花粉症は何科を受診すべき?症状ごとの選び方や適切な受診タイミングを解説

鼻水や目のかゆみなど花粉症の症状が気になっても、自分の症状だけで「何科を受診すべきか」を判断するのは難しいものです。「風邪かもしれない」と受診をためらっている方も多いかもしれません。

本記事では、花粉症で受診する際の診療科の選び方や、適切な受診タイミングについて解説します。安心して受診できるよう、まずは診療科の選び方の基本をチェックしましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

花粉症で受診できる診療科

花粉症で受診できる診療科として、主に以下4つが挙げられます[1]

耳鼻咽喉科・くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状がひどい場合は、耳鼻咽喉科が適しています。
・耳鼻咽喉科では鼻の中を直接観察し、粘膜の腫れや炎症の程度を確認したうえで症状に応じたお薬を処方してもらえます[2]。
内科・花粉症以外の病気で内科を定期受診している場合や、自宅近くに耳鼻咽喉科がない場合は内科が適しています。
・一般的な抗アレルギー薬の処方は可能ですが、鼻や目の専門的な処置ができないこともあるため、症状が重い場合は耳鼻咽喉科や眼科を紹介される可能性があります。
眼科・目の異物感・かゆみ・涙目などの症状が強い場合は、眼科での診療が適しています。
・眼科では医師が目の状態を専門的に診断し、目に傷がついていないかなどを確認したうえで、点眼薬といったお薬を処方してもらえます。
小児科・18歳未満の子どもの花粉症は、小児科の受診が適しています。
・年齢や体重に応じた花粉症のお薬を処方してもらえます。子どもは自分の症状をうまく伝えられないことも多いため、子どもの診療に慣れた小児科医にみてもらうのが安心です。

風邪か花粉症かどちらかわからない場合は、耳鼻咽喉科と内科のどちらでも受診可能です。
「初めての受診でよくわからない」など不安なことがあれば、事前に問い合わせておくと安心でしょう。

花粉症か風邪かを見分けるポイント

花粉症と風邪には、鼻水の状態や鼻以外の症状といった違いがあります。「風邪だから寝ていれば治る」と受診しないでいると、花粉症だった場合には次第に症状が悪化してしまうかもしれません。以下の表で、自分の症状が花粉症と風邪のどちらに近いのかチェックしてみましょう[3]

花粉症風邪
鼻水透明でさらさらとして水っぽい最初は透明で水っぽいが、次第に黄色く粘り気のある鼻水になる
鼻以外の症状くしゃみ、目のかゆみ
・充血
・涙目がある[2]
顔や全身に湿疹やかゆみがある
発熱、のどの痛み、倦怠感、頭痛、関節の痛みなどがある[2]

このほか花粉症の特徴として、日ごと・時間ごとに症状が変わりやすいことが挙げられます。花粉の飛散が多い昼前後や夕方に症状が悪化したり、晴れて暖かい日や風が強い日に症状がひどくなったりするようなら風邪ではなく花粉症かもしれません[4]。病院を受診すべきかわからない場合は、電話で病院に問い合わせて相談してみましょう。

【2026年】花粉飛散予測と受診を始めるタイミング

花粉症で病院の受診を考えている方は、花粉の飛散状況を早めにチェックしておきましょう。

日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。

2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。

地域例年比前シーズン比
北海道例年の約2.5倍非常に多い
東北例年より多い多い
関東甲信例年より多い多い
北陸例年より多い多い
東海例年より多い多い
近畿例年並みやや少ない
中国例年並みやや少ない
四国例年並みやや少ない
九州例年並みやや少ない

※参考:日本気象協会「2026年春の花粉飛散予測」

東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。

花粉症の症状を軽くするためには、症状が出る前から治療を開始する「初期療法」が効果的です。

花粉飛散開始の1〜2週間前には耳鼻咽喉科や内科などを受診し、お薬を処方してもらいましょう。 スギ花粉の場合、1月下旬〜2月上旬が受診の目安となります。

花粉症で病院を受診する適切なタイミング

できれば花粉症の症状が出る前(花粉飛散予測日の1〜2週間前)に病院を受診しましょう。症状が出る前から内服薬・点鼻薬・点眼薬を使い始める「初期療法」をおこなうと、花粉症の重症化を防ぐ効果が期待できます[4]

すでに花粉症の症状がみられている場合も、早めに病院を受診することで重症化予防につながります。
症状が進行して重症・最重症になった場合は、仕事や勉強に集中できないなど日常生活に大きな支障をきたすことも珍しくありません。「少し鼻水が出る程度だから」と我慢せず、症状が自覚されたら受診しましょう。

「忙しくて受診できない」ときはオンライン診療も検討しよう

病院での待ち時間がつらい方や、隙間時間で受診したい方は、クリニックフォアのオンライン診療の活用をご検討ください。クリニックフォアのオンライン診療には、主に以下のメリットがあります。

  • 花粉症の診療や処方が自宅やオフィスから受けられる
  • スマホ・パソコンで診療が完結し、通院の手間がかからない
  • お薬が自宅まで配送され、薬局での待ち時間も削減できる

「オンライン診療は難しそう」「手続きが面倒かも」と感じる方もいるかもしれませんが、クリニックフォアならスマホの画面に従って予約や問診入力を進めるだけなので、初めての方でも迷わずスムーズに受診できます。

「病院に行く時間がないけれど、つらい症状をなんとかしたい」と困ったときは、無理をせずオンライン診療を活用してみてください。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※舌下免疫療法の初回投与は病院での対面診療が必須です。[こちら]からクリニックを選択し、「アレルギー科」のご予約をお取りください。
※舌下免疫療法は花粉飛散時期には開始できないため、ゴールデンウィーク明けから年末までの間に新規治療を受付しております。

日常生活でできる花粉症対策

日常生活に取り入れやすい花粉症対策は以下の3つです。

  • 外出時はマスクとメガネを正しく着用する
  • 洗濯物の外干しを避ける
  • 帰宅時は衣類や身体に付着した花粉を落とす

花粉症の症状を和らげるには、花粉の曝露量を減らすことが何より大切です。

病院をすぐ受診できない場合や、症状を少しでも和らげたい場合は花粉症対策を試してみましょう。

外出時はマスクとメガネを正しく着用する

花粉が鼻や目に直接入るのを防ぐため、外出時はマスクとメガネを着用しましょう[5]。それぞれの選び方のポイントは以下のとおりです。

マスク顔とマスクの隙間から花粉が侵入するのを防ぐため、顔にしっかり合うサイズや花粉症用のマスクを使用しましょう。
メガネ通常のメガネでも花粉症対策には有効ですが、より花粉の曝露量を減らせるように、できれば花粉対策用のメガネを装着しましょう。

どちらも顔の形にフィットしたものが花粉症対策には適しています。普段メガネをかけない方も、伊達メガネや花粉用ゴーグルを取り入れると花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。特に花粉の飛散量が多い、晴れて暖かい日や風が強い日に外出する場合は、マスクとメガネを忘れないようにしましょう。

洗濯物の外干しを避ける

外干しした衣類に花粉が付着し、そのまま室内に持ち込むことで花粉症が悪化する可能性があります。花粉の飛散量が多い以下のタイミングは、室内干しに切り替えましょう[4]

  • 晴れて乾燥した日
  • 風が強い日
  • 雨上がりで晴れた日

特に2〜4月はスギ花粉が飛びやすく、一般的に昼前後や夕方に飛散量が多くなりやすいです。花粉シーズン中は室内干しや乾燥機を活用し、花粉を室内に持ち込まないようにしましょう。どうしても外に干したい場合は、洗濯物を取り込む際に表面に付着した花粉を払い落としましょう。

帰宅時は衣類や身体に付着した花粉を落とす

外出から戻ってきたら、玄関前で上着についた花粉を払い落としてから室内に入り、洗顔と手洗いをしましょう。髪、顔、手には花粉が付着しやすく、外出後にそのまま室内に入ると花粉を持ち込み花粉症を悪化させる原因になります[5]
室内に入ったあとは洗顔と手洗いをおこない、顔や手についた花粉を洗い流してください。可能であれば、シャワーを浴びて全身の花粉を落とすとさらに症状軽減効果が期待できます。

また花粉がつきにくい素材の衣服を選ぶことも大切です。花粉症シーズンにはウールのように表面が毛羽立った素材より、花粉を落としやすい木綿や化繊などの衣類を選ぶようにしましょう。

花粉症の受診に関するよくある質問

花粉症に関するよくある疑問にお答えします。受診の判断に迷った際の参考にしてください。

花粉症のときは何科を受診したらいいですか?

花粉症の症状がある場合、まずは内科を受診しましょう。
内科では鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどの症状や、全身の状態を総合的に診てもらえます。
このほか、症状によっては、以下の診療科も選択肢になります。

  • 鼻の症状が強い場合は耳鼻咽喉科
  • 目のかゆみ・充血がつらい場合は眼科
  • 18歳未満の子どもは小児科

どの診療科を選べばよいかわからない場合は、まず内科で相談してみましょう。

花粉症は病院に行くべきですか?

以下の3つに当てはまる場合は、早めに病院を受診しましょう。

  • 市販薬を使用しても症状が改善しない場合
  • 日常生活に支障が出るほど症状が強い場合
  • 例年、花粉症でつらい症状があらわれる場合

花粉症は症状の重症度によって「軽症→中等症→重症→最重症」の4段階に分類され、症状が重い場合は市販薬での対応は難しく、日常生活に大きな影響をもたらす可能性があります[3]。自分に合ったお薬を処方してもらうことで症状が和らぎやすいので、無理をせず病院を受診しましょう。

また例年、花粉症の症状がひどい人は「初期療法」といって症状が本格化する前から治療を開始することもできます。ピーク時にお薬の服用を開始するよりも、症状が軽減されやすいため、早めに治療を開始したい場合は病院を受診しましょう。

花粉症が自然に治ることはありますか?

花粉症は花粉に対するアレルギー反応であり、基本的には自然治癒は期待しにくい疾患です[6]
ただし適切な治療によって症状をコントロールすることは可能です。特に身体を少しずつ花粉に慣れさせる「舌下免疫療法」を受ければ、体質改善により症状が出にくくなったり、薬を減らせたりする効果が期待できます。毎日スギ花粉の成分が含まれたお薬を服用する必要はありますが、花粉症を根本から改善したい場合は病院で相談してみましょう。

自分の症状に合った診療科を選び、早めの受診と対策で花粉シーズンを乗り切ろう

花粉症の受診先は、鼻の症状が中心なら「耳鼻咽喉科」、目の症状が強ければ「眼科」、18歳未満の子どもは「小児科」を選ぶのが基本です。また通いやすさを重視する場合や、定期受診している場合は「内科」も受診可能です。

「病院に行くほどではないかも」と迷う場合でも、花粉が本格的に飛散する前から初期療法を開始すると、ピーク時の症状を軽減できることがわかっています。自己判断で我慢せず、早めに医療機関を受診することで花粉症の重症化を防いで過ごしやすくなるかもしれません。

医師による適切な治療と、マスクやメガネによる花粉症対策を組み合わせ、つらい花粉シーズンを快適に乗り切りましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

参考文献

  1. 花粉症Q&A|厚生労働省
  2. アレルギー免疫療法の手引き|日本アレルギー学会
  3. 的確な花粉症の治療のために|厚生労働省
  4. 花粉症予防行動に関する普及啓発について|厚生労働省
  5. 花粉症環境保健マニュアル2022|環境省
  6. 花粉症治療の常識のウソ、本当?|J-STAGE
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