2020.09.02

インフルエンザにかかるのを防ぐには?予防と対策法について、医師が解説します。

2020年度のインフルエンザ予防接種ですが10月1日より、予約開始・接種開始予定です。 もうしばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

インフルエンザは、予防をしていくことで感染を予防することができます。新型コロナウイルスといった感染症が蔓延していることもあり、インフルエンザの感染はなんとしても防ぎたいところです。

今回はインフルエンザの予防法について詳しく解説をしていきます。

インフルエンザの予防にはどんな方法がある?

インフルエンザを予防するためには主に6つのことを意識しておきましょう。

マスクの着用

1つ目は、マスクの着用です。インフルエンザウイルスも飛沫感染によって感染しますので、マスクを着用することで感染を予防することができます。外出時にはマスクを着用するようにしましょう。

手洗い

2つ目は手洗いです。インフルエンザは飛沫による感染だけでなく、ウイルスのついた手で口などを触り、そこからウイルスに感染する接触感染もあります。ですので、手洗いうがいは感染を予防するためには非常に重要です。

流水で15秒手洗いをするだけでも手に残っているウイルスは約1%程度となります。石鹸で30秒ほどもみ洗いをして15秒ほど流水ですすぐと手に残るウイルスの量は約0.01%程度になる等、手洗いによってウイルスの量を減らせることが厚生労働省からも報告されています。

また、インフルエンザはエンベロープという脂質の膜に覆われています。このエンベロープはアルコールによって膜を破壊することができるため、ウイルスにダメージを与えることができます。ですので、手洗いの後にはアルコール消毒をすることも効果的です。手洗いがすぐにできないという場合にはアルコール消毒だけでも行っておくとよいでしょう

また、風邪の予防などでよく手洗いとセットで推奨されるのがうがいです。(通常の風邪であればうがいも効果的な予防方法なのですが、インフルエンザにおいてはうがいが効果的な予防方法であるという化学的な根拠はありません。)

免疫力をつける

3つ目は免疫力をつけることです。バランスのとれた食事を摂取し、十分に睡眠をとるなどして体力、免疫力をつけることで感染を防ぐことができます。

加湿

4つ目は加湿です。インフルエンザが流行する冬の時期は乾燥しやすい時期です。空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って50~60%に保つようにしましょう。

人混みへの外出を控える

5つ目は人混みへの外出を控えるということです。インフルエンザはウイルスを保持していても症状が出ていない方もいます。症状が出ていなければ自分がインフルエンザに感染していると自覚ができずに外出している方もいます。そういった方からウイルスをもらってしまい、感染してしまうこともあります。人混みや繁華街への不要不急の外出を控えるようにしましょう。

ワクチンの接種

6つ目はインフルエンザウイルスを予防するためのワクチンの接種です。インフルエンザワクチンはインフルエンザを発症する可能性を減らすだけでなく、感染後に重症化することを防ぐことができます。厚生労働省では、インフルエンザは日本において例年12月~4月頃に流行し、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えるとしています。そのため、摂取したワクチンの効果が出るまでの期間を考えても12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいとしています。

新型コロナウイルスとインフルエンザの予防方法は同じ?

インフルエンザの感染予防法を見て、新型コロナウイルスと予防方法が同じではないかと思われた方もいらっしゃるかもしれません。新型コロナウイルスもインフルエンザと同様にウイルスであること、エンベロープという脂肪の膜を持っていることから、感染対策は基本的に同じです。

しかし、決定的な違いがあります。それは、ワクチンの有無です。インフルエンザには予防のためのワクチンがあります。先ほどの予防法の6つ目でご紹介したようにワクチンを接種することで発症を予防したり、重症化を防いだりできます。新型コロナウイルスとインフルエンザ両方の予防をしていきたいと考える方は、まだ新型コロナウイルスのワクチンが世に出ていないため、インフルエンザのワクチンだけでも接種しておくことをおすすめします。

また、新型コロナウイルスはまだまだ未知のウイルスであり、今まで常識的だったことが通用しなくなる可能性があるため、今後新型コロナウイルスの感染対策がインフルエンザの予防方法と変わってくることも考えられます。

こんな人はインフルエンザ予防に力を入れましょう

インフルエンザウイルス予防は健康な方ももちろんですが、特にインフルエンザの予防に力を入れていただきたいのは、高齢者、妊娠中の方、喘息のある人、慢性呼吸器疾患(COPD)、慢性心疾患のある人、糖尿病など代謝性疾患のある人です。

ここに該当する方は、インフルエンザの予防のためにワクチンを接種していただきたいです。国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。ですので、積極的にインフルエンザを予防するためにワクチンを活用していきましょう。

クリニックフォアグループの内科でもインフルエンザのワクチン投与を行っております。またインフルエンザと思わしき症状が見られた方は、クリニックフォアグループでも検査をさせていただきますのでご相談ください。

公開日:9月2日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

内閣府 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/influenza.html

https://pro.saraya.com/kansen-yobo/bacteria-virus/influenza.html

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

大塚製薬 https://www.otsuka.co.jp/b240/column/column003.html

政府広報オンライン https://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html