GLP-1ダイエットとは?効果・薬の種類・使い方などを徹底解説!

メディカルダイエットとは、医療機関での施術や医師から処方を受ける薬などを用いて、医師のサポートを受けながら行うダイエットのことです。メディカルダイエットにはさまざまな方法、薬がありますが、本記事では、GLP-1によるダイエットについて詳しく解説します。GLP-1とはなんなのか、体重減少(ダイエット)効果や、治療の方法、お薬の副作用などについて見ていきましょう。

GLP-1とは?

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)とは、もともと人の体内に存在するホルモンで、腸内で分泌されています。GLP-1には、主にインスリンというホルモンの分泌を促す働きがあり、それによって血糖値が下がります。この作用を持つ薬がGLP-1作動薬で、2型糖尿病の治療薬として日本でも承認を受け、患者さんに使われている薬です。

近年、GLP-1には体重減少作用があることが分かってきたため、GLP-1作動薬は、海外では高度肥満症の治療薬としても承認を受けています。また、食欲を抑える効果があることから、メディカルダイエットのお薬としても使われるようになっています。

GLP-1作動薬による体重減少(ダイエット)効果とは?

GLP-1作動薬による体重減少(ダイエット)効果は、3ヶ月ほどで効果が現れるといわれています。

GLP-1作動薬は脳に作用して食欲を抑えたり、胃腸の動きを抑制したりすることで空腹感や食欲の減少につながり、食事の量も減ることで体重が減少するとされています。そのため、食べ過ぎてしまう方や、間食がやめられない方などには、GLP-1による体重減少効果が強く現れると考えられます。

さらに、胃の働きを抑えてゆっくり消化することで、血糖値の急激な上昇を防ぎ、体脂肪がつきにくくなり、内臓脂肪の燃焼や基礎代謝の向上も期待できるため、やせ体質を目指せるともいわれています。

GLP-1作動薬の種類は?

GLP-1作動薬にはいくつかの種類があり、注射薬であるオゼンピック、内服薬であるリベルサスなどがよく使われています。

実はGLP-1は胃酸などの消化酵素によってすぐに分解されてしまったり分子が大きかったりするため、胃から吸収するのが難しいといわれています。そのため、以前は全て注射薬だったのですが、2020年に吸収促進剤を配合した内服薬のリベルサスが登場し、より使いやすくなりました。

オゼンピック

セマグルチドを有効成分とする注射薬です。2型糖尿病の治療薬ですが、アメリカなどでは高度肥満の治療薬としても承認されています。週に1回注射して使います。

リベルサス

オゼンピックと同様、セマグルチドを有効成分とする内服薬です。こちらも、2型糖尿病の治療薬として承認を受けています。

セマグルチドを特殊な吸収促進剤で包み込むことで、胃から吸収できるようになったため、1日1回飲む治療法であり、注射による侵襲がない点がメリットです。

ただし、胃酸で分解されやすい成分であることに変わりないので、服用後の飲食に制限があります。具体的には、食後の服用は禁止で、1日1回、起床後の空腹時に120ml以下の水で1錠を服用します。飲んだ後は、30分程度食事や水分の摂取を控える必要があるため注意しましょう。

いわゆる「GLP-1サプリ」に効果はある?

サプリメントとして販売されているものの中に、「GLP−1サプリメント」というものがありますが、このサプリ自体には、薬剤性分であるGLP-1は含まれておらず、体重減少効果はほぼ期待できないと考えられています。

「GLP-1サプリメント」の一般的な成分はEPAやDHA、食物繊維、乳酸菌などで、GLP-1は含まれていません。それなのにも関わらず、一見誤解されるように、GLP-1という名称を使用しています。あくまで、サプリメントとして内服するのであれば構いませんが、GLP-1が持つ体重減少効果を期待して服用しても、そのような効果は見られません。

GLP-1作動薬の副作用は?

どのようなお薬でも、効果がある一方、必ず、その反動での副作用やアレルギー等は存在しています。

GLP-1作動薬にも同様に、内服後、嘔吐、吐き気、下痢、胸やけなどの胃腸障害、めまい、味覚異常、消化不良などの副作用を訴える方が一部いらっしゃいます。

しかしながら、これらの副作用として出てくる症状のうち、胃腸障害については、本来の作用が一時的に強く出ているとも考えられ、あまりに強くないのであれば、お薬の服薬を続けることで、症状は徐々に解消されることが多く認められます。

一方で、GLP-1作動薬にも、稀ではありますが、重大な副作用として、重篤なアレルギー症状、低血糖や急性膵炎、腸閉塞などのリスクがあります。脱力感や極度の空腹感、冷や汗、顔色が青白くなる、動悸、震え、めまい、嘔吐を伴う激しい腹痛、極度の便秘などがある場合は重大な副作用の可能性があるため、すぐに服用をやめ、医師に相談しましょう。

GLP-1作動薬を使用することができない人

GLP-1作動薬は、以下のような方には処方できません。

・妊娠中、授乳中の方

・1型糖尿病の方

・膵炎になったことがある方

・手術前後の方

また、以下に当てはまる方にも処方できないことがあるため、まずは医師に相談してください。

・糖尿病治療中の方(1型糖尿病の方はGLP-1作動薬を使用することはできません)

・お腹の手術を受けたことがある方

・腸閉塞や胃腸障害がある方

・過度のアルコール摂取をする方

・18歳未満の方

など

GLP-1以外に体重減少(ダイエット)効果を期待して使用されるお薬にはどんなものがある?

メディカルダイエットで使われる薬にはGLP-1作動薬以外にも、SGLT2阻害薬、漢方薬などがあります。

SGLT2阻害薬は、尿に糖を排出することで血糖値を下げる薬です。食事で糖質を控えているのと同じ状態になるため、ダイエット効果が期待できます。

漢方は防風通聖散というものが体の代謝を上げることで体重減少効果を期待できるとされています。

メディカルダイエット(GLP-1ダイエット)を始めるにはどうすればいい?

GLP-1作動薬はネット通販などで販売されていることもあります。しかし、これは日本で正規に流通している薬ではなく、購入すると個人輸入という行為にあたります。個人輸入の場合、購入した製品の品質や安全性に保障がない、偽造製品の可能性がある、自身の体質などに適した薬なのか判断が難しいなど、トラブルが起きたときに医療保険も使えず、非常に大きな金額の医療費がかかる、など、さまざまなリスクがあります。

そのため、GLP-1作動薬をはじめとする体重減少(ダイエット)効果の期待されるお薬は、医療機関で処方してもらうのが安心です。

メディカルダイエット(GLP-1ダイエット)の価格は?

2型糖尿病の診断がついていない方が、体重減少効果を目的として、GLP-1作動薬の薬を処方してもらう場合は保険適用外です。そのため、クリニックによって薬の値段は異なります。

またオゼンピックについては、現在、一時的な供給不足が発生し”処方ができない状況”になっております。

クリニックフォアでは、糖尿病学会の指針を踏まえ、適切な患者さんへの使用を優先する為、当面の間、オゼンピックの取り扱いは行いません。但し、医師の診断の下、同様の有効成分であるGLP-1の内服薬「リベルサス」の処方は行えます。価格は以下の通りです。

GLP-1作動薬はオンラインで購入できる?

日本では医師の処方なしにGLP-1作動薬を入手することはできません。ネット通販などGLP-1作動薬が販売されていることもありますが、通販などで購入する場合は海外の製品を個人輸入していることになります。

しかし、これは日本で正規に流通している薬ではなく、購入すると個人輸入という行為にあたります。個人輸入の場合、購入した製品の品質や安全性に保障がない、偽造製品の可能性がある、自身の体質などに適した薬なのか判断が難しいなど、トラブルが起きたときに医療保険も使えず、非常に大きな金額の医療費がかかる、など、さまざまなリスクがあります。

そのため、リベルサスをはじめとする体重減少(ダイエット)効果の期待されるお薬は、医療機関で処方してもらようにしましょう。

クリニックフォアグループでも、糖尿病専門医の監修の下、対面あるいはオンライン診療で、医師の診察を行い、適切な指導を行った上で、リベルサスの処方を行っております。ご希望がある方は、こちらよりご予約をお取りください。

参考文献

https://www.diabetes.co.jp/dac/coexistence/glp-1

https://www.jichi.ac.jp/openlab/newsletter/h34_spletter.pdf

https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499418G1028_1_03/

https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499014F1021_1_03/

https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499410G1021_1_10/

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html