レビトラジェネリックとは?
レビトラジェネリックは、ドイツのバイエル社が開発したED治療薬「レビトラ」の後発医薬品です。
有効成分はレビトラと同じ「バルデナフィル」で、後発医薬品として厚生労働省の承認を受けています。
2020年7月に沢井製薬・東和薬品からジェネリック医薬品が発売され、2022年6月には富士化学工業からも発売されました。
現在は先発品のレビトラが販売中止となっており、バルデナフィルを含むED治療薬を希望する場合はレビトラジェネリックが処方されます。
レビトラジェネリックの基本情報
レビトラジェネリックは、先発品レビトラと同一の有効成分を含む後発医薬品です。
ジェネリック医薬品とは、新薬の特許が切れた後に同じ有効成分を用いて製造されるお薬のことで、国の承認を受けて販売されています。
レビトラジェネリックの有効成分である「バルデナフィル」は、PDE5阻害薬と呼ばれる種類のお薬に分類されます。
性的刺激を受けると、陰茎の血管を広げて勃起を起こす物質(cGMP)が作られますが、cGMPの量は合成とPDE5という酵素による分解のバランスで調節されています。
バルデナフィルはPDE5を阻害することでcGMPの量を増やし、勃起を起こす仕組みです[3]。
添付文書では「本剤は催淫剤又は性欲増進剤ではない」とされており[3]、あくまでも勃起を補助するお薬として位置づけられています。
先発品レビトラが販売中止になった理由
先発品レビトラは、2021年10月にバイエル薬品から販売中止が発表されました。
販売中止の理由は、ドイツにある製造工場での生産および入荷の目処が立たなくなったことによるものです[4]。
お薬自体に品質上の問題や健康リスクが生じたわけではなく、製造・供給体制の問題による販売中止となります。
レビトラ錠20mgは2022年1月に、レビトラ錠5mg・10mgは2022年3月に国内での出荷が終了しました[4]。
バルデナフィルの治療を希望する方は、同じ有効成分を含むレビトラジェネリックが選択肢になります。
国内で処方されるレビトラジェネリック3種類
国内で承認されているレビトラジェネリックは、3つの製薬会社から発売されています。
東和薬品の「バルデナフィル錠トーワ」、沢井製薬の「バルデナフィル錠サワイ」、富士化学工業の「バルデナフィル錠FCI」の3種類です[2]。
いずれも有効成分はバルデナフィルで、10mgと20mgの錠剤があります。
トーワとサワイの錠剤は割線入りです[1][3]。
錠剤を割って服用できるかどうかは製品によって異なるため、分割を希望する場合は必ず医師・薬剤師に確認しましょう。
医療機関によって取り扱うメーカーが異なる場合がありますが、いずれも厚生労働省の承認を受けたお薬です。
レビトラジェネリックの効果と特徴
レビトラジェネリックは、性行為の約1時間前に服用するタイプのED治療薬です[3]。
服用後の血中濃度は、約45分(中央値0.75時間)で最も高くなると報告されています[3]。
添付文書では、標準的な食事の直後に服用しても、血中濃度に食事の影響は認められなかったとされています(外国人データ)[3]。
効果や副作用の感じ方には個人差があるため、医師と相談しながら自分に合った用量を見つけることが大切です。
服用は性行為の約1時間前【血中濃度のピークは約45分】
レビトラジェネリックの用法は、性行為の約1時間前に服用することとされています[3]。
服用後の血中濃度は約45分(中央値0.75時間)で最も高くなるため[3]、服用のタイミングは添付文書の用法に沿って、性行為の約1時間前を目安にしましょう。
国内の臨床試験で確認されている効果
国内の臨床試験では、バルデナフィル5mgおよび10mgを服用した患者で、プラセボ群と比べて有意な勃起機能の改善が認められました[1]。
添付文書では、通常10mgを服用し、効果が不十分な場合は20mgに増量できるとされています[3]。
効果の感じ方には個人差があるため、効果が不十分な場合は自己判断で量を増やさず、医師に相談しましょう。
効果の持続時間と半減期
レビトラジェネリックの血中濃度が半分になるまでの時間(半減期)は、10mgで約3.19時間、20mgで約3.98時間と報告されています[3]。
効果の持続時間には個人差があり、効果が切れたと感じた場合でも、1日の服用は1回までとされています[3]。
レビトラジェネリックの正しい飲み方
レビトラジェネリックは、正しい方法で服用することが大切です。
服用タイミングや併用できないお薬など、いくつかの注意点を守る必要があります。
用法・用量を守らずに服用すると、副作用のリスクが高まる可能性があります。
医師から処方を受ける際に、自分の体質や持病、服用中のお薬を伝えておくと安心です。
服用タイミングと用量【10mgと20mgの違い】
レビトラジェネリックは、成人は通常、性行為の約1時間前に1日1回10mgを服用します[3]。
効果が不十分な場合は20mgに増量することができます[3]。
65歳以上の高齢者や中等度の肝障害がある方は、5mgを開始用量とし、最高用量は10mgまでとされています[3]。
1日の服用は1回までで、次回の服用までは24時間以上の間隔を空ける必要があります[3]。
効果が感じられないからといって連続で服用したり、1回に2錠服用したりすることは絶対に避けてください。
自分に合った用量を見つけるためにも、まずは医師に相談して処方を受けることが大切です。
食事の影響と服用時の注意点
添付文書では、標準的な食事の直後に服用しても、血中濃度に食事の影響は認められなかったとされています(外国人データ)[3]。
グレープフルーツやグレープフルーツジュースはお薬の代謝に影響し、血中濃度が上昇するおそれがあるため、服用の前後は避けてください。
飲酒する場合は、過度にならないように控えめにしておくとよいでしょう。
服用できない方と併用禁忌薬
レビトラジェネリックは、すべての方が服用できるお薬ではありません。
添付文書では、次のような方は服用できない(禁忌)とされています[3]。
・硝酸剤(ニトログリセリン、硝酸イソソルビドなど)やNO供与剤を使用中の方(過度に血圧が下がるおそれがあるため)
・心血管系の障害などにより性行為が不適当と考えられる方
・先天性QT延長症候群の方、クラスIAまたはクラスIIIの抗不整脈薬を服用中の方
・最近6か月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を起こしたことがある方
・重度の肝障害、血液透析が必要な腎障害のある方
・低血圧の方、治療で管理されていない高血圧の方、不安定狭心症の方
・リオシグアトや、CYP3A4を阻害するお薬(リトナビルなど)を服用中の方
・網膜色素変性症の方、成分に対して過敏症を起こしたことがある方
持病やお薬を服用中の方は、必ず医師に申告して服用可能かどうか確認してもらいましょう。
レビトラジェネリックの副作用
レビトラジェネリックには、血管を広げる作用などに伴う副作用が報告されています。
用量が多いほど副作用が出る割合が高い傾向が報告されているため[1]、決められた用量を守ることが大切です。
症状が強く出た場合や長時間続く場合は、医師に相談しましょう。
副作用のリスクを正しく理解したうえで、ED治療を続けていきましょう。
主な副作用【頭痛・ほてり・鼻づまり】
添付文書で頻度が高い副作用は、頭痛(11.7%)とほてり(10.6%)です[3]。
国内臨床試験のデータによると、副作用はプラセボ群で21.1%、5mg群で35.3%、10mg群で45.3%、20mg群で54.5%に認められました[1]。
このほかに、心悸亢進(動悸)、めまい、鼻閉(鼻づまり)、消化不良、嘔気が1%以上の頻度で報告されています[1]。
気になる症状がある場合は、自己判断で市販薬を併用する前に、医師や薬剤師に相談しましょう。
副作用が出たときの対処法
副作用が出た場合は、無理をせず安静にして様子を見ましょう。
頭痛などのつらい症状に市販薬を使いたい場合は、飲み合わせを確認するためにも、事前に医師や薬剤師に相談してください。
日常生活や性行為に支障が出るほど症状がつらい場合は、医師に相談して用量の調整や他のお薬への変更を検討してもらいましょう。
重篤な副作用と受診の目安
まれに重篤な副作用が現れる可能性があるため、異常を感じたら速やかに医療機関を受診してください。
勃起が4時間以上続く場合(持続勃起症)は、陰茎組織に永続的な損傷が起こるおそれがあるため、直ちに医師の診察を受けてください[3]。
急な視力低下や視力の喪失が起きた場合は、服用を中止して速やかに眼科の診察を受けてください[3]。
急激な聴力低下や突発性難聴も報告されているため[3]、耳の異常を感じた場合も医師に相談しましょう。
添付文書では心筋梗塞などの重篤な心血管系の有害事象も報告されているため[3]、胸の痛みや息切れなどがあれば速やかに受診してください。
何か異常を感じた場合は自己判断で放置せず、処方を受けた医療機関や救急外来に相談しましょう。
レビトラジェネリックの価格と費用
ED治療は基本的に自由診療となるため、お薬代は全額自己負担となります。
医療機関によって価格設定が異なるため、複数の医療機関を比較して選ぶことも一つの方法です。
継続的な治療を考えている方は、費用面も含めて計画的にED治療を進めていきましょう。
10mgと20mgの価格相場
レビトラジェネリックの価格は、医療機関によって異なります。
医療機関によっては、まとめ買い割引や定期配送での割引を設けているところもあります。
価格だけでなく、診察料の有無や送料なども含めたトータルコストで比較することをおすすめします。
割線入りの錠剤の場合、医師の指示のもとで20mgを半分に割って10mgとして服用することで、1回あたりの費用を抑えられる場合があります。
費用面で不安がある場合は、医師に相談して自分に合った服用方法を提案してもらうとよいでしょう。
保険は適用される?
レビトラジェネリックを含むED治療薬の処方は、原則として保険適用外の自由診療です。
診察料、お薬代ともに全額自己負担となるため、事前に費用を確認しておくことをおすすめします。
2022年4月からは、不妊治療の一環として一部のED治療薬が保険適用の対象になりましたが、対象となるお薬や条件は限られており、レビトラジェネリックは対象に含まれていません。
不妊治療に関わるED治療を希望する場合は、不妊治療を行っている医療機関に相談してみてください。
レビトラジェネリックの入手方法
レビトラジェネリックは医師の処方が必要なお薬であり、薬局やドラッグストアで市販されていません。
入手するには、医療機関を受診して医師から処方を受ける必要があります。
最近ではオンライン診療でも処方を受けられるようになり、自宅にいながらED治療を始められるようになりました。
一方で、インターネット上の個人輸入サイトには偽造品のリスクがあるため、正規ルートでの入手を強くおすすめします。
医療機関での処方
レビトラジェネリックは、泌尿器科やED専門の医療機関、内科などで処方を受けられます。
添付文書では、既往歴の調査や検査をおこない、客観的な診断に基づいて治療が必要とされる方に処方することとされています[3]。
診察では問診を中心に、持病や服用中のお薬、過去の病歴などを確認し、必要に応じて検査をおこなったうえで、処方可能かどうかを医師が判断します。
初めてED治療薬を服用する方は、少ない錠数から処方してもらい、効果や副作用の出方を確認するとよいでしょう。
医療機関で処方を受けるメリットは、医師に直接相談できる点と、国内承認された正規品を確実に入手できる点です。
ED治療に抵抗がある方もいるかもしれませんが、気になる症状があれば早めに医師に相談しましょう。
オンライン診療のメリット
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンを使って自宅から診察を受けられるサービスです。
医療機関に足を運ぶ必要がないため、通院の時間を節約できます。
24時間対応や土日診療を行っている医療機関もあり、忙しい方でも利用しやすい環境が整っています。
処方されたお薬は自宅に配送されるため、プライバシーにも配慮されています。
多くの場合、外装からは中身がわからないように梱包されて届くため、家族に知られたくない方も安心です。
医療機関での対面診療に抵抗がある方や、近くにED専門の医療機関がない方には、オンライン診療も選択肢になります。
個人輸入の危険性【偽造品リスク】
インターネット上の個人輸入サイトでED治療薬を入手することは、絶対に避けてください。
2016年にファイザー、バイエル薬品、日本新薬、日本イーライリリーの製薬会社4社が合同で実施した調査によると、インターネットで入手したED治療薬の約4割(40.0%)が偽造品であることが判明しています[5]。
国内からの発注分でも約4割(35.6%)が偽造品であり、タイからの発注分では約5割(48.0%)が偽造品でした[5]。
偽造品には有効成分が含まれていなかったり、不純物が混入していたりするケースがあり、効果が得られないだけでなく健康被害を引き起こす危険性があります。
個人輸入された医薬品による健康被害は、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象とならないとされています[6]。
価格が安いからといって個人輸入に手を出すと、取り返しのつかない健康被害につながる可能性があります。
レビトラジェネリックは必ず医師の診察を受けて、正規ルートで処方してもらいましょう。
レビトラジェネリックと他のED治療薬の比較
国内で承認されているED治療薬には、レビトラジェネリック(バルデナフィル)、バイアグラ(シルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)があります。
いずれもPDE5阻害薬という同じ種類のお薬ですが、有効成分や服用のタイミング、効果の持続などに違いがあります。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分のライフスタイルや体の状態に合ったお薬を医師と相談して選ぶことが大切です。
バイアグラ(シルデナフィル)との違い
バイアグラは1999年に国内で発売された、ED治療薬のなかで最も歴史のあるお薬です[5]。
有効成分はシルデナフィルで、レビトラジェネリックとは有効成分が異なります。
バイアグラにもジェネリック医薬品があり、費用を重視する方の選択肢のひとつになっています。
どちらが合うかは体の状態や服用のしやすさによって異なるため、医師に相談して選びましょう。
シアリス(タダラフィル)との違い
シアリスは2007年に国内で発売されたED治療薬で、有効成分はタダラフィルです[5]。
シアリスは効果の持続時間が長いことが特徴とされており、服用のタイミングを細かく調整したくない方の選択肢になります。
どちらが合うかは体の状態や希望によって異なるため、医師に相談して選びましょう。
自分に合ったED治療薬の選び方
ED治療薬は、それぞれの特徴を踏まえて自分のライフスタイルや希望に合ったものを選ぶことが大切です。
服用のタイミングや費用、持病や服用中のお薬との兼ね合いなど、重視したい点を整理しておくと医師に相談しやすくなります。
どのお薬が自分に合っているかは実際に服用してみないとわからない場合もあるため、医療機関によっては複数のお薬を試せるセットを用意しているところもあります。
判断に迷う場合は医師に相談することで、体質や症状に合ったお薬を提案してもらえるでしょう。
レビトラジェネリックに関するよくある質問
Q1. レビトラジェネリックとレビトラは同じですか?
レビトラジェネリックは、先発品レビトラと同じ有効成分「バルデナフィル」を含む後発医薬品です。
後発医薬品として厚生労働省の承認を受けています。
現在は先発品が販売中止のため、ジェネリック医薬品が処方されます。
Q2. 10mgと20mgはどちらを選べばいいですか?
通常は10mgから服用し、効果が不十分な場合に20mgへ増量できるとされています[3]。
国内臨床試験では、用量が多いほど副作用が出る割合が高い傾向が報告されています[1]。
65歳以上の方や中等度の肝障害がある方は10mgが上限で、重度の肝障害がある方は服用できないため[3]、医師と相談して用量を決めましょう。
Q3. 20mgを半分に割って服用できますか?
トーワとサワイの錠剤は割線入りです[1][3]。
錠剤を割って服用できるかどうかは製品によって異なるため、分割を希望する場合は必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。
Q4. 毎日服用しても大丈夫ですか?
レビトラジェネリックは毎日服用するお薬ではなく、性行為の前に必要に応じて服用するお薬です。
1日1回まで、次回の服用までは24時間以上の間隔を空ける必要があります[3]。
服用の頻度について不安がある場合は、医師に相談しましょう。
まとめ
レビトラジェネリックは、先発品レビトラと同じ有効成分「バルデナフィル」を含むED治療薬です。
2021年10月に先発品の販売中止が発表され、2022年に出荷が終了したことから、現在は東和薬品・沢井製薬・富士化学工業の3社のジェネリック医薬品が処方されています。
性行為の約1時間前に服用するお薬で、国内の臨床試験ではプラセボと比べて勃起機能の有意な改善が認められています[1]。
副作用は頭痛やほてりなどが報告されており、症状が強い場合や長く続く場合は医師に相談しましょう[3]。
硝酸剤との併用は禁忌となっているため[3]、持病やお薬がある方は必ず医師に申告してください。
インターネット上の個人輸入サイトには約4割の偽造品が混在しているため[5]、必ず医療機関で正規品の処方を受けましょう。
不安な場合は医師に相談して、自分に合ったED治療薬と用量を見つけていくことをおすすめします。
