2020.08.31

ヤッペ法とは?アフターピルと何が違う?医師が解説します。

緊急避妊法にはアフターピルを服用するほかにヤッペ法という方法があります。ヤッペ法とはどういった方法なのか、アフターピルとはどのような違いがあるのかについて詳しく解説してきます。

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ヤッペ法とは?

ヤッペ法という言葉は現代の女性では聞きなれないという方が多いのではないでしょうか。ヤッペ法とは1970年代に発表された緊急避妊法で、日本で最も行われていた緊急避妊方法です。

ヤッペ法とは中用量ピルを使った避妊法で、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの成分を含むプラノバールR(ノルゲストレルエチニルエストラジオール)をリスク行為後72時間以内に2錠服用し、さらにその 12 時間後に2錠服用するという方法です。1998年に欧米で報告されたデータによりますと、ヤッペ法による避妊率は、96.8%としています。

ですが、日本での研究データによると、避妊率は、避妊なしの性行為から24時間以内に服用すると77%、48時間以内で36%、72時間以内で31%とされています。アフターピルと同様に、避妊なしで性行為が行われてからなるべく早く服用することが必要となります。

服用後は、生理が来たかどうかで避妊が成功しているかどうかを判断します。ピルを服用してから3週間後もしくは、生理予定日1週間を過ぎても生理がこないという場合には妊娠を疑い、妊娠検査をすることが必要です。

ヤッぺ法の副作用で最も報告されているのが嘔気で、日本で行われた研究によると50.1%に嘔気が見られ、14.8%の方に嘔吐が出現しています。その他にも下腹部痛、頭痛、だるさ、下痢などが報告されています。

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ヤッペ法とアフターピルの違いは?

ヤッペ法とアフターピルの最も違う点は避妊率にあります。先ほどの避妊率をアフターピルと比較すると、24時間以内で95%、48時間以内で85%、72時間以内で58%としています。このデータと比較してもアフターピルの妊娠を阻止する確率の方が高いことが分かります。

また、アフターピルは副作用も少ないだけでなく、副作用が出る確率も低いことが特徴です。副作用の出現率をアフターピルとヤッペ法で比較してみると、嘔気はヤッペ法では51%であるのに対してアフターピルは23%、下腹部痛はヤッペ法で21%となるのに対してアフターピルでは18%、頭痛はヤッペ法で20%となるのに対してアフターピルは17%、嘔吐ではヤッペ法で19%であるのに対してアフターピルは6%と、全体的にアフターピルの副作用出現率は低値となっています。

嘔気が強いことから、せっかく服用しても嘔吐してしまって薬の効果を十分に得られず、これによって避妊に失敗してしまうという例も多く見受けられています。このことからも、現在日本では、アフターピルによる避妊法が主流となっています。

また、アフターピルは1回の服用で済むのに対して、ヤッペ法は2錠を2回服用しなければなりません。もしも、1回目の副作用で嘔気に苦しめられた方にとってはまた、2回目に服用して同じような思いをされるのは苦痛に感じることでしょう。制吐剤を処方してもらい、制吐剤と共に服用することも可能ですが、産婦人科学会では、全ての女性が経験する副作用ではないということもあり、ヤッペ法の度に制吐剤を処方することを推奨していません。ですので、クリニックなどによっては、ヤッペ法の際に制吐剤を処方しないところもあります。

薬の服用回数が多く毎回副作用に苦しめられる可能性があるというところが、ヤッペ法とアフターピルの大きな違いであるといえるのではないでしょうか。

今でもヤッペ法で緊急避妊はできるの?

ヤッペ法による緊急避妊は全く行われていないということではありません。ですが、WHO が行ったアフターピルとヤッペ法を比較した試験によると、有効性、安全性ともに アフターピルの法が優位性が確認されています。そのため、アフターピルが現在日本での緊急避妊の第一選択とされています。また、緊急避妊薬は、言葉通り最後の避妊手段となるため、高い避妊効果が求められるといえます。

このことから、多くの病院やクリニックでは緊急避妊としてアフターピルの処方が主流となっており、ヤッペ法で緊急避妊を行うクリニックや病院は非常にまれであるといえます。中には、ヤッペ法で緊急避妊をしたいと希望したとしても、WHOの指針を鑑み、ヤッペ法での緊急避妊を拒否されてしまうという場合も少なからずあり得ます。

クリニックフォアグループでも、緊急避妊法はアフターピルによる方法を取らせていただいており、オンライン診療でアフターピルの処方をさせていただきます。医療機関を受診する暇がないという方、気軽にピルを処方してもらいたいという方はクリニックフォアへご相談ください。

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公開日:8月31日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

公益財団法人日本産科婦人科学会 http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/kinkyuhinin_shishin_H28.pdf

日本プライマリケア連合学会 http://www.pcog.jp/files/topics_I/1/topics_I-6-1.pdf