2020.05.27

小腸内に細菌が異常に増殖するSIBO(小腸内細菌異常増殖症)の症状とは?医師が解説します。

腸内細菌は近年便通の改善、免疫力アップなどさまざまな効能から注目をされています。ですが、小腸内に細菌が異常に増殖してしまう病気があるということをご存知でしょうか。

今回は、小腸内細菌異常増殖症(SIBO)という病気について詳しく解説していきます。

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1.SIBO(小腸内細菌異常増殖症)ってなに?どんな症状が出るの?

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)という言葉を聞きなれない方も多いのではないでしょうか。まずは小腸内細菌異常増殖症(SIBO)がどのような病気かについて詳しく解説していきます。

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)とは吸収不良症候群の一部であり、小腸の内容物の動きが悪いために、ある種の腸内常在細菌が過剰に増殖してしまう病気です。

小腸は胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解して栄養素を吸収する働きを持ちます。腸管の内側には免疫細胞の約50%以上が存在しているため、健康な人においてはもともと腸の中でも細菌が非常に少ない部分であります。ですが、後述するさまざまな原因によって小腸内の細菌が異常に増殖すると、炭水化物およびビタミンB12をはじめとする栄養素をこの細菌が消費してしまいます。これによってカロリー欠乏とビタミンB12欠乏が引き起こされます。

小腸内細菌異常増殖症は初期の場合は体重が減ったと感じる方もいらっしゃいますがほとんどの場合は無症状です。症状が進行すると腹部の不快感、下痢、腹部膨満が症状として現れます。細菌は脂肪の代謝に影響を及ぼすため、脂肪が便に混じって排出される脂肪便という便が見られます。腸の動きが鈍くなったり止まってしまうこともあるため、便秘が症状として現れる方もいます。さらに重度の腸内細菌異常増殖は腸管粘膜を損傷してしまうこともあります。

過敏性腸症候群と診断されている方の6~8割はSIBOを合併している可能性があるとしており、過敏性腸症候群の原因や病態に関係している可能性があるのではという注目も集まっている病気です。

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2.SIBO(小腸内細菌異常増殖症)の原因は?

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)となる原因は、胃や腸などお腹に関わる病気やその手術後、糖尿病性神経障害、全身性強皮症、アミロイドーシス、甲状腺機能低下症等が原因となる腸管の運動障害となります。特に消化管の手術後や胃腸の病気による治療中は一時的に消化管の動きを止めてしまうため、小腸で細菌が停滞し増殖することが考えられています。そのため、一般の方が普通に生活している環境において小腸内細菌異常増殖症となるリスクは低いということが一般的でした。

ですが、先ほどもご紹介したようにSIBOを合併している患者層が増えてきており、SIBOが身近なものとなってきています。その理由が発酵食品の多量摂取です。近年腸活という言葉が流行し、発酵食品や食物繊維など整腸作用のある食品を摂取することで腸内細菌叢が整えられ、免疫力向上など健康に寄与するさまざまな恩恵を受けられると報道されてきました。確かに、発酵食品は整腸への効果があります。ですが、多量に摂取することで大腸の細菌が増殖し、その増殖した細菌が小腸へ流れ込んでしまい、SIBOを誘発することが考えられています。

3.SIBO(小腸内細菌異常増殖症)の予防法は?

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)の原因から見てもお分かりいただけるように予防としてまずは、胃腸の疾患にならないように注意することが第一でしょう。また、小腸内細菌異常増殖症の原因に該当する疾患に罹患している方においては、担当医と相談しながら食事のスタイルを見直したり、定期検査で、メディカルチェックを受けるなどで予防が可能です。

一般の方においてもやはり食事の見直しが重要です。特に腸活として発酵食品を多量に摂取していたという方は食事生活を見直すことをおすすめします。その中でも発酵食品をしっかり食べてきたのに便通の改善が見られなかった、発酵食品を食べると下痢や腹痛を起こすという方は、食事スタイルを見直しましょう

小腸内細菌異常増殖症を予防できる食事は、脂肪が多く炭水化物と繊維の少ない食事です。腸管は炭水化物の代謝を主に行うため、脂肪を多くして炭水化物を減らすことで、細菌の増殖を予防することができると考えられています。ただ、食べすぎは禁物であり、特に高脂血症などで医師から食事の指導を受けている方は、担当医に相談されることをおすすめします。また、栄養を補正するためにサプリメントを活用されるのも良い方法です。

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4.SIBO(小腸内細菌異常増殖症)の治療法は?

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)の治療は、経口抗菌薬の10~14日間投与です。この治療によって約95%の方に改善が見られています。

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)と思わしき症状があるという方や発酵食品を摂取するとお腹の調子が悪くなるという方は、検査を受けられることをおすすめします。

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公開日:5月27日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

MSDマニュアル https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/03-%E6%B6%88%E5%8C%96%E5%99%A8%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E5%90%B8%E5%8F%8E%E4%B8%8D%E8%89%AF/%E8%85%B8%E5%86%85%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8%E5%A2%97%E6%AE%96%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB/01-%E6%B6%88%E5%8C%96%E5%99%A8%E7%96%BE%E6%82%A3/%E5%90%B8%E5%8F%8E%E4%B8%8D%E8%89%AF%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4/%E8%85%B8%E5%86%85%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8%E5%A2%97%E6%AE%96%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

日本内科学会 https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/102/11/102_2983/_pdf