大人の喘息の原因は2種類に分かれる
大人の喘息の原因を理解するうえで、まず「アトピー型」と「非アトピー型」という2種類の分類を知っておくことが大切です。
「喘息といえばアレルギーが原因」というイメージを持つ方は多いですが、大人の場合はアレルギーが関係しないタイプの喘息も多くみられます[3]。
どちらのタイプかによって治療の方向性や日常生活での対策が変わってくるため、受診時に医師と一緒に確認しておくことが望ましいでしょう。
以下の表で、アトピー型と非アトピー型の主な違いを比較しています。
| アトピー型(アレルギー性) | 非アトピー型(非アレルギー性) | |
| 割合 | 大人の喘息の約6割[2] | 大人の喘息の約4割[2] |
| 原因 | ダニ・ハウスダスト・花粉・ペットなどの特定のアレルゲン[2] | 感染症・ストレス・肥満・気象変化・薬物・職業環境など[1] |
| アレルギー検査 | 特異的IgE抗体が陽性[4] | 陰性であることが多い |
| 特徴 | アレルゲンを特定できれば対策が立てやすい | 原因が複合的で特定しにくいことがある |
| 子どもとの比較 | 子どもの喘息に多いタイプ | 大人になってからの発症に多い[1] |
ここでは、アトピー型・非アトピー型それぞれの特徴と、両者の見分け方のポイントについて解説します。
アトピー型(アレルギー性)喘息
アトピー型喘息は、ダニ・ハウスダスト・花粉・ペットの毛など、特定のアレルゲンに対して免疫が過剰に反応し、気道に炎症が起こることで発症する喘息です[2]。
子どもの喘息の多くがこのアトピー型ですが、大人でも約6割の方でアレルゲンが特定できるとされています[2]。
「掃除をするたびにせきが出る」「花粉の季節だけ症状がひどくなる」「ペットを抱いた後に呼吸が苦しくなる」という経験がある方は、アトピー型の可能性があります[1]。
アレルゲンが特定できると日常生活でそれを取り除く対策ができるため、症状をコントロールしやすくなります。
「アレルギー体質ではないから関係ない」と思っている方でも、大人になってからアレルゲンへの感作(体が過剰反応すること)が進む場合があるとされています。
受診時に「アレルギー検査をしてほしい」と伝えると、原因の特定につながる可能性があります。
非アトピー型(非アレルギー性)喘息
非アトピー型喘息とは、アレルゲンが特定できないまま発症する喘息です[2]。
大人の喘息の約4割がこのタイプに該当し、感染症・ストレス・肥満・気象の変化・薬物・職業環境など複数の要因が絡み合って発症することが多いとされています[1]。
「アレルギー検査を受けたが異常なかった」「花粉の季節でもないのに喘息が出る」という方は、非アトピー型の可能性があります。
非アトピー型は原因が複雑なため、「なぜ自分が喘息になったのかわからない」と感じる方が多く、受診が遅れてしまうこともあるでしょう。
原因が特定できなくても、症状に合わせた治療を受けることで、多くの方で症状の改善が期待できると考えられています。
せきや息苦しさが続く場合は、早めに医療機関を受診してみることをおすすめします。
アトピー型・非アトピー型の見分け方と検査
アトピー型か非アトピー型かを見分けるためには、医療機関でのアレルギー検査が必要です[4]。
血液検査でダニ・ハウスダスト・花粉などに対する特異的IgE抗体を調べることで、どのアレルゲンに反応しやすいかを確認できます[4]。
「アレルギー体質ではないと思っていたが検査をしたら陽性だった」というケースも少なくないため、「自分はアレルギーではないから検査は不要」という判断は避けることが大切です。
一方でアレルギー検査で陰性だったからといって喘息を否定することはできないため、他の誘因(感染症・ストレス・職場環境など)についても医師と一緒に確認していくことが重要です[1]。
「どの対策から始めればいいかわからない」という場合は、まず受診して自分の誘因を医師と一緒に確認することが、効果的な対策への近道となるでしょう。
アレルゲン(ダニ・ハウスダスト・花粉・ペット)と喘息
喘息のある方は、気道に慢性的な炎症があるため、さまざまな刺激に敏感な状態になっています。そのため、アレルゲンは発症や症状悪化の大きなきっかけとなります[2]。
アレルゲンは、室内にあるものと屋外にあるものに分けて考えると、日常生活での対策を立てやすくなるでしょう。
「いつも同じ場所や季節にせきが出る」「特定の状況で症状が悪化する」と感じる場合は、アレルゲンが関係している可能性があります。
ここでは、室内アレルゲン・屋外アレルゲン・日常生活でのアレルゲン対策について解説します。
室内アレルゲン(ダニ・ハウスダスト・カビ)
大人の喘息において代表的な室内アレルゲンは、ダニとその死骸・フン、ハウスダスト、カビです[5]。
日本の住宅は気密性が高く湿気がこもりやすい傾向があり、布団・カーペット・カーテンはダニが繁殖しやすい環境とされています。
「布団の上でゴロゴロしたときにせきが出る」「掃除機をかけると症状が悪化する」「梅雨時や秋にせきがひどくなる」という場合は、室内アレルゲンが誘因になっている可能性があります。
カビも喘息を悪化させる要因のひとつであり、浴室・洗面台まわり・窓の結露などはカビが発生しやすいため、こまめな掃除と換気をすることで予防できます[5]。
「掃除を丁寧にしているのに症状が続く」という場合は、掃除機の排気フィルターを点検するか、専用のダニ防止カバーの使用を検討してみてください。
室内アレルゲンは完全に除去することは難しいですが、少しずつ減らす取り組みが症状の改善につながるでしょう。
花粉・ペット・食物アレルゲン
屋外のアレルゲンとして代表的なのは、スギ・ヒノキ・ブタクサ・ヨモギなどの花粉です[5]。
花粉症を持つ方は鼻の炎症が気道にも影響するため、花粉シーズンに喘息が悪化しやすいとされています[6]。
「春になると毎年せきがひどくなる」「花粉症の症状と同時に呼吸も苦しくなる」という場合、花粉が喘息の誘因になっている可能性があります。
ペットの毛・フケ・唾液なども室内アレルゲンとして作用するため、「ペットを抱いた後にゼーゼーする」という経験がある方は注意が必要です[7]。
食物アレルゲン(貝類・ピーナッツなど)が喘息の誘因になるケースは多くないですが、特定の食物を食べた後に症状が出る場合は医師に相談することをおすすめします。
「自分のアレルゲンが何か特定したい」という方は、血液検査で主要なアレルゲンを調べられるため、受診時に確認してみてください。
室内環境を整えるアレルゲン対策
アレルゲンを日常生活から減らすことは、お薬による治療と並行しておこなうことで症状の安定につながりやすくなります。
具体的な対策として、以下が挙げられます[5]。
- 寝具はよく干し、干した後は丁寧に掃除機をかけてアレルゲンを排除する
- カーペットはできれば使用を避ける
- カーテンは洗濯しやすい薄手のものに変更するか、ブラインドに替える
- 掃除中はマスクを着用し、窓を開けて換気する
- 空気清浄機を活用して室内の花粉・ハウスダストを減らす(とくに花粉の多い時期や季節の変わり目に有効)
- ペットのいるご家庭では寝室への立ち入りを制限し、定期的なシャンプーでフケを減らす
「室内環境の整備は大変そう」と感じる方も、まずは寝室の布団から取り組むだけでも効果が期待できるでしょう。
感染症・喫煙・大気汚染が喘息に与える影響
アレルゲン以外にも、呼吸器に直接ダメージを与える要因が喘息の発症・悪化に関係しています[1]。
風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症は、喘息を悪化させる主な要因のひとつです[5]。
「風邪をひいた後からせきが止まらなくなった」「喫煙者の近くにいると症状が出る」という場合、これらが原因に関係している可能性があります。
ここでは、感染症・喫煙・大気汚染それぞれの影響と対策について詳しく解説します。
風邪・インフルエンザなどの感染症
風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症は、喘息を悪化させる大きな要因のひとつです[5]。
ウイルスが気道に炎症を引き起こすことで気道がさらに敏感になり、「風邪は治ったのにせきだけが止まらない」という状態が続くことがあります。
大人の喘息では風邪をきっかけに初めて発症するケースも少なくなく、「風邪をこじらせたと思っていたら喘息だった」という方も少なくありません。
重い喘息発作の主な原因として風邪・過労・ストレスが挙げられており、感染症予防は喘息管理の重要な柱です[1]。
冬の乾燥した空気の中ではとくに感染リスクが高まるため、マスク・手洗い・うがいに加えて、インフルエンザの予防接種を受けておくことが大切です[5]。
「風邪をひきやすい体質」と感じている方は喘息のリスクが高い状態にある可能性があるため、一度呼吸器内科を受診することをおすすめします。
喫煙・受動喫煙
タバコの煙は気道を直接刺激し、喘息を発症・悪化させる大きな要因です[5]。
自分が喫煙していなくても、受動喫煙(副流煙を吸うこと)によって症状が悪化するケースがあるため、喘息のある方は喫煙者のそばに長時間いる環境を避けることが大切です[5]。
「禁煙したいがなかなかやめられない」という方は、禁煙外来を活用することで専門的なサポートを受けながらやめやすくなるでしょう。
同居のご家族が喫煙している場合は、喫煙場所・換気について話し合っておくことをおすすめします。
喫煙は気道の炎症を持続・悪化させるため、喘息のある方にとって禁煙は重要な生活改善のひとつといえます[5]。
「なかなかやめられない」と感じている方も、禁煙支援を医師に相談するだけでも大きな一歩になるでしょう。
大気汚染・PM2.5・室内汚染物質
大気汚染物質やPM2.5(大気中に浮遊する直径2.5マイクロメートル以下の微粒子)も気道を刺激する要因となり、とくに春先はPM2.5が原因になることがあります[5]。
「外出時に症状が悪化する日がある」という方は、その日の大気情報(PM2.5の濃度など)を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
家の中でも、線香の煙・調理の湯気・建材に使われる化学物質が気道を刺激することがあるため、こまめな換気が症状の改善に役立ちます[5]。
寒冷な季節や気圧変化の大きい日の外出時には、マフラー・マスクで口元を覆うことが気道への刺激を和らげる方法のひとつです。
「外の空気が良くなかっただけだろう」と自己判断せず、大気汚染が続く場合は医師に相談することで症状の緩和につながるでしょう。
気象変化・肥満・ストレスと喘息の関係
アレルギーや感染症以外にも、気象・体型・精神状態が喘息の発症や悪化に深く関係していることが知られています[5]。
とくにストレスや肥満は大人の喘息に特徴的な要因であり、「アレルギーはないのになぜ」と感じている方の原因として関係している可能性があります[5]。
自分の生活習慣や体の変化と照らし合わせながら確認してみてください。
ここでは、気象変化・肥満・ストレスそれぞれの喘息への影響について解説します。
気象の変化(寒暖差・低気圧・台風)
気圧や気温の急激な変化は、喘息を悪化させる要因のひとつです[5]。
前日との気温差が大きいとき・台風などで気圧が大きく変化するとき・冷たい空気を急に吸い込んだときに、気道が収縮して発作が起きやすくなります。
「台風の前後に決まってせきがひどくなる」「冬の寒い朝に外に出るとゼーゼーする」「季節の変わり目になるたびに症状が出る」という経験がある方は、気象変化が誘因になっている可能性があります。
長引く雨の時期はダニやカビも繁殖しやすくなるため、気象変化とアレルゲンの増加が重なって症状が悪化するケースもあるでしょう。
外出時はマスクを着用して冷たい空気や汚染物質を直接吸い込みにくくすることが、気道への刺激を和らげる方法のひとつです。
「季節の変わり目になると毎回症状が出る」という場合は、その時期に備えてあらかじめ医師に相談しておくと安心です。
肥満と喘息の関係
肥満があると、気管支のまわりでも炎症が起こりやすくなり、喘息の症状が悪化しやすくなると考えられています。脂肪組織から炎症を引き起こす物質が分泌されることで、気道の炎症が続きやすくなるためです[5]。
そのため、食事内容の見直しや適度な運動を続けながら、BMI(体重÷身長÷身長)25未満を目安に体重管理を行うことが理想とされています[5]。
「体重が増えてから喘息の発作が増えた気がする」「体重を減らしてから息苦しさが楽になった」という経験がある方は、肥満が誘因に関係している可能性があります。
体重管理は食事の見直しや適度な運動から取り組めますが、喘息のある方は運動の種類や強度に注意が必要なため、医師と相談しながら進めることが大切です。
「痩せれば喘息が治る」という保証はありませんが、体重管理が症状の改善につながるケースもあるとされているため、医師に相談しながら取り組んでみてください。
ストレス・過労・睡眠不足
原因ははっきりとはわかっていませんが、ストレスによって体内のマスト細胞などから炎症物質が出されるため、喘息が悪化すると考えられています[5]。
「仕事が忙しくなるとせきがひどくなる」「職場でのストレスが続いた後に症状が出た」という経験がある方は、ストレスが誘因になっている可能性もあるでしょう。
自律神経の乱れによる気道の収縮だけでなく、ストレスによる免疫力の低下が感染症リスクを高め、間接的に喘息の悪化につながることも考えられます。
ストレスを完全になくすのは難しいと感じる方も多いかもしれませんが、十分な睡眠をとることや気分転換、疲労をため込まない工夫も、喘息を安定させるうえで大切なポイントです。
「ストレスが原因かもしれない」と感じている場合も、医師に状況を伝えることで生活面からの対策を一緒に検討できるでしょう。
大人特有の原因|薬物・アルコール・職業
大人の喘息には、子どもの喘息ではあまりみられない原因がいくつかあります。
「市販薬を飲んだら急に息苦しくなった」「飲酒した後にせきがひどくなる」「職場でだけ症状が出る」という経験がある方は、以下の原因が関係しているかもしれません。
知っておくことで、日常生活でのリスクを避けやすくなります。
以下の表は、大人特有の喘息の原因をまとめたものです。
| 原因 | 概要 | 注意が必要な方 |
| 解熱鎮痛薬(アスピリン喘息) | アスピリン・ロキソプロフェンなどのNSAIDsで重症発作が誘発される[3] | 成人喘息患者の約5〜10%、鼻ポリープ・副鼻腔炎を合併している方[5] |
| アルコール | 分解過程で生じるアセトアルデヒドが気管支粘膜をむくませる[7] | 日本人に多い酵素欠損・不完全型の方、飲酒後に症状が悪化する方[7] |
| β遮断薬 | 気管支を収縮させる作用があり喘息を悪化させる可能性がある[7] | 高血圧や緑内障の治療中の方 |
| 職業環境(職業性喘息) | 化学物質・粉じん・金属粉・小麦粉などへの長期暴露で発症[8] | 塗料・接着剤・殺虫剤などを扱う職種の方[8] |
ここでは、解熱鎮痛薬・アルコールとβ遮断薬・職業性喘息について解説します。
解熱鎮痛薬(アスピリン喘息)
成人喘息患者さんの約5〜10%で、アスピリンやロキソプロフェンなどの解熱鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)によって重症の喘息発作が誘発されることがあります[3]。
これを「アスピリン喘息(解熱鎮痛薬喘息)」といい、飲み薬だけでなく痛み止めの湿布薬・目薬・坐薬なども対象となるため注意が必要です。
「風邪薬を飲んだら急に息苦しくなった」「歯科で処方された鎮痛薬を服用した後に発作が起きた」という経験がある方は、アスピリン喘息の可能性があるため受診時に必ず医師に伝えてください[5]。
とくに鼻にポリープがあり副鼻腔炎を合併している喘息患者さんでは、リスクがさらに高くなるとされています[5]。
「解熱鎮痛薬を服用する機会がある場合には、事前に医師や薬剤師に喘息があることを伝える」という習慣をつけておくことが大切です。
手術や歯科治療を受ける際も喘息であることをあらかじめ担当医に伝えておくと安心でしょう。
アルコール・β遮断薬
アルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒドは気管支の粘膜をむくませるため、飲酒によって喘息が悪化することがあります[7]。
とくに日本人はアセトアルデヒドを分解する酵素が欠損または不完全な方が多いとされており、少量の飲酒でも症状が悪化するケースがあります[7]。
「飲酒した翌日にせきがひどくなる」「赤ワインを飲んだ後に息苦しくなる」という方は、アルコールが誘因になっている可能性があります。
また、高血圧の治療や緑内障の点眼薬に使用されるβ遮断薬には気管支を収縮させる働きがあるため、喘息を悪化させる可能性があります[7]。
高血圧や緑内障の治療中に喘息を発症した場合は、服用中のお薬についても医師に確認してみてください。
自己判断でお薬を中止することは危険なため、必ず医師に相談のうえで判断することをおすすめします。
職業性喘息
職場で使用する化学物質・粉じん・金属粉・木粉などが原因となって発症する喘息を「職業性喘息」といいます[8]。
塗料・接着剤・殺虫剤・小麦粉・ラテックスなど、職種によってさまざまな誘因が報告されています[8]。
「職場にいるときだけせきや息苦しさが出る」「休暇中は症状がない」「業務内容が変わってから喘息の症状が出始めた」という場合は、職業性喘息の可能性があります。
職業性喘息は早期に職場環境を改善することで症状が改善できる可能性が高いですが、放置して長期間暴露が続くと改善しにくくなるため、早期受診が重要です[8]。
受診時に職場での作業内容・使用している化学物質・症状が出やすい曜日や時間帯を具体的に医師に伝えると、診断がしやすくなるでしょう。
「職場の環境が原因かもしれない」と感じている方は、産業医や呼吸器内科に相談することが状況改善の糸口になります。
喘息の原因が気になる方はオンライン診療も選択肢のひとつ
「喘息の原因を調べたいが、忙しくて医療機関に行く時間が取れない」「吸入薬の継続処方を受けたいが通院が難しい」という方には、オンライン診療が選択肢のひとつとなりえます。
クリニックフォアのオンライン診療では、スマートフォンやパソコンから自宅にいながら医師の診察を受けることが可能です。
ただし、初回の確定診断・呼吸機能検査・アレルギー検査などは対面での診察が必要な場合があります。
呼吸のたびにゼーゼー・ヒューヒューが続く・吸入薬を服用しても楽にならないなど緊急性がある場合は、オンライン診療ではなく速やかに対面の呼吸器内科や救急医療機関を受診してください。
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※診療費は診察内容によって異なります。保険診療の自己負担割合(原則3割)に応じた金額となります。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
大人の喘息の原因に関するよくある質問
大人の喘息は、子どもの頃から続くものだけではなく、成人してから初めて発症するケースも多くみられます。そのため「なぜ急に喘息になったのか」「アレルギーがないのに発症するのか」と疑問を感じる方も多いでしょう。
ここでは、大人の喘息の原因について、患者さんからよくいただく質問をもとにわかりやすく解説します。
Q1:大人の喘息はなぜ突然発症することがあるのですか?
大人の喘息は成人後に初めて発症するケースが多く、突然発症することは珍しくありません[1]。
感染症をきっかけに気道の炎症が慢性化するケース・ストレスや過労が重なって発症するケース・職場環境の変化が誘因になるケースなど、成人特有の要因が関係することが多いです[1]。
「突然なったけれど何か原因があるはず」と感じる方は、受診時に最近の生活の変化を医師に伝えることで原因の特定につながる可能性があります。
Q2:アレルギーがないのに喘息になることはありますか?
大人の喘息の約4割は、アレルゲンが特定できない「非アトピー型」と呼ばれるタイプです[2]。
非アトピー型では感染症・ストレス・肥満・気象変化・薬物などが発症の要因となるため、アレルギー検査で異常がなくても喘息を発症する可能性があります[1]。
「アレルギーがないから喘息ではないはず」という自己判断は危険なため、せきや息苦しさが続く場合は医療機関を受診することをおすすめします。
Q3:ストレスで喘息は悪化しますか?
ストレスを感じることで体内のマスト細胞などから炎症物質が出されるため、喘息が悪化すると考えられています[7]。
仕事の繁忙期・人間関係の変化・生活の大きな変化など、ストレスが重なるタイミングで症状が悪化しやすい場合があります。
気になる変化があれば早めに医師へ相談しましょう。ストレスによる症状悪化が気になる場合は、生活リズムの見直しとあわせて、治療内容の調整が必要になることもあります。
Q4:職場で喘息の原因になるものはありますか?
塗料・接着剤・金属粉・化学物質・粉じんなどを扱う職種では、職業性喘息を発症するリスクがあります[8]。
「職場にいるときだけ症状が出る」「休暇中は症状がない」という場合は職業性喘息の可能性があるため、早めに呼吸器内科か産業医に相談することが大切です。
早期に職場環境を改善できれば症状が改善しやすくなりますが、長期間放置すると改善しにくくなるため、気づいた時点での受診が望ましいといえます[8]。
まとめ
大人の喘息の原因は「アトピー型(アレルギー性)」と「非アトピー型(非アレルギー性)」の2種類に分かれており、大人の喘息の約4割は、アレルゲンが特定できない非アトピー型です[2]。
アレルゲン(ダニ・ハウスダスト・花粉・ペット)に加え、感染症・喫煙・大気汚染・気象変化・肥満・ストレスなど日常生活に潜む要因が発症・悪化に深く関係しています[1]。
大人に特有の原因として、解熱鎮痛薬(アスピリン喘息)・アルコール・β遮断薬・職業環境などが挙げられ、思い当たる方は受診時に医師に伝えることが大切です[3][8]。
「アレルギーがないから喘息にはならない」という思い込みが受診の遅れにつながりやすく、せきや息苦しさが数週間以上続く場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。
日常生活では、室内アレルゲンの低減・禁煙・ストレス管理・感染症予防が喘息のコントロールに役立てられます[6]。
自分の喘息を悪化させる誘因を把握することで、生活の中での予防策が取りやすくなります。
「原因がわからない」という場合でも、医師と一緒に誘因を整理することで症状の改善につながるでしょう。

