ゴールデンウイークに生理が重なりそう?月経移動で連休を快適に楽しむ方法を解説

ゴールデンウイーク(GW)の旅行やイベントと生理が重なりそう――そんな不安を感じている方は少なくありません。
月経移動とは、ピルを服用して生理の時期を意図的にずらす方法です。GWの連休を生理の心配なく過ごすために、月経移動という選択肢をぜひ知っておきましょう。

2026年のゴールデンウイークは、4月29日(昭和の日)から始まり、平日の並びによっては最大で9日間以上の大型連休になる可能性もあります。この貴重な休みを利用して、沖縄や北海道などの人気観光スポットへの旅行を計画したり、アウトドアのアクティビティや音楽フェスなどのイベントに参加したりする方も多いでしょう。
しかし、せっかくの連休中に生理が重なると、温泉に入れない、長時間の移動がつらい、生理痛やPMS(月経前症候群)で体調が優れないなど、楽しみが大きく損なわれてしまうことがあります。

この記事では、ゴールデンウイークに向けた月経移動の方法・お薬の種類と違い・副作用・費用、さらにオンライン診療で相談・処方を受ける流れについて、医師監修のもとわかりやすく解説します。
GW前の忙しい時期でも準備できるスケジュール感もお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

 

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。

 

月経移動とは?ゴールデンウイーク前に知っておきたい基礎知識

結婚式・旅行・スポーツなど大事な予定の日に月経が重なってしまう場合、ピルを服用して月経を早める、もしくは遅らせる事が出来ます。

月経移動には、基本的に中用量ピルの「プラノバール」というお薬を使用します。このお薬は、エストロゲンというホルモンが低用量ピルよりも多く含まれているため、より確実に月経を移動することができます。

なお、月経移動の確実性は下がりますが、副作用に抵抗がある方、過去に強い副作用が出た方は低用量ピルで月経を移動する事も可能です。

月経移動は婦人科やオンライン診療を行うクリニックで医師に相談のうえ、処方を受けて行います。ご自身の月経周期とGWの予定を医師に伝え、最適なタイミングと方法を一緒に決めていく流れが一般的です。ゴールデンウイークのように連休期間が長い場合は、どの日程を最も重視するかを明確にしておくと、医師もより適切な提案がしやすくなります。

GWに生理が重なるとどんな困りごとがある?

ゴールデンウイークは日本の大型連休のなかでも特に人気が高く、旅行やイベント、アクティビティなど多くの予定を詰め込みやすい期間です。しかし、この連休中に生理が重なってしまうと、さまざまな場面で不便やストレスを感じることがあります。

まず、温泉旅行や観光地巡りについてです。GWは北海道や沖縄をはじめ、日本各地の人気スポットへ旅行を計画する方が多い季節です。温泉宿を予約していても、生理中は入浴を控えざるを得ないことがあり、せっかくの旅行の楽しみが半減してしまいます。観光地での長時間の散策やアクティビティも、生理痛を抱えたままでは十分に楽しめない可能性があります。

次に、海外旅行の場合です。GWの連休を利用して海外旅行を企画する社会人の方も多いでしょう。飛行機での長時間移動中にナプキンの交換タイミングが取りにくいという不安や、現地で日本と同じ品質の生理用品が手に入りにくいことへの心配は、旅行前から大きなストレスになります。時差のある目的地へ向かう場合は、ピルの服用時間の調整が必要になるケースもあります。

GWにはフェスやスポーツ大会、アウトドアイベントなど、さまざまな体験型のイベントも各地で開催されます。長時間屋外で過ごすイベントではトイレが混雑しやすく、生理中はナプキン交換のたびに長い列に並ぶ必要があるかもしれません。PMS(月経前症候群)の症状として気分の落ち込みやイライラ感がある方は、せっかくのイベントを心から楽しめないと感じることもあるでしょう。

また、友達と予定を合わせてGWの旅行やイベントを計画している場合、「生理が重なるかもしれない」という不安から日程を決められなかったり、直前になってキャンセルを考えたりしてしまうこともあります。生理不順の方は、連休の計画を立てる段階で「いつ生理が来るかわからない」という悩みを抱えやすいでしょう。

こうした不安を事前に解消できるのが、月経移動という方法です。GWの予定が決まった段階で生理周期を確認し、重なりそうであれば早めにクリニックへ相談することが大切です。放置してしまうと、連休の直前では月経移動が間に合わない可能性や、成功率が下がるおそれもあるため、できるだけ早い段階で対策を検討しましょう。

月経移動の2つの方法|生理を「遅らせる」と「早める」

月経移動には「生理を遅らせる方法」と「生理を早める方法」の2つがあります。どちらの方法が適しているかは、ゴールデンウイークまでの期間や、ご自身の月経周期・体調によって異なります。医師に相談のうえ、最適な方法を選びましょう。

次回の月経を移動させたい方(生理を遅らせる方法)

月経の移動方法/薬剤選択

次回の月経を移動させるためには、中用量ピルをご使用いただき、月経を後ろへ移動させることになります。

お薬の内服方法

  • 次回月経予定の5-7日前から服用を開始します。
  • 月経を避けたいイベントの最終日まで服用し、中止すると2日程度で月経がきます。
  • やむをえず月経予定日の直前から薬を服用する場合、月経移動の成功率は低くなりますのでご了承ください。

GWの連休期間中もピルを服用し続ける必要があるため、副作用(特に吐き気など)が気になる場合は、後述の「生理を早める方法」を検討するのもひとつの選択肢です。ただし、GWが直近に迫っている場合は「遅らせる方法」しか選べないケースもありますので、早めの相談が重要です。

次々回以降の月経を移動させたい方/できる限り確実に月経を移動させたい方(生理を早める方法)

月経の移動方法/薬剤選択

基本的には中用量ピルをご使用いただき、月経を早める方法を推奨いたします。この方法ですと、イベント中にお薬を服用する必要がなく、副作用も気になりません。

お薬の内服方法

  • 次回の月経の初日〜5日目までの間から服用を開始します。
  • 10日間〜14日間程度服用し、中止すると2日程度で月経がきます(月経の初日〜5日目の間に服用を開始しないと早めることができません)。

GWが始まるまでにピルの服用と消退出血(生理のような出血)を終えておけるため、連休中は副作用を気にせず旅行やイベントを楽しめるのが大きなメリットです。温泉旅行で入浴を楽しみたい方や、アウトドアのアクティビティを満喫したい方にはこの方法が特に向いています。ただし、GWよりも十分に前の段階で服用を開始する必要があるため、早めの計画と受診が求められます。

次々回以降の月経を移動させたい方/中用量ピルの副作用がご不安な方

月経の移動方法/薬剤選択

低用量ピルにより、月経を早める方法を推奨いたします。

お薬の内服方法 ※内服方法は中用量ピルで月経を早める方法と同じです

  • 次回の月経の初日〜5日目までの間から服用を開始します。
  • 10日間〜14日間程度服用し、中止すると2日程度で月経がきます(月経の初日〜5日目の間に服用を開始しないと早めることはできません)。

低用量ピルは中用量ピルに比べてエストロゲン(女性ホルモン)の含有量が少ないため、吐き気などの副作用が出にくいとされています。ただし、月経移動の確実性は中用量ピルよりもやや下がる場合がありますので、医師と相談したうえで選択しましょう。

下記の表に、ゴールデンウイークに向けた月経移動の方法を比較してまとめました。

比較項目遅らせる方法(中用量ピル)早める方法(中用量ピル)早める方法(低用量ピル)
服用開始タイミング月経予定日の5〜7日前前回月経の初日〜5日目前回月経の初日〜5日目
服用期間イベント最終日まで10〜14日間10〜14日間
GW中の服用必要不要不要
月経移動の確実性高いより高い(推奨)やや下がる場合がある
こんな方に向いているGWが直近に迫っている方計画的に準備できる方副作用が不安な方

※上記はあくまで目安です。効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察を受け、ご自身に適した方法をお選びください。

月経移動に使うお薬(中用量ピル・低用量ピル)の特徴と違い

月経移動に使われるお薬について、どのような薬なのか、体のなかでどう作用するのかをわかりやすく説明します。ゴールデンウイークに向けて月経移動を検討している方は、中用量ピルと低用量ピルの違いを理解したうえで、医師に相談してみてください。

中用量ピル「プラノバール」とは

月経移動の際に基本的に使用するのは、中用量ピルの「プラノバール」というお薬です。プラノバールには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンが含まれています。

このお薬を服用すると、体のなかのホルモンバランスが「妊娠しているときに近い状態」に保たれるようなイメージになり、子宮内膜がはがれ落ちる(=生理が起こる)のを防ぐことができます。服用を中止すると、ホルモンの供給がなくなり、数日後に消退出血(生理のような出血)が起こります。

プラノバールは低用量ピルよりもエストロゲンの含有量が多いため、月経移動の確実性が高い一方で、吐き気などの副作用がやや出やすい傾向があります。

低用量ピルとの違い

低用量ピルも女性ホルモンを含むお薬ですが、エストロゲンの含有量が中用量ピルよりも少なく設計されています。主に避妊やPMSの軽減、月経痛の改善などを目的として毎日継続的に服用するお薬です。月経移動にも使用可能ですが、中用量ピルに比べると移動の確実性がやや下がる場合があります。

すでに低用量ピルを服用中の方がGWのために月経移動したい場合、次回の月経を移動したいときは中用量ピルで遅らせる方法が適していることが多く、次々回の月経を移動したいときは今服用中の低用量ピルで早める方法も可能です。いずれの場合も、事前に医師へご相談ください。

比較項目中用量ピル(プラノバール)低用量ピル
エストロゲン含有量多い少ない
月経移動の確実性高い中用量ピルよりやや下がる場合がある
副作用の出やすさやや出やすい(吐き気など)比較的出にくい
主な使用目的月経移動避妊
・PMS軽減
・月経痛改善
・ニキビ改善など
継続服用短期間(月経移動の都度)毎日継続して服用

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。

中用量ピルの副作用と対処法

主な副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、頭痛、乳房痛、むくみ、体重増加、発疹がございます。頻度はそれほど高くはありません(5%未満)が、吐き気の副作用に備え、プリンペランという吐き気止めのお薬も一緒に処方させていただきます。

GWの連休中に副作用が出ることを心配される方は多いでしょう。「遅らせる方法」を選んだ場合、ゴールデンウイーク期間中もピルを服用し続けることになるため、旅行先やイベント会場で吐き気が出ると不便です。そうしたご不安がある場合は「早める方法」でGW前に服用期間を終えておく方法も選択肢のひとつです。医師にGWの日程や副作用へのご不安を率直にお伝えください。

注意すべき症状(血栓症の兆候)

重篤な副作用に血栓症がありますが、年間10,000人に対して3〜9人と割合としてみれば少ないです[1]。血栓症が疑われる初期症状が出た時は速やかに医療機関を受診することを意識すれば、過度に怖がる必要はありません。

血栓症が疑われる症状としては、ふくらはぎの痛みや腫れ、突然の息切れ、胸の痛み、激しい頭痛、視野の異常などが挙げられます。これらの症状が現れた場合は、服用を中止し、すぐに医療機関を受診してください。GW中に飛行機や長距離バスでの移動を予定している方は、長時間同じ姿勢を続けないよう意識し、こまめに水分を取ることを心がけましょう。

中用量ピルを服用できない方

妊娠の可能性のある方、肝臓の悪い方、ヘビースモーカー、血栓症の既往のある方は服用できません。

ゴールデンウイークに向けた月経移動のスケジュール|受診タイミングの目安

ゴールデンウイークに合わせて月経移動を成功させるには、余裕を持った受診が欠かせません。GWの旅行やツアーの予約と一緒に、月経移動の相談も済ませておくと安心です。

2026年のゴールデンウイークは4月29日(昭和の日)から始まります。以下は、GWの予定時期別の受診タイミング目安です。

GWの予定時期「遅らせる」場合の受診目安「早める」場合の受診目安
4月29日〜5月初旬(GW前半)4月上旬〜中旬まで3月中(前回月経のタイミングに合わせて)
5月3日〜5日(GW後半の連休)4月中旬まで3月下旬〜4月上旬
GW全期間を通して移動させたい場合4月上旬まで3月中の受診を推奨

※月経周期には個人差があります。あくまで目安ですので、具体的な服用開始時期は医師にご確認ください。

GW前は年度始まりの忙しい時期と重なるため、仕事や学校で婦人科を受診する時間が取りにくいと感じる方も多いでしょう。旅行やイベントの予約を入れるタイミングで、同時に月経移動についてもクリニックへ相談しておくと、あとから慌てずに済みます。予定の1か月前にはご相談いただくことが理想的です。

受診が間に合わない場合の選択肢

次回の月経予定日5日前を過ぎて服用を開始した場合、移動に失敗する可能性が高くなります。直前でも処方は可能ですが、予定の1ヶ月前にはご相談いただくことをおすすめします。

どうしても対面での受診が難しい場合は、オンライン診療を活用する方法があります。オンライン診療は土日や夜間でも受診可能な場合があり、GW直前でも相談できることがあります。詳しくは後述の「オンライン診療」のセクションをご覧ください。

月経移動の費用|中用量ピル・低用量ピルの値段比較

ゴールデンウイークに合わせて月経移動をしたいけれど、費用がどれくらいかかるのかわからず迷っている方もいらっしゃるでしょう。ここでは、クリニックフォアにおける月経移動のお薬代と、低用量ピルの価格を紹介します。

月経移動のお薬代

項目金額(税込)
診察料1,650円
中用量ピル プラノバール(国産)5,478円(1シート21錠/吐き気止め21錠付)
低用量ピル マーベロン(国産)6,556円(2シートのご用意)
配送料550円/回

低用量ピルのお薬代(ご希望の方向け)

お薬2ヶ月分3ヶ月分半年分定期配送(15%OFF)
トリキュラー(国産)6,556円(3,278円/月)9,834円(3,278円/月)19,668円(3,278円/月)2,783円/月
アンジュ(国産)6,556円(3,278円/月)9,834円(3,278円/月)19,668円(3,278円/月)2,783円/月
マーベロン(国産)6,556円(3,278円/月)9,834円(3,278円/月)19,668円(3,278円/月)2,783円/月

※ 配送料は税込550円/回です。
※ 価格は税込です。

低用量ピルは、初めての方でも同じお薬を2ヶ月は続けていただいて、ご自身に合っているかどうかを判断させていただいています。そのため、最小単位を2ヶ月分とさせていただいております。

GWに向けた月経移動としてプラノバール(中用量ピル)を使用する場合、診察料・お薬代・配送料を合わせると合計約7,700円程度が目安となります。低用量ピルで月経移動を行う場合はマーベロン2シート分で約8,750円程度です。サイトで価格を比較して安いクリニックを探している方も、費用だけでなく診療実績や信頼性を合わせて検討するとよいでしょう。

オンライン診療でGWの月経移動を相談する方法

ゴールデンウイーク前は新年度の始まりと重なり、仕事や学校が忙しい時期です。婦人科へ足を運ぶ時間がなかなか取れないという方も多いでしょう。また、中学生や高校生の方のなかには、婦人科を対面で受診すること自体に抵抗を感じたり、保護者と一緒でもまわりの目が気になったりする方もいるかもしれません。大学生の方も、ピルの服用を考えているけれど周囲に知られたくないと感じることがあるでしょう。

そうした方にとって、オンライン診療は便利で安心な選択肢です。クリニックフォアのオンライン診療では、スマートフォンやパソコンから予約・診察・処方までを自宅で完結させることができます。誰にも会わずに、自分のプライバシーを守りながら医師に相談できるのが大きな利点です。

オンライン診療の流れは以下のとおりです。まず、Webサイトから24時間いつでも簡単に予約ができます。次に、事前に問診を入力し、予約した時間に医師とビデオ通話で診察を受けます。GWの予定や月経周期、体調に関する情報を伝えることで、適切なお薬と服用タイミングを医師が提案してくれます。診察後はお薬が最短翌日に届くため、クリニックまで足を運ぶ必要がなく、忙しい時期でも移動時間をかけずに準備を進められます。

オンライン診療は以下のような方に特に向いているといえます。仕事をしていて平日に婦人科を受診する時間が取れない方。GW前の忙しい時期に移動の負担を減らしたい方。今後も低用量ピルやミニピルの服用を検討しており、診療実績のある信頼できるクリニックを選びたい方。

クリニックフォアは対面の診療も行っている医療機関であり、全国に複数のクリニックを展開しています(各院とも最寄駅から徒歩圏内に位置しています)。オンライン診療で不安な点があれば、対面での診察に切り替えることも可能です。

 

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。

 

低用量ピルの継続服用という選択肢

今回はゴールデンウイークのために月経移動を検討されている方も多いと考えられますが、今後のライフスタイルを見据えて、低用量ピルの継続的な服用を始めるという選択肢もあります。GWだけでなく、今後の連休や旅行、イベントのたびに生理の心配をしたくないという方には、特におすすめの方法です。

当クリニックでは、中用量ピルだけではなく低用量ピルも処方しております。頻繁に月経移動の必要がある方は、低用量ピルの継続的な服用がおすすめです。また、低用量ピルには月経移動だけではなく、避妊・PMSの軽減・月経痛改善等の様々な効果が期待できます※ので、是非ご検討ください。今回、月経移動用の中用量ピルをご使用いただいた後、そのまますぐに低用量ピルをスタートしていただけます。

※ 効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。

低用量ピルの継続服用で期待できる主な効果は以下のとおりです。

  • 毎日1回服用をすれば99%以上の確率※で妊娠を防ぐことができます。
  • 生理のタイミングが管理しやすくなり、予定を調整しやすくなります。
  • ホルモンバランスの変化によって起こる、カラダ・気分の両方の症状を軽減します。
  • 女性にとって大切なホルモンを整える他、男性ホルモンの分泌を抑制し、皮脂の過剰分泌を防ぎます。
  • 「プロスタグランジン」というホルモンを調整することで、生理中の痛み・日数・経血量が減少します。
  • 子宮筋腫や子宮内膜症など、女性にまつわる病気の予防になります。

※ 日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬(OC)に関するガイドライン」より[2]

低用量ピルを日常的に服用していれば月経周期が安定しやすくなるため、GWに限らず、お盆や年末年始などの大型連休のたびに「生理が重なるかもしれない」と不安になることが減ります。旅行やイベントの計画をスムーズに立てられるようになるのは、日常生活の充実にもつながるでしょう。

当クリニックでは8種類の低用量ピルを取り扱っております。配合されているホルモンの種類や量により特色がありますので、お身体や生活習慣に合ったものを処方させていただきます。

低用量ピルの副作用について

低用量ピルの副作用としては、主に内服開始当初(ピルにまだ慣れていない時期)に吐気・不正出血等の症状が出現しますが、多くの方は内服を継続することで改善していきます。これらの症状については、過度な心配は必要ありません。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 乳房の張りなどの不快感
  • むくみ (これが「低用量ピル=太る」という誤解されている原因)

ピルを飲み始めて2~3カ月ほど経ってもこれらの症状が治まらない場合は、医師に相談しましょう。ピルの種類を変える、痛みを抑える薬が処方されるなど、適切な判断をしてもらえます。また上記の症状が重い場合も医師に相談しましょう。

重篤な副作用に血栓症がありますが、年間10,000人に対して3~9人と割合としてみれば少ないです[1]。血栓症が疑われる初期症状が出た時は速やかに医療機関を受診することを意識すれば、過度に怖がる必要はありません。

月経移動を成功させるポイント

ゴールデンウイークという大切な連休に合わせて月経移動を行う場合、成功率を高めるために以下のポイントを意識しましょう。

第一に、服用開始時期を守ることが最も重要です。月経予定日の直前から服用を開始すると、移動が間に合わず失敗してしまう可能性があります。GWの旅行やツアーの予約を入れるタイミングで、同時にクリニックへ相談しておくと余裕を持った準備ができます。

第二に、飲み忘れを防ぐ工夫をすることです。ピルは毎日だいたい決まった時間に服用する必要があります。GW前の忙しい時期や、旅行中で生活リズムが変わりやすいときは、スマートフォンのアラーム機能を活用したり、毎日の習慣(食事後・歯磨き後など)と組み合わせたりすると飲み忘れを防ぎやすくなります。海外旅行中に時差がある場合は、日本時間を基準にした服用スケジュールを事前に医師と相談しておきましょう。

第三に、中用量ピル(プラノバール)を使用することです。低用量ピルでも月経移動は可能ですが、より確実に移動させたい場合は中用量ピルの使用が推奨されます。GWのように連休期間が長く「この期間は確実に生理を避けたい」という明確な予定がある方にとって、成功率の高い方法を選ぶことが安心につながるでしょう。

よくある質問(FAQ)

今、低用量ピルを飲んでいます。中用量ピルで月経移動した方がいいですか?

次回の月経を移動させたい場合、中用量ピルを服用して月経を遅らせましょう。次々回の月経を移動したい場合、今服用している低用量ピルで月経を早めましょう(中用量ピルを使う必要はありません)。

GW直前でも月経移動は間に合いますか?

次回の月経予定日5日前を過ぎて服用を開始した場合、移動に失敗する可能性が高くなります。直前でも処方は可能ですが、予定の1ヶ月前にはご相談いただくことをおすすめします。ゴールデンウイークの場合は、3月中〜4月上旬には相談を始めるのが理想的です。

月経移動は100%成功しますか?

極めて高い確率で移動することができますが、どのような医療行為も100%というものは存在しません。中用量ピル(プラノバール)を使用する、予定ギリギリに開始しない、飲み忘れしないことが成功率を上げる秘訣です。

ピルの服用中に出血が始まってしまった場合はどうすればよいですか?

出血が始まった日から服用を中止して下さい。

中用量ピルに続けて低用量ピルを飲みたい場合、どのタイミングから開始できますか?

中用量ピルの服用終了後、およそ2-3日後にはじまる消退出血を目安として、出血初日〜5日目までの間に低用量ピルの服用を開始して下さい。

中用量ピルの副作用が不安です。対策はありますか?

主な副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、頭痛、乳房痛、むくみ、体重増加、発疹がございますが、頻度はそれほど高くはありません(5%未満)。当クリニックでは、副作用の中で多い症状である吐き気に備え、プリンペランという吐き気止めのお薬も一緒に処方しております。これらの副作用が出たとしても普段の生活に支障が無ければ服用を継続して問題ありません。もし副作用の症状が強く、お薬の服用が難しい場合は服用を中止し、医師にご相談下さい。

何時に飲めばいいですか?

時間の指定はありません。毎日だいたい決まった時間に服用して下さい。

中用量ピルを飲んでいる間、飲酒しても良いですか?

飲酒は問題ありません。飲酒により嘔吐してしまうと、ピルも吐き出されて効果がなくなる可能性があります。

GW中に温泉旅行を予定しています。月経移動すれば入浴できますか?

月経移動に成功し、「早める方法」で事前に消退出血も終わっている状態であれば、通常どおり温泉への入浴をお楽しみいただけます。「遅らせる方法」でピルを服用中の場合も、生理が来ていなければ入浴は問題ありません。GWの温泉旅行を満喫するためには、早めの月経移動相談がおすすめです。

中学生・高校生でもピルを処方してもらえますか?

月経移動のためのピルは、年齢に関わらず医師の診察のもとで処方が可能です。クリニックフォアのオンライン診療であれば、自宅から相談できるため、婦人科の対面受診に抵抗がある方でも安心してご利用いただけます。ご不安な点があれば、保護者の方と一緒に診察を受けることも可能です。

中用量ピルにもPMSの改善・避妊などの低用量ピルと同じような効果はありますか?

中用量ピルも、継続的に服用した場合はPMSの改善・避妊などの効果が期待できます。ただし、中用量ピルは含まれるホルモン量が多いため副作用がでやすい傾向があります。そのため、月経移動以外を目的とする場合は低用量ピルを服用して下さい。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。

中用量ピルを服用できない人はいますか?

妊娠の可能性のある方、肝臓の悪い方、ヘビースモーカー、血栓症の既往のある方は服用できません。

まとめ|ゴールデンウイークを満喫するために、早めの月経移動相談を

ゴールデンウイークは、日本の大型連休のなかでも旅行やイベント、アクティビティなどを楽しめる貴重な期間です。せっかくのGWを生理の不安に邪魔されず、思いきり満喫するために、月経移動という選択肢をぜひ検討してみてください。

月経移動は、ピル(中用量ピルまたは低用量ピル)を服用することで生理の時期を意図的にずらす方法であり、婦人科やオンライン診療を行うクリニックで医師の診察を受けて処方してもらうことができます。GWの予定が決まったら、まずはご自身の月経周期と照らし合わせて生理が重なる可能性があるかを確認し、早めにクリニックへ相談されることをおすすめします。

沖縄や北海道などの人気観光地への旅行、温泉旅行、アウトドアのアクティビティ、フェスやスポーツイベントへの参加など、ゴールデンウイークならではの体験を存分に楽しむためには、事前の月経移動が大きな安心材料になります。オンライン診療であれば、年度始めで忙しい方も、学生の方も、自宅からスマートフォンひとつで医師に相談できます。

クリニックフォアでは、月経移動のオンライン診療を24時間予約受付しており、医師による診察のうえ最短翌日にお薬が届きます。ゴールデンウイークを最高の思い出にするために、ぜひお早めにご相談ください。

 

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。

 

参考文献

  1. 低用量ピル・中用量ピルにおける血栓症の発症頻度について ― クリニックフォア公式サイト
  2. 日本産科婦人科学会・日本女性医学学会編「OC・LEPガイドライン(低用量経口避妊薬・低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬ガイドライン)2020年度版」
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