2020.03.24

低用量ピルの服用方法とは?休薬期間ってなに?正しいピルの飲み方や仕組みについて、医師が解説します。

低用量ピルは一般的なお薬と違い、薬を飲むのをお休みする休薬期間があるなど、初めての方には少し飲み方が難しいかもしれませんが、毎日正しく服用するだけで避妊以外にも様々な効果が期待できるお薬です。

今回は低用量ピルの服用方法や仕組みについて詳しくご紹介します。

低用量ピルの3つの種類とは?

まず、低用量ピルの3つの種類と仕組みについて説明します。低用量ピルには主に3つの種類があります。

1つ目は1相性といい、毎日同じ量の卵胞ホルモン (エストロゲン)と黄体ホルモン (プロゲステロン)が含まれたお薬を21日間服用するというもので、処方される低用量ピルで最もポピュラーなタイプになります。マーベロンなどがこの1相性ピルです。1シートどこから飲んでも同じ薬なので飲み間違いがなく飲み続けられるというメリットがあります。また、休薬すれば自然と消退出血、いわゆる生理が来るという分かりやすい仕組みであることもポイントです。

2つ目は2相性といい、生理周期の前半と後半でお薬に含まれるホルモンの量が異なるピルです。3つ目は3相性といい、低用量ピルに含有されているホルモンの量が3段階でそれぞれ異なるものです。トリキュラーなどがこの3相性です。

低用量ピルの正しい飲み方とは?

低用量ピルの服用方法はいたって簡単です。

まず、低用量ピルを飲み始める、もしくは中止していたのを再開する場合は生理の第1日目から第5日目の間に飲み始めて下さい。飲み方は、クリニックフォアで扱っている低用量ピルは、1日1回1錠を28日間連続で内服しますなるべく決まった時間に内服することが望ましいですが、飲む時間や飲み方に指定はありません。

休薬期間ってなに?ピルを飲んでいない期間も避妊効果があるの?

休薬期間とは、薬効成分を服用することをやめる期間です。この期間に月経が起こります。特に避妊効果を目的に低用量ピルを内服されている方は休薬期間中の避妊効果が気になるところでしょう。
休薬期間中の避妊効果についてご紹介する前に、まずは、低用量ピルの避妊のメカニズム(仕組み)についてご紹介します。


低用量ピルを内服すると、薬の中に含まれる卵胞ホルモン (エストロゲン)と黄体ホルモン (プロゲステロン)が血液を循環して脳へ届きます。すると、脳は体内でエストロゲンとプロゲステロンのホルモンが充足していると勘違いし、これらのホルモンを分泌することに抑制をかけます。そうすると、卵巣では、脳からの指令を受けないため、卵胞も発育しませんし、排卵も起こらないという仕組みです。また、エストロゲンのみですと子宮の内膜は増殖してしまうのですが、プロゲステロンが含まれていることによって子宮内膜の増殖もしません。休薬期間では、エストロゲンとプロゲステロンが体内で枯渇状態となります。そうすると通常の月経サイクル同様に子宮の内膜が剥がれ落ちるため、出血し生理が来るようになります。

休薬期間は通常の生理と同様に排卵が終わっている時期ですので、基本的には妊娠することはないといわれています。前述したようにお薬によっては21日分の低用量ピルを飲み終えた後に、偽薬 (プラセボ)という、ホルモンが一切含まれていないお薬がついてきますが、これはあくまで飲み忘れを予防するために薬の内服を習慣づけるためについてくるものです。ですので、この偽薬 (プラセボ)を飲み忘れたからといって避妊効果が減少するということはほとんどないといわれています

休薬期間の何日目に月経がくることが多いの?

低用量ピルにもさまざまな種類があるため一概には言えませんが、休薬期間が始まってからおよそ2~3日以内に生理と同じような出血が4~5日程度起こる方が多いです。この出血は厳密には生理ではなく、低用量ピルによるホルモンの補充がなくなって子宮の内膜が剥がれ落ちて起こるため、消退出血と呼ばれます。

休薬期間に生理が来なかったらどうする?

休薬期間に消退出血、いわゆる生理が来なかった場合でも、そのまま続けて低用量ピルを内服し続けてかまいません。
ですが、低用量ピルを内服中に消退出血が来ないという割合は1%未満と言われているので、一度医師に月経がこないということを伝え、必要であれば検査を受けられることをおすすめします2周期続けて消退出血が確認できなかったという場合は妊娠をしている可能性もあります。

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更新日:2020年5月5日

監修:クリニックフォアグループ医師