咽頭クラミジアとは?症状・原因・感染経路・検査・治療法を徹底解説!

クラミジアとは性感染症の一種で、クラミジアトラコマチスと呼ばれる細菌が原因で起こる病気です。
中でものどに感染したものを咽頭クラミジアと呼び、のどの腫れや痛みが引き起こされます。
ここでは咽頭クラミジアの特徴から治療・予防法について詳しく解説していきます。

咽頭クラミジアとは

クラミジアとは性感染症の一種で、クラミジアトラコマチスと呼ばれる細菌が原因で起こる病気です。女性の場合は子宮頸管、男性の場合は尿道や肛門、男女共通ではのどに感染することがあります。

のど(咽頭)に感染したクラミジアを、咽頭クラミジアと言います。

咽頭クラミジアの症状

咽頭クラミジアの症状は、首のリンパの腫れ、のどの痛みや違和感、せき、発熱、鼻づまり、耳に何か詰まったような感じ、難聴などの風邪に似た症状が挙げられます。

ただし、感染しても症状が発現しないことがほとんどで、外見でも分かりにくいため感染に気づかないことが多いです。

感染をそのままにしておくと咽頭炎や扁桃炎を引き起こすことがあります。

咽頭クラミジアの原因・感染経路

クラミジアトラコマチスは、基本的に感染者との性行為によって感染します。中でも咽頭クラミジアは、オーラルセックスが原因となります。

性器にクラミジアが感染すると、男性は尿道、女性は腟や子宮頸管の粘膜に細菌が存在するようになり、尿、精液、性器からの分泌物などに混じって体外へ出てきます。そのため、オーラルセックスをすることで、性器からのどの粘膜に感染します。

自分もしくは相手が感染している疑いがある場合は、性的な行為は控えるようにしましょう。特に女性は自覚症状が少ないため、感染の自覚がないまま性行為をすることで、感染を広げるケースも多いため注意しましょう。

キスで移る可能性は低い

唾液にも細菌は含まれていますが、ディープキスも含めて、キスや回し飲みで感染するリスクはかなり低いとされています。性行為以外で感染するリスクは低く、大衆浴場やプールなどで感染する可能性も限りなく低いです。

咽頭クラミジアの潜伏期間

咽頭クラミジアは症状が出づらいこともあり、正確な潜伏期間が分かりづらいという特徴があります。

参考までに、性器クラミジアの場合、潜伏期間(感染から発症までの期間)は約21日ですが、人によって早いと7日で症状が発現することがあります。潜伏期間でも体内には菌が存在する状態のため、他人にうつすことがあります。

咽頭クラミジアの検査・治療は何科に行けばいい?

咽頭クラミジアが疑われる場合、性感染症専門のクリニックや耳鼻咽喉科を受診しましょう。

ただし、耳鼻咽喉科では性感染症に対応していないことがあるため、あらかじめ電話などで確認しておく必要があります。また、保健所でも検査を行っている場合がありますが、治療は行うことができません。

咽頭クラミジアの検査方法

咽頭クラミジアの検査方法は、抗原検査と抗体検査の2種類に分類できます。

抗原検査とは細菌自体を検出する検査方法で、抗体検査は感染の際に抵抗するためにつくられた抗体の有無を検出する方法です。

抗原検査は、うがい検査(生理食塩液を使って15秒程度うがいし、うがいをした液体を調べる)またはのどを綿棒でぬぐう検査によって行います。感染から24時間以上経過しないと正確な結果が得られないほか、食後や歯磨き直後に検査すると正しい結果が得られないことがあります。

抗体検査では血液検査を行います。感染部位を特定することはできず、感染から28日経過しないと正確な結果が得られません。

また、30分ほどで結果が出る即日検査(即日簡易検査、簡易検査、迅速検査などとも呼ばれる)がありますが、咽頭クラミジアの検査に対応しているものはありません。

ただし、病院によっては即日精密検査を行っており、この場合は咽頭クラミジアの検査もできることが多いです。即日精密検査を行えば早ければ当日に検査結果を知ることができるというメリットがあります。

なお、咽頭クラミジアを発症している場合、性器クラミジアも同時感染していることが多いので、性器に対する検査も行うことがあります。

検査費用

検査費用は検査をする場所(病院)などによって違いますが、保険外診療の場合3,000~20,000円程度が目安です。

保険外診療の場合、咽頭クラミジアと性器クラミジアの検査がセットになっていることも多く、必然的に金額が高くなりやすい傾向にあります。

より高い金額になりますが、淋病などの他の性感染症と合わせて検査できる場合もあるため、気になる際は複数検査が受けられる機関を選ぶと良いでしょう。

咽頭クラミジアの治療方法

咽頭クラミジアの治療方法は他のクラミジアと同様で、クラミジアトラコマチスに効果のある抗生物質(殺菌・細菌の成長を抑制する薬)を使用します。

1度飲めば治療が完了する薬もありますが、7日程度飲み続ける必要がある薬もあります。症状が消えたからと自己判断で薬を中断してしまうと、体内に残存した菌によってぶり返すことがあります。

また、抗生物質が効かない菌(耐性菌)の場合は治療効果が出ないことがあります。そのため、治療の効果が出ているか確認のために治療後1ヶ月程度あけてから再度検査を行います。

治療費用

クラミジアの治療費用は、病院によって異なりますが5,000~15,000円程度が目安です。

咽頭クラミジアの予防法

咽頭クラミジアの予防法として、基本的に感染者と性行為をしないことが必要です。自分が感染した場合も、感染を広げるのを防止するため性行為をしないようにしましょう。

特に咽頭クラミジアはオーラルセックスによって感染することが多いので、行為自体を避けるかコンドームを着けることが大切です。また、特定の相手以外との性行為は感染リスクがあるため避けるようにしましょう。

もし相手の感染が分かったら、自分も検査、治療を受けましょう。一方の感染が続いていると、せっかく治療しても再感染してしまう恐れがあります。

咽頭クラミジアの治療はクリニックフォアのオンライン診療で!

クリニックフォアではオンライン診療でクラミジアの治療を行っているため、パソコンやスマートフォンですぐに診療を受けることができます。

薬は家などの好きな場所に送ることができるので時間がない方でも利用できます。咽頭クラミジアの検査は行えませんが、他の病院などで検査した結果をもとに治療することは可能ですので、検査結果をご用意のうえ受診をお願いします。

クリニックフォアの検査の詳細はこちら

参考

http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016.pdf