療用医薬品でより効果的な治療を受けられる可能性があります。
花粉症でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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根本から花粉症を改善したい方には舌下免疫療法もおすすめ
毎年つらい花粉症の症状に悩まされている方には、根本的な体質改善を目指す「舌下免疫療法」という選択肢もあります。
舌下免疫療法は、スギ花粉のエキスを含む錠剤を毎日舌の下に置いて服用することで、体を花粉に慣れさせていく治療法です。
治療期間は3〜5年と長期にわたりますが、治療終了後も効果が持続し、お薬の使用量を減らしたり、症状が軽減したりすることが期待できます[1]。
自宅で毎日服用できるため、皮下注射に比べて通院の負担が少ないのが特徴です。
クリニックフォアでは、オンライン診療で舌下免疫療法の継続処方に対応しており、料金は以下のとおりです。
| 項目 | 料金(税込) |
| シダキュア(60日分) | 2,700円 |
| 診察料 ・システム利用料 | 2,200円 |
| 配送料 | 無料 |
舌下免疫療法は初回服用時に対面での診療が必要なため、オンライン診療をご利用いただけるのは2回目以降の継続処方の方のみとなります。
また、花粉が飛散している時期は治療を開始できないため、新規で舌下免疫療法を始められる方の受付は5月〜12月のみとなります。
舌下免疫療法について詳しく知りたい方は、クリニックフォアにお気軽にご相談ください。
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※触診・検査が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。
花粉症の注射に関するよくある質問
花粉症の注射治療について、よくいただく質問にお答えします。
注射治療に関する不安や疑問を解消するための参考にしてください。
花粉症の注射は1回で効きますか?
注射の種類や個人差によって効果の現れ方は異なりますが、いずれも複数回の注射を要する可能性があります。
ゾレア注射は早ければ4週間ほどで効果がみられますが、花粉シーズン中は繰り返し投与が必要です[7]。
皮下免疫療法は1回では効果が出ず約3か月ほどかかります[1]。
「花粉症のお薬が効かない」といったお悩みがある場合は、飲み薬や点鼻薬の種類を変更したり併用したりすることで改善がみられる場合もあります。
我慢していると日常生活に支障をきたすこともありますので、無理せず医師に相談しましょう。
花粉症の注射の費用はいくらですか?
注射の種類と投与量によって費用は大きく異なります。
ゾレア注射は保険適用で、3割負担の場合、投与量に応じて1か月あたり約3,500円〜約25,000円です。
皮下免疫療法も保険適用で、1か月あたり数千円ほどが目安です[8]。
医療機関ごとに費用が変わる場合もありますので、不安な場合は受診前に医療機関に確認してみましょう。
ゾレア注射は誰でも受けられますか?
ゾレア注射は、すべての花粉症患者が受けられるわけではありません。
12歳以上で、重症・最重症のスギ花粉症と診断された方が対象です[2]。
また、既存の治療(鼻噴霧用ステロイド薬とケミカルメディエーター受容体拮抗薬の併用)で効果が不十分であることも条件です[2]。
血液検査で条件を満たすかどうかを確認したうえで、医師が投与の可否を判断するため、気になる方は適応できるか医師に相談してみましょう。
子どもでも花粉症の注射治療は受けられますか?
注射の種類によって対象年齢が異なります。
ゾレア注射は12歳以上が対象となっており、12歳未満の子どもは使用できません[2]。
皮下免疫療法は一般的に5歳以上が対象とされていますが、医療機関によって対応可能な年齢が異なるため、事前に確認が必要です[1]。
子どもの花粉症治療を検討している場合は、年齢や症状に合わせた治療法を医師と相談しましょう。
ステロイド注射は危険ですか?
ステロイド注射は強力な効果が期待できますが、全身性の副作用リスクが懸念されます。
月経不順、免疫機能の低下、骨粗鬆症、糖尿病の悪化、消化性潰瘍などの副作用が報告されています[3]。
副作用への懸念から、日本アレルギー学会のガイドラインでは花粉症に対するステロイド注射は推奨されておらず、多くの医療機関で実施されていません。
ほかの治療法で効果が得られる場合は、そちらを優先して検討することをおすすめします。
花粉症対策はクリニックフォアの初期療法で早めに備えよう
毎年花粉症の症状に悩まされている方は、「初期療法」によって症状を和らげられる可能性があります。
初期療法とは、花粉の飛散が始まる約1週間ほど前からお薬を使い始める治療法です[11]。
症状がピークを迎える時期を遅らせたり、重症化を予防したりする効果が期待されています。
クリニックフォアでは、オンライン診療で初期療法についてのご相談を受け付けています。花粉症でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

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