メディカルダイエット(医療ダイエット)お薬の副作用について

メディカルダイエットは、食欲を自然に抑え食事量を減らしたり、糖質/脂質を排泄することで減量が目指せる治療法です。お薬での治療と聞くと、薬の副作用やリスクが気になる方は多いと思います。安心してメディカルダイエットを始めていただけるよう、メディカルダイエットのお薬の副作用について解説します。

副作用には個人差があります

市販薬を含め、すべてのお薬において副作用が起こる可能性はゼロではありません。これはメディカルダイエットにおけるお薬についても同様です。

副作用の症状や程度には個人差があり、副作用をほとんど感じない人もいます。ご自身の体調や既往歴(今までのご病気)、服用中のお薬との相性などさまざまな要因によるため、副作用の有無や可能性について一概に定義することは困難です。だからこそ、医師による詳しい問診や診察を受けることが大切です。また、万が一副作用が現れた際でも、正しい対処方法を行うことで、治療を継続をすることができますので心配し過ぎる必要はありません。

メディカルダイエットで扱う薬剤の主な副作用

クリニックフォアのメディカルダイエットで扱うお薬について、起こりうる副作用とその症状のほか、副作用の予防と発症時の対策についてご紹介します。

GLP-1(リベルサス/オゼンピック)

食欲抑制および満腹感の持続が期待できます。クリニックフォアでは、現在下記のお薬を取り扱っています。お薬自体の成分はどちらも同じ成分ですが、服用・使用方法と頻度に違いがあります。

GLP-1の主な副作用

  • 頭痛
  • お腹の不調 (腹痛、下痢、便秘、吐き気など)
  • 嘔吐
  • 疲労・無力感
  • 低血糖症状(手足がふるえる、ふらつく・力がぬけた感じがする)など
発生頻度副作用
1~5%頭痛、お腹の不調(腹痛、下痢、便秘、吐き気など)、嘔吐など
0.5~1%疲労・無力感
0.1%急性膵炎
頻度不明低血糖症状

参考:ノボノルディスク ファーマ株式会社社内資料, 食事の影響(NN9924-4154試験)(2020年6月29日承認, CTD2. 7. 2. 3).

副作用の予防・対処方法

●お腹の不調 (腹痛、下痢、便秘、吐き気など)、嘔吐
お薬の飲み始めや、用量を増やしたばかりに起こりやすい症状です。お腹の不調は服用開始後2〜3週程度で徐々に解消されることが多いです。消化が悪いものや揚げ物などは、胃腸の不快感を増すことがあるので避け、消化のいいものを食べるように意識しましょう。症状が出た場合は、市販薬(胃腸薬や吐き気止め)を服用することで症状を抑えられることがあります。

●頭痛、低血糖症状(手足がふるえる、ふらつく・力がぬけた感じがする)
極端な食事制限を行っていなければ基本的には心配ありませんが、糖分が不足すると低血糖の症状が出ることがあります。糖分が足りていないと思うときはジュースやアメなどを摂り、極端な食事制限はしないようにしましょう。

●急性すい炎
発生頻度は高くはありませんが、嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等の異常が認められた場合には、急性膵炎の可能性が否定できません。必ずお薬の服用を中止し、速やかに当院医師へのご相談をいただくか医療機関の受診を行ってください。

どうしても副作用の症状が我慢できない場合は…
服用を1日お休み(オゼンピックの場合は1週間お休み)したり、症状が落ち着くまで休薬したりすることで症状が改善されることがほとんどです。症状が改善したら、徐々に服用/投与の頻度を戻して体を慣らしていきましょう。

 

 

▼さらに詳しく知りたい方はこちら
GLP-1ダイエットとは?効果・薬の種類・使い方などを徹底解説!

SGLT2阻害薬(ルセフィ/海外製フォシーガ後発品)

糖分の吸収を抑え、尿から排出することで糖質カット効果が期待できます。クリニックフォアでは、現在以下のお薬を取り扱っています。国産/海外製からお選びいただけます。

SGLT2阻害薬の主な副作用

  • 排尿痛
  • 残尿感
  • 頻尿
  • 多尿
  • 膀胱炎
  • 陰部や性器のかゆみ
  • おりものの量が増える
  • のどの乾き
  • お腹の不調(便秘、下痢、腹痛)など

副作用の予防・対処方法

●排尿痛、残尿感、頻尿、多尿、膀胱炎、陰部や性器のかゆみ、おりものの量が増える
予防のためにも、服用中は陰部の清潔を保ち、しっかりとお水(カフェインレス)をとって意識的に排尿するようにします。尿の量が増えることがあるため、夜よりも朝の服用をおすすめします。
副作用の症状が出てしまった場合は、すぐにお薬の服用をやめて、前述の対策を行いましょう。症状が消えたら、お薬の服用お薬の服用を再開していただいて構いません。

●のどの乾き
服用中は尿量が増えるため、のどが乾いたり、脱水傾向になったりすることがあります。予防のためにもいつもよりもペットボトル1本分程度多くのお水をとるようにしましょう。

●お腹の不調(便秘、下痢、腹痛)
すぐに落ち着く場合がほとんどですが、大事な予定があるときや我慢できないときは、市販の便秘薬、下痢止め、痛み止めのお薬を服用することで症状を抑えられることがあります。

どうしても副作用の症状が我慢できない場合は…
服用を1日お休みしたり、症状が落ち着くまで休薬したりすることで症状が改善することがほとんどです。徐々に服用の頻度を戻して体を慣らしていきましょう。

 

 

▼さらに詳しく知りたい方はこちら
SGLT2阻害薬(ルセフィ、フォシーガなど)は体重減少効果がある?医師が解説します。

防風通聖散(医療用漢方)

便秘解消、皮下脂肪の燃焼、脂肪分解を促す作用が期待できます。

防風通聖散の主な副作用

  • お腹の不調(便秘、下痢、腹痛、胃部不快感、吐き気)
  • 嘔吐
  • 不眠
  • 発汗
  • 頻脈
  • 動悸
  • 発疹
  • かゆみ など

副作用の予防・対処方法

副作用の頻出が多いお薬ではありませんが、もしも副作用が出てしまったとしても、服用頻度を減らしたり、1回の服用量を半分にしたりして飲む量をコントロールすることで対処できます。特に、もともとお腹がゆるい傾向の方は1日1回の服用からはじめてみましょう。

どうしても副作用の症状が我慢できない場合は…
症状が落ち着くまで休薬することで症状が改善することがほとんどです。徐々に服用の頻度を戻して体を慣らしていきましょう。

 

 

▼さらに詳しく知りたい方はこちら
防風通聖散で痩せる?効果の理由・向いている人・処方を受ける方法を医師が徹底解説します。

メディカルダイエット(医療ダイエット)の治療が受けられない方

安全に治療を受けていただくためにも、クリニックフォアでは以下に当てはまる方はメディカルダイエットのお薬の処方ができません。ご了承ください。



  • 妊娠中、授乳中の方

  • 1型糖尿病の方
  • 重症ケトーシス、ケトアシドーシスの方

  • 糖尿病性昏睡又は前昏睡の方

  • 重症感染症の方
・重篤な外傷がある方

  • 手術前後2週間以内の方



また、以下に当てはまる方は特定のお薬を処方できないことがあります。



<GLP-1(リベルサス、オゼンピック)、SGLT2阻害薬(ルセフィ/フォシーガ)>


  • 2型糖尿病で糖尿病薬を内服中の方



<GLP-1(リベルサス、オゼンピック)>


  • すい炎になったことがある方

  • 甲状腺ずいよう癌の家族歴がある方

  • 甲状腺ずいよう癌になったことがある方

  • 腸閉塞や胃不全麻痺など重度の胃腸障害のある方

  • BMIが18.5未満に該当する方
・腸閉塞や胃腸障害がある方

クリニックフォアのサポート体制

皆さまに安心して治療を受けていただけるよう、クリニックフォアではさまざまな治療サポートを用意しております。

オンライン診療での診察

初回のお薬の処方時だけでなく、メディカルダイエットを進める中での不安や疑問、お薬の変更、治療アドバイスなど、診察で医師にじっくりと相談ができます。最短15分後の枠から予約が可能です。

※オンライン診療は、診察料として税込 1,650円/回がかかります。気軽に無料で相談したい、医師の診察を受けた方がいいかをまず聞きたい、という方は、LINEの無料相談をお試しください。

公式LINEでの無料相談

メディカルダイエットに関する疑問や不安は、24時間いつでもクリニックフォア公式LINEより、無料でチャット相談が可能です*。お薬の飲み合わせや体調不良時の服用方法、医師の診察を受けるべきかどうかのご相談など、不安や疑問がありましたらお気軽にご相談ください。

*通常2営業日以内にご返信いたします。診療行為にあたるものはチャットでのご対応が難しく、ご相談内容によっては医師との診察を受けていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

LINEメニュー右下の「診療科専用メニューに切り替え」よりダイエット専用メニューに変更すれば、メディカルダイエットのプランや服用に関するお悩みについて相談することができます。

※診療行為にあたるものはチャットでのご対応が難しく、ご相談内容によっては医師との診察を受けていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

メディカルダイエットBOOK/メールマガジン

治療計画やダイエット成功のヒント、よくある質問などを詳しくご紹介する「メディカルダイエットBOOK」を、初回お薬配送時にお届けします。ほかにも、治療の経過アンケート、ダイエットのアドバイス、副作用発症時の対処法などをご案内する患者さま限定のメールマガジンを定期的にお届けします。