点鼻薬のオンライン処方ならクリニックフォア!保険診療での受診も可能

花粉症やアレルギー性鼻炎のお薬の一つに、点鼻薬があります。点鼻薬は、鼻の中にノズルを差し込み、スプレーして使うお薬です。患部にピンポイントにアプローチするため、高い効果が期待できると考えられています。

では、点鼻薬を入手するにはどうすればよいのでしょうか。今回は、点鼻薬の処方について詳しく解説します。

点鼻薬を処方してもらう方法

点鼻薬を処方してもらいたいときは、医療機関を直接受診するか、オンライン診療を利用する方法があります。また、市販薬を購入するのも一つの方法です。まずはこれらの方法について詳しく見ていきましょう。

医療機関を受診する

点鼻薬の扱いがある診療科は主に内科や耳鼻咽喉科などです。直接受診をし、症状を見てもらった上で、必要に応じて点鼻薬が処方されます。

なお、症状があり、治療目的であれば保険適用となることが一般的ですが、予防目的では保険適用外となることもあります。

オンライン診療で通院時間の短縮も可能

オンライン診療とはパソコンやスマホを使って医師の診察を受ける方法です。お薬は配送されるか、近隣の薬局で受け取る方法があります。

「直接受診するほどではないが医師に相談したい」「受診したいけれど時間がない」「体調が悪く受診が難しい」といった場合に有効な選択肢となります。

なお、オンライン診療でも、保険適用かどうかの基準は直接受診のときと同様です。

市販薬を購入することも可能

医療機関では、後述するようなさまざまな種類の点鼻薬が処方されることがありますが、市販でも、同じ種類のお薬が販売されています。

ただし、医療機関で処方されるお薬(医療用医薬品)のほうが有効成分の量が多いことが一般的です。

アレルギー性鼻炎の仕組み

点鼻薬について解説する前に、まずはアレルギー性鼻炎の仕組みを知っておきましょう。

アレルギー性鼻炎は、花粉などの異物によって鼻の粘膜でアレルギー反応が生じ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れるものです。

そして、アレルギー反応の原因となるのが、体内で放出されるヒスタミンという物質です。点鼻薬にもいくつかの種類がありますが、抗ヒスタミン薬に分類されるお薬は、このヒスタミンの受容体をブロックし、ヒスタミンと受容体の結合を防ぐことで、アレルギー反応を抑えるお薬です。

点鼻薬とは?どのような種類がある?

点鼻薬にはさまざまな種類がありますが、いずれも有効成分を患部に直接スプレーできることから、高い効果が期待できるとされています。点鼻薬の種類やお薬の例は以下の通りです。

種類作用その他の特徴お薬の例(成分)
ステロイド薬鼻の粘膜で抗炎症作用や抗アレルギー作用を発揮する・点鼻薬における主流・患部だけに作用し、全身性の副作用の心配が少ない・アラミスト(フルチカゾンフランカルボン酸エステル)・エリザス(デキサメタゾンシペシル酸エステル)・ナゾネックス(モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物)・フルナーゼ(フルチカゾンプロピオン酸エステル)・リンデロン(ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム・フラジオマイシン硫酸塩)
抗ヒスタミン薬ヒスタミンの受容体をブロックし、ヒスタミンが作用するのを防ぐ・眠気を感じることがあるので注意する・内服薬の進歩によって、点鼻薬が処方されることが減っている・リボスチン(レボカバスチン)・ザジテン(ケトチフェン
血管収縮薬鼻の中の血管を収縮させることで鼻の通りをよくする・主に鼻づまりに対して使う・即効性が高い・副作用に特に注意が必要・トラマゾリン(トラマゾリン塩酸塩)・コールタイジン(塩酸テトラヒドロゾリン・プレドニゾロン)

なお、ここで紹介した点鼻薬の中には、同じ成分の内服薬が存在するものもあります。

点鼻薬の副作用

どのようなお薬にも、効果が期待できる一方で、時には副作用が生じることがあります。点鼻薬の種類ごとの副作用の例は、以下の通りです。

種類副作用
ステロイド薬・鼻血・鼻の刺激感、痛み、乾燥・鼻潰瘍・鼻中隔穿孔・発疹・頭痛・睡眠障害・眼圧上昇・アナフィラキシー など
抗ヒスタミン薬・鼻の中の刺激感、痛み、乾燥、灼熱感、不快感・眠気・頭痛 ・鼻漏(鼻水がのどに降りてくる)・鼻づまり・くしゃみ・鼻血・鼻の浮腫・のどの痛み、不快感・吐き気・ショック・アナフィラキシー など
血管収縮薬・薬剤性鼻炎鼻の乾燥感、刺激痛、灼熱感・心悸亢進(ドキドキする)・悪心・吐き気・鼻水・めまい・頭痛・味覚障害 など

特に、フルチカゾンフランカルボン酸エステルや、モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物のステロイド点鼻薬は、鼻粘膜だけに作用し、全身に影響することが少ないため、全身性の副作用の心配が少ないとされています。

薬剤性鼻炎

点鼻薬の使用時に注意したいものに、薬剤性鼻炎(点鼻薬性鼻炎)があります。これは、主に血管収縮薬を長期間使うことによって生じる鼻炎です。

血管収縮薬はその名の通り、血管を収縮させて鼻づまりを改善するというお薬です。即効性が高いので重宝することもありますが、使い続けると、お薬の効果が切れたときに血流が復活し、かえって粘膜が腫れて鼻炎につながるのです。

血管収縮成分は市販薬によく含まれているため、市販薬を漫然と使い続けるのはやめましょう。

点鼻薬は市販薬でよい?処方してもらうべき?

医療用医薬品のほうが有効成分量が多く、高い効果が期待できるのが一般的です。また、受診すれば、自分の症状や状況に合った治療法の提案をしてもらうことができます。

ただ、忙しくて受診する時間がないといった場合は、市販薬は便利です。

なお、子供や妊娠中・授乳中の方は使えないお薬もあるため、医療機関を受診時に、申告するのがよいでしょう。市販薬を購入したい場合は、薬剤師のいる薬局で相談の上、購入するのがおすすめです。

受診の目安

以下のような場合は単なるアレルギー性鼻炎や花粉症ではないことも考えられるため、受診したほうがよいでしょう。

  • これまでアレルギー性鼻炎になったことはない
  • 黄色い鼻水がでている(感染症の疑いあり)
  • 発熱などの、鼻炎以外の症状がある
  • 症状が強い、または長期間続いている
  • 市販薬を使っても改善されない

点鼻薬の処方はクリニックフォアのオンライン保険診療へ

クリニックフォアでは、さまざまなお悩みに対応するオンライン診療を行っています。保険診療のアレルギー科では、アレルギー性鼻炎のご相談にも対応しており、医師の判断により必要に応じて点鼻薬の処方をうけることが可能です。

スマホやパソコンで、ご自宅などから受診していただけるので、忙しい方でも受診しやすくなっています。

なお、お薬は予約時に配送か薬局受け取りかをご選択いただけます。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。 

 

 

注意 オンラインでお薬の処方ができない場合があります

以下に当てはまる場合はオンラインで処方ができません。

  • 依存性の高い向精神薬(不眠症のお薬を含みます)に分類されるお薬や麻薬は処方できません。
  • 触診・検査などが必要な場合(爪水虫など)、オンラインでは病状を把握するために必要な情報が十分に得られないと医師が判断した場合には、対面での診療をお願いする場合がございます。

参考文献

  1. 公共財団法人 日本アレルギー協会 -アレルギー性鼻炎( 花粉症を含む)の おもな治療薬-
  2. アレルギーポータル -アレルギー性鼻炎ガイド2021版
  3. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -アラミスト点鼻液27.5μg56噴霧用/アラミスト点鼻液27.5μg120噴霧用-
  4. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -アレルギー性鼻炎治療剤-
  5. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -リボスチン点鼻液0.025mg112噴霧用-
  6. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 -トラマゾリン点鼻液0.118%「AFP」-