毛穴の開きや黒ずみにお悩みの方へ。治療法について医師が解説します。

ちゃんとスキンケアしているつもりなのに、毛穴のたるみや黒ずみが気になる…と悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。

この記事では、特に毛穴トラブルを解決するための治療法について、詳しく解説していきたいと思います。

代表的な毛穴の悩みと原因とは?

まず、毛穴とは皮膚の毛が生えている部分のことを指しますが、その名の通り陥没した穴状の構造となっています。そもそも古い皮膚などがたまりやすいのですが、さらに皮脂腺という、皮膚の乾燥を防ぐための皮脂を分泌する構造を持っているため、詰まった毛穴の中でさらに皮脂が分泌されてしまうトラブルが起きやすくなってしまっています。

毛穴トラブルには大きく分けて四種類あります。

①閉じているはずの毛穴が開いてしまう「開き毛穴」

②皮膚が弛んでしまうことによる「たるみ毛穴」

③角栓が毛穴に詰まってしまう「角栓毛穴」

④皮膚で古い皮脂や角栓が酸化してしまうことによって変色した「黒ずみ毛穴」

どれか一つしか当てはまらない人もいれば、全部に当てはまるという人もいらっしゃると思いますが、そんな毛穴トラブルにおすすめの治療法を説明します。

毛穴の悩みにおすすめな治療法とは?

まず、毛穴の治療には大きく分けて2つの方向性があります。

① 肌のターンオーバーを促進させる

先ほど説明した通り、毛穴トラブルの原因の一つとして古い皮膚の老廃物などが蓄積していってしまうことが挙げられます。そこで、皮膚の生まれ変わり(ターンオーバーと言います)を早めることで角栓などを排出しやすくしていく治療法です。

②コラーゲンの生成を促す線維芽細胞を刺激する

コラーゲンが皮膚にいいというのはご存知かもしれませんが、実はコラーゲンを食べてもそれが皮膚のコラーゲンになることはほとんどありません。口から摂取されたコラーゲンは消化吸収される時にもっと細かい分子に分解されてしまうためです。そこで、コラーゲンを作っている線維芽細胞という細胞を刺激することで皮膚内のコラーゲンを増やす治療法があります。

では、以下でそれぞれ具体的な治療法を説明します。

① 肌のターンオーバーを促進させる治療:トレチノインの外用薬

これは塗り薬で肌のターンオーバーを早めるという治療になります。トレチノインは市販されている化粧品レチノールの100倍効果が強いと言われる成分で、シミやシワにも高い効果が期待できます。

こちらは患者さん自身で塗るものなので、オンライン診療による処方で手に入る、比較的お手軽なものになります。

クリニックフォアではトレチノインをオンラインで処方しています。忙しくて皮膚科へ行く時間がなかなか取れないという方は自宅で手軽に高い効果の得られる日本の皮膚科医が監修したメディカルスキンケアプログラム「sai+skincare」をぜひご活用ください。

② コラーゲンの生成を促す線維芽細胞を刺激する

++ マッサージピール

マッサージピールは、皮膚にピーリング液を塗布することで角栓を柔らかくして除去しやすくする上に、液の成分により皮膚の線維芽細胞を刺激する治療方法です。毛穴の凸凹が目立ちにくくなり、きめ細やかな肌、ツヤ感のある輝く肌へと導きます。

マッサージピールは皮膚に対する刺激が比較的小さく、ダウンタイムもほぼないので初めての方におすすめです。より強い効果を希望される方は2週間ごと、メンテナンス目的の方は月1回程度のペースでの施術をおすすめしております。

++ ダーマペン

ダーマペンは肌に微細な穴を開けてさらに美容液を浸透させることで線維芽細胞を活性化させ、肌の本来持つ再生治癒力を引き出し、毛穴の開きや黒ずみを改善する治療方法です。微細な穴に肌悩みに合わせた美容成分を浸透させることで、ダイレクトに成分が届き、高い効果を期待できます。レーザーで皮膚に穴をあけるフラクショナルレーザーよりダウンタイムが短く、肌への負担が軽いのが特徴です。

++ 水光注射

水光注射は、ヒアルロン酸などの美容成分を直接皮膚の深いところに注射することで線維芽細胞を刺激する治療で、毛穴の開きが気になる方におすすめです。高い効果を期待される方は、3~4週間に1回のペースで複数回、施術を受けることをおすすめします。

クリニックフォアではこれらの治療を、美容施術に習熟した看護師が行なっておりますので、毛穴の開きや黒ずみをクリニックでしっかり治療していきたい方はクリニックフォアの美容皮膚科へご相談ください。


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参考文献

ダーマペンや水光注射とは?毛穴の開き・黒ずみに効果的な美容施術はこれ!|TVホスピタル https://tvhospital.jp/2020/03/16/article61/