2020.12.26

禁煙外来って何?詳しい治療法や費用について、医師が解説します。

皆さんは禁煙外来って聞いたことありますか?

喫煙家の方や禁煙したいと思っている方、もしくはタバコに無縁の方でもCMや広告で目にしたことがある方も多いと思います。

今回はそんな禁煙外来について、どういったスケジュールなのかやかかる費用などについて詳しく解説していきます。

禁煙外来って何?どんな治療をするの?

ではまず禁煙外来とはどういったものなのか、どんな治療をするのかについて説明します。

そもそも禁煙外来とは、喫煙者が無理をせず安全に、高確率で禁煙するために病院へ通うことを指します。

ではなぜそのように禁煙するために病院へ行かなくてはいけないのでしょうか。

それは、タバコに含まれている有害物質の一つ、ニコチンのせいです。

タバコには他にも有害物質としてタールなどが含まれていますが、喫煙をやめられなくなってしまうのは主にニコチンによります。そして、喫煙者の多くはこのニコチンに依存してしまう、つまりニコチン中毒という病気の状態なのです。

それを証拠に、2006年4月より禁煙治療がニコチン依存症の治療として保険適応がなされるようになりました。

うつ病になったら精神科にかかるのが治療への第一歩ですし、鼻風邪をひいてなかなか治らなかったら耳鼻咽喉科にまずかかりますよね。それと同じく、喫煙がなかなかやめられないのであればまずは禁煙外来にかかるべきでしょう。そして2020年9月現在では17200を超える医療機関で禁煙外来が行われています。

では実際にどういう治療が行われるかについてですが、ニコチネルTTSという貼り薬を用いる方法や、チャンピックスという飲み薬を用いる方法が主流です。

詳しい治療スケジュールについては次で説明します。

禁煙外来の治療のスケジュールは?

では、禁煙外来の治療スケジュールについて説明します。

厚生労働省の禁煙治療ページによると、禁煙外来の健康保険を使った標準禁煙治療は、12週間で5回外来に来るというプログラムです。

具体的には、初回の後は2週間後に2回目、その2週間後に4回目、その4週間後に4回目、その4週間後に5回目といったスケジュールです。初回から数えると、2回目は2週間後、3回目は4週間後、4回目は8週間後、5回目は12週間後という全12週間のスケジュールです。

禁煙外来の治療の成功確率は?

では、禁煙外来に通うことで禁煙に成功する確率はどの程度なのでしょうか。

実際に成功する確率は医療機関によって様々で、また使う薬によってもまちまちなので一概に言うことは難しいのですが、一般に禁煙外来による禁煙成功率は60-80%程度と言われています。10人の喫煙者が禁煙外来に通うことでそのうちの6-8人くらいが禁煙できる計算です。

一方自力で禁煙しようとした場合は10%と、10人いても1人しか禁煙できない確率なのでその差は歴然です。

禁煙外来の治療の費用は?

では禁煙外来の費用は大体いくらくらいなのでしょうか。

対面での禁煙外来は以下の条件を全て満たす場合には保険診療となるため、そこまで負担の大きいものではございません。(オンラインでの診療は自費となります。)

その条件とは、

・TDSのようなニコチン依存症にかかるスクリーニングテストの結果、ニコチン依存症と診断された方

・35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=一日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方

・直ちに禁煙することを希望されている方

・「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方

で、その方には一般に1-2万円程度で受けることができます。

加入されている保険によっても異なりますし、以上の条件を満たすかどうかも医療機関にかからないとわからないこともあると思うので、興味のある方はぜひクリニックへいらしてください。

監修:クリニックフォアグループ医師 

公開日:12月26日

参考文献

禁煙治療ってどんなもの? | e-ヘルスネット(厚生労働省) https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-06-007.html

日本循環器学会, 日本肺癌学会, 日本癌学会, 日本呼吸器学会

禁煙治療のための標準手順書 第7版

http://j-circ.or.jp/kinen/anti_smoke_std/pdf/anti_smoke_std_rev7.pdf