「マーベロンってどんなピル?」「副作用が心配…」「市販で買えるの?」 低用量ピルの服用を検討するとき、こうした疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。 マーベロンは、日本でも広く処方されている低用量ピルのひとつです。避妊効果だけでなく、月経に関するさまざまな症状の緩和にも役立つ可能性があります。 この記事では、マーベロンの特徴・効果・正しい飲み方・副作用・入手方法について、医学的根拠をもとにわかりやすく解説します。
※ 医学的必要性がないと医師が判断した方にはお薬の処方はできません。
※ 医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。
※ 医療保険が適用外の自由診療となります。
マーベロンとは?低用量ピルの中での位置づけと特徴
低用量ピルには様々な種類があり、含まれているホルモンの種類や量が異なります。マーベロンは、配合されるホルモンの量がずっと変わらない1相性のピルで、黄体ホルモンの種類はデソゲストレルという第三世代のピルです。
マーベロンは、MSD株式会社が製造・販売する**第三世代の低用量経口避妊薬(OC)**です。成分は「エチニルエストラジオール(合成卵胞ホルモン)150μg」と「デソゲストレル(合成黄体ホルモン)0.15mg」を1錠に含む、21錠シートタイプのピルです。
マーベロンは1相性のピル
低用量ピルには1相性と3相性があります。実薬のホルモン量がずっと一定のものを1相性、3段階に変動するものを3相性といい、マーベロンは1相性のピルです。
1相性のメリット
3相性の場合は、1シートの中で薬のホルモン量が段階的に変化していくため、必ず順番通りに飲む必要があります。しかし、1相性の場合は実薬のホルモン量がずっと変わりません。もちろん、1シートに実薬と偽薬が入っているタイプもあるため、飲む順番は守るべきですが、例え飲む順番を間違えたとしても影響がない場合が多いです。(マーベロン21には偽薬はなく、1シートに21錠の実薬のみが入っています。)
また、ずっと同じ成分量の薬を飲み続けるため、生理日の移動がしやすいというメリットもあります。
3相性との違い
低用量ピルの代表的な副作用に不正出血があります。しかし、3相性の低用量ピルは、ホルモン量を3段階で変化させることで、自然なホルモンバランスの変化に近い状態がつくれるため、不正出血が起こりにくいといわれています。
マーベロンが「第三世代」とはどういう意味?
ピルに含まれる黄体ホルモンは、体内で代謝される過程で、純粋な黄体ホルモンとしての作用に加え、副次的に男性ホルモンとしての作用も起こしてしまいます。
男性ホルモンの作用が強いと、ニキビや肌荒れの原因になることもあるため、できるだけ男性ホルモン作用を抑えつつ黄体ホルモンとしての作用をしっかり効かせて排卵を止めておくべく、様々な種類の黄体ホルモンを配合したピルが開発されてきました。
開発、改良された順番に第一~四世代に分類できます。どの世代も卵胞ホルモンは同じですが、黄体ホルモンの種類は世代によって異なります。
| 世代 | 黄体ホルモンの種類 | 代表的な製品 |
| 第一世代 | ノルエチステロンなど | トリキュラーなど |
| 第二世代 | レボノルゲストレルなど | アンジュなど |
| 第三世代 | デソゲストレル、ゲストデンなど | マーベロン、ファボワールなど |
マーベロンは第三世代でデソゲストレル(DSG)という種類の黄体ホルモンが配合されています。黄体ホルモン作用が強い一方で、男性ホルモン作用は第二世代に比べて抑えられています。これは薬理的にはデソゲストレルのプロゲステロンレセプター(黄体ホルモンの受容体)への親和性が強く、アンドロゲンレセプター(男性ホルモンの受容体)への親和性が低いためです。
第二世代との違い
第二世代のピルは、人によっては男性ホルモン作用によって多毛になるなどの副作用を感じることがあります。しかし、第三世代のマーベロンは男性ホルモンの抑制効果が高いため、そのようなデメリットが解消されています。むしろ、にきびや多毛症の改善に効果が期待できるともいわれています。
さらに、第二世代の低用量ピルと比べると、第三世代のピルはエストロゲンの配合量が少なく、胸の張りや頭痛などの副作用が起こりにくいともいわれています。<h4>ミニピルとの違い</h4>
低用量ピルとミニピルの大きな違いは、ミニピルには卵胞ホルモンが含有されていないという点です。さらに、低用量ピルよりも、含有されるホルモン量が少ないです。
これらのことから、ミニピルは血栓症リスクが低く、血栓症リスクが高いために低用量ピルが服用できなかった方も服用できるというメリットがあります。
また、ミニピルは休薬期間なしで飲み続けるタイプもあります。
「マーベロン21」と「マーベロン28」の違い
マーベロンには2種類のシートがあります。
- マーベロン21:ホルモン錠21錠のみ。服用後7日間の休薬期間を設ける。
- マーベロン28:ホルモン錠21錠+偽薬(プラセボ)7錠。休薬なしに次のシートへ移行できる。
どちらも1サイクルのホルモン量は同じです。「飲み忘れが心配」という方には、毎日1錠服用を続けやすい28錠タイプが向いている場合があります。担当医と相談のうえ選択してください。
マーベロンの効果
「ピルって避妊のためだけに飲むもの?」と思っている方は多いかもしれません。しかし、マーベロンをはじめとする低用量ピルには、避妊以外にもさまざまな効果が期待できます。それぞれ順に見ていきましょう。
避妊効果
マーベロンをはじめとする低用量ピルには避妊効果が期待できます。
月経初日から5日目までの間に服用を開始し、7日間以上飲み忘れしなければ排卵が抑制され、避妊効果が期待できます。
そのメカニズムは、最初に説明した通り、ピルによって排卵が止まる、精子が子宮頸管の中を通過できにくくなるようにする、子宮内膜を薄く保つことで着床を防ぐ、という3段階で避妊効果につながります。
1. 排卵の抑制 マーベロンに含まれる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が血液中に取り込まれると、脳の「視床下部」と「下垂体」に作用し、排卵に必要なホルモンの分泌がストップします。排卵そのものを抑えることが、最も主要な避妊メカニズムです [1]。
2. 子宮頸管粘液の変化 ピルの成分が直接子宮に作用し、子宮頸管の粘液を粘稠(ねばねばした状態)に変化させます。その結果、精子が子宮頸管の中を通過しにくくなり、受精を防ぐ働きをします [1]。
3. 子宮内膜を薄く保つ ホルモンが直接子宮内膜に作用し、内膜を自然よりも薄い状態に維持します。万が一受精が起きたとしても、着床しにくい環境を作ることができます。この仕組みは同時に経血量を減らす効果にも関係しています 。
月経困難症・PMSの改善
「毎月の生理痛がひどくて仕事や学校を休むことがある」「生理前になるとイライラや頭痛がひどい」という方にとって、マーベロンは症状改善の選択肢になる可能性があります。
月経困難症とは?
生理に伴って日常生活に支障が出るような病的な症状が出ている状態を「月経困難症」といいます。下腹部の痛み(生理痛)だけでなく、腰痛・吐き気・頭痛・倦怠感など、さまざまな症状が含まれます 。
月経困難症の主な原因は「排卵」です。低用量ピルで排卵が抑制されることで、月経痛の原因となるプロスタグランジン(痛みや炎症に関わる物質)の産生が抑えられ、症状の緩和につながると考えられています [1]。また、子宮内膜が薄く保たれることで経血量が減ることも、生理痛の軽減に関係しているとされています 。
PMS(月経前症候群)とは?
月経前の3〜10日の間に、胸の張り・頭痛・むくみ・イライラ・気分の落ち込みなど、さまざまな身体的・精神的な症状が現れる状態です [1]。PMSの主な原因は「黄体ホルモン分泌の急激な変動」とされています。
マーベロンを服用することで、このホルモン分泌の急激な変化がなくなり、結果としてPMSの症状が改善する可能性があります 。
月経不順の改善・月経日の移動
低用量ピルを服用すると、休薬期間または偽薬の期間に「消退出血」と呼ばれる月経様の出血が起こるようになります。この仕組みによって、不規則だった月経周期が安定し、月経不順の改善につながります 。
さらに、この仕組みを活用することで「旅行や大切なイベントの日に生理が来ないようにしたい」という月経移動も可能です。マーベロンは1相性ピル(全シートを通じてホルモン量が一定)のため、月経移動のスケジュール調整が行いやすいとされています [1]。
にきび・肌荒れの改善
ホルモン分泌量が不安定になると肌トラブルが起こりやすいです。そのため、低用量ピルでホルモン分泌量が安定することで、ニキビや肌荒れ改善につながるといわれています。
ピルに含まれる黄体ホルモンは、体内で代謝される過程で副次的に男性ホルモン(アンドロゲン)としての作用が生じることがあります。男性ホルモン作用が強いと、にきびや多毛(体毛が濃くなる)の原因になることがあります 。
第三世代のマーベロンは男性ホルモンの抑制効果が高いため、特ににきびや肌荒れの改善に効果が期待できます。
マーベロンの飲み方 正しい服用方法と飲み忘れ時の対処
マーベロンの効果を十分に発揮するためには、正確な服用方法を守ることが大切です。
基本的な飲み方
マーベロン21の場合
1シートに実薬が21錠入っています。最初は月経開始日から飲み始め、1日1回1錠を21日間飲みます。その後7日間休薬し、新しいシートを始めるというサイクルを繰り返します。
- 月経開始日から服用を開始します(月経1日目から)。
- 毎日1錠、決まった時間に21日間服用します。
- 21錠を飲み終えたら7日間休薬します。
- 休薬中(または休薬終了後)に消退出血(月経様の出血)が起こります。
- 7日間の休薬後、新しいシートを開始します。
マーベロン28の場合
1シートに28錠入っていますが実薬は21錠で、4週目の7日分は薬効成分が入っていない偽薬になっています。偽薬は色分けされて間違えないようになっています。
最初は月経開始日から飲み始め、1日1回1錠を21日間飲みます。その後の7日間は偽薬を飲み、また新しいシートを始めるというサイクルを繰り返します。休薬期間がないため、飲み忘れや飲み遅れが起きにくいというメリットがあります。
- 月経開始日から服用開始。
- ホルモン錠21錠→偽薬7錠の順に、毎日1錠ずつ28日間服用。
- 偽薬服用中に消退出血が起こります。
- 28錠を飲み終えたら翌日から新しいシートを開始します。
ポイント:毎日同じ時間に服用することが重要です。時間帯はいつでも構いませんが、「朝食後」「就寝前」など習慣と結びつけると飲み忘れを防ぎやすくなります。
飲み忘れたときの対応
飲み忘れは避妊効果に影響する可能性があります。状況に応じた対応を確認しておきましょう。

| 飲み忘れの状況 | 対処法 |
| 1日の飲み忘れ | 低用量ピルを飲み忘れた場合の対応は、飲み忘れた日数によって異なります。1錠の飲み忘れ、つまり1日飲み忘れたという場合には気づいた時点でまず1錠内服し、その後普段通りの時間に内服します。 もし気づいた時間が普段飲んでいる時間と近いという場合には、いつも内服している時間に2錠まとめて内服します。 |
| 2日飲み忘れ | 2日分も飲み忘れに気づいた、つまり2錠飲み忘れに気づいた場合(前回の服用から48時間以上経っている場合)には気づいた時点で2錠まとめて服用します。その後はいつも通りの時間に内服するようにします。2日分の内服忘れはより妊娠の可能性が高くなってしまうため、7日連続での内服ができるまでは避妊をするか性交渉を避けましょう。 |
| 3日以上の飲み忘れ | 3日分飲み忘れてしまった場合には、サイクルの最初に戻って1からやり直すことが必要です。つまり、ピルを飲み忘れて3日目に気づいた場合は、今周期内服していたシートはお薬が残っていたとしても破棄をして、自然に月経が来るのを待って次のシートへと移ります。3日分飲み忘れてしまうと妊娠の可能性が高くなってしまうため、月経が来るまでは他の避妊方法を検討したり性交渉を避けたりするようにしましょう。飲み忘れの日数が多くなりまとめて飲む個数が多くなるほど、生理以外の不正出血を起こす可能性が高くなるといわれています。 |
飲み忘れが多い場合や、飲み方に不安がある場合は必ず医師に相談してください。
服用開始時期について
月経開始1〜5日目からの服用が推奨されています。月経開始後5日目以降から始める場合は、最初の7日間は避妊効果が不十分な可能性があるため、他の避妊法との併用が必要です。
マーベロンの副作用とは?服用前に知っておきたいリスクと注意点
ピルは医薬品であるため、副作用が起こる可能性があります。「副作用が心配だから飲みたくない」と感じる方も多いですが、正しい情報を知ったうえで判断することが大切です。
よく報告される副作用(初期症状)
服用開始後1〜3か月は、身体がホルモンの変化に慣れる時期であり、以下のような症状が起こりやすいとされています。
- 吐き気・嘔吐
- 頭痛
- 乳房の張り・痛み
- 不正出血(消退出血以外の出血)
- 気分の変動・抑うつ気分
- 体重変化
多くの場合、これらの症状は服用を続けるうちに軽減することが多いとされています。ただし、症状が強い・長引くと感じたら、必ず医師に相談してください。
注意が必要な重篤な副作用
血栓症(静脈血栓塞栓症)
低用量ピルの服用では、血栓症(血管内に血の塊ができる病気)のリスクが若干高まる可能性が報告されています。特に第三世代ピル(マーベロンを含む)は第二世代ピルと比べて静脈血栓症リスクがやや高い可能性があるという報告があります。
ただし、絶対リスクとしては非常に低く、妊娠中の血栓リスクのほうがピル使用中よりも高いとされています。以下のような症状があれば、すぐに医療機関を受診してください。
- 片足の急な腫れ・痛み・赤み
- 突然の呼吸困難・胸の痛み
- 激しい頭痛・視力変化・言語障害
マーベロンを服用できない方(禁忌)
以下に該当する方は、マーベロンを服用できません(添付文書記載の禁忌事項)。
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 血栓症(静脈血栓症・動脈血栓症)の既往歴または現在の発症リスクが高い方
- 高血圧(コントロール不良)の方
- 片頭痛(前兆を伴うもの)のある方
- 重篤な肝疾患・肝機能障害のある方
- 乳がん・性ホルモン感受性悪性腫瘍の既往歴または疑いがある方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方(一部制限あり)
- 過去にピルでアレルギー・過敏症を起こしたことがある方
この他にも慎重投与が必要なケースがあります。服用前に必ず医師による問診・診察を受けてください。
マーベロンは市販で購入できる?入手方法と注意点
マーベロンは、日本では市販(OTC医薬品)として販売されていません。
マーベロンは「要処方箋医薬品」に指定されており、医師の診察・処方なしに入手することは法的に認められていません。ドラッグストアやインターネットの一般販売では購入できません。
マーベロンを入手するには、産婦人科・婦人科クリニックを受診し、医師の診察を受けたうえで処方してもらう必要があります。
海外や個人輸入のピルには注意が必要
インターネット上では、海外からのピルを個人輸入・転売するサービスが存在します。しかし、以下のようなリスクがあるため、強くお勧めできません。
- 偽造品・品質管理が不明な製品のリスク
- 医師の診察なしに服用することで、禁忌に該当するケースを見逃す危険性
- 副作用が起きた際に適切なサポートが受けられない
安全性と健康を守るためにも、必ず医療機関を通じて処方を受けることが重要です。
クリニックフォアで取り扱っているマーベロンのお薬代(税込
クリニックフォアでは、以下のような金額で取り扱っています。
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| 31%OFF 12ヶ月 まとめて定期 | 27,050 円 2,255円/月 |
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| 2ヶ月分 | 6,556 円 3,278円/月 |
| 3ヶ月分 | 9,834 円 3,278円/月 |
- 予約料・診察料
- 1,650円
- 送料
- 550円/1回
※価格は全て税込です。
価格は税込です。低用量ピル・超低用量ピルは、初めての方でも、同じお薬を2ヶ月は続けて頂いて、ご自身に合っているかどうかを判断させていただいています。そのため、最小単位を2ヶ月分とさせていただいております。
月経移動(中用量ピル)をご希望の方はこちらからご予約下さい。
※ 全ての薬剤にsai+のピルケースがつきます(アンジュ以外)
※ アンジュにはsai+のピルケースではなく、製薬会社の専用ピルケースをおつけしております。
