※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。
40代で生理をずらす場合は条件付きで可能
40代で生理をずらすには、条件を満たしていれば可能です。
一般的に、生理をずらす月経周期の調節方法として、中用量のエストロゲン・プロゲスチン配合薬や経口避妊薬など、いわゆる「ピル」の服用が認められています[1]。
喫煙習慣がなく、血圧が正常で、血栓症のリスク因子がない健康な40代の方であれば、医師の判断のもとでピルを処方してもらえる場合があります。
ただし、40代はリスク因子の確認がより厳密に行われるため、処方前に詳しい問診や検査が必要になる可能性があるでしょう。
また、リスク因子がある方やピルが服用できない方でも、黄体ホルモン製剤などの代替手段で生理を調整できる可能性があります。
40代だからといって諦める必要はなく、まずは医師に相談して自分に合った方法を見つけることが大切です。
40代でできる生理をずらす主な方法
ピルを用いて生理を遅らせる場合は、生理予定日の数日前からホルモン剤の服用を開始する方法が一般的に用いられます。
生理をずらす(月経移動)の基本となるのは、ホルモン剤を服用して月経周期を調整する方法です。
一般的には、エストロゲン・プロゲスチン配合薬(低用量/中用量ピル)を服用し、服用のタイミングや方法次第で生理を早めたり遅らせたりします[1]。
以下では、生理をずらす際の具体的なアプローチについて詳しく解説します。
月経移動の基本
生理をずらす方法として一般的に用いられるのが、ピルなどのホルモン剤による月経周期の調整です。ピルには低用量ピルと中用量ピルがあり、目的や体質に応じて使い分けられます。
生理は、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの変動によって起こります[1]。これらのホルモンをお薬として外から補うことで、月経の開始時期をコントロールできる仕組みです。
どのお薬が適しているかは、月経周期や既往歴、年齢などを踏まえて医師が判断します。
40代ではホルモンバランスが不安定になりやすいため、自己判断での服用は避け、必ず医師の診察を受けて方法を決定しましょう。
ピルで生理を早める方法
ピルで生理を早める場合は、生理開始から5日以内に服用を開始する方法が一般的です。
生理予定日よりも前に服用を中止することで、その数日後に消退出血(生理)を起こせます[1]。この方法は、大切な予定の前に生理を済ませておきたい場合に適しているでしょう。
たとえば、前回の生理開始から5日以内にピルの服用を始め、生理を起こしたいタイミングの2〜3日前まで服用を継続します。服用を中止すると、通常数日後に生理が始まるとされています。
この方法は予定よりも早めに準備が必要ですが、大切なイベント当日に生理が重ならないようにできるため、計画的に対応したい方におすすめです。
ただし、効果には個人差があるため、医師と相談しながら計画を立てることが大切です。
ピルで生理を遅らせる方法
ピルで生理を遅らせる場合は、生理予定日の5〜7日前からピルの服用を開始する方法が一般的です[1]。
生理が来てほしくない期間中はピルの服用を継続し、予定が過ぎてから服用を中止すると2〜3日後に生理が始まります[1]。
この方法は、急な予定が入った場合や、生理を早める方法では対応が難しい場合に適していると言えるでしょう。
生理を遅らせる方法は排卵後(黄体期)でも対応できることがありますが、中用量ピルを使用する場合は吐き気や頭痛などの副作用がみられることがあるため、医師と相談しながら服用してください。
40代で生理をずらすときの注意点
40代で生理をずらしたいと考えた場合、20〜30代とは異なる視点での注意が必要です。
年齢とともに血栓症などのリスクが高まるほか、生活習慣病やホルモンバランスの変化が影響することもあるためです。
また、40代での月経移動は「可能かどうか」だけでなく、「どのような点に注意すべきか」を理解したうえで判断することが大切になります。
ここでは、40代で生理をずらす際に知っておきたい注意点を詳しく解説します。
40代はピル服用に慎重な判断が必要な年代
40代は、ピルの服用に慎重な判断が必要な年代とされています。その主な理由は、年齢とともに血栓症のリスクが上昇するためです。
40歳以上の方へのピル処方については、リスクと利益を慎重に評価することが推奨されています。
血栓症のリスクは、年齢だけでなく喫煙、肥満、高血圧、糖尿病などの因子と組み合わさることで上昇します[1]。
さらに、40代以降は生活習慣病にもかかりやすくなるため、これらの因子を持っている方もいるでしょう[2]。
そのため40代でピルを希望する場合は、自分の健康状態を把握し、医師に正直に申告することがより重要です。
閉経が近い40代後半の方の注意点
閉経が近づく40代後半では、ピルを服用する際にいくつかの追加の注意点があります。
この時期はホルモンバランスが変化しやすく、生理周期が不規則になることが多いため、予定日の予測が難しくなる場合があります[3]。
生理周期が安定していない状態では、ピルを用いた月経移動の開始時期や調整が、計画どおりに進まないこともあるでしょう。
また、閉経前後はほてりや動悸、気分の変動などの更年期症状が出始めることがあり、これらがピルの副作用と区別しにくい場合もあります[3]。
閉経までピルを継続して服用できるケースもありますが、年齢が上がるにつれて血栓症などのリスク因子を慎重に評価する必要があります[1]。
そのため、定期的に医師の診察を受けながら服用を続けることが重要です。
40代後半の方は、月経移動だけを目的とするのではなく、更年期に向けた体調変化や今後の健康管理も含めて、医師と相談しながら適切な方法を選択することをおすすめします。
40代でピルを服用する場合に日常で心がけたいこと
40代でピルを服用する場合は、日常生活の中で血栓症リスクを高めない工夫が重要です。
処方前には血圧測定や必要に応じた検査を行い、服用中も定期的に医療機関で体調の確認を受けましょう[1]。
日常生活では、次の点を意識することが大切です。
- 長時間同じ姿勢を続けない:デスクワークの合間に足を動かす、長距離移動ではこまめに体を動かす
- 脱水状態を避ける:こまめな水分補給を心がける
- 喫煙を控える:可能であれば禁煙する
喫煙は血管に負担をかけ、血栓症リスクを高める要因のひとつです。
ピルを服用する場合は、喫煙習慣についても医師と相談し、できるだけリスクを減らすよう心がけましょう[1]。
40代でピルを服用するリスクとは|血栓症について知っておきたいこと
40代でピルを服用する際に最も注意すべきリスクは、血栓症です。
血栓症は重症化すると命に関わることもあるため、ピルの服用を検討する前に、血栓症のリスクについて正しく理解しておきましょう。
以下で、40代での血栓症リスクについて詳しく解説します。
40代は血栓症リスクが上昇する
40代は、20〜30代と比べて血栓症のリスクが上昇する年代です。
血栓症とは、血管の中に血のかたまり(血栓)ができ、血流が妨げられる状態をいいます。
ピルを服用する場合に注意したいのは、静脈血栓塞栓症で、代表的なものに深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症(PE)があります。
ピルに含まれるエストロゲン成分は、静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクをわずかに上昇させることが知られています。
VTEの発症はまれですが、一般に、ピルを服用していない場合で年間1万人あたり約1〜5人、ピルを服用している場合では約3〜9人程度とする報告があります[1]。
またVTEリスクは年齢とともに上昇し、喫煙、肥満、高血圧、糖尿病などの因子が重なるとさらに高まるため、処方前にリスク因子の確認が重要です。
血栓症のリスク因子と危険度
血栓症のリスクは、年齢だけで決まるものではなく、複数の因子が重なることで上昇します。一般に、血栓症のリスク因子としては、次のようなものが知られています[1]。
- 喫煙
- 肥満(BMI30以上)
- 高血圧
- 糖尿病(血管障害を伴うもの)
- 血栓症の既往歴
- 家族に血栓症の既往がある
- 長時間の不動状態(長距離フライトなど)
- 手術後や外傷後
これらの因子を複数持つ場合、血栓症のリスクはさらに高まる可能性があります。
40代で1日15本以上の喫煙習慣がある方では、エストロゲンを含むピルの服用により血栓症リスクが高くなる可能性があるため、服用は禁忌とされています[1]。
自身がどのようなリスク因子を持っているかを把握し、診察時に医師へ正確に伝えることが重要です。
血栓症の初期症状
生理をずらすためにピルを服用する場合は、血栓症の初期症状を知っておくことが大切です。早い段階で異変に気づき、適切に対処することで、重症化を防げる可能性があります。
血栓症の代表的な症状を覚えやすくするために、下記の症状の頭文字を取り、ACHES(エイチズ)と呼ばれています[1]。
- A(Abdominal pain):強い腹痛
- C(Chest pain):胸の痛み、息切れ
- H(Headache):今までにない激しい頭痛
- E(Eye problems):急な視力低下、見え方の異常
- S(Severe leg pain):片側のふくらはぎの痛みや腫れ
注意したいサインとして、片方の足だけが腫れて痛む場合や、突然の息切れ・胸の痛み、これまで経験したことのない強い頭痛などが挙げられます。
このような症状があらわれた場合は、自己判断で様子をみるのではなく、ピルの服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。
40代でピルが慎重投与・禁忌となるケース
40代でピルの服用を検討する場合、すべての方が同じ条件で処方できるわけではありません。
年齢に加えて、喫煙や持病の有無など複数の要因を総合的に評価し、慎重投与または禁忌と判断されるケースがあります。
慎重投与とは、リスクと利益を慎重に評価したうえで医師の管理下で服用する状態を指し、禁忌とは原則としてピルの服用が認められない状態を意味します。
自分がどのケースに当てはまるかを知っておくことで、医師との相談がスムーズになるでしょう。
喫煙・高血圧・肥満など生活習慣に関わる条件
喫煙や高血圧、肥満などの生活習慣に関わる因子は、ピル服用時の血栓症リスクを高めるため、40代では慎重に評価されます。
<喫煙について>[1]
35歳以上で1日15本以上喫煙:禁忌
15本未満:慎重投与
喫煙本数が少ない場合でもリスクがゼロになるわけではないため、正確な本数を医師に伝えるようにしましょう。
<高血圧について>[1]
血圧の値によって、以下のように分類されます。
収縮期血圧160mmHg以上、または拡張期血圧100mmHg以上:禁忌
収縮期140〜159mmHgまたは拡張期90〜99mmHg:慎重投与
<肥満について>[1]
BMI30以上の肥満も、血栓症リスクを高める因子として慎重投与の対象となります。
40代でピルを希望する場合は、事前に血圧や体重を確認しておくと診察がスムーズです。該当する項目がある場合は、医師に正確に伝えることで安心して服用できるでしょう。
片頭痛・血栓症の既往や家族歴がある場合
前兆を伴う片頭痛がある方は、年齢にかかわらずピルを服用できません[1]。
前兆とは、頭痛の前に視野がチカチカする、見えにくくなる、手足がしびれるといった症状をいいます。
また、血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、脳血管障害など)の既往がある方も再発リスクが高いため禁忌となり、ピルを服用できません[1]。
親や兄弟姉妹などの家族に血栓症の既往がある場合も、慎重投与と判断されることがあります。
自分自身の既往歴だけでなく、家族の病歴についても把握しておくことが重要です。
その他の禁忌・慎重投与に該当する疾患
上記以外にも、ピルの服用が禁忌または慎重投与となる疾患があります。ピルの服用が禁忌とされているのは主に以下のとおりです[1]。
- 乳がん(現在治療中/乳がん患者)
- 重篤な肝障害、肝腫瘍
- 抗リン脂質抗体症候群
- 診断の確定していない性器出血
- 血管病変を伴う糖尿病 など
慎重投与の対象となる主な疾患は以下のとおりです[1]。
- 乳がんの既往/家族歴(必要に応じて遺伝学的背景を含む)
- 糖尿病(血管障害を伴わないもの)
- 軽度の肝機能障害
- 治療が必要な子宮筋腫
- てんかん
- 心疾患 など
これらに該当する方は、必ず医師に申告し、服用の可否や代替手段も含めて相談してください。
40代で生理移動を希望する場合の受診ガイド
40代で生理移動を希望する場合は、20〜30代と比べてリスク評価がより慎重に行われます。
そのため、受診前に必要な情報を整理し、診察時に正確に伝えることが大切です。
受診時に準備・申告しておきたい主なポイントは以下のとおりです。
- 直近の生理開始日と普段の生理周期
※周期が不規則な場合は、最近数か月分の記録があると役立ちます
- 生理をずらしたい具体的な期間(○月○日〜○月○日など)
- 最近の血圧、身長・体重(BMIの目安)
- 喫煙習慣の有無と1日の本数(加熱式・電子タバコを含む)
- 既往歴・現在の持病、服用中のお薬やサプリメント
- 家族に血栓症、心筋梗塞、脳卒中などの既往があるか
- 片頭痛がある場合は、前兆(視覚異常やしびれなど)の有無
これらの情報を正確に伝えることで、医師はピルの服用可否や適切な方法を判断しやすくなります。
安心して生理移動を行うためにも、気になる点は遠慮せず相談しましょう。
40代で生理をずらしたいときはオンライン診療の活用を
40代で生理をずらしたい場合は、医師の診察を受けたうえで、体調やリスクに合った方法を判断することが重要です。
近年では、対面診療に加えて、オンライン診療で月経移動について相談できる医療機関も増えています。
オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを使って自宅から医師の診察を受けられるため、通院の時間を確保しにくい方でも相談しやすい点が特徴です。
クリニックフォアでも、オンライン診療で月経移動の相談に対応しています。
結婚式や旅行など、予定と生理が重なりそうな場合も、診察を通して月経移動の方法について医師と相談することが可能です。
40代では、体調や既往歴、生活習慣などを踏まえた判断が必要となるため、自己判断せず、医師の説明を受けながら適切な方法を選びましょう。
<クリニックフォアで処方可能な月経移動のお薬>
| お薬名 | 料金(税込) | 用途 ・特徴 |
| プラノバール(中用量ピル) | 約5,478円(1シート/吐き気止め付) | 吐き気止め21錠付 |
| マーベロン(低用量ピル) | 約6,556円(2シート) | 副作用が気になる方の月経移動などに服用可能 |
※診察料・システム手数料が別途1,650円かかります。
※配送料は550円です。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。
40代での月経移動に関するよくある質問
40代で月経移動を検討している方から、多くの質問が寄せられています。ここでは、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q:40代でもピルで生理をずらすことはできますか?
40代でも、条件を満たしていればピルで生理をずらすことは可能です。
喫煙習慣がなく、血圧が正常で、血栓症のリスク因子がない健康な方であれば、医師の判断のもとでピルが処方される場合があります[1]。
ただし、40代は20〜30代と比べて血栓症などのリスクが高まる年代です。そのため、処方前には詳しい問診や健康状態の確認が行われ、より慎重に服用可否が判断されます。
まずは婦人科を受診し、自分の体調やリスクに合った方法を相談することが大切です。
Q:40代で喫煙者はピルを服用できませんか?
喫煙習慣がある40代の方は、喫煙本数や他のリスク因子によって、ピルが禁忌または慎重投与となる可能性があります。
35歳以上で1日15本以上喫煙する方はピルを服用できません。また15本未満の場合でも慎重投与となっています[1]。
喫煙とピルの併用は血栓症リスクを高めるため、「少量だから大丈夫」と自己判断せず、必ず医師に正確な喫煙状況を伝えてください。
Q:閉経が近いのですが、生理移動は可能ですか?
閉経が近い40代後半の方でも、状況によっては生理移動が可能な場合があります。
ただし、この時期はホルモンバランスが大きく変化し、生理周期が不規則になりやすいため、予定日の予測が難しくなることがあります[3]。
また、更年期症状が出始めている場合、ピルの副作用との区別がつきにくいこともあります。
閉経が近い方は、生理移動だけでなく今後の体調変化や健康管理も含めて、対面診療で医師と相談しながら方法を検討するとよいでしょう。
Q:40代でピルを服用すると副作用が強く出ますか?
40代だからといって、必ずしも副作用が強く出るわけではありません。副作用の出方は個人差が大きいためです。
血栓以外の一般的によくみられる副作用として、吐き気、頭痛、むくみ、乳房の張りなどがあります[4]。
ただし、40代では更年期症状と重なることもあるため、副作用との区別が付きにくい場合もあるでしょう。体調の変化が気になる場合は早めに医師へ相談してください。
まとめ
条件によって、40代でも生理をずらすことは可能です。健康状態に問題がなく、医師の判断のもとであれば、ピルを服用することで月経移動が行える場合があります。
一方で、40代は血栓症リスクが上昇する年代であり、喫煙習慣や高血圧、持病の有無によっては、ピルが慎重投与または禁忌となることもあります。
安心して生理移動を行うためには、自己判断せず、事前に医療機関を受診し、自分の体調やライフスタイルに合った方法を医師と一緒に検討することが大切です。
不安な点は遠慮せず相談し、納得したうえでお薬を服用しましょう。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。

