AGA治療薬に共通する副作用の種類|まず全体像を把握しましょう
AGAの代表的なお薬は、フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの3種類です。
| お薬 | 主な副作用のカテゴリー |
| フィナステリド(内服薬) | 性機能への影響、肝機能障害、アレルギー反応 |
| デュタステリド(内服薬) | 性機能への影響、女性化乳房、肝機能障害、アレルギー反応 |
| ミノキシジル(外用薬) | 頭皮のかゆみ・発赤・ふけ |
内服薬のフィナステリド・デュタステリドでは、主に性機能への影響や肝機能障害、アレルギー反応といった副作用が報告されています。
一方で、外用薬のミノキシジルでは、塗布部位の副作用が中心です。
ここでは、AGA治療薬の副作用について、全体的にみていきましょう。
性機能への影響
フィナステリドとデュタステリドに共通する副作用のひとつが、性欲減退・ED(勃起機能不全)・射精障害といった性機能への影響です[1][2]。
これらのお薬は、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えることで脱毛の進行を防ぎます[1][2]。
一方、お薬の作用により体内のホルモンバランスが変化すると、性欲減退などの症状があらわれる可能性があります。
発現率は5%未満で、多くの方は性機能への影響がなく治療を継続できていますが、性機能の変化は治療継続のモチベーションに影響しやすい副作用のため注意が必要です[1][2]。
妊活を予定している方やパートナーとの関係への影響が気になる方は、AGAの治療開始前に医師へ相談しておくとよいでしょう。
肝機能障害・アレルギー反応
フィナステリド・デュタステリドは肝臓で代謝されるお薬であるため、AST・ALT・γ-GTPなどの肝機能数値が上昇する可能性があります[1][2]。
発現頻度は低いものの、服用中は定期的な血液検査で肝機能を確認することが大切です。
また、じん麻疹や皮膚のかゆみといったアレルギー反応も報告されており、発症した場合は服用の継続について医師との相談が必要です[1][2]。
普段と違う体調変化を感じた場合は、自己判断で放置せず、医療機関を受診しましょう。
フィナステリド(プロペシア)の主な副作用と発現率
フィナステリドの副作用としては、先述のとおり性機能への影響がありますが、実際に副作用がみられる割合は多くありません。
ここではフィナステリドについて、副作用ごとの発現率を詳しく解説します。
性欲減退・ED・射精障害が報告されている|発現率は数%以下
国内で行われたフィナステリドの臨床試験では、性欲減退が1.1%、EDが0.7%生じたことが報告されました[3]。
また射精障害も報告されており、発現率は0.4%です[3]。
いずれも副作用の発現率としては低いですが、服用中止後も症状が持続したという報告もあるため、体調変化には注意が必要です[1]。
フィナステリド服用中に性機能の変化を感じた場合は、自己判断で服用を中止せず、まずは医師に相談しましょう。
プラセボ群でも2.2%が同様の症状を訴えている
フィナステリドの臨床試験では、有効成分が含まれていないプラセボ(偽薬)を服用したグループでも、2.2%の方が性機能に関する症状を訴えたことが報告されています[3]。
お薬を服用していないにもかかわらず副作用を感じる人がいるのは、副作用への不安や思い込みが、実際に症状としてあらわれることがあるためです。
そのため、報告されている副作用の数値が、すべてお薬の作用によるものとは限りません。
副作用を必要以上に恐れず、AGA治療について気になることがある場合は、医師と相談するようにしましょう。
デュタステリド(ザガーロ)の副作用と発現率
デュタステリドは、フィナステリドよりも強力にDHTを抑えるお薬とされています。
副作用の発現頻度を比較すると、それぞれ以下のようになります[3][4]。
| 副作用 | フィナステリド | デュタステリド |
| ED | 0.7% | 4.3% |
| 性欲減退 | 1.1% | 3.9% |
| 射精障害 | 0.4% | 4.2% |
※これらの数値は異なる臨床試験の結果であり、試験のデザインや対象者、観察期間が異なるため、単純に比較して薬剤の優劣を判断することはできません。目安としてご参照ください。
以下では、デュタステリドの副作用にはどのような特徴があるのか、詳しくみていきましょう。
ED4.3%・性欲減退3.9%とフィナステリドよりやや高い傾向がある
デュタステリドの臨床試験では、ED(勃起機能不全)が4.3%、性欲減退が3.9%の発現率で報告されています[4]。
フィナステリドと比較すると性機能関連の副作用発現率がやや高い傾向にありますが、差は数%程度であり、臨床的に大きな差があるとはいえません。
お薬の選択にあたっては、副作用リスクだけでなく、AGAの程度や体質なども踏まえて医師が総合的に判断します。
どのお薬が自分に合っているか気になる場合は、診察時に医師に相談してみましょう。
女性化乳房が1%未満の頻度で報告されている
女性化乳房(乳房の腫大や圧痛)は、1%未満の頻度で報告されている副作用です[2]。
DHTが強力に抑制され、体内のホルモンバランスが変化し、乳腺組織が刺激を受けることで発症すると考えられています。
発現頻度は低い副作用ですが、外見上の変化を伴い、精神的な負担につながることもあります。
乳房に張りや痛みを感じた場合は、早めに医師に相談しましょう。
半減期が3〜5週間と長く副作用が持続しやすい点に注意
フィナステリドの半減期が4〜5時間であるのに対し、デュタステリドは3〜5週間ときわめて長い時間にわたり体内にとどまります[1]。
半減期が長いお薬は効果が安定して持続しやすい一方で、副作用があらわれた場合、服用を中止してから症状が落ち着くまでに時間がかかる点に注意が必要です。
この特性を踏まえ、体調の変化を感じたら早めに医師に報告するようにしましょう。
ミノキシジル(外用薬)の副作用
ミノキシジル外用薬の副作用は、塗布部位に限局した皮膚症状が中心です。
全身性の副作用があらわれるリスクは低いとされていますが、まれに全身症状が報告されることもあります。
以下では、ミノキシジル外用薬の副作用について詳しく解説します。
外用薬は頭皮のかゆみ・発赤が中心で全身への影響は限定的
ミノキシジル外用薬のおもな副作用は、頭皮のかゆみ・発赤・フケなど、塗布部位に限局した皮膚症状です[4]。
ミノキシジル5%外用薬の再審査時データによると、副作用全体の発現率は8.82%で、そのうち適用部位のかゆみが4.00%ともっとも多く報告されました[5]。
頭部のフケ症状(頭部粃糠疹:とうぶひこうしん)(1.07%)や、接触性皮膚炎(1.04%)なども報告されていますが、いずれも重篤ではない症状とされています[5]。
気になる症状があらわれた場合は、自己判断で使用を続けず医師に相談しましょう。
まれに報告される全身症状|異常を感じたら早めに受診を
ミノキシジル外用薬は頭皮から吸収される量が限られているため、全身性の副作用があらわれるリスクは低いとされています。
ただし、再審査時の調査では、心臓障害(0.23%)や神経系障害(0.55%)といった症状も報告されています[5]。
頭痛・めまい・動悸などの症状があらわれた場合は、ミノキシジル外用薬との関連が否定できないため、使用を中止して速やかに医療機関を受診しましょう。
高血圧や心臓病などの既往がある方は、使用前に医師に持病について伝えることが大切です。
AGA治療薬の副作用が出た場合の対処法と服用中の注意点
AGA治療薬の副作用が出た場合でも、お薬の変更や用量調整で対処できるケースは少なくありません。
ただし、自己判断で服用を中止するとAGAが進行してしまうリスクがあるため、まず医師に相談することが大切です。
ここでは、副作用が出た場合の対処法と、服用中に知っておくべき注意点について解説します。
副作用が出たら自己判断で中止せず医師に相談|お薬の変更や用量調整で対処できる場合がある
AGA治療薬の服用中に体調の変化を感じた場合、もっとも重要なのは自己判断で服用を中止せず医師に相談することです。
副作用と思われる症状のなかには、初期脱毛のように治療経過の一部としてあらわれるものや、心理的要因で生じるものが含まれている可能性があるためです。
性機能関連の副作用が出た場合は、用量を減らしたり、別のお薬へ切り替えたりすることがあります。
副作用が出たからといって治療のすべてを断念する必要はなく、医師と連携しながら自分に合った治療の組み合わせを見つけていくことが大切です。
妊婦への接触禁忌・PSA検査への影響を理解しておく
妊娠・授乳中の女性は、フィナステリドやデュタステリドの錠剤に直接触れないようにしましょう。
有効成分を皮膚から吸収すると、男子胎児の生殖器の発達に異常を引き起こすおそれがあるため、とくに妊娠中は注意が必要です[1][2]。
また、フィナステリドとデュタステリドはいずれも、前立腺がんのスクリーニングに用いられるPSA値を、約40〜50%低下させることが報告されています[1][2]。
検査結果を評価する際は、測定値を2倍した数値を目安にする必要があります。
PSA検査を受ける際は、「AGA治療薬(フィナステリドまたはデュタステリド)を服用中であること」を医師に伝えてください。
初期脱毛はヘアサイクルの調整に伴う一時的な現象
ミノキシジル外用薬の使用開始後1〜2か月ほどの間に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります[6]。
初期脱毛は休止期にあった毛髪が、新たな成長期の毛髪に押し出されて抜け落ちる現象です。
多くの場合は2〜3か月で自然に落ち着くため、初期脱毛を理由に自己判断で服用を中止しないようにしましょう。
大量に毛が抜ける場合は、AGA以外の脱毛症を発症している可能性もあるため、医療機関で相談しましょう。
AGA治療の副作用が不安な方はクリニックフォアのオンライン診療へ
クリニックフォアのオンライン診療では、副作用への不安やお薬の選び方について、オンライン上で医師に相談できます。
クリニックフォアのオンライン診療には、以下のようなメリットがあります。
- お薬の処方がある場合の診察料は0円です
- 自宅や外出先など、お好きな場所から医師の診療が受けられます
- 初診からオンラインに対応しており、AGA治療が初めての方にもご利用いただけます
- 処方されたお薬は自宅まで配送可能です
クリニックフォアでは、一人ひとりの症状や予算に合わせた治療プランを提案しており、費用の目安は以下のとおりです。
| 項目 | 料金(税込) |
| 診察料 | 無料(お薬を処方した場合) |
| お薬代 | 1,760〜27,280円/月 ※標準的な費用 |
| 配送料 | 550円/回 |
※お薬の処方がない場合は診察料1,650円(税込)がかかります。
※保険適用外の自由診療です。
お薬の定期配送を利用することで、1か月あたりの費用をより抑えられる場合もあります。
AGAでお悩みの場合は、まずはオンライン診療で気軽にご相談ください。
【AGA治療】オンライン診療|クリニックフォア
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合があります。
AGA治療薬の副作用に関するよくある質問
AGA治療薬の副作用について、よく寄せられる疑問をまとめました。
副作用について気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q1:AGA治療薬の副作用はやめれば治りますか?
多くの場合、服用を中止すれば副作用の症状は改善に向かうとされています。
ただし、フィナステリド・デュタステリドでは、性欲減退・勃起機能不全・射精障害といった性機能に関する副作用が、服用中止後も持続したとの報告があります[1][2]。
またデュタステリドは半減期が3〜5週間と長いため、中止後も症状が改善するまでに時間がかかる場合があり注意が必要です[4]。
副作用が気になる場合は自己判断で中止せず、医師に相談のうえで対応しましょう。
Q2:AGA治療薬を飲むと妊活に影響しますか?
フィナステリドの副作用として、精子濃度の減少や運動率の低下、精液量の減少といった「精液の質の低下」が添付文書に記載されています[1][2]。
多くの場合、これらは服用を中止することで回復するとされていますが、現在妊活中の方や、近い将来に妊活を予定している方は、治療開始前に医師へ相談してください。
Q3:フィナステリドとデュタステリドはどちらが副作用が少ないですか?
臨床試験のデータを比較すると、フィナステリドの方が副作用の発現率はやや低い傾向にあります[3][4]。
ただし、副作用の発現率が低いからといって必ずしも最適なお薬とは限らず、症状の程度や体質なども踏まえて医師が総合的に処方内容を判断します。
どちらのお薬が自分に合っているか気になる場合は、診察時に医師に相談してみましょう。
Q4:AGA治療薬の副作用で太ることはありますか?
AGA治療薬そのものに体重を増加させる作用(代謝抑制や食欲増進など)は報告されていません。
服用中に体重の変化がある場合は、生活習慣の変化など他の要因が考えられます。
体調変化について気になる場合は、医師に相談してください。
まとめ
AGA治療薬の副作用は、お薬の種類によって異なります。
フィナステリド・デュタステリドでは性機能への影響や肝機能障害、ミノキシジル外用薬では頭皮のかゆみなどの皮膚症状が中心です。
副作用なく治療を継続できる方がいる一方で、副作用が起こりお薬の変更や中止が必要な方もいます。
AGAの治療中は、体調変化がないか、経過観察をしながら過ごしましょう。
副作用があらわれた場合でも、お薬の変更や用量調整で対処できるケースもあります。
自己判断で中止すると、AGAの症状が進行する可能性があるため、服用を続けてもよいか医師に相談しましょう。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
