百日咳のポイント
どこへ渡航する時に百日咳ワクチン接種が必要でしょうか?
百日咳はワクチン接種により感染を予防できる疾患ですが、ワクチン接種を行っていない人や接種後年数が経過して免疫が減衰した人での発症が世界各国でいまだ多く見られます。発症するのは小児が中心ですが、いずれの年齢でも発症する可能性があります。1 歳未満、特に生後6カ月未満の乳児では重症化しやすく、死亡する例もあります。
百日咳ワクチンは、現在の小児定期接種項目のひとつとして計4回接種することになっていますが、免疫効果は4~12年で減弱するため, 時間経過とともに既にワクチン接種が完了している方でも百日咳に感染することがあります。最終接種時期を確認するとともに、他のトラベルワクチンとの追加接種を検討する必要があります。
百日咳の感染経路と症状は?
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性感染症で、病原菌を含む鼻咽頭や気道からの分泌物を吸入したり、百日咳患者に接触することにより感染します。
感染後、潜伏期間(5〜10日程度)の間は症状を生じません。その後、かぜ様症状が起こり、次第に咳が著しくなり、顔を真っ赤にしてコンコンと激しく発作性に咳込む(スタッカート)ようになり、最後にヒューと音を立てて息を吸う発作(ウープ)となります。これらは百日咳に特徴的な咳です。嘔吐や無呼吸発作を伴うこもあります。
合併症として、肺炎・脳症などをきたすことがあります。1992~1994年の米国での調査によると、生後6カ月未満の乳児では致命率が0.6%でした。
接種可能な百日咳ワクチンの種類と価格は?
クリニックフォアグループでは1種類の百日咳ワクチンをご用意しています。このワクチンは輸入ワクチンで、国際的に広く使用されている、安全性の高いワクチンを輸入しております。
A. 輸入破傷風/ジフテリア/百日咳ワクチン(T-dap)(Boostrix:破傷風とジフテリアと百日咳を予防するワクチン)
*:別途、診察料が必要になります。また上記は税抜価格です。
価格については、輸入破傷風/ジフテリア/百日咳ワクチン(T-dap)ワクチン 9,800円(税込10,780円)/本となります。
他のワクチンと一緒に接種できますでしょうか?
他のワクチンと同時に接種可能です(ご希望の方はスタッフにお申し付けください)
※コロナワクチンと一緒に接種する場合は前後2週間空ける必要があります。
渡航までに、何回接種する必要がありますか?
渡航前に接種する回数は、年齢や小児期の基礎接種が完遂しているかによって異なります。カウンセリングの際に母子手帳をお持ちの方はご持参ください。
妊娠中でもワクチン接種は可能ですか?
1歳未満、特に生後6カ月未満の乳児が百日咳を発症すると重症化しやすいことが知られていますが、乳児における百日咳の感染源は母が32%で最も多いと報告されており、今後妊娠の可能性がある方が、渡航前にワクチン接種をすることは非常に有用です。
破傷風/ジフテリア/百日咳ワクチン(T-dap)は不活化ワクチンであり、妊娠中の女性が百日咳含有ワクチンの接種をすることが可能です。また、妊娠中にワクチン接種を行うことで、母体で作られた百日咳に対する抗体が胎盤を通して胎児に以降し、生後の百日咳の発症・重症化を予防できることが知られており、例えばアメリカでは妊娠週数27~36週で破傷風/ジフテリア/百日咳ワクチン(T-dap)を接種することが推奨されています。
接種証明書は発行していただけますか?
ご希望の方には、接種記録カードを無料で発行しております。
必要があれば、英文での接種証明書(INTERNATIONAL CERTIFICATE OF VACCINATION OR PROPHYLAXIS)を発行します(有料)
カード払い、あるいは、請求書払いは可能でしょうか?
クリニックフォアグループでは、保険診療・自費診療含め、全てのお支払いにクレジットカード、iD/QuickPay, 交通系IC(Suica/Pasmo)、QRコード決済(Paypay、LinePay)等をご使用いただけます。
また、まとまった人数での接種が必要な場合、企業単位でのご請求書での支払いも承ります。
企業のご担当者様より、contact@clinicfor.lifeまでご連絡ください。