スリンダは、2025年6月30日に日本で初めて製造販売承認を受けた「ミニピル」です。有効成分「ドロスピレノン4mg」はエストロゲンを含まないため、血栓症リスクのある方・35歳以上の喫煙者・BMI30以上の方など、これまで通常のピルが処方しにくかった方にも、医師の判断のもとで選択肢となります。 また、国内承認薬のため医薬品副作用被害救済制度の対象です。本記事では、スリンダの効果・飲み方・副作用・セラゼッタとの違い・オンライン処方の方法まで詳しく解説します。 ※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
※ 医学的必要性がないと医師が判断した方にはお薬の処方はできません。
※ 医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。
※ 医療保険が適用外の自由診療となります。
スリンダとは?
スリンダ錠28(一般名:ドロスピレノン4mg)は、あすか製薬株式会社が製造販売する経口避妊薬です。2025年5月19日に製造販売承認を取得し、同年6月30日に日本で初めて発売されたプロゲスチン単剤経口避妊薬(ミニピル)です。[1]
スリンダは世界62か国以上(2025年1月時点)ですでに承認実績があり、WHOのガイドラインにおいても、プロゲスチン単剤ピルはエストロゲン配合ピルよりVTE(静脈血栓塞栓症)リスクが低いとされています。[2]
低用量ピルとの違い
ミニピルは、低用量ピルとほとんど効果は同じです。低用量ピルは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれているのに対し、ミニピルは黄体ホルモンのみが含まれています。
このため、副作用と血栓症のリスクが低減されています。
- ホルモン成分:スリンダはプロゲスチンのみ / 低用量ピルはエストロゲン+プロゲスチン
- 国内承認:承認済(2025年6月 / 低用量ピルは承認済
- 血栓症リスク:スリンダはほぼないとされる / 低用量ピルはリスクあり
- 消退出血(生理):なくなる場合あり(プラセボ期間中の出血は個人差あり) / 低用量ピルは休薬中に起こる
- 副作用被害救済制度:スリンダは対象内 / 低用量ピルは対象内
スリンダの効果
スリンダに限らず、ミニピルは主に避妊目的で使うお薬です。以下の3つのメカニズムで妊娠を防ぎます。
- 排卵を抑える
- 子宮頸管の粘液の状態が変化し、精子が侵入しにくくなる
- 子宮内膜が厚くならないようにし、着床しづらくなる
避妊効果
スリンダは、正しく飲み続けた場合、100人が1年間飲んで妊娠するのは1人以下という高い避妊効果が報告されています。
欧州での2つの大規模な臨床試験(1,571人・14,329周期)を合わせた結果では、パール指数(100人が1年間使ったときに妊娠する人数)は0.73[1]、日本人女性を対象にした国内臨床試験では0.39[2]でした。これは一般的な低用量ピルとほぼ同等の水準です。
避妊効果の比較(目安)
| 避妊方法 | 100人が1年使ったときに妊娠する人数の目安 |
| 何もしない | 約85人 |
| コンドーム | 約2〜15人 |
| 低用量ピル | 約0.1〜0.3人 |
| スリンダ(正しく服用・欧州試験) | 約0.73人[3] |
| スリンダ(正しく服用・日本人試験 ) | 約0.39人[4] |
スリンダとセラゼッタの違い:飲み忘れに少し余裕がある
スリンダはドロスピレノンという成分の体内での持続時間が長い(半減期30〜34時間)ことから、24時間遅れて飲んでも排卵抑制効果が維持されることが確認されています[5][6]。
これにより、セラゼッタの12時間に対して、スリンダは24時間の飲み忘れ許容時間が設けられています。
スリンダのメリット
スリンダには以下のようなメリットがあります。
- 血栓症のリスクがほぼない
- 低用量ピルを服用できない方も服用できる場合がある
- 授乳中でも服用できる
- 月経困難症・過多月経が緩和される
血栓症のリスクがほぼない
低用量ピルや超低用量ピルで問題になるのが、血栓症のリスクです。血栓症は血管に血の塊がつまるもので、場合によっては命にかかわることもあります。
血栓をつくる原因になるのは卵胞ホルモンだと考えられており、ミニピルは卵胞ホルモンを含まないので、血栓症リスクがほぼないとされています。
国内承認薬のため安心感がある
スリンダは日本で製造販売承認を受けており、医薬品副作用被害救済制度の対象です。
未承認品であるセラゼッタと比べて、制度的な安心感があります。
万が一重篤な副作用があった場合は、すぐに医師の相談しましょう。
低用量ピルを服用できない方も服用できる場合がある
以下のような方にも、医師の判断のもとでスリンダが選択肢となる場合があります。
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 40歳以上
- 肥満 / BMI30以上
- 高血圧
- 脂質代謝異常
- 糖尿病
- 50歳以上55歳未満で閉経前の方
- トラネキサム酸(トランサミン)を美容などの目的で服用している方
- 「目の前がキラキラするなどの前兆がある」偏頭痛と医師に診断された方
- 授乳中の方
授乳中でも服用できる場合がある
低用量ピルや超低用量ピルの場合、卵胞ホルモンの影響で母乳の量が少なくなるため授乳中は服用できません。
一方、スリンダは卵胞ホルモンを含まないので、授乳しながらでも服用が可能です。赤ちゃんにも影響はないとされています。
産後6週以降であれば医師の判断のもとで服用が可能な場合があります。母乳への影響は少ないとされていますが、必ず医師にご確認ください。
月経困難症・過多月経が緩和される
スリンダを服用すると、月経困難症や過多月経の症状が緩和される場合があります。ただし、不正出血が生じることもあるため、個人差があります。
スリンダの飲み方 正しい服用方法と飲み忘れ時の対処
基本的な飲み方
スリンダは月経初日から服用を開始するのが基本です(最大5日目まで可)。
1日1錠を毎日決まった時間に服用し、28錠1シートを飲み終えたら休まず次のシートへ移ります。プラセボ(赤色錠)の期間も毎日服用を継続してください。
服用時間を固定することが重要
スリンダは毎日同じ時間に服用することが大切です。飲み忘れが24時間以内であれば、気づいた時点ですぐに服用し、避妊効果は維持されます。
24時間を超えた場合は、7日間はコンドームなど別の避妊方法を併用してください。
服用時間の管理にはスマートフォンのアラーム機能を活用すると飲み忘れを防ぎやすくなります。
飲み忘れたときの対処法
飲み忘れたときの対処法は、飲み忘れに気づいた時点の経過時間によって異なります。
【24時間以内の場合】
気づいた時点ですぐに服用し、次の錠剤は通常の時間通りに服用してください。避妊効果は維持されます。
【24時間以上経過した場合】
気づいた時点ですぐに服用し、次の錠剤は通常通りの時間に服用してください。ただし、7日間はコンドームなど別の避妊方法を併用してください。
スリンダの副作用 服用前に知っておきたいリスクと注意点
よくある副作用
スリンダはエストロゲンを含まないため、吐き気・頭痛・乳房痛などエストロゲン関連の副作用は比較的少ないとされています。
一方、不正出血は比較的多くみられる副作用のひとつです。特に服用初期の1〜3か月に起こりやすく、継続服用とともに改善することが多いとされています。
主な副作用:
- 不正出血・点状出血(特に服用初期)
- 吐き気(比較的少ない)
- 頭痛
- 乳房の不快感・痛み
- 気分の変化・イライラ
- 性欲の変化
- 体重変化
中でも、スリンダ服用中の不正出血はよくある副作用のひとつです。
特に服用開始後1〜3か月は出血がみられることがあります。24/4レジメン(実薬24錠+プラセボ4錠)により、従来のミニピルよりも出血パターンが安定するとされていますが、個人差があります。
出血が長期間続く場合や量が多い場合は、医師に相談してください。
重篤な副作用が出た場合
注意が必要な副作用
- 卵巣のう胞(卵巣の袋)
- 気分の落ち込み・うつ症状
- 肝臓への影響(皮膚や白目が黄色くなる・強いだるさを感じる)
スリンダは国内承認薬のため、重篤な副作用が生じた場合は医薬品副作用被害救済制度の対象となります。体調の変化が気になる場合は早めに医師にご相談ください。
スリンダとセラゼッタの違い
| 比較項目 | スリンダ | セラゼッタ(デソコン) |
|---|---|---|
| 有効成分 | ドロスピレノン 4mg(第4世代) | デソゲストレル 0.075mg(第3世代) |
| 国内承認 | 承認済(2025年6月) | 未承認(海外製) |
| 副作用被害救済制度 | 対象内 | 対象外 |
| シート構成 | 実薬24錠+プラセボ4錠(28錠) | 実薬28錠(休薬なし) |
| 飲み忘れ許容時間 | 24時間以内 | 12時間以内(一般的な推奨) |
| ドロスピレノン特性 | 抗アンドロゲン作用・抗ミネラルコルチコイド作用あり | 該当なし |
| 不正出血 | 比較的少ない(24/4レジメンによる) | 特に初期に多い傾向 |
スリンダが向いている方
スリンダは、体質や持病などによって低用量ピルや超低用量ピルが服用しにくい方に向いています。たとえば以下のような方です。
- 血栓症リスクが気になる方・血栓症の既往がある方
- 35歳以上の喫煙者の方
- 肥満(BMI30以上)の方
- 高血圧・糖尿病・脂質代謝異常のある方
- 授乳中の方(産後6週以降・要医師確認)
- 「前兆のある片頭痛」と診断された方
- エストロゲン関連の副作用(吐き気・頭痛)が気になる方
- 国内承認薬・副作用被害救済制度の対象であることを重視する方
スリンダを服用できない方
以下のような方には、スリンダの処方ができないケースがあります。医師に必ずお申し出ください。
- ドロスピレノンまたはその他の成分に対して過敏症の既往歴がある
- 重篤な肝疾患がある
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 性器出血(原因不明)がある
- 乳がんまたは乳がんの疑いがある
- 静脈血栓塞栓症(VTE)の既往がある
- 初潮前の女性
※実際の処方可否は医師の判断によります。
スリンダと併用できないお薬
以下のようなお薬と併用すると効果が低下する・副作用が増強するなどの悪影響が出ることがあります。必ず医師・薬剤師にご相談ください。
- 抗てんかん薬(フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン等)
- 結核治療薬(リファンピシン等)
- 抗HIV薬(プロテアーゼ阻害剤・非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤等)
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品・サプリメント
スリンダは市販で購入できる?入手方法と注意点
スリンダは医師の処方が必要な医療用医薬品のため、薬局やドラッグストアでの市販購入はできません。婦人科・産婦人科などの医療機関、またはオンライン診療での処方を受けてください。
オンライン診療でも、医師の診察のうえ処方を受けることができます。自宅からスマートフォンやパソコンで受診でき、処方されたお薬を自宅へ配送してもらえます。
強い腹痛・異常な出血・体調の急変などアラームサインがある場合は、オンライン診療ではなく対面の婦人科・産婦人科を速やかに受診してください。
クリニックフォアで取り扱っているスリンダのお薬代
クリニックフォアでは、以下の料金で取り扱っております。
スリンダ(国産ミニピル)

12ヶ月まとめて定期なら
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| 25%OFF 12ヶ月 まとめて定期 | 37,884 円 3,157円/月 |
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| 2ヶ月分 | 8,492 円 4,246円/月 |
| 3ヶ月分 | 12,738 円 4,246円/月 |
- 予約料・診察料
- 1,650円
- 送料
- 550円/1回
※価格は全て税込です。
※当クリニックのオンライン診療で過去に決済履歴がある方はオンライン自由診療(保険診療を除く)の診察料は無料になります。
価格は税込です。低用量ピル・超低用量ピルは、初めての方でも、同じお薬を2ヶ月は続けて頂いて、ご自身に合っているかどうかを判断させていただいています。そのため、最小単位を2ヶ月分とさせていただいております。
月経移動(中用量ピル)をご希望の方はこちらからご予約下さい。
※ 全ての薬剤にsai+のピルケースがつきます(アンジュ以外)
スリンダに関するよくある質問
Q1. スリンダを服用すると生理が来なくなる?
A. スリンダ服用中は消退出血がなくなる場合があります。ただしプラセボ期間中に出血が起こることもあり、個人差があります。
Q2. スリンダはいつから飲み始める?
A. 月経初日から服用を開始するのが基本です(最大5日目まで可)。
Q3. 飲み忘れたらどうすればいい?
A. 24時間以内に気づいた場合はすぐに服用し、避妊効果は維持されます。
24時間以上経過した場合は、同様に服用のうえ、7日間はコンドームなど別の方法でも避妊してください。
Q4. 授乳中でも服用できる?
A. エストロゲンを含まないため、産後6週以降であれば医師の判断のもとで服用が可能な場合があります。必ず医師にご確認ください。
Q5. セラゼッタとどちらを選べばいい?
A. スリンダは国内承認薬のため副作用被害救済制度の対象であるという安心感がある一方、セラゼッタは飲み忘れ許容時間の判断が12時間とより厳格です。どちらが適しているかは体質や目的によって異なりますので、医師にご相談ください。
スリンダはオンライン診療で処方できる?
はい、クリニックフォアではオンライン診療でスリンダを処方しております。
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