低用量ピルの服用中は献血できる!
低用量ピルの服用中は献血が可能です。当日に服用していても問題ないとされているため、いつでも献血に行くことができます。
中用量ピル服用中の献血可否はピルの用途によって異なる
中用量ピルは、低用量ピルよりもホルモン含有量が多いピルです。中用量ピルにはいくつかの特徴的な用途があり、用途(飲み方)によって献血できるかどうかが変わります。
日常的に服用している場合は献血可能
生理日の移動や不正出血の改善などを目的に日常的に中用量ピルを服用している場合は、献血をしても問題ありません。
緊急避妊目的で服用した場合は3日間献血できない
中用量ピルは緊急避妊目的で服用することがあります。その際、ヤッペ法という特別な飲み方をするため、通常とは服用量も異なります。
この場合は、最後に中用量ピルを飲んだ日から3日間は献血ができないため注意しましょう。(服用最終日を1日目と数え、4日目から献血ができます。)
緊急避妊用のピルを服用した場合は3日間献血できない
避妊に失敗した時に緊急避妊目的でアフターピルと呼ばれるピルを使うことがあります。この場合も最後に飲んだ日から3日間は献血ができないため注意しましょう。(服用最終日を1日目と数え、4日目から献血ができます。)
服用中でも献血ができる薬
低用量ピル以外にも、服用中に献血ができる薬はいくつかあります。代表的なものは以下の通りです。
・健康目的のサプリメント(ビタミン剤など)
・胃腸薬
・緩下剤(便通をよくする薬)
・漢方薬
・アレルギー・花粉症治療薬
・点鼻薬、点眼薬、塗り薬、貼り薬
・抗潰瘍薬
・過敏性腸症候群治療薬
・降圧薬
・高脂血症治療薬
・高尿酸血症(痛風)治療薬
ただし、薬の種類だけでなく、服薬の目的、献血を受ける方の体調、症状なども総合的に判断する必要があるため、例外もあります。問診票には正しい内容を記載しましょう。
献血時に注意が必要な薬
服用中は献血できない薬もいくつかありますが、薬の種類によって献血できない期間は異なります。詳しく見ていきましょう。
当日に服用すると献血できない薬
当日に服用すると献血できない薬の代表例は以下の通りです。
・睡眠薬、抗不安剤(安定剤)
・内服用筋弛緩剤
・前立腺肥大治療薬
・利胆剤
・去痰剤
・消炎鎮痛剤
このような薬を飲んでいる場合は、当日は服用せずに献血に行きましょう。例外や条件付きで献血が可能な薬もあるため、献血前に確認すると安心です。また、鍼灸治療をした場合も当日の献血はできません。
最後の服薬日を含めた3日間は献血できない薬
アフターピル、緊急避妊目的で使う中用量ピル以外にも、服用から3日間献血できない薬があります。服用から3日間献血不可とは、服用最終日を1日目数え、4日目から採血できるということです。代表的な薬は以下の通りです。
・抗精神剤、抗うつ病薬(抗不安剤、安定剤を除く)
・抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬
・止痢剤(下痢止め)
・喘息治療薬
・痛風発作治療薬
・花粉症治療薬(ステロイド系抗アレルギー薬)
例外や条件がつく薬もあるため、献血前に確認すると安心です。そのほかの特殊な薬は、病気の内容などを考慮して献血可否が判断されるため、問診票には正しい内容を記載しましょう。また、出血を伴う歯の治療(歯石除去など)を受けた場合は、3日以上経過しないと献血ができません。
原則として服用中は献血できない薬
以下の薬の服用中は、原則として献血はできません。
・抗けいれん薬
・抗凝固薬、血小板凝集抑制薬
・抗甲状腺薬
・抗不整脈薬
・冠拡張薬
・強心薬など
・治療用ホルモン薬(ステロイドなど)
・免疫抑制剤
・抗がん剤
・乾癬治療薬
・前立腺肥大症治療薬
少なくとも服用を中止してから1ヶ月は献血ができないことが一般的であるため、このような薬を服用している方は注意しましょう。
薬を使っている場合は献血時に伝えると安心!
献血できるかどうかは、薬の種類だけでなく、服薬の目的、献血を受ける方の体調、症状なども総合的に判断する必要があります。そのため、ここで献血ができると紹介した薬や、ここで紹介した以外の薬でも献血できない場合があります。ですので、服薬している方は必ず献血時に伝えるとよいでしょう。
また、針灸治療や出血を伴う歯の治療なども献血に制限が生じることがあるため、最近何らかの治療を受けた場合はその旨も伝えましょう。そのほか、特定の持病がある場合や、当日の健康状態などによっても献血できない場合があります。