胃薬のオンライン処方ならクリニックフォア!保険適用も可能

胃の痛みやむかつきが気になる場合は、胃薬を飲むのも一つの方法です。食べすぎやちょっとした体調不良だと思って放置していると、胃潰瘍や、胃酸の逆流などにつながることもあるため、注意が必要です。

今回は、胃薬の処方を相談する方法や、胃薬の種類などについて詳しく解説します。
(以下いずれも医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。)

胃薬が処方される病気・症状

まずは胃薬が処方される病気や症状について理解しておきましょう。代表的な例は以下の通りです。

  • 胃の痛み
  • 胃もたれ、むかつき、胸やけ
  • 胃炎:胃の粘膜に炎症が生じている
  • 胃潰瘍:胃粘膜がただれ、その内側の粘膜下層や筋層にまでダメージが及んでいる
  • 胃食道逆流症(逆流性食道炎など):胃酸を多く含む胃の中身が、食道に逆流して胸やけなどの症状が現れる

 など

胃の不調の原因とは?

胃は常に、胃酸やペプシン(胃液に含まれる、タンパク質を分解する酵素)といった消化にかかわる物質などの攻撃にさらされていますが、それに対応するための防御因子も備わっています。そのため、両者がバランスを保っていれば問題ありません。

しかし、攻撃が強くなったり、防御が弱くなったりすると、バランスが崩れて胃の不調につながることがあります。

これらのバランスを乱す原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 加齢
  • 疲労、ストレス
  • 睡眠不足
  • 食べすぎ・飲みすぎ
  • カフェインや辛い物など、刺激物の過剰摂取
  • 冷え
  • お薬
  • 有害な細菌(主にピロリ菌)

 など

胃薬を処方してもらう方法

では、胃薬を飲みたいときは、どのように入手する方法があるのでしょうか。

主な方法として、医療機関を直接受診する、もしくはオンライン診療を受診して処方してもらう方法が挙げられます。また、状況によっては市販薬を使うのも一つの方法です。詳しく見ていきましょう。(以下いずれも医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。)

医療機関を受診する

内科、消化器内科、胃腸科などを受診しましょう。医師の判断により、必要に応じて、医師から胃薬を処方してもらうことができます。

なお、何らかの症状や疾患があれば保険適用となることが一般的です。

オンライン診療で受診することも可能

オンライン診療とは、パソコンやスマートフォンなどを使って、オンラインで医師の診察を受ける受診方法のことです。

オンライン上で症状を伝えることで、医師の判断により、必要に応じて医師から胃薬などを処方してもらうことができます。こちらも保険適用が可能です。

市販薬を購入することも可能

胃薬には市販薬も数多く存在するため、まずは市販薬で様子を見るのも一つの方法です。医療機関ではさまざまな種類の胃薬が処方されることがありますが、市販品でも同様の成分が含まれているものもあります。ただ、医療機関で処方されるお薬(医療用医薬品)のほうが有効成分の量が多いことが一般的です。

また、医療用医薬品は1つのお薬に1種類の成分が入っていることが多いです。そして、成分によって、胃酸を抑えるお薬、胃の粘膜を保護するお薬など、個々の胃の不調に対するアプローチとして処方されます。

一方で市販薬は、複数の成分が配合され、さまざまな原因・症状に対処できる総合胃腸薬がある点が特徴です。

胃薬とは?どのような種類がある?

ここからは胃薬について詳しく見ていきましょう。

まず、胃薬の種類には、以下のようなものがあります。

  • 胃酸に対して作用するお薬
  • 胃のけいれんを改善するお薬
  • 消化を助けるお薬
  • ピロリ菌の除菌薬

胃酸に対して作用するお薬

胃酸に対して作用するお薬は、胃酸の過剰分泌などによって胃粘膜が攻撃され、炎症が生じている場合に効果が期待できます。

また、その種類は以下のように複数あるため、それぞれについてさらに詳しく紹介します。

  • 胃酸分泌抑制薬:胃酸の分泌を抑えるお薬
  • 制酸薬:胃酸を中和するお薬
  • 防御因子増強薬:胃粘膜を守るお薬

胃酸分泌抑制薬

胃酸の生産や過剰分泌を抑えることで、胃粘膜の負担を軽減するお薬です。お薬の例は以下の通りです。

分類お薬の例(有効成分)効果のメカニズムその他の特徴
プロトンポンプ阻害薬・オメプラゾン(オメプラゾール)・タケプロン(ランソプラゾール)・ネキシウム(エソメプラゾールマグネシウム水和物)・パリエット(ラベプラゾールナトリウム)プロトンポンプ(胃の壁の細胞に存在し、胃酸分泌にかかわる酵素)のはたらきを抑え、胃酸の分泌を減らす・胃酸分泌抑制薬の中でまず検討されることが多い・即効性はない・効果が長続きする
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー・タケキャブ(ボノプラザンフマル酸塩)・プロトポンプが必要とするカリウムイオンに結合することで、結果的に胃酸分泌を減らす・新しいタイプのプロトポンプ阻害剤
・効果が長続きする
H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)・カイロック・タガメット(シメチジン)・ガスター(ファモチジン)・プロテカジン(ラフチジン)ヒスタミンH2受容体(胃壁に存在する受容体)にはたらきかけ、胃酸の分泌を減らす・比較的即効性がある・効果が長続きしない

制酸薬

抗酸薬やアンタシッドとも呼ばれるアルカリ性のお薬で、酸性の胃酸を中和し、刺激を軽減します。一時的な症状緩和に適しています。

お薬・成分の例その他の特徴
炭酸水素ナトリウム・痛風予防などを目的に、血液や尿をアルカリ性に維持するために使うこともある
マグミット(酸化マグネシウム)・抗生物質の吸収を妨げることがある・便秘薬としての作用もある
乾燥水酸化アルミニウムゲル・粘膜保護作用もある
沈降炭酸カルシウム・腸内の有害物質を吸着する作用もある・抗生物質の吸収を妨げることがある

防御因子増強薬

防御因子増強薬は、以下のようなさまざまな作用によって、胃を守るお薬です。

  • 潰瘍など、ダメージを受けている組織の治癒を促進する
  • 胃酸などから胃粘膜を守る粘液などの分泌を増やす
  • 胃粘膜の血流を維持し、胃粘膜を保護する

 など

具体的なお薬の例と、効果のメカニズムは以下の通りです。

お薬の例(有効成分)効果のメカニズム
アルサルミン(スクラルファート水和物)・胃炎、潰瘍の治癒促進・ダメージを受けている部分に保護層を形成するなどし、治癒を促進させる・ペプシンの活性を抑える・制酸作用もある
アルロイド(アルギン酸ナトリウム)・粘膜に付着し、胃液などから粘膜を保護する・消化管出血部位の止血作用もある
ガストローム(エカベトナトリウム水和物)・粘膜の損傷抑制、潰瘍の治癒促進・粘膜が障害されている部分に結合し、胃液から粘膜を保護する・胃粘液や、胃アルカリ(胃粘膜から分泌されるアルカリ性物質)を増やす・ペプシンの活性を抑える・粘膜の保護にかかわるプロスタグランジンという物質を増やす・粘膜の血流減少を抑える・ウレアーゼ活性(ウレアーゼという酵素で胃酸を中和し、菌が生息しやすくなる)を阻害し、ピロリ菌の殺菌につながる
プロマック(ポラプレジンク)・粘膜のダメージを受けている部分に付着するなどして、保護や細胞増殖・治癒を促進・潰瘍の治癒促進・胃粘液を増やす・抗酸化作用などによって、粘膜を保護する・粘膜の血流減少を抑える
マーズレン(アズレンスルホン酸ナトリウム水和物・L- グルタミン ・組織の修復を促進・粘膜障害の抑制・潰瘍の治癒・血管新生の促進・抗炎症作用・ペプシンのもととなるペプシノゲンを減らす
ムコスタ(レバミピド)・粘膜障害の抑制・粘膜の炎症抑制、胃炎の発生抑制・胃炎、潰瘍など、ダメージを受けている部分の治癒促進・抗炎症作用・胃粘液や胃アルカリを増やす・抗酸化作用によって、粘膜を保護する・プロスタグランジンを増やす・粘膜の血流増加

胃のけいれんを改善するお薬

胃の筋肉が痙攣し、差し込むような痛みを感じるときには、胃のけいれんを改善する(胃の運動を抑える)お薬を使います。このようなケースでは、吐き気や食欲不振などを伴うこともあります。

お薬は、抗コリン薬を使うことが多いですが、漢方薬を使うこともあります。抗コリン薬とは、消化管の運動を促進するアセチルコリンという神経伝達物質の作用を抑え、消化管の運動をやわらげるお薬です。

ただ、胃の痙攣に対してお薬を使うのはあくまで対症療法であり、胃が痙攣する根本的な原因となる、胃炎、胃潰瘍などの病気に対する治療や、ストレス解消、食生活の改善などが必要となります。

分類お薬の例(有効成分)その他の特徴
抗コリン薬・ブスコパン(ブチルスコポラミン臭化物)・チアトン(チキジウム臭化物)尿路結石や胆石症、膀胱炎、月経困難症などによる痛みに使うこともある
漢方薬芍薬甘草湯漢方医学における「血」(全身に栄養を運ぶもの)が不足し、筋肉に栄養が届きにくくなることによるさまざまな痛みに使われることがある
安中散主に冷えやストレスによる胃痛、胃もたれなどに使われる

ピロリ菌の除菌薬

最近の若い世代では減っているものの、日本には3,000万人以上のピロリ菌感染者がいるとされています。ピロリ菌に感染すると胃・十二指腸潰瘍や胃がんのリスク上昇につながったり、胃酸分泌といった胃の機能面への影響が出たりすることがあります。ピロリ菌の除菌によって胃がんをはじめとするさまざまな影響を予防することにつながると考えられています。

ピロリ菌の除菌は、除菌をする2種類の抗生物質と、胃酸の分泌を抑えるお薬を組み合わせて治療することが一般的です。1つのシートに3種類のお薬がセットになっているものもあります。

まずクラリスロマイシンという抗生物質を含むお薬を7日間飲み続け、判定検査を受けます。1度の治療で除菌が完了しないこともあるため、その場合はメトロニダゾールという異なる抗生物質を使った二次除菌に進むことが一般的です。

ピロリ菌の除菌薬の処方を受けるには、胃カメラや各種検査でピロリ菌に感染していることが示される必要があるため、消化器内科など専門医療機関や検診の受診が必要です。

胃薬の処方はクリニックフォアのオンライン保険診療へ

クリニックフォアでは、さまざまなお悩みに対応するオンライン診療を行っており、保険診療の内科では、胃痛や腹痛の診察にも対応しています。

お手持ちのスマホやパソコンを使って、自宅などから受診ができるため、忙しい方でも受診がしやすくなっています。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。 

 

 

注意 オンラインでお薬の処方ができない場合があります

以下に当てはまる場合はオンラインで処方ができません。

  • 依存性の高い向精神薬(不眠症のお薬を含みます)に分類されるお薬や麻薬は処方できません。
  • 触診・検査などが必要な場合(爪水虫など)、オンラインでは病状を把握するために必要な情報が十分に得られないと医師が判断した場合には、対面での診療をお願いする場合がございます。

参考文献

  1. 一般社団法人 日本ヘリコバクター学会 -H.pylori感染の診断と治療のガイドライン-
  2. 一般社団法人 日本ヘリコバクター学会 -ピロリ菌から胃を守れ!! 慢性胃炎・胃がんのもとを断つ-
  3. 厚生労働省 -試験問題に関する手引き-
  4. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -アルサルミン添付文書-
  5. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -アルロイド添付文書-
  6. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -ガストローム添付文書-
  7. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -プロマック錠添付文書-
  8. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -マーズレン配合錠添付文書-
  9. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -ムコスタ錠添付文書-
  10. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -ブスコパン錠錠添付文書-