花粉症にタリオン(ベポタスチンベシル酸塩)は効く?効果・副作用・使い方・市販薬の有無を解説

花粉症の症状を抑えるお薬のひとつであるタリオンは、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどの鼻症状だけでなく、蕁麻疹や皮膚のかゆみにも効果が期待できるお薬です。
1日2回の服用で効果が持続し、比較的眠気が出にくいという特徴から、花粉症シーズンに多くの方に処方されています。
本記事では、タリオンの効果や副作用、正しい使い方、市販薬との違いについて添付文書の情報をもとに詳しく解説します。
花粉症のお薬選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

花粉症に使われるタリオンとはどのようなお薬?

タリオンは、花粉症をはじめとするアレルギー性疾患の治療に広く使われている抗ヒスタミン薬です。

有効成分のベポタスチンベシル酸塩がアレルギー症状の原因となるヒスタミンの働きをブロックすることで、くしゃみや鼻みず、かゆみなどの症状を抑えます[1]

有効成分ベポタスチンベシル酸塩は、選択的にヒスタミンH1受容体をブロックする働きをもつ成分です。

花粉などのアレルゲンが体内に入ると、肥満細胞からヒスタミンという物質が放出され、このヒスタミンがH1受容体と結合することで、くしゃみ・鼻みず・かゆみなどのアレルギー症状が引き起こされます。

ベポタスチンベシル酸塩はヒスタミンがH1受容体に結合するのを防ぐことで、これらの症状を抑える効果が期待できるでしょう[1]

さらに、アレルギー性炎症に関わるインターロイキン-5の産生を抑制する作用もあり、鼻づまりの改善にも効果を発揮します。

タリオンは第二世代抗ヒスタミン薬に分類され、第一世代と比べて眠気や口渇といった副作用が出にくいという特徴があります。

第一世代の抗ヒスタミン薬は脳内にも作用しやすく、眠気や集中力の低下が問題になることがありましたが、第二世代はヒスタミン受容体への選択性が高いため、これらの副作用を軽減することが可能です。

ただし、添付文書には眠気を催すことがあるため自動車の運転等に注意するよう記載されています[1]。完全に眠気が出ないわけではありません。

眠気の感じ方には個人差があるため、初めて服用する際は体調の変化に注意しながら服用してください。

タリオンには普通錠とOD錠(口腔内崩壊錠)の2種類の剤形があり、患者さんの好みやライフスタイルに合わせて選ぶことができます[1]

普通錠は水またはぬるま湯と一緒に服用する一般的なタイプで、5mgと10mgの2つの規格があります。OD錠は口の中で唾液により速やかに溶けるタイプで、水なしでも服用できるため外出先でも手軽に飲めるのが特徴です。

錠剤を飲み込むのが苦手な方や、外出先で水がなくても服用したい方はOD錠を選ぶなど、ご自身に合った剤形を医師に相談してみてください。

タリオンの効果・効能

タリオンは添付文書によると、成人、子どもともに以下のような症状に効果を発揮するとしています。

  • アレルギー性鼻炎
  • 蕁麻疹(じんましん)
  • 皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症)

花粉症の症状だけでなく、幅広いアレルギー症状に対応できることから、耳鼻咽喉科だけでなく皮膚科やアレルギー科でも処方されています。

ここでは、タリオンが効果を発揮する症状について詳しく解説します。

くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎

タリオンは、アレルギー性鼻炎によるくしゃみ・鼻みず・鼻づまりの症状改善に効果が期待できるお薬です。

花粉やハウスダストなどのアレルゲンが鼻の粘膜に付着すると、体内でヒスタミンが放出されてアレルギー症状があらわれますが、タリオンはこのヒスタミンの働きを抑えることで症状を緩和します。

臨床試験では、通年性アレルギー性鼻炎に対してタリオンを1日2回4週間投与したところ、最終全般改善度(中等度改善以上)は65.0%であったと報告されています[1]

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)だけでなく、ダニやハウスダストによる通年性アレルギー性鼻炎にも効果があるため、年間を通じてアレルギー症状に悩まされている方にも適したお薬です。

蕁麻疹による皮膚のかゆみや発疹を抑える

タリオンは、蕁麻疹による皮膚のかゆみや発疹を抑える効果ももっています。

蕁麻疹は皮膚にヒスタミンが作用することで、かゆみを伴う赤い膨らみ(膨疹:ぼうしん)があらわれる疾患ですが、タリオンはヒスタミンの作用をブロックすることでこれらの症状をやわらげます。

臨床試験では、慢性蕁麻疹に対してタリオンを2週間投与したところ、最終全般改善度(中等度改善以上)は75.0〜76.1%と高い有効性が確認されています[1]。また、プラセボを対照とした二重盲検比較試験においても、タリオンはそう痒および発斑の症状スコアを有意に減少させたことが報告されています。

急に蕁麻疹が出たときはもちろん、繰り返し蕁麻疹が出やすい体質の方にも症状をコントロールする効果が期待できるお薬です。

湿疹・皮膚炎によるかゆみを抑える

タリオンは、湿疹や皮膚炎に伴うかゆみを抑える効果も期待できます。

アトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹・皮膚炎では、皮膚のかゆみが大きな問題となりますが、かゆみを我慢できずに掻いてしまうと症状が悪化する悪循環に陥りやすくなります。

臨床試験では、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症の患者さんを対象にタリオンを2週間投与したところ、最終全般改善度(中等度改善以上)は全体で64.7%であったと報告されています[1]。疾患群別では、痒疹群で73.2%と高い改善率が認められており、皮膚のかゆみに対するタリオンの有効性が確認されています。

かゆみが強くて夜眠れない方や、掻きむしりによる皮膚の悪化が気になる方は、医師に相談してタリオンの処方を検討してみてください。

【2026年】花粉飛散予測とタリオンを飲み始めるタイミング

タリオンで花粉症対策を考えている方は、花粉の飛散状況を早めにチェックしておきましょう。

日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。

2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。

地域例年比前シーズン比
北海道例年の約2.5倍非常に多い
東北例年より多い多い
関東甲信例年より多い多い
北陸例年より多い多い
東海例年より多い多い
近畿例年並みやや少ない
中国例年並みやや少ない
四国例年並みやや少ない
九州例年並みやや少ない

※参考:日本気象協会「2026年春の花粉飛散予測」

東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。

タリオンは症状が出てから服用しても効果が期待できますが、花粉飛散開始とともに、または症状が少しでもあらわれた時点で服用を開始する「初期療法」がより効果的です。

スギ花粉の場合、1月下旬〜2月上旬には医療機関を受診してお薬を準備しておきましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

タリオンを正しく服用するための用法用量

タリオンの効果を最大限に発揮するためには、正しい用法用量を守って服用することが大切です。

年齢によって服用方法が異なる場合があるため、医師の指示をよく確認しましょう。

ここでは、タリオンの正しい使い方について詳しく解説します。

成人の場合

成人がタリオンを服用する場合は、1回10mgを1日2回経口投与します[1]

タリオンは1日2回の服用で効果が持続するお薬で、朝と夕など間隔をあけて服用することで1日を通じてアレルギー症状を抑えることが期待できます。

服用のタイミングは食後でも空腹時でも構いませんが、毎日同じ時間帯に服用する習慣をつけることで飲み忘れを防ぎやすくなります。

年齢や症状によって医師が用量を調整することもあり、腎機能に障害がある方は1回5mgなど低用量から開始する場合があります[1]

1日1回タイプのお薬と比べると服用回数は多くなりますが、つらい症状を早く抑えたい方に向いているお薬です。

子どもの場合は7歳以上から服用可能

子どもがタリオンを服用する場合は、7歳以上の子どもに限り成人と同じ用量で服用することができます。

具体的には、7歳以上の子どもにはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与します[1]

低出生体重児、新生児、乳児、7歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施されておらず、安全性が確立していないため、7歳未満の子どもには使用することができません。

子どもを対象とした臨床試験では、眠気の副作用発現頻度はプラセボ群0.3%、本剤投与群0.8%と大きな差がなく、比較的安心して使用できることが確認されています[1]

子どもの花粉症やアレルギー症状でお悩みの場合は、小児科や耳鼻咽喉科を受診して、適切なお薬を処方してもらうことが大切です。

タリオンを飲み忘れたときの対処法

タリオンを飲み忘れた場合は、気づいた時点でできるだけ早く1回分を服用してください[2]。ですが、次の服用時間が近い場合は、飲み忘れた分はとばして次の時間に1回分だけ服用するようにしましょう。

飲み忘れたからといって2回分を一度に服用することは絶対に避けてください[2]

タリオンは1日2回服用するお薬であるため、服用間隔が短くなりすぎると副作用が出やすくなる可能性があります。朝と夕の食後など決まったタイミングで服用する習慣をつけたり、スマートフォンのアラーム機能を活用したりすることで、飲み忘れを防ぐ工夫をしましょう。

タリオンの副作用

タリオンは第二世代抗ヒスタミン薬として比較的副作用が少ないお薬ですが、まれに副作用があらわれることがあります。

副作用の症状を事前に知っておくことで、異常が起きたときに早めに対処できるでしょう。

ここでは、タリオンの副作用について詳しく解説します。

主な副作用|眠気・口渇・倦怠感など

タリオンの主な副作用は、以下の症状が挙げられます。

  • 眠気
  • 口渇
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • めまい

添付文書によると、これらの精神神経系の副作用は0.1〜5%未満の頻度で報告されています[1]

眠気が起こるのは、お薬の成分が脳内に移行してヒスタミンの覚醒作用を抑えてしまうためです[3]。脳内のヒスタミンは覚醒の維持や認知機能に関わっており、抗ヒスタミン薬が脳内のH1受容体と結合するとこれらの働きが妨げられ、眠気や集中力の低下につながります。

タリオンは第二世代抗ヒスタミン薬のため脳への移行が抑えられており、第一世代と比べて眠気は出にくいですが、複数のケースで眠気が認められたとの報告があります[1]

口渇については、抗ヒスタミン薬がもつ抗コリン作用によって唾液の分泌が抑えられることで起こります[3]。第二世代抗ヒスタミン薬は第一世代と比べて抗コリン作用も弱いため、口渇の頻度は低くなっています。

消化器系の副作用は、以下に挙げる症状が0.1〜5%未満の頻度で報告されています[1]

  • 悪心
  • 胃痛
  • 胃部不快感
  • 下痢
  • 嘔吐

そのほか、血液検査値の異常や肝機能検査値の上昇などが認められることがありますが、いずれも頻度は低く、長期間服用する場合は定期的に検査を受けることで早期発見につながります[1]

副作用が出たときの対処法

タリオンを服用して副作用と思われる症状があらわれた場合は、まず慌てずに症状の程度を確認しましょう。

軽度の眠気や口渇であればしばらく様子を見ることで改善する場合もありますが、症状が続く場合や日常生活に支障が出る場合は医師に相談することを推奨します。

  • 発疹
  • 蕁麻疹

このような症状があらわれた場合は、アレルギー反応の可能性があるため、すぐに服用を中止して医療機関を受診してください[1]

全身のだるさ、食欲不振、尿量の減少など普段と違う症状を感じた場合も早めの受診が必要です。

副作用かどうか判断に迷う場合でも、自己判断で服用を中止せず、まずは医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

タリオンを服用する際の注意点

タリオンは比較的安心して服用できるお薬ですが、一部の方には注意が必要な場合があります。

  • 運転や機械操作をおこなう方は眠気に注意
  • 腎機能障害がある方は服用量に注意
  • 妊娠中・授乳中の方は服用するか医師に相談を

持病がある方や妊娠中・授乳中の方は、事前に医師に相談することが大切です。 ここでは、タリオンを服用する際の注意点について詳しく解説します。

運転や機械操作をおこなう際は眠気に注意

タリオンは眠気を催すことがあるため、服用中は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意する必要があります。

添付文書にも「眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること」と記載されています[1]

第二世代抗ヒスタミン薬の中には添付文書に運転に関する注意喚起がないお薬もありますが、タリオンは注意した方がよいかもしれないお薬です[3]

仕事で車を運転する方や、高所での作業がある方は、服用後の体調変化に十分注意しながら過ごすようにしてください。

腎機能障害がある方は低用量から開始

腎機能障害がある方は、タリオンを低用量から開始するなど慎重に服用する必要があります。タリオンの有効成分であるベポタスチンベシル酸塩は主に腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している場合はお薬の血中濃度が上昇しやすくなります[1]

腎機能障害のある患者さんでは、健常者と比べてAUC(薬物血中濃度-時間曲線下面積)が明らかに上昇し、定常状態における最高血中濃度は1.2〜1.8倍に増加することが予測されています[1]

添付文書では、腎機能障害のある患者さんには1回5mgなど低用量から投与を開始し、異常が認められた場合は減量や休薬するなど適切な処置をおこなうよう記載されています。

腎臓に持病がある方は、必ず医師にその情報を伝えた上で、適切な用量や服用方法の指示を受けてください。

妊娠中・授乳中の方は医師に相談

妊娠中や授乳中の方は、タリオンの服用について医師に相談する必要があります。

タリオンの添付文書には、妊婦または妊娠している可能性のある女性には「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」と記載されています[1]

動物実験では、タリオンの成分が胎盤を通過して胎児に移行することが確認されているため、妊娠中の服用には慎重な判断が必要です。

授乳中の方についても、動物実験で乳汁中への移行が認められているため、「治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること」とされています[1]

妊娠中または授乳中でアレルギー症状がつらい方は、医師に相談して代替となるお薬や治療法について相談するとよいでしょう。

タリオンの市販薬「タリオンAR」について

タリオンと同じ有効成分を含む市販薬「タリオンAR」が2020年12月から販売されており、ドラッグストアや薬局で購入できるようになっています。

  • タリオンARの特徴
  • 効能効果の違い
  • 使用できる年齢の違い

医療用医薬品と市販薬では有効成分は同じですが、いくつかの違いがあるため正しく理解しておくことが大切です。

ここでは、タリオンと市販薬タリオンARの違いについて詳しく解説します。

タリオンARの特徴|有効成分・配合量は医療用医薬品と同じ

市販薬のタリオンARは、医療用医薬品のタリオンと同じ有効成分ベポタスチンベシル酸塩を同量配合したスイッチOTC医薬品です。

スイッチOTC医薬品とは、もともと医師の処方が必要だった医療用医薬品の成分を、ドラッグストアなどで購入できる市販薬(OTC医薬品)に切り替えたお薬のことを指します。

タリオンARは1錠あたりベポタスチンベシル酸塩10mgを含んでおり、医療用医薬品のタリオン錠10mgと有効成分・配合量は同一となっています[4]

用法用量も医療用医薬品と同様に1回1錠を1日2回服用する形で、朝と夕に服用することで1日を通じて効果が持続します[5]

タリオンARは抗ヒスタミン作用だけでなく抗炎症作用も併せもっているため、くしゃみ・鼻みずだけでなく鼻づまりにも効果を発揮するのが特徴です。

医療用医薬品と同じ成分・同量のお薬がドラッグストアで購入できるようになったことで、忙しくて医療機関を受診できない方にとって便利な選択肢が増えています。

効能効果の違い|市販薬は鼻のアレルギー症状のみ

医療用医薬品のタリオンと市販薬のタリオンARでは、効能効果として認められている症状に違いがあります。

<医療用医薬品と市販薬の適応症の違い>

医療用医薬品のタリオン・アレルギー性鼻炎
・蕁麻疹
・皮膚疾患(湿疹
・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
市販薬のタリオンAR・花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり

蕁麻疹や皮膚のかゆみに対しては、市販薬のタリオンARを使用することはできません。

蕁麻疹や皮膚のかゆみでお悩みの方は、市販薬ではなく医療機関を受診して医療用医薬品のタリオンを処方してもらう必要があります。

市販薬を購入する際は、パッケージに記載された効能効果をよく確認してから使用してください。

使用できる年齢の違い|市販薬は15歳以上

医療用医薬品のタリオンと市販薬のタリオンARでは、使用できる年齢にも違いがあります。

医療用医薬品のタリオンは7歳以上の小児から使用することが可能です[1]。しかし、市販薬のタリオンARは15歳以上の成人のみが使用でき、15歳未満の方は服用しないこととされています。

これは市販薬が医師の診察なしで使用されることを想定しているため、より慎重な年齢制限が設けられているためです。

また、市販薬のタリオンARは腎臓病の診断を受けた方も使用しない方がよいため、腎機能に不安がある方は医療機関を受診しましょう[4]

子どもの花粉症やアレルギー症状でお悩みの場合は、市販薬ではなく小児科や耳鼻咽喉科を受診して、適切なお薬を処方してもらうようにしてください。

購入時の注意点|第2類医薬品として販売

タリオンARは現在、第2類医薬品として販売されており、ドラッグストアや薬局で購入することができます。

発売当初は要指導医薬品に分類されていましたが、第1類医薬品を経て、2025年12月時点では第2類医薬品に移行しているため、薬剤師がいない時間帯でも登録販売者から購入することが可能です。

ただし、他のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬、皮膚疾患用薬を含む)や抗ヒスタミン剤を含有する内服薬(かぜ薬、せき止め、乗物酔い薬、催眠鎮静薬等)との併用はできません。

1週間服用しても症状の改善が見られない場合や、症状の改善が見られても2週間を超えて服用する場合は、漫然と長期間服用せずに医師や薬剤師に相談することが推奨されています。

市販薬を購入する際は薬剤師や登録販売者に相談し、正しい使い方を確認してから服用するようにしましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

タリオンが効かないときの対処法

タリオンを服用しても症状が改善しない場合、以下について確認し、対処しましょう。

  • 用法用量を守ってタリオンを服用しているか確認する
  • 医師に相談してタリオン以外の治療を検討する

お薬の効き方には個人差があり、タリオンが合わない方もいます。

ここでは、タリオンが効かないときの対処法について解説します。

用法用量を守ってタリオンを服用しているか確認する

タリオンが効かないと感じたときは、まず用法用量を正しく守って服用しているか確認してみましょう。

タリオンは1日2回服用するお薬であるため、1日1回しか服用していないと十分な効果が得られない可能性があります[1]

また、花粉症の症状がひどくなってから服用を始めると、効果を実感しにくいことがあります。そのため、花粉飛散開始とともに、または症状が少しでもあらわれた時点で薬物療法を開始する「初期療法」が推奨されています[5]

タリオンには抗アレルギー作用もあるため、花粉飛散予測日の少し前から服用を開始するか、症状が出始めた早い段階で服用を開始すると効果を実感しやすくなります。

まずは用法用量を守って1〜2週間継続して服用し、それでも効果が不十分な場合は医師に相談してみてください。

医師に相談してタリオン以外の治療を検討する

タリオンを正しく服用しても効果が不十分な場合は、医師に相談して他の治療法を検討するのも一つの選択肢です。

抗ヒスタミン薬は同じ第二世代であっても成分によって効き方に個人差があり、タリオンでは効果が感じられなくても、他のお薬では効果を実感できることがあります[3]

また、抗ヒスタミン薬だけでは症状が改善しない場合は、他の種類のお薬を併用する方法もあります。

鼻アレルギー診療ガイドラインでは、くしゃみ・鼻漏型では第2世代抗ヒスタミン薬が、鼻閉型では抗ロイコトリエン薬や鼻噴霧用ステロイド薬が推奨されており、症状の程度に応じて複数のお薬を組み合わせた治療がおこなわれます[3]

鼻噴霧用ステロイド薬はとくに鼻づまりに効果的で、抗ヒスタミン薬と併用することでより高い効果が期待できます[5]

症状がつらい場合は我慢せず、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。

花粉症のお薬はオンライン診療でも処方可能

「医療機関を受診したいけれど忙しくて時間がない」「花粉が飛んでいる時期に外出したくない」という方は、自宅で診察を受けられるオンライン診療がおすすめです。

オンライン診療には、待ち時間がなく自宅で診察から処方まで完結できるという大きなメリットがあります。

処方されたお薬は自宅まで配送されるため、薬局に行く手間も省けて、症状がつらいときでも無理して外出する必要がありません。

クリニックフォアでは、花粉症のオンライン診療を提供しており、自宅にいながら手軽にタリオンをはじめとする花粉症のお薬を処方してもらえます。

タリオンはクリニックフォアのオンライン花粉症での取扱いはございませんが、それ以外の内服薬・点鼻薬・点眼薬の処方は可能です。

<クリニックフォアの花粉症オンライン診療で処方できるお薬>

種類薬剤名料金(税込)
内服薬ビラノアOD60日分 900円
ルパフィン60日分 720円
アレグラ60日分 900円
ザイザル60日分 720円
アレロック60日分 720円
ディレグラ28日分 920円
キプレス60日分 1,080円
デザレックス60日分 720円
点鼻薬モメタゾン点鼻液50μg2本(2ヶ月分相当) 490円
点眼薬アレジオン眼瞼(がんけん)クリーム0.5%2本(2ヶ月分相当) 2,030円
アレジオンLX点眼液0.1%2本(2ヶ月分相当) 1,480円
エピナスチンLX点眼液0.1%2本(2ヶ月分相当) 760円
エピナスチン点眼液0.05%4本(2ヶ月分相当) 480円
パタノール点眼液0.1%4本(2ヶ月分相当) 520円
リザベン点眼液0.5%4本(2ヶ月分相当) 370円
フルオロメトロン点眼液0.1%4本(2ヶ月分相当) 110円

※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。
※診察料・システム料が別途2,200円(税込)かかります。
※配送料は無料です。

診察はスマートフォンやパソコンから予約でき、ビデオ通話で医師に症状を相談した上で、一人ひとりに合ったお薬を処方してもらえます。

タリオン以外の内服薬だけでなく、点鼻薬、点眼薬など症状に応じたさまざまなお薬を処方可能で、複数のお薬を組み合わせることもできます。

お薬は最短翌日に自宅へ届くため、すぐに治療を始めたい方にも便利なサービスといえるでしょう。

花粉症の症状でお悩みの方は、クリニックフォアのオンライン診療を活用してみましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

タリオンで花粉症が改善されないなら舌下免疫療法で根本治療をしよう

タリオンをはじめとする抗ヒスタミン薬は、症状を抑える対症療法であり、アレルギー体質そのものを改善するものではありません。 毎年花粉症の症状に悩まされている方や、お薬を服用しても十分な効果が得られない方には、根本的な体質改善が期待できる舌下免疫療法という選択肢があります。

舌下免疫療法は、アレルゲン(スギ花粉またはダニ)を含む錠剤を毎日少しずつ服用し、体を慣らしていくことでアレルギー反応を弱めていく治療法です[6]。 3〜5年の継続治療が推奨されていますが、治療を続けることで症状が出なくなる状態まで改善する可能性があり、治療終了後も年単位で効果の持続が期待できます。

抗ヒスタミン薬などの対症療法とは異なり、アレルギー疾患の自然経過そのものを変える可能性がある治療法の一つです。

クリニックフォアでは、舌下免疫療法に対応しており、全国13院で血液アレルギー検査と治療を受けられます。

初回は対面診療が必要ですが、治療が安定した後はオンライン診療での継続処方も可能なため、忙しい方でも無理なく治療を続けられるでしょう。

スギ花粉症の治療開始は5月のGW明けから年内に限られるため、来シーズンに向けて早めの相談をおすすめします。

<クリニックフォアの舌下免疫療法で処方可能なお薬>

お薬の名称対象お薬代(自己負担費用)
シダキュア スギ花粉舌下錠 5,000JAUスギ花粉症60日分 2,700円(税込)
ミティキュア ダニ舌下錠 10,000JAUダニアレルギー60日分 3,600円(税込)


※上記は薬剤費のみの金額です。
※別途、診察料・システム利用料として2,200円(税込)がかかります。
※配送料は無料です。

\予約時は”アレルギー科”にてご予約ください/

※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。

花粉症治療薬のタリオンに関するよくある質問

花粉症治療薬の一つであるタリオンに関するよくある質問をまとめました。

服用回数やタイミングなどについてお答えします。

タリオンは1日何回飲めばいいですか?

タリオンは1日2回服用するお薬です。

成人および7歳以上の子どもは1回10mgを朝と夕など間隔をあけて服用します[1]

1日2回の服用で効果が持続するため、毎日同じ時間帯に服用する習慣をつけることで飲み忘れを防ぎやすくなります。

タリオンを飲むと眠くなりますか?

タリオンは第二世代抗ヒスタミン薬のため、眠気の副作用は比較的出にくいとされています。

ただし、眠気の感じ方には個人差があり、添付文書には自動車の運転等に注意するよう記載されています[1]

初めて服用する際は体調の変化に注意し、眠気を感じた場合は車の運転など危険を伴う作業を避けてください。

タリオンは食前と食後どちらに飲むべきですか?

タリオンは食事の影響を受けにくいお薬のため、食前でも食後でも空腹時でも服用することができます。

添付文書にはとくに食事に関する指定はありませんが、毎日同じタイミングで服用することが大切です[1]

飲み忘れを防ぐために、朝食後と夕食後など決まった時間に服用する習慣をつけるとよいでしょう。

タリオンと市販薬のタリオンARはどちらがいいですか?

どちらも有効成分と配合量は同じですが、使用目的や状況によって選ぶべきお薬が異なります。

鼻のアレルギー症状を一時的に抑えたい15歳以上の方であれば市販薬のタリオンARを使用できますが、蕁麻疹や皮膚のかゆみには医療用医薬品のタリオンが必要です。

7歳以上15歳未満のお子さんに使用したい場合や、腎臓に持病がある方は、医療機関を受診して医療用医薬品を処方してもらいましょう。

まとめ

タリオンは有効成分ベポタスチンベシル酸塩を含む第二世代抗ヒスタミン薬で、1日2回の服用で花粉症によるくしゃみ・鼻みず・鼻づまりを抑える効果が期待できます。

抗ヒスタミン作用に加えて抗炎症作用ももっているため、鼻づまりにも効果を発揮するのがタリオンの特徴です。

アレルギー性鼻炎だけでなく、蕁麻疹や湿疹・皮膚炎によるかゆみにも効果があり、幅広いアレルギー症状に対応できます。

副作用は比較的少ないですが、眠気が出ることがあるため自動車の運転には注意が必要です。腎機能障害がある方は低用量から開始する必要があります。

2020年12月からは市販薬「タリオンAR」も販売されていますが、効能効果が鼻のアレルギー症状に限られ、使用できる年齢も15歳以上に制限されています。

忙しくて通院が難しい方は、自宅で診察を受けられるクリニックフォアの花粉症オンライン診療を活用してみましょう。

タリオンの処方はできませんが、あなたの症状に合ったお薬を処方することが可能です。

花粉症の症状でお悩みの方は、お気軽に医療機関へご相談ください。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

参考文献

  1. KEGG MEDICUS「タリオン錠5mg/タリオン錠10mg 添付文書」
  2. くすりの適正使用協議会「くすりのしおり:タリオン錠10mg」
  3. 黒野祐一「鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症―2016年版(改訂第8版)―抗ヒスタミン薬使用のポイント―」アレルギー 65(8), 982-986, 2016(日本アレルギー学会)
  4. 厚生労働省「ベポタスチンベシル酸塩のリスク区分について」令和6年度第5回医薬品等安全対策部会安全対策調査会 資料2-2(2024年8月28日)
  5. 厚生労働省「的確な花粉症の治療のために」平成22年度厚生労働科学研究補助金 免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業
  6. 日本アレルギー学会「アレルゲン免疫療法の手引き 2025」
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