2020.09.02

【A型・B型・C型】インフルエンザの種類とそれぞれの症状について、医師が解説します。

2020年度のインフルエンザ予防接種ですが10月1日より、予約開始・接種開始予定です。もうしばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

インフルエンザにも種類があるということをご存知でしょうか。

今回はインフルエンザの種類や、種類によってどんな違いがあるのかについて、詳しく解説していきます。

インフルエンザA型とは?

インフルエンザA型とは数年から数十年ごとに世界的な大流行が見られるウイルスで、日本で冬場に流行するインフルエンザもこのA型が原因の1つとなります。インフルエンザA型は、ウイルス表面から突き出たタンパク質の2つの種類の組み合わせによってさまざまな亜型ができるのですが、この亜型によって流行する年と流行しない年ができるとしています。

インフルエンザA型の症状とB型の症状は同じです。インフルエンザA型またはB型のウイルスに感染すると、1~3日間ほどの潜伏期間を経て発症します。症状は38度以上の発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などです。これらの症状が突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状が続いて起こります。症状は約1週間ほどで軽快していきます。ですが、インフルエンザの中でも最も高い熱が出るとしています。

インフルエンザA型はヒトだけでなく、ブタ、ウマなどの哺乳類やカモ、ニワトリなどの鳥類に感染することもあります。

インフルエンザB型とは?

インフルエンザB型は、インフルエンザA型と同様に、世界的に大流行を見せるウイルスで、冬場に流行します。症状もインフルエンザA型と同じです。インフルエンザA型と大きく異なることは、インフルエンザB型は人にしか感染をしないという点です。そのため、A型のように鳥類などにうつすということはありません。

インフルエンザウイルスは基本的に1つの型にかかればそのシーズンは抗体ができるため、同じ型に感染することはかなり稀となります。冬場にインフルエンザに2回かかるというお声を聞くこともありますが、これはインフルエンザA型とB型の両方に感染したためと考えられます。

○インフルエンザC型とは

インフルエンザC型はこれまでご紹介したインフルエンザA型やB型と異なり、子どもがかかるインフルエンザウイルスとなります。とある調査では、インフルエンザC型は6歳未満の子どもではほぼ全員がかかっている可能性があるとしています。インフルエンザC型と診断されず、風邪として診断されてしまい、気がついたら治っていたということが多いようです。

また、インフルエンザC型はA型やB型と比べて、検査のできる医療機関が少ないです。そのため、インフルエンザC型の感染を即座に診断することができず、感染したかどうかの判断がつかないため、感染者が少ない傾向にあります。

インフルエンザC型は1月~6月が感染しやすい時期となり、インフルエンザA型やB型と感染しやすい時期がずれる傾向にあります。症状は発熱、咳、鼻水となり、感染者の約6割にこの症状が見られます。熱は38度代の熱が出ますが、2日程度で解熱するとしています。C型インフルエンザはA型とB型と比べれば高熱は出ない傾向にあります。また、約1割の方に吐き気や下痢、嘔吐、発疹が見られることがあります。

大人の患者数が少ないため、症状がA型とB型に比べて違いがあるのかどうかの評価が難しいものの、A型、B型と比べて症状は軽い傾向にあるという情報もあります。

インフルエンザは型ごとに感染予防策は異なるの?

インフルエンザは型ごとにワクチンや治療薬が異なるということもありません。ですので、感染予防策も型ごとに異なるということはありません。特に流行を見せるA型とB型は流行するシーズンも同じです。そのため、インフルエンザ流行のシーズンにインフルエンザ感染対策に講じることで、感染を防ぐことができます。

インフルエンザを予防するための方法は、手洗いやマスクの着用、ワクチンの接種です。

ワクチンは、その年にどのインフルエンザが流行するかを予測してワクチンを供給します。ですので、ワクチンを打ってもインフルエンザにかかることはあります。ですが、重症化のリスクを抑えることができるため、ワクチンを接種することが推奨されます

こんな人はインフルエンザ予防に力を入れましょう

インフルエンザウイルス予防は健康な方ももちろんですが、特にインフルエンザの予防に力を入れていただきたいのは、高齢者、妊娠中の方、喘息のある人、慢性呼吸器疾患(COPD)、慢性心疾患のある人、糖尿病など代謝性疾患のある人です。

ここに該当する方は、インフルエンザの予防のためにワクチンを接種していただきたいです。国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。ですので、積極的にインフルエンザを予防するためにワクチンを活用していきましょう。

クリニックフォアグループの内科でもインフルエンザのワクチン投与を行っております。またインフルエンザと思わしき症状が見られた方は、クリニックフォアグループでも検査をさせていただきますのでご相談ください。

公開日:9月2日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/file/dl/File01.pdf

国立感染症研究所 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/219-about-flu.html

シオノギ製薬 http://www.shionogi.co.jp/wellness/diseases/influenza.html

http://sakai24.org/publics/index/38/detail=1/b_id=39/r_id=391/

http://www.jspid.jp/journal/full/02003/020030317.pdf