おたふくかぜのポイント

●接種が必要な方:世界的に発症しており、どこの国・地域でも感染する危険性があるため、小児期に2回の予防接種を完了していない方で、これまでおたふくかぜにかかったことのない方は、どこの国・地域に渡航する際にも接種が必須です。
・2種類のワクチンがありますが、いずれのワクチンの場合でも、成人の場合は1回接種を行います。
・2種類のワクチンは、予防できる疾患や価格・補償制度が異なります。

●予防できる疾患

●おたふくかぜのみの予防を目的とする場合、国産おたふくかぜワクチン
・ 国産おたふくかぜワクチン:約10-20年間効果持続
●おたふくかぜに加えて麻疹・風疹も予防したい方は輸入麻疹・風疹・ムンプス混合(MMR)ワクチンを推奨
・ 輸入麻疹・風疹・ムンプスワクチン:約10-20年間効果持続

●価格:
・ 国産おたふくかぜワクチン:7,000円(税込7,700円)/本+診察料
・ 輸入麻疹・風疹・ムンプスワクチン:13,500円(税込14,850円)/本+診察料

どこへ渡航する時におたふくかぜワクチン接種が必要でしょうか?

・世界どこでも発症が見られますので、免疫がついていない方、不安な方は再度接種を推奨致します。
・世界保健機関(WHO)によるとおたふくかぜ(流行性耳下腺炎・ムンプス)は、ワクチン接種の取り組みにより発症率は下がっていますが、現在も全世界で発症が見られます。
・現在日本では、小児期に2回の予防接種が任意で行われています。これまでおたふくかぜにかかったことがなく(またはかかったかどうかはっきりせず)、小児期に予防接種を受けていない方(または受けたかどうかはっきりしない方)は、渡航する前に他のワクチンとともにムンプスワクチンを接種することが推奨されています。

おたふくかぜの感染経路と症状は?

おたふくかぜはムンプスウイルスによる急性の感染症です。ムンプスウイルスは、感染している人との接触や、感染している人がくしゃみや咳をした時に飛び散るしぶき(飛沫)によって感染します。

感染すると12〜24日間の潜伏期間の後に発熱・耳下腺の腫れ・疼痛が出現します。一般的に症状は軽いことが多いもzのの、髄膜炎(3〜10%と比較的高率に起こると報告されています)、脳炎、膵炎、難聴、睾丸炎(成人男性)、卵巣炎(成人女性)などの合併症が起こることがあります。

接種可能なおたふくかぜワクチンの種類と価格は?

クリニックフォアグループでは、2種類のムンプスワクチンをご用意しています。輸入ワクチンに関しては、国際的に広く使用されている、安全性の高いワクチンを輸入しております。

A. 国産おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン

B. 輸入麻疹・風疹・ムンプス混合(MMR)ワクチン(Priorix)

それぞれ以下のような特徴があります。

*:別途、診察料が必要になります。また上記は税抜価格です。

・おたふくかぜワクチンには、国産ワクチン1種類と輸入ワクチン1種類があり、接種回数は同じですが、それぞれ予防できる疾患・価格が異なります。

・様々な特徴を踏まえると、クリニックフォアグループ トラベルワクチンセンターとしては、

国産の安心感、ワクチン補償制度を求める方には国産おたふくかぜワクチン

おたふくかぜ(ムンプス)に加えて麻疹・風疹も予防したい方は輸入麻疹・風疹・ムンプス混合(MMR)ワクチン

をお勧めいたします。

価格については、国産おたふくかぜワクチン 7,000円(税込7,700円)、輸入麻疹・風疹・ムンプス混合(MMR)ワクチン 13,500円(税込14,850円)となります。

その他のQ&A

・おたふくかぜの輸入ワクチンと国産ワクチンの違いを教えてください

おたふくかぜの国産ワクチンは存在していますが、風疹・麻疹と一緒に予防できるMMRワクチンは国内では販売されておりません。
当院では、国際的に広く使用されている、安全性の高いMMRワクチン(Priorix)を輸入しております。補償制度が国産ワクチンと輸入ワクチンでは異なります。日本国内で承認されているワクチンは予防接種法、施行令によって健康被害に対する救済制度(予防接種健康被害救済制度)が確立しています。
しかし、日本国内未承認ワクチン(輸入ワクチン)についてはその救済制度は対象外となります。そのため、国内未承認ワクチンの副作用に関する救済補償制度は、当院がワクチンの輸入を依頼している代行業者による独自の補償制度に従うことになります。

・他のワクチンと一緒に接種できますでしょうか?

他のワクチンと同時に接種可能です。(ご希望の方はスタッフにお申し付けください)

ただし、本ワクチンは生ワクチンであり、接種前に他の生ワクチンを接種している場合は、27日以上の間隔を開けることが必要です。
※コロナワクチンと一緒に接種する場合は前後2週間空ける必要があります。

渡航までに、何回接種する必要がありますか?

成人の方の場合は1回接種を行います。

今後妊娠を考えていますが、ワクチン接種は可能ですか?

妊婦が感染した場合、自然流産をする可能性があると報告されています。ただし、おたふくかぜワクチンは生ワクチンであり、妊娠中の女性がムンプスワクチン接種をすることはできません。妊娠可能な女性においては、あらかじめ約1ヶ月間避妊した後に接種し、ワクチン接種後約2ヶ月間は妊娠しないように注意をする必要があります。

接種証明書は発行していただけますか?

ご希望の方には、接種記録カードを無料で発行しております。
必要があれば、英文での接種証明書(INTERNATIONAL CERTIFICATE OF VACCINATION OR PROPHYLAXIS)を発行します(有料)

カード払い、あるいは、請求書払いは可能でしょうか?

クリニックフォアグループでは、保険診療・自費診療含め、全てのお支払いにクレジットカード、iD/QuickPay, 交通系IC(Suica/Pasmo)、QRコード決済(Paypay、LinePay)等をご使用いただけます。
また、まとまった人数での接種が必要な場合、企業単位でのご請求書での支払いも承ります。企業のご担当者様より、contact@clinicfor.lifeまでご連絡ください。

世界保健機関(WHO)による とおたふくかぜ(流行性耳下腺炎・ムンプス)は、ワクチン接種の取り組みにより発症率は下がっていますが、現在も全世界で発症が見られます。