オゼンピックってどんなお薬?医師が解説します。

皆さんはオゼンピックという薬を耳にしたことはありますか?オゼンピックは、GLP-1受容体作動薬のお薬の一つで、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。今回は、オゼンピックとはどういった薬で、どうやって投与するのか、安全なのかどうかについて、詳しく解説します。

オゼンピックってどんなお薬?他の薬と何が違うの?

ではそもそもオゼンピックとはどういった薬なのでしょうか。オゼンピックはGLP-1受容体作動薬という、糖尿病治療のためのお薬です。GLP-1受容体作動薬は、脳に作用して過剰な食欲を抑制するお薬です。胃の働きが抑えられることで血糖値の急激な上昇も抑えることができます。

GLP-1受容体作動薬には他にもサクセンダやビクトーザ、リベルサスがあります。

サクセンダとビクトーザは成分が同じ薬です。どちらもオゼンピックと同じ自己注射薬ですが、違いは注射の頻度です。オゼンピックは週1回の注射、サクセンダとビクトーザは毎日注射する必要があります。

もう一つの薬はリベルサスです。こちらの成分はセマグルチドというもので、オゼンピックと同じ成分です。オゼンピックとの違いは投与の方法と頻度です。オゼンピックは週1回の注射、リベルサスは毎朝1回の服用となります。

オゼンピックの使用方法は?

では、オゼンピックはどのように使用すればいいのでしょうか。

オゼンピックは週一回、自己注射で投与します。初めの4週間はまず0.25mgから開始し、その後は0.5mgの注射を続けていただきます。効果が強く出過ぎたり、副作用が出てしまうことを防ぐためです。効き目が悪い場合は1mgに増量することもあります。

オゼンピック2mgは1本の製剤を複数回使用する仕様です(0.25mgなら8回、0.5mgなら4回、1.0mgなら2回使用可能です)。クリニックフォアでは、2mgタイプのみを取り扱っております。

使用前までは冷蔵庫で保管をして頂き、使用開始後は冷蔵もしくは室温(1~30℃)で保管し、8週間以内に使用してください。

どんな副作用がある?

オゼンピックには、吐き気、嘔吐、下痢、胸やけなどの胃腸障害、めまい、味覚異常、消化不良、低血糖などの副作用が起こる可能性があります。

そのほか、重大な副作用として低血糖や急性膵炎のリスクがあります。脱力感、極度の空腹感、冷や汗、顔色が青白くなる、動悸、震え、めまい、嘔吐を伴う激しい腹痛などがある場合は重大な副作用が起きている可能性があるため、すぐに服用をやめて医師に相談しましょう。

どこで手に入れられるの?

日本では医師の処方なしにオゼンピックを入手することはできません。ネット通販などでオゼンピックが販売されていることもありますが、通販などで購入する場合は海外の製品を個人輸入していることになります。

しかし、これは日本で正規に流通している薬ではなく、購入すると個人輸入という行為にあたります。個人輸入の場合、購入した製品の品質や安全性に保障がない、偽造製品の可能性がある、自身の体質などに適した薬なのか判断が難しいなど、トラブルが起きたときに医療保険も使えず、非常に大きな金額の医療費がかかる、など、さまざまなリスクがあります。

また、処方されたお薬を医薬品販売業という許可がないのにフリマサイトなどで販売(転売)することは薬機法違反となりますので、注意しましょう。

そのため、お薬は、医療機関で処方してもらうようにしましょう。

クリニックフォアの診療案内について

クリニックフォア では、オンライン診療も行っております。オンラインでお薬を処方するとなった場合には最短当日発送で薬をお届けいたします。

医師がお一人お一人にあわせて適切なお薬を処方させていただきます。診察・お薬の処方をご希望の方は、ぜひクリニックフォアにお気軽にご相談ください。

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※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。