レビトラ錠には5㎎・10㎎・20㎎がある
日本で承認されているレビトラ錠には5㎎、10㎎、20㎎の3種類があり、それぞれ有効成分(バルデナフィル)が1錠につき5㎎、10㎎、20mg含まれています。厚生労働省に承認された日と発売日は以下の通りです。
レビトラ錠5㎎ | レビトラ錠10㎎ | レビトラ錠20㎎ | |
承認日 | 2004年4月23日 | 2004年4月23日 | 2007年5月24日 |
発売日 | 2004年6月21日 | 2004年6月21日 | 2007年7月18日 |
レビトラ錠5㎎・10㎎・20㎎の違い
ここからは、レビトラ錠5㎎、10㎎、20㎎の違いを、見た目、効果、副作用、飲み方、価格に分けて詳しく解説します。
見た目・大きさの違い
レビトラ錠5㎎ | レビトラ錠10㎎ | レビトラ錠20㎎ | |
錠剤の色 | 淡黄赤色 | ||
錠剤の刻印 | ・十字に「BAYER」の文字 ・反対の面には「5」 | ・十字に「BAYER」の文字 ・反対の面には「10」 | ・十字に「BAYER」の文字 ・反対の面には「20」 |
錠剤の直径 | 6.0mm | 7.0mm | 8.0mm |
錠剤の厚み | 2.7mm~3.1mm | 3.0mm~3.4mm | 3.3mm~3.7mm |
錠剤の重さ | 89.8mg | 129.0mg | 182.6mg |
錠剤の色はいずれも淡黄赤色(オレンジがかった色)で、表面にはそれぞれ「5」「10」「20」の刻印があります。また、有効成分の含有量が多いほど大きく、重さがあります。
効果の違い
レビトラの効果は強めで、効果の持続時間は約8時間とされています。服用から効果が出るまでの時間は15~60分程度と、他のED治療薬と比べて早いです。
個人差はありますが、有効成分が多いほうが効果が高い傾向があります。とはいえ、20㎎だからといって、10㎎の2倍の効果があるというわけではありません。また、有効成分の量が違っても、効果が出始める時間や効果のピーク時間は変わらないとされています。
血中濃度の違い
10㎎と20㎎を服用した際の薬の成分の血中濃度の違いを調べたところ、20㎎のほうが多くの成分が血中に吸収されていることがわかったというデータがあります。吸収される成分量が多いほど、効果や副作用は強くなるとされています。
また、血中濃度が半分になるまでの時間(半減期)は、10㎎よりも20mgが長いため、成分量が多いほど、効果が続く時間も長いと考えられます。
副作用の違い
どのような薬にも、効果の反面、副作用のリスクがあります。レビトラには血管を広げる
作用があるため、ほてりや発疹、動悸、血圧異常、めまいなどが生じることがあります。また、レビトラは、他のED治療薬と比べて副作用がやや出やすく、症状もやや強いとされています。
有効成分の量による違いは個人差がありますが、有効成分が多いほうが、症状の強さや副作用が生じる確率は高いとされています。ただし、こちらも20㎎だからといって、10㎎の2倍、副作用が出やすかったり、症状が強かったりするわけではありません。
飲み方の違い
基本的な飲み方に違いはありません。レビトラの添付文書(説明書)には、「1日1回、10㎎を性行為の約1時間前に飲む」と書かれています。有効成分の含有量にかかわらず、次の服用までは24時間以上あける必要があります。
また、10㎎で十分な効果が得られない場合は、20㎎に増量を検討することがあります。一方で、65歳以上または中等度の肝障害がある場合は、5mgから始め、10㎎を上限とすることが基本です。
なお、ED治療薬は、食事のタイミングや食事内容によって効果に影響が出ることがあります。レビトラは有効成分の含有量に関わらず、食事の影響を受けにくいとされていますが、できれば空腹時に飲んだほうがよいでしょう。アルコールは、適量であれば飲んでも構いません。ただし、有効成分の含有量にかかわらず、レビトラの服用中にグレープフルーツの成分が体に入ると、体に悪影響を及ぼすことがあるので、グレープフルーツの摂取は避けましょう。
価格の違い
レビトラは有効成分の含有量にかかわらず、いずれも保険適用外となるため、クリニックによって価格が異なります。相場は1,000~2,000円程度とされていますが、有効成分の含有量が多いほど価格は高くなります。
レビトラの入手方法
レビトラを入手するには医療機関を受診し、医師の処方を受ける必要があります。ネット通販などで販売されていることもありますが、海外製品を個人輸入している業者が販売しているものである場合が多く、国内正規品でない可能性が高いです。そのため、偽物や粗悪品のリスク、健康被害のリスク、法的なリスクなどさまざまなリスクがあるので購入は避けましょう。
なお、レビトラは2022年3月に出荷が停止されたため、すでに流通している在庫がなくなり次第処方が受けられなくなります。この場合は、有効成分、効果ともに同じジェネリック医薬品(バルデナフィル)を使う選択肢があります。
レビトラのジェネリックは「バルデナフィル」
ジェネリックとは、先発医薬品(レビトラ)の特許が切れた後に製造販売が承認される後発医薬品のことです。レビトラのジェネリックは「バルデナフィル」であり、成分や効果、使い方はレビトラと同じです。
一方で、先発品のように莫大な開発費がかかることがないので、価格が安いという特徴があります。
なお、クリニックフォアでは、オンライン診療でバルデナフィル錠10㎎と20㎎を処方しています。定期配送の場合、1錠あたり10㎎が1,247円(税込)、20㎎が1,327円(税込)となっています。
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