加味逍遙散とはどのような生薬?
加味逍遙散は、ストレスやホルモンバランスの乱れによる心身の不調を改善する漢方薬です[1]。
添付文書には以下のように効能・効果に記載されています[1]。
「体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある次の諸症」として、冷え症・虚弱体質・月経不順・月経困難・更年期障害・血の道症
女性の不調に用いられることが多いお薬ですが、体質が合えば男性にも処方されることがあるでしょう。
ここでは、加味逍遙散の構成生薬と副作用の全体像を確認していきます。
加味逍遙散の構成生薬と分量
加味逍遙散は10種類の生薬を組み合わせて構成されており、基本処方の「逍遙散」に山梔子(サンシシ)と牡丹皮(ボタンピ)を加えたものです[1]。
各生薬の1日量(7.5g中)と主な働きは以下のとおりです[1]。
| 生薬名 | 1日量 | 主な働き |
| 柴胡(サイコ) | 3.0g | 気の巡りを整え、ストレスを和らげる |
| 芍薬(シャクヤク) | 3.0g | 血を補い、筋肉の緊張を緩める |
| 蒼朮(ソウジュツ) | 3.0g | 胃腸の水分調整、消化機能の改善 |
| 当帰(トウキ) | 3.0g | 血を補い、血行を促進する |
| 茯苓(ブクリョウ) | 3.0g | 利水作用、胃腸機能の改善 |
| 山梔子(サンシシ) | 2.0g | 体にこもった熱を冷ます ※長期服用に注意 |
| 牡丹皮(ボタンピ) | 2.0g | 血熱を冷まし、血行を改善する |
| 甘草(カンゾウ) | 1.5g | 他の生薬を調和する ※偽アルドステロン症の原因 |
| 生姜(ショウキョウ) | 1.0g | 胃腸を温め、消化を促進する |
| 薄荷(ハッカ) | 1.0g | 気の巡りを助け、頭部の熱を発散する |
副作用の観点からとくに注目すべき生薬は甘草と山梔子です。
甘草は偽アルドステロン症の原因になることがあり、山梔子は長期服用(多くは5年以上)で腸間膜静脈硬化症を起こす可能性が報告されています[1]。
これらの副作用について理解したうえで、医師の指導のもと適切に服用することが大切です。
加味逍遙散の副作用の全体像
加味逍遙散の添付文書に記載されている副作用は、「重大な副作用」と「その他の副作用」の2種類に分けられます[1]。
<重大な副作用[1]>
- 偽アルドステロン症
- ミオパチー
- 肝機能障害および黄疸
- 腸間膜静脈硬化症
<その他の副作用[1]>
- 過敏症(発疹・発赤・そう痒等)
- 消化器症状(食欲不振・胃部不快感・悪心・嘔吐・腹痛・下痢等)
重大な副作用はまれではありますが、初期症状を見逃すと重症化する可能性があるため、早期発見・早期対応が重要です。
とくに長期服用をしている方は、定期的に体調の変化をチェックしましょう。
軽度な副作用であっても症状が続く場合は、服用を中止して医師や薬剤師に相談してください[1]。
軽度な副作用(過敏症・消化器症状)の特徴
加味逍遙散の軽度な副作用として、過敏症状(発疹・発赤・そう痒等)と消化器症状(食欲不振・胃部不快感・悪心・嘔吐・腹痛・下痢等)が添付文書に記載されています[1]。
加味逍遙散の副作用として、消化器症状に注意が必要であり、著しく胃腸が弱い方は症状があらわれやすい傾向にあるでしょう[1]。
添付文書にも「著しく胃腸の虚弱な患者」には食欲不振・胃部不快感・悪心・嘔吐・腹痛・下痢等があらわれることがあると記載されています[1]。
服用開始後に胃のムカムカや食欲低下が続く場合は、体質に合っていない可能性を考えてください。
過敏症状として発疹やかゆみが出た場合は、アレルギー反応の可能性があるため服用を中止しましょう。
軽度な副作用であっても、症状が続く場合や悪化する場合は自己判断せず医療機関を受診することをおすすめします[1]。
加味逍遙散の副作用|腸間膜静脈硬化症の原因と初期症状
腸間膜静脈硬化症は、加味逍遙散の副作用としてとくに注意が必要な疾患です[1]。
腸管壁および腸間膜静脈に石灰化や線維化が生じ、血流が阻害されることで腸管が慢性的に虚血状態になる病気です[3]。
2018年に厚生労働省が山梔子を含むすべての医療用漢方製剤について、重大な副作用への追記を指示したことで広く知られるようになりました[3]。
腸間膜静脈硬化症の初期症状と早期発見
腸間膜静脈硬化症の初期症状を知っておくことで、早期発見・早期対応が可能になります。
添付文書では「腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれた場合、又は便潜血陽性になった場合」に投与を中止するよう記載されています[1]。
これらの症状は過敏性腸症候群などの他の疾患と似ているため、見逃されやすい点に注意が必要でしょう[3]。
腹痛や下痢が一時的なものではなく繰り返しあらわれる場合は、腸間膜静脈硬化症の可能性を疑ってください。
重症化すると腸閉塞を起こし、腸管切除術に至った症例も報告されています[1]。
5年以上加味逍遙散を服用している方で上記の症状がみられる場合は、服用を中止してCTや大腸内視鏡などの検査を受けることが推奨されます[1]。
腸間膜静脈硬化症を予防するための検査
加味逍遙散の添付文書には「長期投与する場合にあっては、定期的にCT、大腸内視鏡等の検査をおこなうことが望ましい」と記載されています[1]。
腸間膜静脈硬化症は自覚症状が出にくい場合もあるため、画像検査による早期発見が重要です。
CTでは腸間膜静脈壁の石灰化を確認でき、大腸内視鏡では大腸粘膜の色調異常や浮腫・びらんなどを観察できます。
5年以上の長期服用をおこなう場合は、主治医と相談して定期的な検査スケジュールを立てておきましょう。
服用を中止すれば症状が改善するケースも報告されているため、早期発見が回復への近道になります[3]。
山梔子を含む他の漢方薬(黄連解毒湯・防風通聖散・加味帰脾湯・温清飲・辛夷清肺湯など)を併用している場合は、とくに注意が必要です[3]。
加味逍遙散の副作用②|偽アルドステロン症・ミオパチーの原因と初期症状
偽アルドステロン症は、加味逍遙散に含まれる甘草(カンゾウ)が原因で起こる副作用です[2]。
アルドステロンというホルモンが増えていないにも関わらず、過剰に分泌されたときと同じような症状があらわれる状態を指します[2]。
低カリウム血症・血圧上昇・ナトリウムおよび体液の貯留・浮腫・体重増加等が特徴的な症状です[1]。
偽アルドステロン症の初期症状
偽アルドステロン症の初期症状を早期に察知することで、重症化を防ぐことができます[2]。
代表的な初期症状として、手足のだるさ・しびれ・つっぱり感が挙げられます。
これらは低カリウム血症による筋肉への影響で起こる症状であり、手足に力が入りにくい(脱力感)・筋肉痛・こむら返り(足がつる)なども典型的な症状として知られています[2]。
顔や手足のむくみはナトリウムと水分が体内に貯留することで起こり、血圧の上昇は頭痛や頭重感を伴うこともあるでしょう[2]。
症状が進行すると歩行困難や起立不能になるケースも報告されています。
これらの症状が複数あらわれた場合は、偽アルドステロン症の可能性を考えて速やかに医療機関を受診しましょう[2]。
ミオパチーの症状と偽アルドステロン症のリスク因子
ミオパチーは低カリウム血症の結果として起こる筋肉の障害であり、偽アルドステロン症と関連して発症することが多いとされています[1]。
添付文書では「脱力感、四肢痙攣・麻痺等」が認められた場合に投与を中止するよう記載されています[1]。
手足に力が入りにくい・階段を上るのがつらい・物を持ち上げにくいなどの症状があらわれ、とくに下肢の症状が出やすい傾向があるでしょう[2]。
重症化すると横紋筋融解症に至り、筋肉が壊れて赤褐色の尿(ミオグロビン尿)が出ることがあります[2]。
偽アルドステロン症・ミオパチーのリスク因子としては、高齢者(とくに70歳以上)・女性・低体重の方(体重50kg未満)・腎機能低下がある方・利尿薬を服用中の方が挙げられます[2]。
これらのリスク因子に該当する方は、定期的に血清カリウム値や血圧を確認することが推奨されるでしょう[1]。
加味逍遙散の副作用|肝機能障害の初期症状と検査
加味逍遙散の服用により、まれに肝機能障害や黄疸が起こることがあります[1]。
添付文書には「AST、ALT、Al-P(ALP)、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある」と記載されています[1]。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ初期段階では自覚症状があらわれにくいため、定期的な血液検査が重要です。
肝機能障害の副作用を疑うべき初期症状
肝機能障害が進行すると、体のだるさ(全身倦怠感)があらわれることがあります[4]。
「なんとなく疲れやすい」「体が重い」といった漠然とした症状から始まることが多く、食欲不振や吐き気も肝機能障害の初期症状として知られています。
皮膚や白目が黄色くなる黄疸が出た場合は、肝機能障害がかなり進行している可能性があるでしょう[4]。
尿の色が濃くなる(褐色尿)ことも重要なサインです[4]。
漢方薬による肝機能障害にはアレルギー性のものと中毒性のものがあり、発症時期には個人差があります[4]。
これらの症状に気づいたら、すぐに服用を中止して医療機関を受診してください[1]。
長期服用時の定期検査の重要性
加味逍遙散を長期間服用する場合は、定期的な血液検査で肝機能の数値をチェックすることが推奨されます。
AST・ALT・Al-P(ALP)・γ-GTPなどの数値を確認することで、自覚症状のない段階で肝機能異常を発見できるでしょう[1]。
服用開始から数週間で起こる場合もあれば、数か月経ってから起こる場合もあるため、長期にわたって注意が必要です[4]。
肝機能障害に加え、偽アルドステロン症の早期発見には血清カリウム値や血圧値の確認も重要です[1]。
腸間膜静脈硬化症の検査(CTや大腸内視鏡)と併せて、定期的な検査スケジュールを主治医と相談しておくとよいでしょう。
漫然と服用を続けるのではなく、効果と副作用の両方を定期的に確認しながら服用することが大切です[1]。
副作用が出た場合の対処法
加味逍遙散を服用中に体調の変化を感じたら、まず服用を中止することが基本です[1]。
軽度な副作用(胃部不快感・食欲不振・発疹・かゆみなど)であれば、服用を中止することで改善する場合が多いでしょう。
ただし、症状が続く場合や悪化する場合は医師や薬剤師に相談してください。
重大な副作用の初期症状(腹痛や下痢の繰り返し・手足のだるさやむくみ・脱力感・黄疸など)があらわれた場合は、すぐに服用を中止して医療機関を受診しましょう。
受診の際は、いつから加味逍遙散を服用しているか・服用期間・いつからどのような症状があらわれたかを整理して医師に伝えてください。
早期に服用を中止すれば症状が改善するケースが多いため、放置せず早めに対応することが重要です。
加味逍遙散の副作用が出やすい人・服用を避けるべき人
加味逍遙散は多くの方に効果が期待できる漢方薬ですが、すべての人に適しているわけではありません[1]。
体質に合わないお薬を服用すると、効果が得られないだけでなくかえって体調を崩す可能性があります。
自分に当てはまるかどうかを確認し、不安な場合は服用前に医師や薬剤師に相談しましょう。
体質的に副作用が出やすい人
加味逍遙散は「体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状」がある方に適したお薬です[1]。
体力が充実しており、がっしりとした体格で暑がりの方は「実証」と呼ばれる体質に該当し、加味逍遙散の効果を実感しにくいことがあるでしょう。
このような方には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など別の漢方薬が適している場合があります。
著しく胃腸が弱い方は、添付文書にも記載されているとおり食欲不振・胃部不快感・悪心・嘔吐・腹痛・下痢等の症状があらわれやすい傾向にあります[1]。
すでに食欲不振・悪心・嘔吐の症状がある方は、加味逍遙散の服用により症状が悪化するおそれがあるため注意が必要です[1]。
1か月ほど服用しても症状が改善しない場合は、体質に合っていない可能性を考えて医師に相談してください。
妊娠中・授乳中の方への注意
妊娠中の方は、加味逍遙散の服用に注意が必要だと考えられています。
添付文書には「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい」と明記されています[1]。
加味逍遙散に含まれる牡丹皮(ボタンピ)により流早産の危険性があるとされているためです[1]。
妊娠中または妊娠の可能性がある方は、自己判断での服用は避けてください。
授乳中の方は「治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること」と添付文書に記載されているため、医師と相談のうえで判断してもらいましょう[1]。
妊娠・授乳中のいずれの場合も、必ず医師に相談してから服用の可否を決めることが大切です。
高齢の方・子どもへの注意
高齢の方は、添付文書に「減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している」と記載されています[1]。
偽アルドステロン症のリスク因子としても高齢者(とくに70歳以上)が挙げられており、腸間膜静脈硬化症のリスクも長期服用によって高まるため慎重な判断が必要です[2][3]。
高齢の方が加味逍遙散を服用する場合は、医師の指示に従い用量の調整をおこなってもらいましょう。
子どもについては安心して服用するための試験は実施していないと記載されています[1]。
子どもへの服用を検討する際は、必ず医師に相談してください。
体質や年齢に合わせた適切な用量で服用することが、副作用を予防するうえで重要です。
加味逍遙散の飲み合わせと併用注意
加味逍遙散を他のお薬と併用する際には、成分の重複に注意が必要です[1]。
とくに甘草を含む製剤との併用は偽アルドステロン症のリスクを高め、山梔子を含む漢方薬との併用は腸間膜静脈硬化症のリスクに関わります。
現在服用中のお薬がある方は、加味逍遙散を始める前に医師や薬剤師へ確認しましょう。
甘草を含む製剤との併用注意
添付文書の併用注意には、芍薬甘草湯・補中益気湯・抑肝散等の甘草含有製剤、およびグリチルリチン酸を含む製剤が記載されています[1]。
漢方薬の多くに甘草が含まれているとされており、葛根湯・六君子湯・小青竜湯なども甘草を含んでいます。
複数の漢方薬を併用すると甘草の1日摂取量が増え、偽アルドステロン症やミオパチーのリスクが高まるでしょう[1]。
グリチルリチン酸は肝臓病の治療薬に配合されているほか、風邪薬や胃腸薬にも含まれていることがあるため、市販薬との併用にも注意が必要です。
複数の医療機関からお薬を処方されている場合は、お薬手帳を活用して甘草やグリチルリチン酸の総量を確認してもらいましょう。
新しいお薬を追加する際は、必ず加味逍遙散を服用中であることを医師や薬剤師に伝えてください[1]。
山梔子を含む他の漢方薬との併用
添付文書には「他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること」と記載されています[1]。
山梔子を含む主な漢方薬としては、以下のお薬が挙げられます[3]。
- 黄連解毒湯
- 防風通聖散
- 加味帰脾湯
- 温清飲
- 辛夷清肺湯
山梔子を含む漢方薬を複数服用すると、腸間膜静脈硬化症のリスクが高まる可能性があるため注意してください[3]。
すでに山梔子を含む他の漢方薬を服用している方が加味逍遙散を追加する場合は、医師に相談のうえ判断してもらいましょう。
お薬手帳を活用することで、生薬の重複を効率的に確認できます。 成分表示を確認する習慣をつけ、不明な点があれば薬剤師に相談してください。
加味逍遙散の副作用を防ぐ長期服用のポイント
加味逍遙散は体質に合えば長期間服用しても効果が期待できるお薬ですが、漫然と飲み続けるのではなく定期的に効果と副作用をチェックすることが重要です[1]。
効果を高めようとして自己判断で服用量を増やすことは、副作用のリスクを高めるだけなので避けてください。
症状が改善した場合も、減量や中止のタイミングを医師と相談することが大切です。
定期的な血液検査(肝機能・血清カリウム値等)と長期服用時のCT・大腸内視鏡等の画像検査を計画的に受けましょう[1]。
加味逍遙散と当帰芍薬散・桂枝茯苓丸の副作用の違い
加味逍遙散は「婦人科三大処方」のひとつとして知られています。
<婦人科で良く処方されるお薬>
- 加味逍遙散
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
これら3つの漢方薬は適した体質や副作用のリスクが異なるため、自分に合ったお薬を選ぶ参考にしてください。
体質に合った漢方薬を選ぶためにも、医師や薬剤師への相談をおすすめします。
当帰芍薬散との副作用の違い
当帰芍薬散は疲れやすく体力がない方のむくみ・頭痛・めまい・冷え・貧血傾向などの身体症状に効果が期待できるお薬です。
加味逍遙散が精神的な症状(イライラ・不安・不眠など)を主体とするのに対し、当帰芍薬散は身体的な症状を主体とする点が大きな違いです。
副作用の観点では、当帰芍薬散には山梔子が含まれていないため腸間膜静脈硬化症のリスクがありません。
甘草も含まれていないため、偽アルドステロン症のリスクも低いと言えるでしょう。
以下のような症状の方は、当帰芍薬散の方が体質に合っている可能性があります。
- 冷えが強い
- 顔色が悪い
- むくみやすい
どちらが自分に適しているか分からない場合は、医師に相談して判断してもらいましょう。
桂枝茯苓丸との副作用の違い
桂枝茯苓丸は比較的体力がある方ののぼせや肩こりに効果が期待できるお薬です。
加味逍遙散が「体質虚弱」な方に向いているのに対し、桂枝茯苓丸は「比較的体力がある」方に向いている点が異なります。
桂枝茯苓丸には甘草も山梔子も含まれていないため、偽アルドステロン症や腸間膜静脈硬化症のリスクがない点が副作用面での大きな違いです。
以下のような方は、桂枝茯苓丸が適している可能性があるでしょう。
- 顔がほてるのに足は冷える
- 月経に伴う下腹部の痛みが強い
- 経血にかたまりが混じる
加味逍遙散の副作用リスクが気になる方は、桂枝茯苓丸や当帰芍薬散への変更も選択肢のひとつです。
医師と相談のうえ、自分の体質と症状に合った漢方薬を選んでください。
3つの漢方薬の選び方
加味逍遙散・当帰芍薬散・桂枝茯苓丸のうち、どのお薬が適しているかは体質と症状によって異なります。
- イライラや精神不安が強く、のぼせやすい方:加味逍遙散
- 冷えやむくみが主な悩みで、貧血傾向がある方:当帰芍薬散
- 比較的体力があり、のぼせや肩こりが強い方:桂枝茯苓丸
漢方医学では「証(しょう)」と呼ばれる体質の見立てに基づいてお薬を選ぶことが大切とされています。
自己判断での選択は難しいため、医師や薬剤師に相談して自分に合ったお薬を処方してもらいましょう。
加味逍遙散の副作用が心配な方はクリニックフォアのオンライン診療へ
「加味逍遙散を飲んでみたいけれど副作用が心配」「長期間飲み続けていて体調の変化が気になる」という方は、クリニックフォアのオンライン診療で医師に相談してみてはいかがでしょうか。
クリニックフォアでは、医師がオンラインで症状や体質を確認し、お一人おひとりに合った漢方薬を処方しています。
加味逍遙散が体質に合わない場合は、当帰芍薬散や桂枝茯苓丸など他の漢方薬への変更も相談できるでしょう。
甘草を含む他のお薬との飲み合わせチェックもおこなえるため、偽アルドステロン症のリスクが気になる方にも対応可能です。
| 診療方法 | 診察料 | システム利用料 | 合計目安(税込) |
| オンライン診療 | 280円〜1,510円 | 1,000円 | 1,280円〜2,510円 |
| 対面診療 | 450円〜1,710円 | なし | 450円〜1,710円 |
※3割負担の場合の金額目安です。初診・再診、診察内容により異なります。
※お薬代は別途、受け取り薬局でのお支払いとなります。
スマートフォンやパソコンがあればご自宅から受診でき、お薬は最短翌日にご自宅へお届けします。
※診療時間、お届け先エリアにより異なります。
ただし、重篤な副作用が疑われる場合や対面での検査が必要な場合は、直接医療機関を受診してください。
※診察の結果、医師の判断によりお薬の処方ができない場合もございます
※触診・検査などが必要な場合や、オンラインでは病状を把握するために必要な情報が十分に得られないと医師が判断した場合には、対面での診療をお願いする場合がございます
※最終的なお薬の処方可否は医師の判断となりますことを予めご了承ください。
加味逍遙散の副作用に関するよくある質問
加味逍遙散の副作用について、服用前に気になるポイントをQ&A形式でまとめました。
よくある疑問を事前に解消しておくことで、安心して服用を始められるでしょう。
ここでは、とくに多く寄せられる4つの質問にお答えします。
Q. 加味逍遙散の副作用はどのくらいの頻度で起こりますか?
加味逍遙散の重大な副作用は、いずれも発生頻度は明らかになっていません[1]。
腸間膜静脈硬化症は5年以上の長期服用者で発症リスクが高まると報告されています[3]。
軽度な副作用である胃部不快感や発疹は比較的起こりやすいとされているため、体調の変化に注意してください。
Q. 加味逍遙散を飲むと太ることはありますか?
加味逍遙散自体に体重を増やす作用があるとは考えにくいですが、服用によりイライラが軽減し食欲が改善されることで、食事量が増えて体重が増加する可能性はあるでしょう。
偽アルドステロン症の症状として体液貯留によるむくみや体重増加が起こることもあるため、急激な体重増加やむくみがみられる場合は医師に相談してください[1]。
加味逍遙散の副作用と体質の変化を見分けることが大切です。
Q. 加味逍遙散は男性でも服用できますか?
加味逍遙散は女性の不調に用いられることが多いお薬ですが、「体質虚弱で肩がこり、疲れやすく、精神不安がある」という体質が合えば男性にも効果が期待できます[1]。
男性のストレスによる不調に処方されることもあるでしょう。
自分に合っているかどうかわからない場合は、医師や薬剤師に相談してみてください。
Q. 加味逍遙散を長期間飲み続けても大丈夫ですか?
加味逍遙散は体質に合えば長期間服用しても効果が期待できるお薬ですが、腸間膜静脈硬化症を発症することがあり、特に5年以上の継続服用では注意が必要です[1]。
添付文書には「定期的にCT、大腸内視鏡等の検査をおこなうことが望ましい」と記載されているため、長期服用する場合は主治医と相談して検査を受けましょう[1]。
偽アルドステロン症の早期発見には血清カリウム値の定期的な確認も推奨されます[1]。
まとめ
加味逍遙散は更年期障害やイライラ、のぼせ、不眠などの症状に効果が期待できる漢方薬ですが、副作用のリスクがあることを理解しておく必要があります。
<軽度な副作用[1]>
- 胃部不快感
- 食欲不振
- 悪心
- 腹痛
- 下痢
- 発疹
- そう痒
<重大な副作用[1]>
- 偽アルドステロン症
- ミオパチー
- 肝機能障害および黄疸・腸間膜静脈硬化症
腸間膜静脈硬化症は山梔子の長期服用(多くは5年以上)で起こる可能性があるため、長期服用する場合は定期的にCTや大腸内視鏡等の検査を受けることが望ましいとされています[1]。
偽アルドステロン症は甘草に含まれるグリチルリチン酸が原因で起こるため、甘草を含む他の漢方薬やグリチルリチン酸製剤との併用には注意が必要です。
妊娠中の方は牡丹皮による流早産の危険性があるため投与しないことが望ましく、授乳中の方や高齢の方も服用前に医師へ相談しましょう[1]。
副作用を正しく理解し、医師や薬剤師の指導のもとで適切に加味逍遙散を活用してください。
※診察の結果、医師の判断によりお薬の処方ができない場合もございます
※触診・検査などが必要な場合や、オンラインでは病状を把握するために必要な情報が十分に得られないと医師が判断した場合には、対面での診療をお願いする場合がございます
※最終的なお薬の処方可否は医師の判断となりますことを予めご了承ください。
