咽頭淋病とは
痳菌が咽頭に感染すると咽頭淋病と呼ばれる病態になります。
オーラルセックスが珍しくない昨今では喉に感染する機会が増えており、感染者が増加する要因ともなっています。
また咽頭淋病は感染しても症状がでない場合も多く、感染を自覚する機会が乏しいという問題もあります。
性器を介さなくてもディープキスなど唾液を介するような行為でも感染する可能性があり、注意が必要な性感染症といえます。
咽頭淋病の症状
咽頭淋病は感染しても症状が出ないケースも多くあり、出たとしても喉の痛みや腫れなど風邪と似たような症状が出ます。
そのため風邪薬などを飲んでしまうこともありますが、淋病に風邪薬は効かないので症状がよくなることはありません。
なかなかよくならないばかりか悪化していくと咽頭炎や扁桃腺炎を引き起こすこともあります。
咽頭淋病の検査と可能な時期
咽頭淋病の検査は即日精密検査(TMA法)が一般的です。
クリニックフォアではうがい液を採取し、専門の機器で検査を実施しています。
症状が出ていなくても検査できるのが特徴で検査結果も遅くとも翌日には出ます。
治療方法
咽頭淋病として日本性感染症学会が推奨しているのはセフトリアキソン単回投与のみです。
かつてはペニシリン系やキノロン系などの薬剤も使用されていましたが、繰り返し処方されていくうちに薬剤に耐性を持った痳菌が現れるようになりました。
これを薬剤耐性菌問題といい、同じ薬剤を使い続けることで徐々に効果を発揮しなくなっていくので近年問題となっています。
現在はセフトリアキソンで咽頭淋病に効果が確認されていますが、この薬剤に対しても日本で耐性菌の出現が報告されているので、今後の動向を注視する必要があります。
予防方法
咽頭淋病を予防するには不特定多数との性交渉を避けることが第一歩となります。
性交渉時に咽頭にコンドームを着用することはできないので、物理的な接触機会を避ける以外に有効な予防法はありません。
また咽頭淋病は症状が出ないことも多いので、気づかないまま過ごしてしまうことも考えられます。
感染するかもしれない機会があって、不安な場合はすぐに検査を受けることが早期発見、治療につながります。
まとめ:咽頭淋病は症状が出ないことも多いので検査を受けることが重要
以上、咽頭淋病について解説してきました。
咽頭淋病は以下のような特徴があります。
- 感染しても症状が出ないことが多い
- 症状が出ても喉の痛みや腫れなど風邪に似ている
- 治療薬はセフトリアキソン単回投与
咽頭淋病は症状が出ないことが多いのが厄介な点で、知らない間に他人に感染させてしまう可能性もあります。
また症状が仮に出たとしても喉の痛みなど風邪に似ているので、見過ごされてしまうケースも珍しくありません。
クリニックフォアでは、オンライン診療と対面診療で性感染症の検査・治療を行っています。
オンライン診療の場合は、ご自身のパソコンやスマートフォンで診察を受けることができ、薬は診察後に自宅などのご希望の場所に配送します。そのため、時間がないかたでも受診しやすくなっています。
また、他の医療機関等で検査した結果がある場合は、結果をもとに治療することも可能なので、まずはご相談ください。
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