育毛剤は何歳から使える?
育毛剤には年齢制限がないものが多いので、若い方でも育毛剤は使えることが多いです。ただ、中には年齢制限を設けているものもあるので、注意書きなどをよく確認しましょう。
育毛剤は若いうちから使ったほうがよい?
結論から言えば、育毛剤は若いうちから使った方が良いとされています。
特に、AGAの場合は可能な限り早めに育毛剤などで対処することが大切です。AGAとは、よくある一般的な脱毛症のことで、男性ホルモンや加齢によって髪が十分に成長せず、抜け毛も増えてしまって薄毛になるというものです。
AGAを放置すると薄毛がどんどん進行してしまうので、若くてまだ進行していない時期から育毛剤を使うことで、効果が出やすく、進行も食い止めやすいとされています。
若いうちから育毛剤を使うデメリット・注意点
若いうちから育毛剤を使うことには、副作用のリスクや費用がかかるといったデメリットもあります。詳細は以下の通りです。
副作用が出る恐れがある
10代のうちは皮膚も未熟で、大人よりも副作用が出やすいことが考えられます。そのため、気になる症状が出たら、育毛剤の使用をやめ、別の種類を検討しましょう
赤み、かゆみ、湿疹などの症状がひどい場合や治らない場合は、皮膚科の受診も検討しましょう。
費用がかかる
育毛剤の効果を実感するためには、数ヶ月は使い続ける必要があります。また、AGAの場合、育毛剤をやめると進行する恐れがあるため、一度使い始めたらできるだけ継続したほうがよいとされています。
つまり、若いうちに始める分、それだけ長期にわたって費用がかかることがあるということです。育毛剤の価格帯はさまざまなので、じっくり選んでみましょう。
こんな方は早めに育毛剤を使うのがおすすめ!
薄毛リスクの高い方は、早めに育毛剤を使ったほうがよいでしょう。具体的には以下のような方です。
抜け毛が多いと感じている
すでに抜け毛が気になっている方は、できるだけ早めに育毛剤を使ったほうがよいでしょう。
AGAは10代でも発症することがあり、放置すると進行する恐れがあるため、早めに対策することが大事です。
家族に薄毛の人がいる
AGAは遺伝的要因も大きいので、家族に薄毛の人がいる場合、自分も薄毛になる恐れがあります。
AGAは、男性ホルモンのテストステロンと、5αリダクターゼという酵素が結びついてできた、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質によって髪の成長期が短くなることが原因の一つです。
5αリダクターゼの活性度と、DHTの取り込まれやすさは遺伝する可能性が高いと考えられています。家族に薄毛の人がいる場合、このような要素が遺伝していることがあるため、予防目的も含めて育毛剤の使用を検討しましょう。
細い髪が多い
もともと髪質が細い方は、年齢とともにさらに髪が細くなったり、量が減ったりすると目立ちやすいです。そのため、早めに育毛剤でケアしておくことをおすすめします。
また、最近になって細い髪が増えたような気がする場合や、抜けた毛が細いと感じる場合はすでにAGAになっている恐れがあるので、早めに育毛剤を始めたほうがよいでしょう。
頭皮の状態が悪いと感じる
頭皮の乾燥を感じる、かゆみ、フケが出る、べたついているといったトラブルを感じている場合は、頭皮環境が悪くなっている恐れがあります。頭皮環境の悪化は抜け毛、薄毛につながるので、早めに対処したほうがよいでしょう。
市販の育毛剤は、頭皮の環境を整えることで、抜け毛を防ぐような処方のものが多いです。育毛剤を使用することで、頭皮環境が改善し、AGA予防や改善につながることが期待できます。
生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れは、栄養不足や血流悪化につながり、抜け毛・薄毛の大きな原因となります。栄養不足、睡眠不足、運動不足など、生活習慣がよくないと感じている場合は、予防として早めに育毛剤を取り入れるのがおすすめです。
もちろん、並行して生活習慣の改善に取り組むことも大事です。
育毛剤の選び方
育毛剤にもさまざまなものがあるため、成分や使い心地、価格などを基準に、自分に合ったものを選びましょう。
成分で選ぶ
育毛剤に含まれている成分には、以下のようなものがあります。
- ミノキシジル:毛母細胞(髪のもととなる細胞)の活性化、血行促進
- パントテニルエチルエーテル:毛母細胞の活性化
- アデノシン:毛乳頭細胞(毛母細胞に栄養などを送る細胞)に作用し発毛促進、髪を太く長く成長させる、抜け毛予防
- アルギニン:毛母細胞の老化を防ぐ
- ナイアシンアミド:血行促進
- L-アルギニン:血行促進
- センブリエキス:血行促進、抗炎症作用
- グリチルリチン酸ジカリウム:抗菌作用、抗炎症作用
- ヒアルロン酸:保湿作用
毛母細胞を活性化し、発毛を促進する成分、血行を促進し、頭皮環境を整えたり、栄養を頭皮に届けやすくしたりする成分、抗炎症作用や保湿作用によって頭皮環境を整える成分など、さまざまなものがあるため、よく理解した上で選びましょう。
使い心地で選ぶ
育毛剤を使い続けるには使い心地の良さも重要です。育毛剤には、主にぬるタイプ、ノズルタイプ、スプレータイプがあります。
ぬるタイプは自分でしっかりと頭皮に塗り込むようにする必要があります。スプレータイプは噴射されるため、髪に邪魔されることなく頭皮に浸透しやすいでしょう。手軽にサッと使いたい方におすすめです。ただし、一般的なスプレータイプは広範囲に噴射できるとはいえ、髪をしっかりかき分けないと髪にかかってしまうので、噴射力の強いものがよい場合はジェット式のスプレータイプがおすすめです。
また、ノズルタイプは頭皮に直接つけられるタイプのものです。
価格で選ぶ
育毛剤は基本的に中長期的に続ける必要があるため、続けやすい価格帯を選ぶことも大事です。育毛剤は安価なものから高価なものまでさまざまなものがありますが、高い効果が期待できても価格が高いと長期間続けるのが難しくなります。そのため、無理のない範囲の価格帯で育毛剤を選ぶのがおすすめです。
育毛剤を使う時のコツ
育毛剤は、使い方もとても大事です。以下のようなポイントをおさえましょう。
髪や頭皮を清潔にした状態で使う
育毛剤は、シャンプー後の、髪や頭皮が清潔な状態で使ったほうがよいです。シャンプー後は毛穴が開いており、育毛剤が浸透しやすいというメリットもあります。
ただ、髪をしっかり乾かさないと水分で育毛剤成分が薄まることがあるので、ドライヤーをしてからにしましょう。頭皮が乾燥しないよう、乾かしきらないくらいで冷風に切り替えるのがおすすめです。
ぬる前に頭皮マッサージをする
両手の指の腹を使って、円を描くように頭皮をマッサージしてから育毛剤をぬると、血行が促進され、成分が浸透しやすくなります。シャンプーのときにやっておくのがおすすめです。
爪を立てたり、強い力をこめたりすると頭皮のダメージにつながるため、優しく行うことがポイントです。
なお、育毛剤をぬるときにマッサージすると、手に育毛剤がついてしまうことがあります。育毛剤の成分をできるだけ頭皮にとどめておくためにも、育毛剤をぬったら触らないほうがよいでしょう。
手に取らずに直接頭皮にぬる
ノズルタイプの育毛剤は、手に取るのではなく、容器を頭皮に直接当ててぬるのが正しい方法です。また、髪にぬるのではなく、頭皮にぬるのがポイントです。
ぬった後は自然乾燥させる
ぬった後にべたつきが気になる場合でも、ドライヤーなどで乾燥させようとしないでください。成分が蒸発して、効果が十分に得られなくなる恐れがあるためです。
べたつきが気になる場合は、冷風を優しく当てるのがおすすめです。
市販品と医療用育毛剤はどう違う?
医療機関で処方されるような医薬品は「発毛剤」とも言われ、発毛を促進する効果が期待できます。現時点で日本で承認されているのは「ミノキシジル外用剤」で、血流促進や、髪のもととなる毛母細胞を活性化したり増やしたりする作用があるとされています。
医療用医薬品は医療機関の受診が必要ですが、第一類医薬品などであれば、市販されているものもあります。
育毛剤の効果が期待できないケースもある!
育毛剤を使えば絶対に効果が出るとは限りません。特に、円形脱毛症はAGAなどの他の抜け毛・薄毛とは原因が異なるため、育毛剤の効果が期待できないケースが多いです。
また、AGAでも、長期間放置したり症状が進んでいたりすると、市販の育毛剤では手に負えないことも考えられます。
育毛剤を使っても効果が実感できない場合は、一度医療機関に相談しましょう。
育毛剤以外の抜け毛ケア方法
育毛剤以外にも抜け毛や薄毛のケア方法はあります。まだ予防段階の場合は、育毛シャンプーを使うのもよいでしょう。また、しっかり予防・改善していきたい場合は、医療機関で治療を受けるのも一つの方法です。
育毛シャンプーを使う
育毛シャンプーとは、頭皮を清潔に保ちつつ健康的な髪を育てる効果が期待できるアイテムです。一般的なシャンプーと比較すると、髪や頭皮に与える刺激が最小限に抑えられており、髪や頭皮に効果が期待できる成分が配合されているのが特徴です。
抜け毛予防だけでなく、頭皮の乾燥を防いだり、髪にハリやコシを与えたりする効果も期待できます。
育毛シャンプーにもさまざまなものがありますが、アミノ酸系界面活性剤が含まれているものを選ぶとよいでしょう。
一般的なシャンプーには石油系界面活性剤が配合されており、これによって高い洗浄力を実現しています。しかし、洗浄力が強いシャンプーは頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまううえに刺激が強いのでおすすめできません。
アミノ酸系界面活性剤であれば、成分が髪の主成分と同じことから、髪や頭皮の刺激になりづらく、汚れはしっかりと落としてくれるでしょう。
クリニックで治療を受ける
AGAを改善するうえで最も効果が期待できる方法が、クリニックで治療を受けることです。
AGAに特化しているクリニックでは、AGAなどに効果が期待できるお薬を処方するのが一般的ですが、クリニックによっては独自の治療法やサプリメント、育毛剤などを扱っているところもあります。また、お薬による治療だけでなく、植毛などを行っているところもあります。
クリニックフォアのオンラインAGA治療
クリニックフォアでは男女ともにAGAの治療を行っており、オンラインで診療、お薬の処方をしています。ミノキシジル外用薬の取り扱いもあります。
スマホなどで診察を受けていただき、お薬はご指定の場所にご配送。お薬の定期配送も行っているので、忙しい方でもAGA治療が始めやすく、続けやすくなっています。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※自由診療