タダラフィルとは?シアリスとの関係を解説
タダラフィルという名前を聞いて「シアリスとは別のお薬なのだろうか」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はタダラフィルとシアリスは同じ有効成分を指す言葉です。
シアリスは2007年に日本で承認されたED治療薬で、バイアグラ、レビトラに続いて3番目に登場したお薬として知られており、その持続時間の長さから瞬く間に世界中で人気を集めました[3]。
2020年にシアリスの特許が満了したことで、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品「タダラフィル錠」が国内で承認され、現在ではサワイ、トーワ、杏林、クラシエなど複数の製薬会社がタダラフィル錠を製造・販売しています[2]。
ジェネリックは先発品と同じ有効成分を同じ量だけ含んでおり、効果や安心感は同等でありながら、開発費用がかからない分だけ価格が抑えられているため、継続的にED治療を行いたい方にとっては経済的な負担を軽減できる嬉しい選択肢となっています。
タダラフィルはシアリスの有効成分
タダラフィルとシアリスの関係を理解するには、「商品名」と「成分名」の違いを知っておくことが大切です。
「シアリス」というのは日本新薬が販売しているED治療薬のブランド名(商品名)であり、「タダラフィル」はそのお薬に含まれている有効成分の一般名(成分名)を指します。
わかりやすく例えるなら、風邪薬の「ロキソニン」が商品名で「ロキソプロフェン」が成分名であるのと同じ関係であり、シアリスとタダラフィルは中身が同じお薬ということになります[1][2]。
シアリスの特許が2020年に切れたことで、他の製薬会社も同じ成分でお薬を作れるようになり、これらのお薬は成分名である「タダラフィル錠」という名称で処方されるようになりました。
つまり、医療機関で「タダラフィル錠」を処方された場合、それはシアリスと同じ効果が期待できるジェネリック医薬品であり、先発品のシアリスにこだわる理由がなければ、費用を抑えながら同等の効果を得られるジェネリックを選ぶのも賢明な選択といえるでしょう。
2020年に国内ジェネリックが承認
タダラフィルのジェネリック医薬品が日本で正式に承認されたのは2020年のことで、これにより多くの方がより手頃な価格でED治療を受けられるようになりました。
ジェネリック医薬品とは、先発品の特許が切れた後に他の製薬会社が同じ有効成分で製造するお薬のことで、先発品と同じ成分を同じ量だけ含んでいるため、効果や安心感は基本的に同等と考えられています[2]。
現在、タダラフィル錠は沢井製薬、東和薬品、杏林製薬、クラシエ、ファイザー、FCIなど国内の複数の製薬会社から販売されており、いずれも厚生労働省の承認を受けた正規品として流通しています[2]。
ジェネリックの価格は先発品の半額から7割程度に設定されていることが多く、ED治療は自由診療で保険が適用されないことを考えると、継続的に服用する方にとっては年間で数万円もの費用を節約できる可能性があります。
「ジェネリックは効果が弱いのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、有効成分の種類と量は先発品と同一であり、厚生労働省の審査を通過したお薬ですので、安心して服用することができます。
PDE5阻害薬としての作用の仕組み
タダラフィルは「PDE5阻害薬」と呼ばれる種類のお薬に分類されますが、この仕組みを理解しておくと、なぜED治療に効果があるのかがよくわかります。
そもそも勃起という現象は、性的刺激を受けると脳から信号が送られ、体内でcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が分泌されることで始まり、このcGMPが陰茎の血管を拡張させて海綿体に血液が流れ込むことで起こります[3]。
しかし、体内にはPDE5という酵素が存在しており、この酵素がcGMPを分解してしまうため、EDの方は十分な勃起を維持することが難しくなってしまうのです。
タダラフィルはこのPDE5という酵素の働きを阻害することで、cGMPが分解されるのを防ぎ、血管拡張作用を維持して勃起をサポートするという仕組みになっています[1][3]。
ただし、ここで重要なのは、タダラフィルはあくまで「勃起しやすい状態をサポートするお薬」であり、性欲を高めたり、性的刺激がなくても勝手に勃起させたりする作用はないという点で、精力剤や媚薬とは全く異なるものだと理解しておきましょう。
タダラフィルの効果と特徴
タダラフィルが世界中で人気を集めている理由は、他のED治療薬にはない独自の特徴をいくつも持っているからです。
最大36時間という驚異的な効果持続時間、食事を楽しんだ後でも効果が落ちにくいという使いやすさ、そして自然な感覚の勃起が得られるという点が、多くの方に支持されている理由といえるでしょう[1]。
2013年の資料では、ED治療薬の世界市場で高いシェアを占めたことが報告されています[3]。
ここからは、タダラフィルの効果と特徴について、より詳しく見ていきましょう。
最大36時間持続する「ウィークエンドピル」
タダラフィルの最大の特徴は、効果が最大36時間も持続するという点で、これは他のED治療薬と比較すると圧倒的な長さです。
具体的に比較すると、バイアグラ(シルデナフィル)の効果持続時間が4〜6時間、レビトラ(バルデナフィル)が5〜8時間であるのに対し、タダラフィルは24〜36時間も効果が続くため、一度服用すれば翌日の夜まで効果を期待できます[1][3]。
この長時間作用のおかげで、欧米では金曜日の夜に服用すれば土曜日から日曜日まで効果が続くことから「ウィークエンドピル(週末の錠剤)」という愛称で呼ばれるようになり、週末をパートナーとゆっくり過ごしたいカップルから絶大な支持を得ています。
服用後に効果が現れ始めるのは30分〜1時間程度で、血中濃度が最も高くなるピークは約3時間後ですが、持続時間が長いため「いつ性行為をするかわからない」「タイミングを計るのが苦手」という方でも、余裕を持って服用しておけば慌てる必要がありません[3]。
「効果時間が長いと体に負担がかかるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、36時間ずっと勃起し続けるわけではなく、性的刺激があった時にだけ効果を発揮する仕組みなので、日常生活に支障をきたすことはありませんのでご安心ください。
食事の影響を受けにくい
タダラフィルのもうひとつの大きな特徴は、食事の影響をほとんど受けないという点で、これはデートを楽しむ方にとって非常に嬉しいポイントです。
バイアグラは食事、特に脂っこい食事の後に服用すると効果が著しく落ちてしまうため、空腹時に服用するか食後2時間以上空けて服用する必要があり、デートのスケジュールを考えながら服用タイミングを計算しなければなりませんでした。
しかしタダラフィルは、標準的な食事であれば効果にほとんど影響を与えないため、レストランでディナーを楽しんだ後でも、効果が弱まることを心配せずに服用することができます[1][3]。
ただし、高脂肪食を摂取した直後に服用した場合は、吸収が遅れて効果の発現が遅くなる可能性があるため、より確実な効果を期待するなら空腹時または食後2時間程度経ってからの服用がベストです[1]。
食事のタイミングを気にせず服用できるということは、デートの流れを邪魔することなく自然な雰囲気で夜を過ごせるということであり、パートナーとの大切な時間をより楽しめるようになるでしょう。
自然な勃起をサポートする仕組み
タダラフィルは、バイアグラやレビトラと比較して効果がマイルドであり、より自然な感覚の勃起が得られるという点も、多くの方に選ばれている理由のひとつです。
ED治療薬を服用すると「過度な硬さによる違和感がある」「パートナーに違和感を与えてしまった」という経験をされる方もいらっしゃいますが、タダラフィルは穏やかに効果が現れるため、そのような心配が少ないとされています。
また、タダラフィルは性的刺激を受けた時にのみ効果を発揮し、刺激がなければ勃起は起こらないという特性があるため、服用したからといって常に勃起状態になるわけではなく、自然なタイミングで自然な反応が得られます[1][3]。
効果持続時間が長いということは、一晩に複数回の性行為を希望される場合にもメリットがあり、バイアグラやレビトラでは効果が切れてしまうような時間帯でも、タダラフィルなら翌朝まで効果を期待できる可能性があります。
「硬すぎず自然な感じが良い」「タイミングを気にせずリラックスして過ごしたい」という方には、タダラフィルが特に適しているといえるでしょう。
タダラフィルの副作用
タダラフィルは比較的副作用が少ないお薬として知られていますが、どんなお薬にも副作用のリスクはあるため、事前にどのような症状が起こりうるのかを知っておくことが大切です。
主な副作用は頭痛やほてり、消化不良などで、多くの場合は軽度で一時的なものですが、まれに重大な副作用が起こる可能性もあるため、異常を感じたらすぐに医師に相談することが重要です[1][2]。
ここでは、タダラフィルの副作用について詳しく解説するとともに、副作用が出た場合の対処法についてもお伝えします。
主な副作用:頭痛・ほてり・消化不良など
タダラフィルを服用した際に比較的よく見られる副作用として、頭痛、ほてり(顔が赤くなる)、消化不良、背部痛、筋肉痛などが報告されています。
外国で実施された臨床試験のデータによると、これらの副作用の発現頻度は頭痛が12.6%、消化不良が6.8%、背部痛が3.1%、筋痛が2.8%となっており、約3割の方が何らかの副作用を経験しているものの、そのほとんどは軽度なものでした[3]。
これらの症状が起こる理由は、タダラフィルの血管拡張作用が陰茎だけでなく全身の血管にも影響を与えるためで、頭部の血管が拡張することで頭痛が起きたり、皮膚の血管が拡張することでほてりが生じたりします。
多くの場合、これらの副作用はお薬の効果が切れるとともに自然に改善していくため、過度に心配する必要はありませんが、症状がつらい場合は市販の鎮痛剤や胃腸薬で対処できることもあります。
バイアグラやレビトラと比較すると、タダラフィルは副作用の発現頻度が低いとされており、特にほてりや顔の赤みといった見た目に現れる副作用が少ない点は、人と会う予定がある場合にも使いやすいというメリットがあります。
重大な副作用:持続勃起症・心血管系への影響
軽度の副作用とは別に、タダラフィルにはまれに重大な副作用が起こる可能性があることも知っておく必要があります。
最も注意が必要なのは「持続勃起症」と呼ばれる状態で、これは性的刺激がないにもかかわらず勃起が4時間以上持続してしまう症状であり、放置すると陰茎組織に取り返しのつかない損傷を与えるおそれがあるため、緊急の医療処置が必要となります[1][2]。
また、タダラフィルの市販後調査では、心筋梗塞、心突然死、脳卒中などの重篤な心血管系障害が報告されていますが、これらの多くはもともと心血管系のリスクファクター(高血圧、糖尿病、高脂血症など)を持っていた患者さんで発生しています[1]。
視覚に関する副作用として、視力低下、視野欠損、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)などが報告されているほか、聴覚に関しても突発性難聴の報告があり、これらの症状が現れた場合は直ちに服用を中止して専門医を受診する必要があります[1]。
これらの重大な副作用はあくまで「まれ」に起こるものですが、持病がある方や服用中のお薬がある方は事前に医師に相談し、ご自身の状態でタダラフィルを服用しても問題ないかどうかを確認することが非常に重要です。
副作用が出たときの対処法
タダラフィルを服用して副作用が出た場合は、症状の程度に応じて適切に対処することで、多くの場合は問題なく乗り越えることができます。
軽度の頭痛であれば、市販の鎮痛剤(ロキソニンやイブプロフェンなど)を服用することで症状を和らげることができ、タダラフィルとこれらの鎮痛剤を一緒に服用しても基本的に問題はありません。
ほてりや顔の赤みが気になる場合は、涼しい場所で休息を取ったり、顔に冷たいタオルを当てたりすることで不快感を軽減できますし、消化不良や胃の不快感には市販の胃腸薬が有効なこともあります。
ただし、これらの対処法はあくまで軽度の症状に対するものであり、症状が強い場合や長時間続く場合は自己判断で様子を見るのではなく、処方を受けた医師に相談することをおすすめします。
持続勃起症(4時間以上勃起が続く)や、急激な視力低下、聴力の変化などの重大な症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、救急外来を含む医療機関を速やかに受診してください。
タダラフィルの正しい飲み方
タダラフィルの効果を最大限に引き出すためには、添付文書に記載された正しい飲み方を守ることが非常に重要です。
服用タイミング、用量、服用間隔などのルールを守らずに自己判断で服用方法を変えてしまうと、期待した効果が得られなかったり、逆に副作用のリスクが高まったりする可能性があります[1]。
ここでは、タダラフィルを効果的かつ安心に服用するための正しい飲み方について、詳しく解説していきます。
服用タイミング:性行為の約1時間前
タダラフィルは、性行為の約1時間前に服用するのが基本的な飲み方とされています。
服用後30分〜1時間程度で効果が現れ始め、血中濃度が最も高くなるピークは約3時間後であるため、効果を最大限に発揮させたい場合は性行為の1〜3時間前に服用しておくのがベストなタイミングといえます[1][3]。
ただし、タダラフィルの効果は最大36時間も持続するため、バイアグラやレビトラのように「直前に飲まなければ」と焦る必要は全くなく、たとえば夕方に服用しておけば深夜の性行為にも翌日の朝にも対応できるという余裕があります。
また、食事の影響を受けにくいという特性があるため、空腹時に服用しなければならないという縛りもなく、食後に服用しても効果が大きく落ちることはないので、デートでディナーを楽しんだ後でも問題なく服用できます。
このように服用タイミングに融通が利くという点は、「いつ性行為になるかわからない」「計画を立てるのが苦手」という方にとって大きなメリットであり、タダラフィルが世界中で人気を集めている理由のひとつでもあります。
用量:10mgから開始、最大20mg
タダラフィルの用量は、通常10mgから開始し、効果や副作用の状況を見ながら調整していくのが一般的な処方方法です。
添付文書では「通常、成人には1日1回タダラフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口投与する」と記載されており、まずは10mgで効果があるかどうか、副作用が許容できる範囲かどうかを確認することになります[1]。
10mgで十分な効果が得られず、かつ副作用も問題のない範囲であった場合には、医師の判断で20mgに増量することが可能であり、逆に効果が強すぎたり副作用が気になったりする場合は5mgに減量することもあります[1]。
ただし、肝機能障害がある方は代謝が遅くなるため10mgを超えて服用することができず、腎機能障害がある方も障害の程度によって用量の上限が設けられているため、持病がある方は必ず医師に申告してください[1]。
用量の調整は自己判断で行うのではなく、必ず医師と相談しながら行うことが重要であり、「効かないから倍量飲もう」といった自己判断は副作用のリスクを高めるだけでなく、重大な健康被害につながる可能性もあるため絶対に避けてください。
服用間隔:24時間以上空ける
タダラフィルを服用する際に必ず守らなければならないルールとして、次の服用までに24時間以上の間隔を空けるという点があります。
1日1回1錠が服用の上限であり、たとえ「効果が弱かった」「もっと効果を強くしたい」と思っても、同じ日に追加でもう1錠服用することは絶対にしてはいけません[1]。
効果が最大36時間持続するという特性上、毎日服用する必要はなく、多くの方は週に1〜2回程度、必要な時だけ服用するという使い方をしています。
ただし、もうひとつの服用方法として「毎日低用量(2.5mg)を服用する」という選択肢もあり、この場合は毎日決まった時間に服用することで血中濃度を安定させ、性行為のタイミングを気にせずいつでも効果を得られる状態を維持することができます。
どちらの服用方法が自分に合っているかは、ライフスタイルや性行為の頻度、費用面などを考慮して医師と相談しながら決めるのがベストであり、医師は患者さん一人ひとりの状況に合わせた最適な処方を提案してくれるでしょう。
タダラフィルの併用禁忌薬
タダラフィルには、一緒に服用すると命に関わる重大な副作用を引き起こす可能性がある「併用禁忌薬」が存在するため、服用中のお薬がある方は必ず事前に医師に確認する必要があります。
特に心臓病の治療薬である硝酸剤との併用は絶対に禁止されており、知らずに併用してしまうと急激な血圧低下により失神やショック状態に陥る危険性があります[1]。
ここでは、タダラフィルの併用禁忌薬と併用注意薬について詳しく解説し、安心して服用するために医師に伝えるべき情報についてもお伝えします。
硝酸剤との併用は禁忌
タダラフィルと絶対に一緒に服用してはいけないお薬として、最も重要なのが硝酸剤です。
硝酸剤とは、狭心症や心筋梗塞の治療・予防に使われるお薬の総称で、具体的にはニトログリセリン(ニトロペン、ミオコールなど)、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド(フランドルテープ、ニトロールなど)などが該当します[1]。
タダラフィルも硝酸剤もどちらも血管を拡張させる作用を持っているため、両方を同時に服用すると相乗効果により血管が過度に拡張し、血圧が危険なレベルまで急激に低下してしまう可能性があります[1]。
血圧が急激に下がると、めまいや失神を起こすだけでなく、最悪の場合はショック状態に陥って命に関わる事態を招くこともあるため、硝酸剤を服用中の方にはタダラフィルを処方することができません。
狭心症と診断されている方や、心臓病の治療を受けている方は、たとえ現在は硝酸剤を服用していなくても、必ずその旨を医師に伝え、タダラフィルを服用しても問題ないかどうかを確認してから処方を受けてください。
その他の併用注意薬
硝酸剤ほど厳格な禁忌ではないものの、タダラフィルとの併用に注意が必要なお薬がいくつか存在します。
リトナビル(HIV治療薬)やケトコナゾール(抗真菌薬)などのCYP3A4阻害剤と呼ばれるお薬は、タダラフィルの代謝を遅らせて血中濃度を上昇させる可能性があり、副作用が強く出る恐れがあるため用量の調整が必要になることがあります[1]。
逆に、リファンピシン(結核治療薬)やフェニトイン(抗てんかん薬)などのCYP3A4誘導剤は、タダラフィルの代謝を早めて効果を弱める可能性があるため、これらのお薬を服用中の方は効果が十分に得られないことがあります[1]。
α遮断剤(ドキサゾシン、タムスロシンなど)は前立腺肥大症や高血圧の治療に使われるお薬ですが、タダラフィルと併用すると血圧が下がりすぎる可能性があるため、併用する場合は慎重に経過を観察する必要があります[1]。
降圧剤を服用中の方も同様に、タダラフィルの血管拡張作用により血圧が下がりすぎるリスクがあるため、必ず医師にその旨を伝え、安心に服用できるかどうかを確認してください。
服用前に医師に伝えるべきこと
タダラフィルを安心に服用するためには、処方を受ける前に医師に正確な情報を伝えることが非常に重要です。
まず、現在服用中のすべてのお薬を伝える必要がありますが、これには処方薬だけでなく市販薬やサプリメント、健康食品なども含まれるため、漏れなく申告することが大切です。
心臓病、高血圧、低血圧、不整脈、脳卒中、心筋梗塞などの心血管系疾患の既往がある方は、性行為自体が心臓に負担をかける可能性があるため、タダラフィルの処方が適切かどうかを慎重に判断する必要があります[1]。
肝機能障害や腎機能障害がある方は、タダラフィルの代謝や排泄に影響が出る可能性があるため、用量の調整が必要になることがあり、障害の程度によっては服用できない場合もあります[1]。
網膜色素変性症と診断されている方は、タダラフィルの服用が禁忌とされているため必ず申告が必要であり、過去にED治療薬でアレルギー反応や持続勃起症などの問題が起きたことがある方も、その経験を医師に伝えておくことで、より安心な処方を受けることができます[1]。
タダラフィルとバイアグラ・レビトラの違い
日本で承認されているED治療薬は、タダラフィル(シアリス)、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)の3種類があり、それぞれに異なる特徴を持っています。
どのお薬が自分に合っているかは個人差があるため、3種類の違いを理解したうえで、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、持続時間、食事の影響、効果の強さと副作用について、3種類のED治療薬を比較しながら解説していきます。
持続時間の比較
3種類のED治療薬で最も大きな違いは、効果がどのくらい続くかという持続時間であり、この点でタダラフィルは他の2剤を大きく引き離しています。
タダラフィル(シアリス)の効果持続時間は最大36時間であるのに対し、バルデナフィル(レビトラ)は約8時間、シルデナフィル(バイアグラ)は約4時間とされており、タダラフィルは他の2剤の4〜9倍もの長さがあります[1][3]。
この圧倒的な持続時間の長さから、タダラフィルは「ウィークエンドピル」と呼ばれており、金曜日の夜に服用しておけば土曜日から日曜日にかけていつでも効果を期待できるという余裕があります。
一方、バイアグラやレビトラは持続時間が短い分、「今日の夜だけ効けばいい」「ピンポイントで使いたい」という方には適しており、お薬の成分が体内に長く残ることに抵抗がある方はこちらを好む傾向があります。
どちらが優れているというわけではなく、「長時間効いてほしい」「タイミングを気にしたくない」という方にはタダラフィルが、「必要な時だけ効けばいい」「短時間でしっかり効かせたい」という方にはバイアグラやレビトラが向いているといえるでしょう。
食事の影響の比較
ED治療薬を選ぶ際に意外と重要なのが、食事の影響を受けやすいかどうかという点であり、デートでディナーを楽しむことが多い方にとっては特に気になるポイントではないでしょうか。
タダラフィルは食事の影響をほとんど受けないとされており、標準的な食事の後に服用しても効果が大きく落ちることはないため、食事のタイミングを気にせず服用できるという大きなメリットがあります[1]。
バイアグラは3剤の中で最も食事の影響を受けやすく、特に脂っこい食事の後に服用すると効果が著しく弱まってしまうため、空腹時に服用するか、食後であれば2時間以上空けてから服用することが推奨されています。
レビトラはバイアグラよりは食事の影響を受けにくいとされていますが、それでも高脂肪食の後は効果が落ちる可能性があるため、食事内容やタイミングにある程度気を配る必要があります。
「デートでおいしい食事を楽しんでから夜を過ごしたい」「食事のタイミングを計算するのは面倒」という方には、食事の影響を気にしなくていいタダラフィルが最も使いやすい選択肢といえるでしょう。
効果の強さ・副作用の出やすさの比較
効果の強さ(勃起力)と副作用の出やすさも、3種類のED治療薬を比較する際の重要なポイントです。
効果の強さでいうと、レビトラ20mgが最も強力であり、次いでタダラフィル20mg、そしてバイアグラ50mgという順になるとされており、レビトラ20mgはバイアグラ100mg(国内未承認)と同等の効果があるといわれています。
ただし、効果が強いということは裏を返せば「硬くなりすぎる」と感じる方もいるということであり、タダラフィルは効果がマイルドで自然な感覚の勃起が得られるため、「強すぎず自然な感じがいい」という方には好評です。
副作用の出やすさについては、タダラフィルが最も少なく、次いでレビトラ、そしてバイアグラという順であり、特にほてりや顔の赤みといった見た目に現れる副作用はタダラフィルでは出にくい傾向があります。
どのお薬が自分に合うかは実際に服用してみないとわからない部分もあるため、医師と相談しながらいくつか試してみて、最も効果が感じられて副作用が少ないお薬を見つけていくことをおすすめします。
タダラフィルの価格相場
ED治療は保険適用外の自由診療となるため、お薬の費用は全額自己負担となり、クリニックによって価格設定も異なります。
タダラフィルには先発品のシアリスとジェネリックのタダラフィル錠があり、同じ効果が期待できるにもかかわらず価格には大きな差があるため、継続して治療を行う方にとってはジェネリックを選ぶメリットは大きいでしょう。
ここでは、タダラフィルの価格相場と、費用を抑えながら治療を続けるためのポイントについて解説します。
先発品(シアリス)の価格相場
先発品のシアリスは、1錠あたり1,500〜2,000円程度が一般的な価格相場となっています。
シアリスには5mg、10mg、20mgの3種類の用量がありますが、価格差はそれほど大きくないため、効果を重視する多くの方は20mgを処方してもらう傾向にあります。
シアリスは日本新薬が製造販売している先発品であり、2007年の発売以来、世界中で多くの方に処方されてきた実績と信頼性があるため、「ブランド品を使いたい」「実績のあるお薬が安心」という方には適しています。
ただし、ED治療は継続的に行うことが多いため、月に4〜8回服用すると仮定すると月額6,000〜16,000円程度の費用がかかることになり、長期的に見ると決して小さくない出費となります。
先発品にこだわりがなく、費用を少しでも抑えたいという方には、後述するジェネリック医薬品を検討されることをおすすめします。
ジェネリック(タダラフィル錠)の価格相場
ジェネリックのタダラフィル錠は、1錠あたり500〜1,500円程度が価格相場であり、先発品のシアリスと比較すると半額から7割程度の価格で処方を受けることができます。
ジェネリックは先発品と同じ有効成分を同じ量だけ含んでおり、厚生労働省の審査を通過した正規品であるため、効果や安心感は先発品と同等と考えて問題ありません[2]。
現在、タダラフィル錠は沢井製薬、東和薬品、杏林製薬、クラシエ、ファイザー、FCIなど複数の製薬会社から販売されており、クリニックによって取り扱いメーカーは異なりますが、いずれも同じ効果が期待できます。
月に4〜8回服用すると仮定した場合、ジェネリックなら月額2,000〜12,000円程度に費用を抑えることができ、先発品と比較すると年間で数万円もの節約になる可能性があります。
「効果が同じなら費用を抑えたい」「継続して服用するので少しでも安くしたい」という方には、ジェネリックのタダラフィル錠を選ぶことを強くおすすめします。
オンライン診療なら診察料無料のクリニックもある
タダラフィルを処方してもらう方法として、近年注目を集めているのがオンライン診療であり、スマートフォンやパソコンを使って自宅にいながら医師の診察を受け、お薬を自宅まで届けてもらうことができます。
オンライン診療のメリットは、通院の手間がかからないこと、待ち時間がないこと、そして人目を気にせず診察を受けられることであり、「EDで病院に行くのは恥ずかしい」と感じている方にとっては心理的なハードルが大きく下がります。
さらに、一部のクリニックでは診察料を無料としているところもあり、その場合はお薬代と送料だけで済むため、トータルコストを抑えることができます。
クリニックを選ぶ際には、診察料の有無、お薬の価格、送料、発送スピード、取り扱っているお薬の種類などを総合的に比較し、ご自身のニーズに合ったクリニックを選ぶことが大切です。
ただし、オンライン診療であっても必ず医師の診察を受けて正規品を処方してもらうことが重要であり、医師の診察なしにお薬を販売しているサイトは違法であるため、利用しないようにしてください。
タダラフィルを安心して処方してもらう方法
タダラフィルは処方箋医薬品に指定されているため、医師の診察を受けなければ入手することができません。
安心してお薬を手に入れ、効果的な治療を続けていくためには、正規のルートで処方を受けることが非常に重要であり、個人輸入サイトなどで購入することは大きなリスクを伴います。
ここでは、タダラフィルを安心して処方してもらうための方法について、対面診療とオンライン診療の両方の選択肢と、個人輸入の危険性について解説します。
医療機関(泌尿器科・内科)での処方
タダラフィルを処方してもらう最も確実な方法は、医療機関を直接受診して対面で医師の診察を受けることです。
ED治療を行っている医療機関としては、泌尿器科が専門ですが、内科やED専門クリニックでも処方を受けることができ、「どの診療科に行けばいいかわからない」という方は、まずはかかりつけ医に相談してみるのもひとつの方法です。
対面診療のメリットは、医師が直接患者さんの状態を確認できること、詳しい問診や必要に応じて検査を行えること、そして疑問点をその場で質問できることであり、特に持病がある方や服用中のお薬が多い方は、対面での診察のほうが安心できるでしょう。
一方で、「待ち時間が長い」「通院が面倒」「人目が気になる」といったデメリットもあり、EDという症状の性質上、医療機関に行くこと自体に抵抗を感じる方も少なくありません。
初めてED治療薬を服用する方や、持病がある方、服用中のお薬が多い方には、まずは対面診療で医師にしっかりと相談してから処方を受けることをおすすめします。
オンライン診療での処方【おすすめ】
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンを使って自宅にいながら医師の診察を受け、処方されたお薬を自宅まで届けてもらえるサービスであり、ED治療との相性が非常に良い診療形態です。
オンライン診療の最大のメリットは、医療機関に足を運ぶ必要がないため、人目を気にせず診察を受けられるという点であり、「EDで病院に行くのは恥ずかしい」と感じている方にとっては大きな助けになります。
また、通院にかかる時間や交通費が節約できること、待ち時間がないこと、仕事が忙しくても診察を受けやすいことなど、利便性の面でも多くのメリットがあります。
オンライン診療であっても、医師が患者さんの症状や服用中のお薬を確認し、併用禁忌に該当しないかチェックしたうえで処方を行うため、安心感は対面診療と変わりありません。
中には即日発送に対応しているクリニックもあり、「すぐにお薬がほしい」という方にもオンライン診療は適した選択肢といえるでしょう。
個人輸入の危険性
インターネット上には、医師の診察を受けずにタダラフィルを海外から個人輸入できるサイトが存在しますが、これらのサイトを利用することは非常に危険であり、絶対に避けるべきです。
政府広報オンラインでは、個人輸入される医薬品は日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていないため、正規品を装った偽造品や、有害な成分が混入した粗悪品である可能性があると注意喚起しています[4]。
厚生労働省も、個人輸入によるED治療薬には偽造品が多数混入しており、有効成分が含まれていなかったり、逆に過剰に含まれていたり、有害な不純物が混入していたりするケースが報告されていると警告しています[5]。
さらに重要なのは、個人輸入で入手したお薬を服用して重篤な副作用が発生しても、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となるため、医療費や障害への補償を一切受けることができないという点です[6]。
「安いから」「手軽だから」という理由で個人輸入に手を出すことは、お金を無駄にするだけでなく、ご自身の健康を深刻に害するリスクがあるため、必ず医師の診察を受けて正規品を処方してもらうようにしてください。
タダラフィルに関するよくある質問
Q. タダラフィルとシアリスの違いは何ですか?
タダラフィルとシアリスは、実は同じ有効成分を指す言葉であり、効果に違いはありません。
「シアリス」は日本新薬が販売しているED治療薬のブランド名(商品名)であり、「タダラフィル」はそのお薬に含まれている有効成分の一般名(成分名)を指します[1]。
2020年にシアリスの特許が切れた後、他の製薬会社が同じ成分でジェネリック医薬品を製造できるようになり、これらは成分名である「タダラフィル錠」として処方されています。
ジェネリックは先発品と同じ効果が期待でき、価格が抑えられているのが特徴です。
Q. タダラフィルの効果は何時間続きますか?
タダラフィルの効果は最大36時間持続し、これはED治療薬の中で最も長い持続時間です[1]。
服用後30分〜1時間程度で効果が現れ始め、血中濃度が最も高くなるピークは約3時間後ですが、その後も長時間にわたって効果が続くため「ウィークエンドピル」とも呼ばれています[3]。
バイアグラ(4〜6時間)やレビトラ(5〜8時間)と比較すると圧倒的に長く、服用タイミングを気にせずパートナーとの時間を楽しめるのが大きな魅力です。
Q. タダラフィルの副作用にはどんなものがありますか?
タダラフィルで比較的よく見られる副作用として、頭痛、ほてり、消化不良、背部痛、筋肉痛などがあります[1][3]。
臨床試験では頭痛が12.6%、消化不良が6.8%の頻度で報告されていますが、多くは軽度で一時的な症状であり、お薬の効果が切れるとともに自然に改善することがほとんどです[3]。
ただし、持続勃起症や視覚障害など重大な副作用がまれに起こる可能性もあるため、異常を感じたらすぐに医師に相談してください。
Q. タダラフィルとバイアグラはどちらが効きますか?
どちらが効くかは個人差があり、一概にどちらが優れているとは言えません。
タダラフィルは持続時間が圧倒的に長く(最大36時間)、食事の影響を受けにくいため、タイミングを気にせず自然な流れで過ごしたい方に向いています[1]。
バイアグラは即効性があり、服用後30分〜1時間で効果が現れるため、短時間でしっかり効かせたい方に適しています。
ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、医師と相談しながら最適なお薬を選ぶことをおすすめします。
まとめ
タダラフィルは、ED治療薬「シアリス」の有効成分であり、2020年以降はジェネリック医薬品としても広く処方されるようになったお薬です。
最大の特徴は効果が最大36時間も持続することで、金曜日の夜に服用すれば日曜日まで効果が続くことから「ウィークエンドピル」という愛称で世界中の方に親しまれています[1]。
食事の影響を受けにくく、副作用も他のED治療薬と比較して少ないとされているため、デートで食事を楽しんだ後でも効果が落ちにくく、使いやすいお薬といえるでしょう[1]。
ただし、硝酸剤との併用は命に関わる重大な副作用を引き起こす可能性があるため絶対に禁止されており、持病がある方や服用中のお薬がある方は必ず医師に相談してから処方を受けてください[1]。
ジェネリックなら先発品の半額から7割程度の価格で処方を受けられるため、継続的にED治療を行いたい方にとっては経済的な負担を軽減できる嬉しい選択肢となっています。
オンライン診療を利用すれば、自宅にいながら医師の診察を受けてお薬を郵送で受け取ることができ、人目を気にせず手軽に治療を始められます。
まずは医師に相談し、ご自身の状態やライフスタイルに合ったED治療薬を処方してもらいましょう。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。 ※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
