フィナステリドとデュタステリドとは?基本を整理する
フィナステリドとデュタステリドは、いずれもAGA治療において中心的な役割を担う内服薬です。
どちらも5αリダクターゼを阻害することで、AGAの主な原因物質とされるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑え、抜け毛の進行を抑制します[1][2]。
ただし同じ系統のお薬であっても、作用範囲や効果の強さ、副作用のリスクにそれぞれ異なる特徴があります。どちらを選ぶかによって治療の進め方や期待できる効果の幅が変わってくるため、基本的な違いを把握しておくことが大切です。
両剤の基本情報を整理すると以下のようになります[1][2][3]。
| 比較項目 | フィナステリド | デュタステリド |
| 先発品名 | プロペシア | ザガーロ |
| 阻害する5αリダクターゼ | Ⅱ型のみ | Ⅰ型・Ⅱ型の両方 |
| 日本承認年 | 2005年 | 2015年 |
| 推奨度(日本皮膚科学会) | A | A |
| 主な特徴 | 長年の処方実績、副作用リスク低め | 広範なDHT抑制、効果が強め |
ここでは両方のお薬の基本情報と、AGA治療における位置づけを整理しましょう。
AGA治療薬としての位置づけ
フィナステリドとデュタステリドは、日本皮膚科学会のガイドラインでAGA治療の推奨度Aに位置づけられているお薬です[3]。
どちらも研究でAGAの進行抑制と発毛効果が確認されており、医学的根拠にもとづいて「おこなうよう強く勧める」治療として分類されているためです。
推奨度Aというのは、AGA治療薬の中でも高い評価を得ています。推奨度の低い民間療法や未承認の育毛剤と比較すると、医学的根拠の面では大きな差があります。
薄毛治療を検討する際には、まずこうしたエビデンスのある選択肢を医師と相談することが出発点となるでしょう。
具体的には、プロペシア(フィナステリド)は1997年にアメリカでAGA治療薬として承認され、日本では2005年から処方されています[1]。
ザガーロ(デュタステリド)は日本では2015年にAGA治療薬として承認され、両剤とも多くの医療機関で処方されている標準的な治療薬です[2]。
どちらも信頼性の高いAGA治療の選択肢として考えられます。
フィナステリド(プロペシア)の概要
フィナステリドはAGA治療で長く処方されてきたお薬です。
1997年にアメリカでAGA治療薬「プロペシア」として承認されて以来、多くの国で処方されてきた実績があり、有効性や安全性に関する研究データが豊富に蓄積されています。
日本では2005年にAGA治療薬として承認されており、日本皮膚科学会のガイドラインにおいても「おこなうよう強く勧める」推奨度Aの位置づけです[3]。
フィナステリドのもうひとつの特徴は、ジェネリック医薬品(後発品)が多く流通している点です。
先発品のプロペシアと同じ有効成分を含むジェネリックは費用が抑えられるため、長期継続を見据えた現実的な選択肢として選ばれやすい側面もあります。
費用面での継続しやすさも選ばれる理由のひとつといえるでしょう。
副作用リスクへの不安からAGA治療を検討している方や、はじめてAGA治療に取り組む方のファーストチョイスとして選ばれやすいお薬といえるでしょう。
デュタステリド(ザガーロ)の概要
デュタステリドはフィナステリドの次に開発されたAGA治療薬で、日本では2015年に「ザガーロ」として承認されました[2]。
もともと前立腺肥大症の治療薬「アボルブ」として2009年に日本で承認されたお薬で、その後AGA治療への有効性が認められて追加承認された経緯があります[2][4]。
前立腺肥大症の治療薬として開発された背景があることから、長期的な安全性の研究も進んでいるお薬です。
AGA治療薬としての歴史はフィナステリドより短いものの、両剤を直接比較した研究も複数あり、デュタステリドの有効性に関するデータは着実に蓄積されています。
フィナステリドよりも広い範囲の5αリダクターゼに作用するため、より強力なDHT抑制効果が期待できるでしょう。
近年はフィナステリドからデュタステリドへの切り替えを検討するケースもみられます。
ただし効果が強い分、副作用のリスクもやや高くなる可能性があるため、どちらのお薬を選ぶかは医師と相談したうえで判断することが大切です。
フィナステリドとデュタステリドの仕組みの違い
フィナステリドとデュタステリドはどちらも5αリダクターゼを阻害してDHTの生成を抑えるお薬ですが、作用する酵素の種類に重要な違いがあります。
この違いが効果の強さや作用する部位の差につながるため、M字や前頭部の薄毛に悩む方にとって、とくに知っておきたいポイントになります。
Ⅰ型・Ⅱ型の作用範囲や抑制率の違いを理解することで、医師との治療相談の際にも自分の状況を整理しやすくなるでしょう。
ここでは5αリダクターゼへの作用範囲の違い・前頭部とⅡ型の関係・DHT抑制率の違いを順番に整理していきます。
5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型への作用範囲の違い
フィナステリドとデュタステリドの大きな違いは、阻害する5αリダクターゼの型の範囲にあります。5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があり、それぞれ分布部位と両剤の作用が異なります[1][2][5]。
| 型 | 主な分布部位 | フィナステリド | デュタステリド |
| Ⅰ型 | 全身の皮脂腺・側頭部・後頭部 | 阻害作用は非常に弱い | 阻害する |
| Ⅱ型 | 前頭部・頭頂部の毛包部 | 阻害する | 阻害する |
AGAは5αリダクターゼによって生成されるDHTが主な原因とされています。AGAではⅡ型の5αリダクターゼが中心的な役割を果たす一方、Ⅰ型も薄毛に関与していると考えられています。
重要なのは、Ⅰ型とⅡ型の両方がDHT産生に関わっているという点です。
フィナステリドはⅡ型のみを阻害するため、Ⅰ型由来のDHT産生が残ります。
一方デュタステリドは両方を阻害するため、全体的なDHT量をより大きく抑制できることになります。
この違いが、とくにフィナステリドで効果が不十分と感じる方にとってデュタステリドへの切り替えが有効になり得る理由のひとつです。
Ⅱ型のみ阻害するフィナステリドでも効果が期待できますが、両方を阻害するデュタステリドの方がより広範にDHTを抑制できると考えられています。
ただしどちらが適しているかは薄毛の進行パターンや体質によって異なるため、一概に「デュタステリドが優れている」とはいえません。
医師の診断をもとに判断することが大切です。
前頭部・M字の薄毛とⅡ型の関係
M字や前頭部の薄毛に対しては、Ⅱ型の5αリダクターゼへの対処が治療の中心になるとされています。Ⅰ型は全身の皮脂腺や側頭部・後頭部に多く分布している一方、Ⅱ型は前頭部や頭頂部の毛包部に多く分布しており[5]、AGAの薄毛パターンはⅡ型と深い関係があるためです[3]。
具体的には、生え際のM字や前頭部の後退にはⅡ型の関与が大きいとされており、フィナステリド・デュタステリドのどちらもAGAの進行抑制効果が期待できます[1][2]。
この点から、M字や前頭部の薄毛だけを見ると「どちらのお薬でもアプローチできる」という判断になります。ただし、生え際は頭頂部と比べて難治性が高い部位とされており、フィナステリド単剤での改善が難しいケースでは、Ⅰ型・Ⅱ型両方を阻害するデュタステリドへの切り替えで改善が期待できる可能性があります。とくに前頭部や生え際の薄毛が気になる方は、まずフィナステリドを試し、その後の経過を見て医師と相談しながら切り替えを検討するアプローチが選択肢のひとつとなるでしょう。
DHT抑制率の違い
フィナステリドとデュタステリドのDHT抑制率には違いがあります。両剤の用量と血中DHT濃度の低下率を比較すると、以下のとおりです[6]。
| お薬 | 用量 | 血中DHT濃度の低下率 |
| フィナステリド | 1mg | 約70% |
| デュタステリド | 0.5mg | 約90% |
約70%と約90%という数字の差は大きく見えますが、これが治療効果に直結するかどうかは個人の状況によって異なります。
フィナステリドで70%のDHTを抑制できれば十分な効果を実感できる方も多く、必ずしもデュタステリドが全員に必要というわけではありません。
一方、フィナステリドで効果が不十分だと感じる方は、残り30%のDHT産生が薄毛の進行に影響している可能性もあり、デュタステリドへの切り替えが有効な選択肢になり得ます。
両剤を6か月間(24週間)服用した比較研究で、デュタステリド服用群の方が頭頂部の毛髪数や毛直径の増加が大きかったという報告があります[7]。
ただし、直径60 μm以上の硬毛数については両群で有意な差はなかったとも報告されています[7]。
DHT抑制率の差が発毛効果の差につながると考えられていますが、効果の出方には個人差があることにも注意が必要です。
効果の強さだけでなく副作用のリスクや費用・継続服用期間なども含めて総合的に判断することが、AGA治療薬を選ぶうえで望ましいでしょう。
フィナステリドとデュタステリドの効果があらわれる時期とM字・頭頂部への効果の違い
フィナステリドとデュタステリドはどちらもAGA治療に有効なお薬ですが、効果があらわれるまでの期間や作用する部位の特徴に違いがあります。
「どちらのお薬を選んでも同じくらいの時間がかかるのか」「M字・前頭部と頭頂部で効果の出方が違うのか」という疑問を持つ方は多いでしょう。
それぞれの特徴を整理しておくことで、治療開始後の変化を冷静に見守りやすくなります。
ここでは効果の発現時期の目安・M字や前頭部への効果・頭頂部への効果の違いを順番に解説します。
効果があらわれるまでの期間の目安
フィナステリドとデュタステリドはどちらも、効果を実感するまでに一定の継続服用期間が必要とされています。
AGA治療薬は服用開始直後から発毛が始まるわけではなく、DHTの抑制によってヘアサイクルが正常化する過程を経て徐々に効果があらわれるためです[1][2]。
両剤の効果発現時期の目安は以下のとおりです[1][2]。
| お薬 | 抜け毛の減少を実感 | 発毛効果を実感 |
| フィナステリド | 3〜6か月 | 6か月〜1年 |
| デュタステリド | 同程度 | 6〜12か月 |
表からもわかるとおり、効果を実感できるまでの期間は両剤で大きな差はありません。
デュタステリドの方がDHT抑制率は高くても、毛包が正常なヘアサイクルを取り戻すまでの生物学的な時間は変わらないためです。
「デュタステリドに変えたらすぐ効果が出る」と期待して切り替えると、期待と現実のギャップで継続を断念してしまうケースもあります。
切り替え後もある程度の期間は効果を見守ることが大切です。
「3か月服用したけれど変化がない」という段階で自己判断で服用をやめてしまうと、治療効果を十分に引き出せないことがあるため、経過が気になる場合は医師に相談しましょう。
M字・前頭部への効果の違い
M字や前頭部の薄毛に対しては、フィナステリド・デュタステリドのどちらも進行抑制効果が期待できるとされています。
前頭部に多く分布するⅡ型の5αリダクターゼに対してフィナステリドは有効性が期待でき、副作用リスクも比較的低い傾向があるためです[1][2]。
研究報告では、デュタステリド0.5mgを継続服用したケースで前頭部の毛量の維持・改善が認められたというデータがあります[8]。
これがフィナステリドで改善が不十分な場合にデュタステリドへ切り替える選択肢が検討される理由になるでしょう。
前頭部やM字部分の薄毛は、頭頂部と比べて進行が目立ちやすく、外見への影響も大きいと感じる方が多い部位です。
そのため「早く改善したい」という気持ちから、いきなり効果の強いデュタステリドを選ぼうとする方もいます。
しかし副作用リスクや費用の面を考えると、まずフィナステリドで効果を確認するアプローチが多くの方にとって現実的な選択といえるでしょう。
ただし前頭部の薄毛の原因はⅡ型だけに限らず個人差があるため、自己判断でお薬を変更するのではなく、医師と相談のうえで治療方針を決めることが大切です。
頭頂部(O字・つむじ)への効果の違い
頭頂部やつむじ周辺の薄毛にも、フィナステリドとデュタステリドの両方で効果が期待できるとされています。
頭頂部もⅡ型の5αリダクターゼが多く分布する部位であり、もともとⅡ型を阻害する目的で開発されたフィナステリドはこの部位への効果が報告されているためです[1]。
実際の臨床試験でも、フィナステリドで頭頂部の毛量が改善したというデータは多く報告されており、頭頂部への効果はフィナステリドの得意とする領域とも言われています。
一方、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型の両方を阻害するためより強力なDHT抑制効果が期待できるでしょう。
フィナステリドで十分な改善が得られなかった頭頂部の薄毛に対して切り替えが検討されるケースもあります[2][7]。
前頭部と頭頂部の両方に薄毛が進行している場合は、フィナステリドからスタートして効果を確認しながら治療を進めるアプローチが一般的です。
医師と相談しながら進めることが大切でしょう。
フィナステリドとデュタステリドの副作用・費用・服用方法の違い
AGA治療薬を服用するにあたって、副作用や費用、服用方法は事前に確認しておきたいポイントです。
フィナステリドとデュタステリドは共通する副作用と、デュタステリドでとくに注意が必要な副作用があり、費用や服用方法にも違いがあります。
長期間継続して服用するお薬であるため、月々の費用や副作用リスクは治療を続けるうえでの現実的な判断材料になるでしょう。
「副作用が怖くて治療を始める決心がつかない」という方も多いですが、副作用の発現率や内容をあらかじめ知っておくことで、いざというときに冷静に対処しやすくなります。
ここでは副作用の違い・費用や服用方法、女性や子どもへの取り扱いの注意点について解説します。
共通する副作用とデュタステリド特有の注意点
フィナステリドとデュタステリドに共通する副作用として、性機能に関連するものが代表的に報告されています。
どちらもDHTを抑制することで男性ホルモン系に影響を与える作用があるため、勃起機能の低下・性欲減退・射精障害・精液量減少などが発現する可能性があります[1][2]。
これらの副作用は「報告がある」というだけで、必ずあらわれるわけではありません。
フィナステリドにおける性機能関連の副作用の発現率は数%程度と比較的低く、多くの方が副作用を経験せずに継続できています。
副作用への不安を理由に治療を諦めるよりも、医師に率直に伝えたうえで経過を観察する方が、治療の機会を無駄にしないためにも大切です。
デュタステリドはフィナステリドよりも広範囲にDHTを抑制するため、性機能に関連する副作用の発現率がやや高い傾向にあります[2][7]。
また、症状が持続する期間も長くなる傾向があります[2][7]。
これはデュタステリドの体内での半減期がフィナステリドより長いことと関係していると考えられており、服用を中止した後も体内に成分が残りやすい点は理解しておくべき特徴です。
肝機能障害も両剤に共通して報告されている副作用のひとつです[1][2]。
頻度は低いものの、定期的な血液検査を受けて肝機能をモニタリングすることが安心な治療継続につながります。
副作用が気になる症状があらわれた場合は自己判断で服用をやめず、速やかに医師に相談したうえで対応を決めることが大切でしょう。
費用・服用方法と女性・子どもへの取り扱いの注意
フィナステリド・デュタステリドは保険適用外の自由診療で処方されるお薬で、用法・費用・取り扱いに以下のような違いと共通点があります[1][2]。
| 比較項目 | フィナステリド | デュタステリド |
| 1日の用量 | 1日1回 0.2〜1mg | 1日1回 0.1〜0.5mg |
| 月々の費用傾向 | 比較的低め | 比較的高め |
| 性機能関連の副作用 | 報告あり | 発現率がやや高い傾向 |
| 肝機能障害 | 報告あり | 報告あり |
| 女性・子どもの取り扱い | 触れること自体を回避 | 触れること自体を回避 |
費用は医療機関や先発品・後発品の選択によって異なるものの、一般的にフィナステリドはデュタステリドよりも月々の費用が低い傾向があるでしょう。
フィナステリドはジェネリック医薬品が多く流通しており、先発品と比べて費用を大幅に抑えられるケースがあります。
一方、デュタステリドもジェネリックの流通が増えてきており、以前より選択肢が広がっています。
長期間継続することを前提に考えると、月々の費用の差は年間・数年間のスパンで見ると無視できない金額になります。
継続しやすい費用感かどうかも、お薬を選ぶうえでの現実的な判断材料のひとつです。
また両剤とも妊婦や妊娠している可能性のある女性、子どもは取り扱いに注意が必要であり、服用だけでなくお薬に触れること自体を避ける必要があります[1][2]。
これは妊婦、とくに男児を妊娠している可能性のある女性が触れることで、有効成分が皮膚から吸収され、男子胎児の生殖器の正常発育に影響を及ぼす可能性があるためです[3]。
家庭内に妊娠の可能性がある女性や子どもがいる場合は、保管場所に十分配慮してください。
とくにデュタステリドのカプセルが破損した場合や、フィナステリドの錠剤が割れた場合は、皮膚からの吸収を避けるため、妊婦や妊娠の可能性がある女性は接触を避けてください[2]。
費用や服用方法について疑問がある場合は医師に確認することをおすすめします。
切り替えの考え方と自分に合ったお薬の選び方
「フィナステリドを服用しているけれど効果が十分でない」「自分にはどちらが合うのかわからない」と悩む方も多いでしょう。
切り替えの判断や選び方には医学的な考え方と、個人の状況を踏まえた総合的な視点が必要になります。
自分の状況別の選び方の目安は以下のとおりです。
- はじめてAGA治療に取り組む方・副作用が心配な方 → フィナステリドから始めるケースが多い
- フィナステリドで6か月〜1年継続しても効果が不十分な方 → デュタステリドへの切り替えを検討
- 薄毛の進行が急速な方 → 最初からデュタステリドを選択するケースもある
自己判断でお薬を変更するのではなく、医師と相談したうえで治療方針を決めることが安心できる治療継続につながるでしょう。
ここでは切り替えのタイミング・M字や前頭部が気になる方の選び方・はじめて治療に取り組む方や副作用が心配な方の選び方を整理していきます。
フィナステリドからデュタステリドへ切り替えるタイミング
フィナステリドからデュタステリドへの切り替えは、一定期間の服用後に十分な効果が確認できない場合に検討されるのが一般的です。
切り替えを検討する時期は6か月〜1年程度が目安になるでしょう。
ただし、「切り替えのタイミング」を判断するにはいくつかの前提条件があります。
まず、飲み忘れなく毎日継続して服用できていたかどうかを振り返ることが大切です。不規則な服用が続いていた場合は、まず服用習慣を見直したうえで改めて効果を確認する方が先になります。
飲み忘れなく、毎日継続しても改善が不十分な場合、Ⅰ型への阻害作用も併せ持つデュタステリドに切り替えることで、さらなる改善が期待できる可能性があります[2][7]。
具体的には「M字・前頭部の進行が続いている」「頭頂部の抜け毛が改善されない」といった状態が確認された場合に、切り替えが選択肢として提案されることがあります。
切り替えに際しては、フィナステリドからデュタステリドへ移行する際に空白期間を設けず、そのまま切り替える形が一般的です。
ただし具体的な切り替え方法は医師の指示に従うことが重要です。
一方で、ある程度の効果を実感できている場合は継続服用が推奨されることが多いでしょう。
切り替えの判断は自己判断ではなく、定期的な受診で医師に頭皮や毛髪の状態を確認してもらったうえで決めることが、安心して続けられる治療継続につながります。
M字・前頭部の薄毛が主な悩みの方の選び方
M字や前頭部の薄毛が主な悩みの方は、まずフィナステリドから治療を始めることが一般的な選択肢です。
前頭部に多く分布するⅡ型の5αリダクターゼに対してフィナステリドは有効性が期待でき、副作用リスクも比較的低い傾向があるためです[1][3]。
M字の薄毛は他の部位と比べて進行が早く目立ちやすい傾向があるため、「気になり始めた」と感じたら早めに受診することが重要です。
進行が浅い段階で治療を始めるほど、現状維持・改善の効果が得られやすい傾向があります。
逆に、「まだそれほど進んでいない」と先延ばしにしているうちに進行が深刻になり、治療の難易度が上がってしまうケースも少なくありません。
具体的には、フィナステリドを6か月〜1年程度継続服用しても進行が続く場合に、Ⅰ型・Ⅱ型の両方を阻害するデュタステリドへの切り替えを医師と相談する選択肢が生まれます。
薄毛の進行が急速な方には、最初からデュタステリドを選択するケースもあります。
M字や前頭部の薄毛は早期に対処するほど進行を抑えやすいとされているため、「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、早めに専門の医療機関に相談することが大切でしょう。
はじめてAGA治療に取り組む方・副作用が心配な方の選び方
はじめてAGA治療に取り組む方や、副作用が心配な方には、フィナステリドをファーストチョイスとして選ぶケースが多い傾向にあります。
フィナステリドはデュタステリドよりも副作用の発現率が低い傾向があるとされており、長年にわたる処方実績と豊富な研究データが蓄積されているためです[1][3]。
副作用への不安は、AGA治療を始めるうえでの心理的なハードルのひとつです。
「副作用が出たらどうしよう」という不安をそのまま抱えて治療を開始するのではなく、事前に医師に不安を伝えてリスクと向き合っておくことが、安心した治療継続の土台になります。
副作用が出た場合にどう対処するかを事前に確認しておくだけでも、心理的な準備が変わるものです。
具体的には、フィナステリドで経過を見ながら、効果や副作用の状況に応じてデュタステリドへの切り替えを検討します。
あるいはミノキシジル外用薬との併用を医師と相談する流れが、多くの医療機関で採用されている治療アプローチです。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、フィナステリド・デュタステリドの内服とミノキシジルの外用は、いずれも推奨度Aとされています[3]。
不安や疑問はカウンセリングの場で率直に伝えることが、自分に合った治療法を見つけるための確実な一歩となるでしょう。
AGA治療薬の継続にはクリニックフォアのオンライン診療も選択肢
AGA治療薬は長期間の継続服用が前提となるため、通院の負担を軽減できる方法を検討しておくことは現実的な対策になるでしょう。
クリニックフォアではフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジル外用薬といったAGA治療薬のオンライン診療に対応しています。
スマートフォンやパソコンから医師の診察を受けて、お薬を自宅に配送してもらうことができます。
通院の時間が取りにくい方や、定期的な処方を手間なく継続したい方にとって、来院の負担を抑えながら治療を続けられるオンライン診療は有効な選択肢のひとつといえるでしょう。
ただし、強い副作用があらわれている場合や、AGA以外の頭皮トラブルが疑われる場合は対面での診察が必要になります。
症状や状況に応じて対面受診とオンライン診療を使い分けることが大切です。
※自由診療
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
フィナステリドとデュタステリドの違いに関するよくある質問
フィナステリドとデュタステリドの違いについて、気になっている方も多いのではないでしょうか。
治療を検討する際の参考に、よくある疑問をまとめましたので、参考にしてみてください。
Q1. フィナステリドとデュタステリドはどちらが効果が高いですか?
DHT抑制率という観点では、Ⅰ型・Ⅱ型両方を阻害するデュタステリドの方が強力な効果が期待できるとされています[6]。
ただし副作用のリスクもやや高い傾向があるため、薄毛の状態や体質を踏まえて医師と相談してみてください。
効果の強さだけで判断するのではなく、副作用・費用・継続のしやすさも含めて総合的に選ぶことが大切です。
Q2. M字ハゲにはどちらのお薬が向いていますか?
M字や前頭部の薄毛はⅡ型の5αリダクターゼが関与しているため、フィナステリド・デュタステリドのどちらでも対処効果が期待できます[1][2]。
まずはフィナステリドから始め、効果が不十分な場合に医師と切り替えを相談する流れが一般的です。
薄毛の進行が早い場合や、フィナステリドで効果を感じにくい場合はデュタステリドが選択肢になることもあります。
Q3. フィナステリドからデュタステリドに切り替えるとどうなりますか?
フィナステリドからデュタステリドに切り替えるとⅠ型への阻害が加わりDHT抑制の範囲が広がるため、改善が期待できる可能性があります[2][7]。
ただし効果の発現には時間がかかり副作用への注意も必要なため、医師と相談しながら経過を観察することが大切です。
切り替え後もすぐに変化を実感しようとするのではなく、6か月以上の継続を前提に経過を見守る気持ちで取り組むとよいでしょう。
Q4. フィナステリドとデュタステリドの副作用の違いは何ですか?
勃起機能の低下・性欲減退・射精障害・肝機能障害などは両剤に共通する副作用として報告されています[1][2]。
デュタステリドは副作用の発現率や持続期間がやや高くなる傾向があるため、気になる症状があれば速やかに医師に相談してみてください。
いずれも発現率は高くないため、過度に恐れるのではなく「もし出たときは相談する」という心構えを持っておくことが大切です。
Q5. 両方のお薬を同時に服用することはできますか?
フィナステリドとデュタステリドは作用の仕組みが類似しているため、同時に服用することはできません。
どちらか一方を選んで服用することが基本であり、切り替えの際は医師の指示のもとで移行することが大切です。
自己判断で2剤を組み合わせることは避け、医師に相談してください。
まとめ
フィナステリドとデュタステリドはどちらもAGAの原因とされるDHTの生成を抑えるお薬で、作用する5αリダクターゼの型や抑制率、副作用のリスクにそれぞれ違いがあります。
フィナステリドはⅡ型のみを阻害しDHT抑制率は約70%とされる一方、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型の両方を阻害してDHTを約90%抑制できるとされています[6]。
M字や前頭部の薄毛はⅡ型が関与しているため、どちらのお薬でも対処効果が期待でき、まずフィナステリドから始めて必要に応じてデュタステリドへ切り替えるアプローチが一般的です。
切り替えは6か月〜1年程度の服用後に医師が効果不十分と判断した場合に検討され、自己判断で変更するのではなく定期的な受診で経過を確認しながら進めることが安心できる治療継続につながります。
副作用の発現率はデュタステリドの方がやや高い傾向があるため[7]、副作用が気になる方はまずフィナステリドを選ぶケースが多く、気になる症状があらわれた場合は速やかに医師に相談してみてください。
AGA治療は継続が重要であるため、通院負担の軽減としてオンライン診療の活用も選択肢になるでしょう。
どちらのお薬が自分に合うか迷っている方は、まず専門の医療機関で医師に相談してみてはいかがでしょうか。
※自由診療
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
