お薬だけ処方してもらえる?診察・処方時間短縮のコツ
詳しくは後述しますが、どのような診療方法でも、医師の診察なしにお薬だけを処方してもらうことは原則できません。これは医師法で定められたルールであり、違反すると医師に対して罰則が科せられることがあるのです。
もちろん薬局では、1枚の処方箋に対して1回だけお薬の処方を行うため、通常の処方箋を何度も使いまわすようなこともできません。
そもそもお薬だけ処方してもらいたいという方は、待ち時間や診察時間を短縮したいという方が多いでしょう。まずは、この条件をクリアする5つの方法をご紹介します。
医師に相談する
お薬の処方を受けるために定期的に通院している方は、その頻度が少なくなるように、医師に相談してみるのも一つの方法です。
病状や状況によっては医師の総合的な判断により、処方するお薬の量や期間を増やしてもらえる可能性もあります。また、複数の病院に通っており、通院が負担という場合は、通院する病院を1つにまとめるために、紹介状を書いてもらえるケースもあるでしょう。
ただ、処方できるお薬の量の上限にはルールも存在するため、お薬が際限なく処方されることはありません。さらに、患者さんの病状などを見て最終的な判断をするのは医師なので、必ずしも患者さんの希望が通るわけではありません。
長期処方を利用する
28日以上の処方は長期処方といわれます。病状が安定していること、定期的に受診しており安全に経過がみれること、など医師が長期処方が可能と判断すれば長く処方を受けることも可能です。ただし、病院やクリニックなど医療機関の規模などに応じて処方日数の限度がありますので、際限なく長期の処方が受けられるわけではありません。
リフィル処方制度を利用する
2022年4月から新たに始まった制度で、リフィル処方制度というものがあります。リフィル処方箋という、症状が安定している患者に対して、医師の処方により医師及び薬剤師の適切な連携の下で、一定期間内に最大3回まで反復利用できる処方せんによる処方制度です。
リフィル処方箋には以下のようなルールがありますが、利用することができれば大幅な時間短縮になるでしょう。
- 同じリフィル処方箋を使えるのは、指定期間内に3回まで
- およそ1ヶ月おきに薬局への訪問が必要で、処方のタイミングに一定のルールがある
- 症状が安定していると医師が判断する場合
- 対応できないお薬や体調や服薬状況などの確認により保険薬剤師の調剤が行われず受診勧奨を行うこともある
なお、リフィル処方箋の発行可否は医師が判断するため、患者が希望しても必ずリフィル処方箋が発行されるわけではありません。
市販薬を購入する
市販薬の中には、医療用医薬品と同じ成分を配合したお薬もあるため、やむを得ない場合は市販薬を購入するのも一つの方法です。
ただし、市販薬は医療用医薬品よりも有効成分の含有量が少ないことが多いです。また、複数の成分が配合されており、医療用医薬品と完全に同じではないお薬もあります。
予約やアプリを活用する
待ち時間を短縮するには、予約やアプリを活用するのがおすすめです。予約をしても数時間待たされるようなケースは珍しくありませんが、アプリによってそのような待ち時間が短縮できる可能性があります。
最近では医療機関の混雑状況の把握や予約ができたり、診察時間が近くなると呼び出し通知をしてくれたりするようなアプリも登場しています。全ての医療機関に対応しているわけではありませんが、一度チェックしてみることをおすすめします。
オンライン診療を利用する
時間短縮の観点で大きなメリットがあるのがオンライン診療です。オンライン診療は、スマホやパソコンを使ってオンラインで医師の診察を受ける診療方法です。お薬は自宅などの指定の場所に配送される、もしくは自身で薬局に訪問して処方をうけることが一般的です。
インターネット環境があれば自宅や職場などのご都合のよい場所から受診ができ、診察待ち時間も少ないので、忙しい方でもスキマ時間に受診できます。
なお、クリニックフォアでは、オンライン診療でさまざまな病気や症状の診察に対応しています。クリニックフォアのオンライン診療の詳細は後述します。
「お薬だけ処方」は禁止されている
オンライン診療の詳細を説明する前に、「お薬だけ処方」の禁止について見ておきましょう。
お薬を処方してもらうためには、
病院に行く→診察を受ける→処方箋をもらう→薬局に行く→処方箋をもとにお薬を処方してもらう
という流れを踏む必要があります。
つまり、お薬の処方には処方箋が必要であり、処方箋の発行には医師の診察が必要なのです。これは、以下の法律で決まっているルールです。
e-gov 法令検索 薬剤師法 第二十三条(昭和三十五年法律第百四十六号 令和5年1月1日 施行)
「薬剤師は、医師、歯科医師又は獣医師の処方せんによらなければ、販売又は授与の目的で調剤してはならない。」
https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000146#Mp-Ch_4-At_23
e-gov 医師法 第二十条(昭和二十三年法律第二百一号 令和6年4月1日 施行)から一部抜粋
「医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。」
https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000201/20220820_504AC0000000044#Mp-Ch_5-At_20
つまり、診察しないで処方箋やお薬が処方された場合は違法行為になるということです。
これらに違反すると、薬剤師は1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金、またはその両方を科せられることがあり、医師は50万円以下の罰金を科されることがあります。
<h2>クリニックフォアのオンライン診療のメリット
クリニックフォアでは、オンライン診療でさまざまな病気や症状、治療に対応しています。クリニックフォアのオンライン診療には以下のようなメリットがあります。
- 初診からオンライン診療が受けられる
- 予約はウェブページから24時間可能
- アプリなどのダウンロードは不要で簡単
- 幅広い時間帯*で予約可能(平日は7時から24時まで、土日祝も診療を行っています)
- インターネット環境さえあれば自宅や好きな場所から受診可能
- 移動の時間・手間・交通費などのお金が大幅に節約できる
- 診察待ち時間が少ない
- 診察時間も短め(事前問診、説明動画の視聴を事前に済ませていただくことで、スムーズな診察が可能)
- 子育てや介護中の方でも受診しやすい
- 他の患者さんに会うことがない
- 院内感染・二次感染のリスクがない
- 保険証不要(自由診療科の場合)
- 処方されたお薬や処方箋が指定の場所に配送される
- 処方されたお薬や検査キットは最短翌日到着**
- 定期配送***も選択できる
- 満足度95%以上****
*診療時間は、診療内容や土日祝日、日によっても異なる場合がございます。
**配送日は診療時間、お届け先エリアにより異なります。
***クリニックフォアの「定期配送」について
クリニックフォアの自由診療では、診察時に患者さんとお話し、一定の日数分のお薬を処方いたします。
しかしながら、量が多い場合、一度にお支払いが難しい患者さんもおられますので、クリニックにて処方したお薬をお預かりしておき、お手持ちのお薬が無くなる前にお支払いをいただき、お支払いいただいた分のお薬をお届けさせていただいております。
そのため、お薬の種類の変更・用量の追加をご希望の場合は、「定期配送」には該当せず、必ず医師の診察が必要になります。ご理解いただきますようお願いいたします。
**** 2021年1月〜2021年11月に当院のオンライン診療を受診された患者様へのアンケート結果
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
オンライン診療のデメリット
オンライン診療にはデメリットもあるため、十分に理解した上で、ご自身の状況を考慮し、対面診療にするとよいのか、オンライン診療のほうがよいのか判断しましょう。
- ネット環境・通信機器が必要
- 一部の診療科によっては電子決済をする必要がある
- お薬の配送料や、診療科によってはシステム手数料がかかるケースがある
- 医師側の判断材料が少ない場合がある
- できない検査・治療がある
- 重大な病状には対応できない
オンライン診療がおすすめの方・シチュエーション
前述のメリットやデメリットをふまえると、以下のような方やシチュエーションにおいては、オンライン診療がおすすめと言えます。
- 受診する時間がない忙しい方
- スキマ時間を有効活用したい方
- 待ち時間が嫌な方
- 全てオンラインで完結したい方
- 行きたい診療科が近くにない方
- 直接の受診に不安がある方
- 他の方と会わずにプライベートな環境で治療を受けたい方
- 配送で手間なくお薬を届けてもらいたい方
- 急を要する重大な症状ではない方
- 健康診断などで陽性や要治療になったが、未治療の方
クリニックフォアのオンライン診療で時間も手間も節約を
クリニックフォアでは、さまざまなお悩み・症状に対応するオンライン診療を行っています。自由診療の診療科が多いですが、内科、皮膚科、アレルギー科については保険診療も行っています。
ご自身の症状や、希望する治療内容によって診療科をご選択ください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※保険診療の内科では、触診・検査が必要な疾患の場合(爪白癬など)は、対面診療をご案内させていただく場合があります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。