肌を綺麗にする方法 医師が教えるスキンケアと生活習慣

肌トラブルが続くと、「いつ治るの?」「なぜ肌が綺麗にならないの?」と不安になるものですが、肌のためにできることはたくさんあります。 この記事では、肌を綺麗にするためにできる、スキンケアと、体の内側からのケアについて詳しく解説します!

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綺麗な肌の状態とは?

まずは「綺麗な肌」がどのような状態なのかを再確認してみましょう。これがわかると、あなたの肌に足りないものが見えてくると思います。

うるおいがある

肌の表面には、「角層」というヒアルロン酸やセラミドなどのうるおい成分を含む層があります。角層がたっぷりとした水分で満たされ、その水分が蒸発しにくいように皮脂膜で覆われていれば、綺麗な肌の条件のひとつをクリアしているといえるでしょう。

逆に角層の水分が不足していると、粉を吹いたようにカサカサになったり、赤みが出たり、キメが荒くなったり、刺激を受けやすくなったりといった肌荒れを起こしやすくなります。

キメが整っている

皮膚を拡大して見ると、細かな凹凸があります。ふくらんだ部分を「皮丘(ひきゅう)」、皮丘を囲むようにできている溝を「皮溝(ひこう)」といい、皮丘が細かく整った肌を、キメが整っていると言います。

理想的な皮丘は三角形となっており、細かく規則正しく並んだ状態。キメが細かく整っていれば、肌がつるんとなめらかに見えます。

ハリ・ツヤがある

肌のハリ・ツヤに関係するのは、角層よりさらに奥にある「真皮」に存在するコラーゲンやエラスチンです。コラーゲンは繊維状のたんぱく質で、ハリや弾力を保つ働きを持っています。エラスチンはコラーゲンを束ねてコラーゲンを支える役目をしています。

コラーゲンとエラスチンが十分にある肌は、みずみずしく若々しく見え、手のひらで軽く押すと押し返すようなモッチリとした弾力性があります。また、ハリ・ツヤがあるとしわ・たるみも目立ちづらいです。

血色・肌のトーンが良い

血色が良いということは、血の巡りが良いということです。血液には皮膚のターンオーバーや修復に必要な栄養や酸素を運ぶ役目があり、血流が良くないと新陳代謝が滞るため、くすんで見えたり、顔色が悪く見えたりしてしまうのです。

また、過剰なメラニンによるシミやそばかす、くすみなどがなく、肌のトーンが明るいと、肌が綺麗に見えるでしょう。

肌を綺麗にするスキンケア方法

肌を綺麗にするには、まずスキンケアが重要です。肌のためにと頑張っていることが、実は逆効果ということもあるので、正しいスキンケア方法を改めておさらいしてみましょう。

クレンジングでメイクをしっかり落とす

メイクが肌に残ったままになっていると、皮脂やメイク汚れが毛穴につまったり、油分が酸化して皮膚にダメージを与えたりすることがあります。そのため、メイクをしている方は、クレンジングを使ってしっかりとメイク汚れを落とすことが大切です。

しかし、メイクをしっかり落とそうとゴシゴシこすったりすると、かえって肌トラブルの原因となることがあります。クレンジングを使うときは、指先でメイクとクレンジングをやさしくなじませ、短時間で洗い流すようにしましょう。

なお、クレンジングにはオイルやクリームなどさまざまなタイプがありますが、それぞれに洗浄力が異なります。ミルクやジェルは洗浄力がマイルドで、肌に刺激を与えにくいため、ナチュラルメイクのときに向いているでしょう。

オイルタイプのクレンジングは洗浄力が高く、しっかりメイクを落とせる一方で、肌に負担がかかりやすい傾向があります。しっかりメイクの日は、落ちにくいアイメイクなどをポイントメイク落としでオフし、他の部分をクリームやジェルなどで落とすようにすると、肌への負担を抑えられるでしょう。

泡で洗顔をする

メイクをしていなくても、皮脂汚れや不要な角質、ホコリなどを落とすために洗顔は欠かせません。洗顔料をしっかりと泡立て、泡を乗せた肌の上に指をクルクルと滑らせて洗いましょう。ゴシゴシ洗うと摩擦を与えてしまい、肌トラブルの原因となるので注意してください。

また、すすぎはぬるま湯がおすすめです。熱いお湯で洗うと皮脂が落ちすぎて乾燥をまねくリスクがあるためです。さらに、泡が肌に残っていると肌のダメージにつながるので、しっかりとすすぐのもポイントです。

美容液で成分を補う

洗顔後は化粧水などで保湿を行うことが大事ですが、このとき、ひと手間加えて美容液を使うと、肌に合ったスキンケアができます。

美容液にはさまざまなものがあるため、乾燥が気になる場合はヒアルロン酸やセラミドを配合したもの、シミ予防をしたい場合はビタミンC誘導体やトラネキサム酸を配合したものなど、肌悩みに合わせて自分に合ったものを選びましょう。

保湿を行う

化粧水で水分を補うのはもちろんのこと、乳液やクリームで保湿の仕上げをすることも大事です。せっかく化粧水や美容液を使っても、油分で蓋をしないと成分が蒸発してしまうためです。

スキンケアの最後に、乳液やクリームを使ってしっかりと成分を肌に閉じ込めることで、肌の水分が失われにくくなり、バリア機能の低下予防にもつながります。

紫外線対策をする

紫外線は、日焼けやシミのもととなるばかりでなく、乾燥をまねいたり、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊してたるみやしわの原因となったりします。夏の暑い日はもちろん、冬でも紫外線対策をして肌を守りましょう。

日焼け止めには「SPF」「PA」の表示がありますが、SPFは数字が高いほど、PAは+が多いほど効果が強いことを示します。必要以上に強いものを使うとかえって肌の負担になるため、曇っている日は効果がマイルドなもの、炎天下のレジャーのときにはなるべく効果が強いもの、と使い分けるとよいでしょう。また、日焼け止めは汗で流れ落ちてしまうので、適宜塗り直しをすることも大切です。

紫外線から肌を守る方法は、日焼け止め以外にも次のようなものが役立ちます。日焼け止めと併用してみてはいかがでしょうか。

  • 日傘
  • 帽子
  • サングラス
  • ストール
  • ラッシュガード など

肌を綺麗にするために注目したい成分

ここからは、肌を綺麗にするためにぜひ覚えてほしい成分を紹介します。ご自身に合いそうなものがあれば取り入れてみてください。

コラーゲン

コラーゲンはもともと私たちの皮膚に存在し、肌に弾力をもたらす成分ですが、加齢とともに減少していきます。コラーゲンが不足すると、ハリ・弾力が失われ、しわやたるみが目立ちやすくなるため、スキンケアや食事で補うことが大切です。

ただし、化粧品は真皮に浸透するものではないため、真皮層にあるコラーゲンを化粧品で直接補うことはできません。とはいえ、肌の水分を保持する働きがあることから、乾燥を防いだり、キメを整えたり、バリア機能を守ったりする効果は期待できます。

また、コラーゲンを含む食べ物を食べるのも一つの方法ですが、コラーゲンを食べたからといってそのまま肌に弾力を与えてくれるわけではありません。いったんアミノ酸に分解されてからコラーゲンが生成されるため、コラーゲンを多く含む牛すじや手羽先とともに、コラーゲンの生成を助けるビタミンCや鉄分を摂取するとよいでしょう。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、真皮層の細胞と細胞の間の隙間を埋めるように存在しており、保水力にすぐれた成分です。わずか1gで6リットルもの水を保持できるといわれており、肌のうるおいを左右する成分のひとつとして知られています。

ヒアルロン酸が減少すると、皮膚が乾燥し、ハリ・弾力も失ってしまいます。毎日のスキンケアでしっかりと補い、うるおいを守りましょう。

セラミド

セラミドは、角層の中に並んでいる肌細胞の隙間を埋めている成分です。細胞と細胞の間で水分を抱えながら、肌から水分が蒸発するのを防いでいます。

セラミド不足になると、細胞の隙間から水分が蒸発し、外部刺激を受けやすくなってしまいます。スキンケア化粧品にはセラミドが配合されたものも多くありますが、セラミドにもさまざまな種類があります。保湿効果を重視したい場合は、哺乳類由来の「天然セラミド」や、ヒトにあるものに似せて作られた「ヒト型セラミド」が配合されているものがよいでしょう。

プラセンタ

プラセンタとは、哺乳類が妊娠したときにできる「胎盤」のことです。胎盤にはビタミンやミネラル、アミノ酸など多くの有用な成分が含まれており、肌の修復を助けたり、保湿力を高めたり、シミを予防したりする効果が期待されています。

化粧品やサプリメントに配合される場合は、豚や馬などの胎盤から抽出したプラセンタが使われています。

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質とは、ヒトの肝臓で生成される「ヘパリン」に似た化学構造の成分のことです。水となじみやすく、高い保水性があることから、乾燥肌や肌荒れ改善の保湿成分として利用されています。

さらに、抗炎症効果や血行促進効果も期待できるため、医薬品として皮脂欠乏症などの治療に使われることもあります。

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体の内側から肌を綺麗にする方法

肌を綺麗にする方法というとスキンケアをイメージする方が多いかもしれませんが、体の内側からのケアも大切です。食生活や睡眠、血流なども肌に影響するので、日ごろの生活習慣も含めて見直してみましょう。

バランスの良い食生活を心掛ける

肌は食事から摂取した栄養から作られます。肌を綺麗にするには、必要な栄養素をバランス十分に摂ることが欠かせません。

ここでは、食事の注意点や、肌のお悩み別に重点的に摂りたい栄養素をご紹介します。

糖質や脂質の摂りすぎに注意する

食事で注意したいのは、糖質や脂質を摂りすぎないことです。糖質と脂質には皮脂の分泌を活発にする作用があるため、過剰な皮脂がニキビや肌荒れをまねいてしまうリスクがあるためです。

間食の際には、ケーキやドーナツ、チョコレート、スナック菓子などは避けたほうがよいでしょう。また、揚げ物などにも注意が必要です。

ニキビが気になる:ビタミンB群

にきびが気になる方は、皮膚や粘膜を健やかに保つ働きがあるビタミンB群を積極的に摂取するとよいでしょう。ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、過剰摂取の心配が少ない点からも、摂取しやすい栄養素です。

ビタミンBを含む食品には次のようなものがあります。

ビタミンB1

豚ヒレ肉、ソバ、玄米、枝豆、カツオ、マグロ など

・ビタミンB2

豚レバー、うなぎ、ぶり、さわら、納豆、モロヘイヤ、牛乳 など

・ビタミンB6

マグロ、カツオ、鮭、豚ヒレ肉、鶏ささみ、バナナ、赤パプリカ など

・ビタミンB12

牡蠣、アサリ、サバ、ホタテ、ホッケ、しじみ、アジ など

乾燥が気になる:ビタミンA、ミネラル(カルシウム、亜鉛、鉄分)など

乾燥が気になる肌には、皮膚や粘膜を健やかに保つビタミンAや、血流やターンオーバーを促すミネラルなどがおすすめです。

それぞれの栄養素を含む食品には次のようなものがあります。

・ビタミンA

レバー、卵黄、人参、小松菜、南瓜、ほうれん草 など

・ミネラル

カルシウム:煮干し、干しエビ、、牛乳、乳製品、切り干し大根 など

亜鉛:牡蠣、ナッツ類、卵黄 など

鉄分:豚レバー、鶏レバー、アサリ、シジミ など

ハリ感が気になる:大豆イソフラボン、ビタミンC・E

ハリ不足は加齢とともに気になってくる肌悩みです。若々しい肌を保つには、女性ホルモンと似た働きをし、抗酸化作用や血行促進作用も期待できる大豆イソフラボンや、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、血流を促すビタミンEなどがよいでしょう。

それぞれの栄養素を含む食品には次のようなものがあります。

・大豆イソフラボン

豆腐、納豆、油揚げ、きな粉 など

・ビタミンC

イチゴ、レモン、アセロラ、ブロッコリー、キウイ、パプリカ など

・ビタミンE

アボカド、アーモンドなどのナッツ類、ヒマワリ油、ナタネ油 など

十分な睡眠をとる

睡眠中は、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが活発に分泌されます。また、睡眠によってホルモンバランスや自律神経の乱れも整えられるため、しっかりと睡眠をとることが肌を綺麗にすることにつながります。

睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌量が減るばかりでなく、肌が乾燥しやすくなったり、バリア機能が低下したりすることもわかっています。入眠前には、目を刺激するスマホやテレビを避け、快適な室温と湿度に調整するなど環境を整えると、質の高い眠りを得やすくなります。

適度な運動習慣を身につける

運動には、血流を促し、新陳代謝を促進するほか、汗をかくことで毛穴のつまりを解消したり、肌の水分量を増やしたりする効果も期待できます。

運動といっても、激しい運動をする必要はありません。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を自分のペースで行いましょう。運動をする時間をとることが難しい方は、通勤途中で歩く距離を増やしたり、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を利用したりするだけでも効果的です。

体を温める

体を温めると、血行が良くなって新陳代謝が活発になります。血流が促進すると、肌に栄養を届けやすくなり、さらに老廃物の排出も助けるため、肌にとってはよいことが多いです。運動をしたり、毎日湯船につかったりする習慣をつけるとよいでしょう。

ただし、熱いお湯や長時間の入浴は肌の乾燥をまねくため注意してください。

お肌のお悩みはクリニックフォアの美容皮膚のオンライン診療へ

クリニックフォアの美容皮膚オンライン診療では、肌荒れ、乾燥、シミなど、さまざまなお悩みにアプローチするお薬を取り扱っています。

医師の診察を受けたい、医薬品でお肌の悩みを改善したいという方は、受診をご検討下さい。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。 

※自由診療

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