フォトフェイシャルってなに?施術方法や効果について、医師が解説します。

さまざまな肌のお悩みに効果のあるフォトフェイシャル。フォトフェイシャルとはどんな施術なのか、どのような効果があるのかを医師が詳しく解説していきます。

今回教えてくれるのは…

中村 玲織先生
東京慈恵会医科大学附属病院を経て、クリニックフォア四谷の院長に就任。男女・世代問わず、幅広い皮膚疾患に対応。コスメコンシェルジュの資格を持ち、美容感度の高い患者さまからの信頼も厚い。

フォトフェイシャルってどんな治療?

フォトフェイシャルはIPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれるフラッシュライトを照射して治療を行います。皮膚科医療の間ではゴールドスタンダードといわれており、多くの専門医からも支持されている治療方法です。メラニン色素やヘモグロビンなど複数の色素に対して効果を発揮するため、さまざまな肌のトラブルを同時に解決できることが特徴です。

フォトフェイシャルM22について

クリニックフォアグループでは、IPLを利用したフォトフェイシャルの医療機器「M22」を使用します。

この機械は従来のものよりも光の波長が増え、光の出方も細かく設定できるタイプの機器で、厚生労働省より薬事承認を受けています。

M22は使用するフィルターを変えることで様々な種類の波長を照射できるため、一人ひとりの肌の色やお悩みに合わせて、より最適な「光の波長」を照射することができます。輪ゴムで弾かれたような痛みを感じる方もいらっしゃいますが、必要な方には麻酔もご用意しておりますので、お気軽にお申し付けください。

フォトフェイシャルの効果は?

フォトフェイシャルは、広範囲の治療を一度にできることがポイントです。お顔全体のシミや赤ら顔、小じわ、ハリ、毛穴、ニキビの色素沈着といった諸症状への効果が期待できます。また、くすみを軽減させる効果もあるためお肌のトーンアップも期待できます。

1回の施術でも高い効果を実感できますが、3~5回と治療を繰り返すことでより高い効果が期待できます。フォトフェイシャル単体だけではなく他の治療と組み合わせて施術を行う方もいらっしゃいます。

◇シミ、肝斑、ソバカスの改善

IPLはメラニンに吸収される波長をもつため、過剰に生成されたメラニンに集中的に作用し、シミや肝斑、ソバカスを改善させる効果があります。IPLの光から発生する熱により破壊と分解されたメラニン色素は2~3日でお肌の表面に浮き上がり、皮膚の代謝によって古い角質や老廃物と共にはがれ落ちてきます。定期的にフォトフェイシャルを受けることで、メラニン色素の生成を抑える効果も期待でき、シミやそばかすができにくくなります。

◇たるみ、小ジワの改善 お肌の弾力アップ

年齢を重ねていくと、お肌のハリを支えるコラーゲン線維やヒアルロン酸やエラスチンが減少し、お肌の弾力が失われていきます。フォトフェイシャルは真皮層まで届く波長の光を照射をすることができるため、これらを生成する線維芽細胞の働きを活性化させます。また、表皮角化細胞のターンオーバーも正常化させます。フォトフェイシャルを受けることで、毛穴の開きや小ジワを改善し、ふっくらとしたハリ感がありキメの整ったお肌を目指せます。定期的に継続することで、若々しい肌質を維持できます。

◇ニキビやニキビ跡、赤ら顔の改善

IPLは、ニキビの原因となるアクネ菌がつくる「ポルフィリン」という成分に対して有効な波長を持ちます。アクネ菌を殺菌することで、炎症性のニキビを改善していきます。また、IPLはメラニンや毛細血管にも働きかけるので、毛細血管が拡張した状態である赤ら顔の改善効果も期待できます。

IPLとレーザーは異なるもの?

IPLとレーザー治療は、光の照射時間と波長が異なります。レーザー治療はピンポイントに高いエネルギーで照射することが特徴です。レーザーの種類によって、メラニン色素に反応する光を照射するものと、毛細血管中のヘモグロビンに反応する光を照射するものなどがあります。そのため、気になる症状をピンポイントで治療することに適しています。IPLよりも高いエネルギーでお肌の深い部分にも照射でき、高い効果を期待できる反面、肌への大きな負担になり得るデメリットもあるので、ピンポイントで使用する場合が多いのです。

一方、IPLはM22の場合、効果の異なる7種類の波長フィルターがあり、肌に合わせたオーダーメイドの光を同時に広範囲に照射するため、肌全体にさまざまな効果をもたらしてくれます。独自の技術OPT(オプティマル・パルス・テクノロジー)により、照射される光を複数回に分割し、熱エネルギーが均一に等分される仕組みになっているので、肌トラブルがない部分には最小限の負担のまま、ターゲットだけに熱エネルギーを吸収させます。また、施術後に一時的な色素沈着やかさぶたが生じるレーザー治療に対して、IPLは施術後すぐにメイクをしていただけます。

肌のお悩みが複数ある方や、できる限り肌へのダメージをおさえて治療したい方に、フォトフェイシャルはおすすめです。

フォトフェイシャル治療をご希望の方はクリニックフォアへ

フォトフェイシャルは、以下のような人におすすめです。

・しみやくすみのない透明感のある肌を手に入れたい方

・レーザー治療では悪化する可能性がある肝斑の治療をしたい方

・毛穴の開きが気になる方

・ニキビやニキビ跡を改善したい方

・顔の赤みを改善したい方

・小じわのないふっくらハリのある肌を目指す方

・美白を目指したい方

複数の肌悩みがある方、継続的な施術で肌質改善を目指す方には、特に向いているといえる施術です。

初回の方は、施術の後にプラセンタ注射、もしくはメタトロンパックをお付けしております。肌に負担をかけずに肌トラブルを解決したいと考えている方は、クリニックフォアグループの美容皮膚科へご相談ください。適切な治療をご提案し、サポートをさせていただきます。


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参考文献

https://clinic.beauty.hotpepper.jp/H000482183/treatment-menus/47336/?couponId=47336&c