2020.05.27

通販の低用量ピルは危ない?病院で処方してもらうべき?医師が解説します。

低用量ピルは市販での購入はできませんが、通販では購入することができます。

低用量ピルが手に入るなら通販でも病院の処方でもどちらでもよいと思っていませんか?今回は通販と病院、低用量ピルはどちらで手に入れるべきなのかについて解説していきます。

1.通販の低用量ピルは危険なの?

まずは通販の低用量ピルについてです。

通販の低用量ピルは非常に危ないと言っても過言ではないでしょう。

通販の低用量ピルはほとんどが個人輸入をして販売しているものとなります日本の法律では、医薬品を個人輸入をしてよい例について大前提は自分自身で使用する場合としています。また医薬品医療機器等法に違反する輸入でないことを証明する「薬監証明」を取得していることが必要となります。ですが、インターネットでの通販の場合この薬監証明を本当に取得しているかどうかが分かりません。違法に医薬品を売っている可能性があるという点で危険です。

これに加えて低用量ピルそのものも通販では疑わしいものであることがあります。低用量ピルにまつわる通販のトラブルとして、挙げられている例を見てみると、内服を記録するためのシールなどの付属品が入っていなかった、低用量ピルが破損していたなどがあります。必要な付属品などが入っていなければそもそも本物かどうかが疑わしいものとなります。

また、破損している医薬品は、医薬品の効果を発揮することが疑わしくなり避妊薬や生理のコントロールとしての効果が疑わしくなりますですので、仮に破損している低用量ピルを服用してもきちんと避妊効果などが出ない可能性が充分にあります。さらに、ホルモンの配合量も不明なものが多いため、副作用が強く出てしまい辛い思いをしたという例もありますし、ホルモンと混じって他の薬物が混入されていたというケース、ネットの画像を充分に確認して購入したが、全く違う商品が贈られてきたという例もあります。過去には個人輸入したアフターピルをフリマアプリで売買して逮捕された人もいます。

これらのことから、やはり安全ではない可能性のある方法で入手、販売をしている商品をいくら安いとはいえ、購入することは危険でありおすすめできません。値段が安すぎるものは特に危険であり、1シート2000円以下の場合には、真贋を疑うべきです低用量ピルはたとえジェネリックであったとしてもこんなに安いものはありません。

2.医師に処方してもらうのが安心?低用量ピルを服用出来ない人もいるの?

これらのことから、やはり低用量ピルは医師に処方してもらったものを使用することをおすすめします。また、低用量ピルはすべての方が内服できるというわけではありません。低用量ピルには重篤な副作用になり得る血栓症をはじめ、注意すべき副作用があります。

このことから、血栓症を引き起こしやすい可能性のある方(手術直後の方や、出産直後の方など)、過去に血栓症になったことのある方、 35歳以上で1日15本以上の喫煙中の方は、低用量ピルを内服することができません。また、女性ホルモン剤という観点から乳がんの方や乳がんの疑いのある方、生理ではない異常出血があり、この原因が確定していない方も服用することができません。

このように低用量ピルは命にかかわる可能性のある副作用もあり、服用が危険な方もいます。ですが、通販での購入は医師による診察がないため、この副作用のリスクを知らなかったり、内服をしてはいけないことを知らなかったりして、内服をしてしまえば、避妊のために使用していた薬が結果として危険な薬へと変わってしまう可能性があるのです。

医療機関から処方されていればこの点をしっかりと診察をしたうえで処方してくれるので安心して服用できます。また、通販では副作用が出た場合にフォローを受けることができません副作用が出たとして医療機関を受診したとしても個人輸入で手に入れて服用した薬の成分や副作用等に関する十分な情報をもっていないため、正しい診断を下したり迅速に対応したりすることが困難な場合もあります。ですので、医療機関で処方された低用量ピルを使用されることをおすすめします

3.チャット型のオンライン診療も危険なの?

新型コロナウイルスの影響もありオンライン診療が近年急速に普及しており、オンライン診療で低用量ピルの処方をすることができるようになりました。オンライン診療も基本的にはスマートフォンなどを活用して顔を見ながら話をする、あるいは、顔が見えなくても通話をしながら診察を行った上で薬を処方することが推奨されています(通話での診察が可能なのはコロナによる特例期間中のみです)が、やむを得ない場合には文字のみのやり取りも可能としており、これによって中にはチャット型で薬を処方することができる場合もあります

ですが、このチャット型のオンライン診療についても不安が残るところです。なぜならば、チャット型の場合、誰が返信をしているのかが分からない場合があるからです。本当に医師がしているのかが分かりません。

また、厚生労働省は「オンライン診療は、文字、写真及び録画動画のみのやりとりで完結してはならない。」としていますので、オンライン診療のみで診療を完結している医療機関は不信感が残るところでもあります。確かに、文字だけのやり取りはとても楽ではありますが、通販での低用量ピルの入手と同様に不信感が募るところです。そのため、低用量ピルを正しく使いたいという方は顔の見えるオンライン診療を受けることをおすすめします。

クリニックフォアでは、スマートフォンやパソコンのビデオ通話を活用したオンライン診療を行っています。インターネット上での予約と問診票の記入で診察をさせていただき、低用量ピルを処方させていただいております。決済もインターネット上で完結し、処方した薬は郵送をさせていただきますので、手間もほとんどかかりません。

低用量ピルの処方を検討されている方は、クリニックフォアのオンライン診療を是非ご活用ください。

更新日:2020年5月27日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

内閣府 https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201403/2.html#section3

一般社団法人偽造医薬品情報センター https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/risk/damage.html

診療ガイドライン http://www.jsog.or.jp/news/pdf/CQ30-31.pdf

厚生労働省https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/iji/documents/3chuijiko.pdf