トリキュラーとはどのようなお薬か
トリキュラーは、卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール)と黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を含む低用量の経口避妊薬(OC)で、1日1錠を毎日決まった時間に服用することで排卵を抑制し、妊娠を防ぐ仕組みで働きます[1][2]。
日本では、トリキュラーを含む低用量経口避妊薬は医師の処方が必要な医療用医薬品であり、薬局等での市販はされていません[1][2]。
婦人科またはオンライン診療で処方を受けることが出発点となるため、「飲んでみたい」と感じたら自己判断で入手しようとするのではなく、まず医師への相談から始めることが大切です。
ここでは、トリキュラーの基本的な特徴として押さえておきたい3つのポイントを解説します。
3相性ピルの仕組みと1相性との違い
低用量ピルには、21日間を通じてホルモン量が一定の「1相性ピル」と、3段階に変化する「3相性ピル」の2つのタイプがあります[1][2]。
トリキュラーは3相性ピルに分類され、自然なホルモンの変化に近い形でホルモンを補充するという考え方に基づいて設計されています[1][2]。
1シートの中に3種類のホルモン配合比率の異なる錠剤が含まれており、飲み間違いを防ぐために錠剤の色が3色(赤褐色6錠・白色5錠・淡黄褐色10錠)に色分けされています[1][2]。
1相性ピルはすべての実薬のホルモン量が同じであるため錠剤の順番を間違えても問題がなく、生理日の移動もしやすいという特徴があります[3]。
3相性であるトリキュラーはシートに記載された矢印と番号の順番通りに服用することが必要なため、この点をあらかじめ理解したうえで服用を開始することが安心につながるでしょう。
トリキュラー21とトリキュラー28の違い
トリキュラーには、1シートが21錠の「トリキュラー21」と28錠の「トリキュラー28」の2種類があります[1][2][4]。
主な違いは、偽薬(プラセボ)が含まれているかどうかという点です。
| トリキュラー21 | トリキュラー28 | |
| 錠剤数 | 21錠(実薬のみ) | 28錠(実薬21錠+偽薬7錠) |
| 休薬管理 | 自分で7日間管理が必要 | 偽薬を飲み続けるため休薬管理不要 |
| 向いている方 | 服用に慣れた方 | 初めての方・飲み忘れが不安な方 |
どちらが向いているかは、医師に相談しながら決めることが望ましいといえるでしょう[1][2]。
ジェネリック医薬品(ラベルフィーユ・アンジュ)との関係
トリキュラーには、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品や類似ピルがあります。
トリキュラーのジェネリック医療用医薬品として代表的なものが「ラベルフィーユ」で、21錠タイプと28錠タイプの両方があり、トリキュラーと同じ有効成分を含みながら費用が抑えられる場合があります。
「アンジュ」もトリキュラーと同じ有効成分(レボノルゲストレルとエチニルエストラジオール)を含む3相性の低用量ピルです。トリキュラー、ラベルフィーユ、アンジュの3種類のピルは、使われているホルモンの種類や量、錠剤の組み合わせがすべて同じです。また、ラベルフィーユについては、トリキュラーと比較して、薬の成分が体内に吸収される量や速さに差がないことが試験で確認されています。そのため、3種類とも正しく服用していれば、避妊効果にほとんど差はないと考えられます。
ただし、薬の成分以外に使われている添加物や錠剤のコーティングには違いがあります。そのため、薬を切り替えた際に、吐き気などの胃腸症状や不正出血の出方が変わる可能性はあります。
とはいえ、特定の製品がほかの製品より副作用が出やすい、あるいは避妊効果が高いといった明確な違いが確認されているわけではありません。基本的には、どの製品でも同じ避妊効果が期待できます。
「費用を抑えたい」「体質的に今のピルが合っていない」などの理由で他のピルへの変更を考えている場合も、まずかかりつけの医師に現在の状況と希望を伝えることが安心な変更への第一歩といえるでしょう。
トリキュラーの主な効果
トリキュラーの承認されている効能・効果は避妊であり、生理痛やPMSなどの治療を目的とする場合は、目的に応じた治療法を医師と相談することが大切です。
「避妊だけでなく生理痛やPMSにも悩んでいる」という方は、どの悩みを優先するかによって適した治療法が異なるため、医師に相談しながら選ぶことが大切です。
ただし、効果には個人差があり、同じ程度の改善が期待できるとは限らないため、効果について気になることがあれば服用前・服用中に医師へ遠慮なく相談することが大切です。
ここでは、トリキュラーの避妊効果と、低用量ピルと生理痛・PMS・肌荒れとの関係について整理して解説します。
避妊効果と失敗率について
トリキュラーは、正しく服用した場合に高い避妊効果が期待できるお薬です[1][2]。
トリキュラーは、正しく服用した場合に高い避妊効果が期待できるお薬で、正しく服用した場合の年間失敗率は約0.3%と報告されています[2]。
一方、飲み忘れを含む一般的な使用における服用開始1年間の失敗率は約7%と報告されており、飲み忘れが避妊効果に影響することが示されています[1][2]。
トリキュラーの避妊の仕組みは、含まれるホルモンが卵巣に作用して排卵を抑制することを主な作用としています。加えて、子宮内膜を薄く保ち着床しにくくする作用、子宮頸管粘液の性状を変化させて精子が通過しにくくする作用も組み合わさって、避妊効果が成立していると考えられています[1][2]。
「毎日同じ時間に飲む」という習慣をスマートフォンのアラームやカレンダーアプリを活用して継続することが、高い避妊効果を維持するうえで重要な実践ポイントといえるでしょう。
生理痛・月経困難症と低用量ピルの関係
低用量ピル(OC)については、生理痛(月経困難症)の痛みが和らいだとする研究報告があります[5]。生理痛は、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンという物質が子宮を強く収縮させることで引き起こされますが、毎月の生理のたびに鎮痛剤が手放せないという方も少なくありません。
低用量ピルに含まれるホルモンは子宮内膜の増殖を抑え、プロスタグランジンの産生量を減らすと考えられています[5]。なお、トリキュラーは避妊を目的とするお薬であり、生理痛の治療を目的とする場合は、保険適用のLEP製剤などから医師がお薬を選択します。
ただし、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が生理痛の原因となっている場合もあるため、強い生理痛が続く場合は婦人科で原因を確認してもらうことが望ましいといえます。
PMS・肌荒れと低用量ピルの関係
低用量ピルとPMS(月経前症候群)や肌荒れ・ニキビとの関係についてはいくつかの研究報告がありますが、トリキュラーの効能・効果は避妊であり、これらの症状の治療を目的とするお薬ではありません。
PMSとは、生理前の3〜10日間にあらわれる頭痛、イライラ、むくみ、胸の張り、気分の落ち込みなど、身体的・精神的なさまざまな症状を指します。
PMSは女性ホルモンの周期的な変動が関与していると考えられており、低用量ピル(OC)ではPMSの症状全体が和らいだとする研究報告がある一方、気分の落ち込みなどの抑うつ症状には効果が認められなかったとされています[6]。
肌荒れやニキビには、月経周期に伴うホルモン変動による皮脂分泌の変化が関与していると考えられており、低用量ピルには、ホルモンバランスに働きかけることで、ニキビの数や症状の重さを改善する効果があることが、複数の臨床試験で確認されています[7]。トリキュラーと同じレボノルゲストレルを含む低用量ピルでも、ニキビを減らす効果が認められています[7]。 ただし、効果には個人差があり、すべての人で改善するわけではありません。 ニキビ治療を主な目的とする場合は皮膚科にも相談することをおすすめします。
目的によって治療のアプローチは異なるため、気になる症状がある場合は医師に伝えたうえで、目的に合った治療法を相談することが大切です。
トリキュラーの正しい飲み方
トリキュラーは3相性ピルのため、シートに記載された順番通りに服用することが、避妊効果を維持するうえで非常に重要です[1][2]。
「いつから飲み始めればよいか」「21と28の服用サイクルはどう違うか」「飲み忘れたらどう対処すればよいか」という3つのポイントを事前に理解しておくことで、安心して服用を続けやすくなります。
トリキュラーを服用するにあたっては、処方時に医師・薬剤師から詳しい説明を受けることが基本であり、分からないことは遠慮なく質問することが服用を安心して続けるための大切な姿勢です。
ここでは、正しい飲み方について3つのポイントで整理します。
飲み始めるタイミング
生理(月経)の初日から5日目の間に飲み始めることが基本とされており、生理初日から服用を開始した場合は、その日から避妊効果が期待できます[1][2]。
生理開始日から遅れて飲み始めた場合は、服用開始から7日間はコンドームなど他の避妊方法の併用が必要です[1][2]。
なお、OC・LEPガイドライン2020年度版では、生理開始から5日目までにOCの服用を開始することが強く推奨されており、6日目以降に服用を開始する場合は、7日間連続で服用するまで他の避妊法を併用することが推奨されています[3]。
「生理がいつ来るか分からない」「今のタイミングで飲み始めてよいか不安」という場合は、自己判断でスタートするのではなく、医師に相談してから開始タイミングを決めることが安心につながります。
毎日同じ時間に服用する習慣をつけることで飲み忘れリスクを大幅に減らすことができ、就寝前・昼食後など自分のルーティンに組み込みやすい時間を最初に決めておくことが、長く続けるうえでの重要なコツといえるでしょう。
21錠・28錠タイプの服用サイクル
トリキュラー21とトリキュラー28では、服用サイクルの管理方法が異なります[1][2][4]。
トリキュラー21は、赤褐色(6錠)→白色(5錠)→淡黄褐色(10錠)の順に1日1錠を21日間連続して服用した後、7日間の休薬期間を設けます[1][2][4]。
休薬期間中に消退出血が起こる場合が多いですが、出血が終わっているかどうかにかかわらず、29日目(休薬期間終了翌日)から新しいシートを開始することが重要です。開始が遅れると妊娠の可能性が高まることがあります[1][2][4]。
トリキュラー28は、21錠の実薬を順番通りに服用した後、偽薬(プラセボ)7錠を続けて服用し、28日分を飲み終えたらすぐに次の新しいシートを開始します[1][2]。
偽薬には薬効はなく、毎日錠剤を飲む習慣を維持するための工夫として配置されており、飲み忘れのリスクを下げる役割を果たしています[1][2]。
「21と28のどちらが自分に向いているか」は、ライフスタイルや服用管理への自信によって異なるため、処方時に医師に相談しながら決めることが安心につながるでしょう。
飲み忘れた場合の対処法
トリキュラーは3相性ピルのため、シートに記載された順番通りに服用することが大切ですが、飲み忘れに気づいた場合は以下の対処法を確認してください。
飲み忘れが1日分の場合
- 気づいた時点で飲み忘れた1錠をすぐに服用し、その日の分も通常どおりに服用します[8]。
- 気づいた時間が普段の服用時間に近い場合は、いつもの時間に2錠をまとめて服用します[9]。
2日連続で飲み忘れた場合
- 気づいた時点で2錠をまとめて服用し、その後は通常どおりに服用を継続します[9]。
- ただし、7日連続で正しく服用できるまではコンドームなど他の避妊方法を併用するか性交渉を避けることが推奨されます[9]。
3日以上連続で飲み忘れた場合
- 現在のシートでの服用は中止し、シートを破棄します。
- 自然に月経が来るのを待って、新しいシートから服用を再開してください。
- 月経が来るまでは妊娠の可能性が高いため、他の避妊方法を併用するか性交渉を避けることが必要です[9]。
トリキュラーの副作用
トリキュラーを含む低用量ピルには、飲み始めにあらわれやすい一時的な副作用と、頻度は低いものの注意が必要な重大な副作用があります[1][2]。
「副作用が心配でなかなか服用に踏み出せない」という方も多いですが、多くの副作用は体がお薬に慣れる2〜3か月程度で自然に軽減・消失する場合が多いとされています[8]。
一方で、すぐに服用を中止して医師を受診すべき症状もあるため、副作用の種類と対処のポイントをあらかじめ知っておくことが、安心して服用を続けるうえで非常に大切です。
ここでは、副作用について3つのポイントで整理します。
飲み始めに多い一時的な副作用
トリキュラーの服用を始めた直後から1〜3シート目に多く見られる副作用として、吐き気・頭痛・乳房の張り・不正出血・気分の変化などが挙げられます[8]。
これらは、体がホルモンバランスの変化に慣れていない飲み始めの時期にあらわれやすく、多くの場合は服用を続けることでホルモンバランスが安定し、2〜3か月程度で自然に改善していきます。
吐き気が気になる場合は就寝前の服用に変える・食後に服用するといった工夫が症状を和らげる助けになることがあります。
「副作用がつらくて続けられない」と感じる場合は自己判断でやめるのではなく、まず処方医に症状を伝えることが大切で、症状の内容によってはピルの種類の変更や副作用緩和薬の処方を提案してもらえる場合があるでしょう。
注意が必要な重大な副作用(血栓症)
トリキュラーを含む低用量ピルでとくに注意が必要な重大な副作用が「血栓症」です[1][2]。
血栓症とは、血管の中に血のかたまり(血栓)ができて血管が詰まる病気で、手足・肺・心臓・脳・網膜などの血管に起こることがあります[1][2]。
以下の症状があらわれた場合は直ちに服用を中止し、すぐに医療機関を受診することが必要です[1][2]。
手足・脚の急激な痛み・腫れ、突然の息切れ、胸の激しい痛み・押しつぶされるような感覚、激しい頭痛、激しい腹部の痛み、言葉がうまく出てこない(構語障害)、視野の異常、手足の脱力や麻痺などが代表的なサインとされています[1][2]。
低用量ピルを服用する女性が血栓症を発症する頻度は年間1万人あたり3〜9人程度と非常に低い確率ですが、服用開始初期はとくにリスクが高まりやすい時期とされており、この時期は体の変化に注意することが大切です[3]。
「少しでも異変を感じたら迷わず受診する」という意識を日頃から持つことが、トリキュラーを安心して服用し続けるうえで大切な姿勢といえるでしょう。
体重増加・むくみについての正しい理解
「ピルを飲むと太る」という話を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、OC・LEPガイドライン2020年度版では、低用量ピルと体重増加の因果関係は証明されていないとされています[3]。
ピルを飲んで体重が増えたように感じる場合の主な理由は、錠剤に含まれる女性ホルモンの食欲増進作用や保水作用によって、むくみや食欲の増加が生じることにあると考えられています[1][2][3]。
飲み続けることでホルモンによるこれらの影響は次第に落ち着いていくとされているため、飲み始めに体の変化を感じても過度に心配しすぎる必要はありません。
気になる方は服用開始後しばらくのあいだ、バランスのよい食事・適度な運動・塩分を控えるなどの生活習慣を意識することが、むくみや体重変化を抑えるうえで助けになるでしょう。
「体重の変化が気になる」「むくみがひどい」という場合は自己判断でやめるのではなく、一度医師に相談してみることで適切なアドバイスを受けることができると考えられます。
トリキュラーを服用できない方の条件
トリキュラーは多くの方が服用できるお薬ですが、健康状態・年齢・喫煙習慣・既往症などによっては処方できない場合があります[1][2]。
自分に当てはまる条件があるかどうかが不安な場合も、問診・血圧測定・血液検査などをおこなったうえで医師が処方の可否を総合的に判断するため、受診前に自己判断せず医師に状況をできるだけ正直に伝えることが、安心してお薬を服用するための出発点です。
「自分はピルを飲んでもよいのか分からない」という段階であっても、受診することで適切な判断を得られるため、不安なまま諦めるよりも一度婦人科・オンライン診療に相談することが解決への近道といえるでしょう。
ここでは、服用前に確認しておきたい3つのポイントを解説します。
禁忌に該当する主な条件
禁忌とは、服用してはいけないとされている条件のことで、該当する場合はトリキュラーを処方できません[1][2]。
添付文書に基づき、以下の条件に該当する方は服用することができません[1][2]。
- 血栓性静脈炎・肺塞栓症・脳血管障害・冠動脈疾患(心筋梗塞等)の既往がある方
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙習慣がある方
- 軽度を除く高血圧のある方[1][2](収縮期160mmHg以上または拡張期100mmHg以上の目安については医師に確認してください[3])
- 前兆のある片頭痛がある方
- 妊娠中・授乳中の方。(産後6か月以降であれば授乳中でも服用可)
- 乳がんや子宮頸がんなどの治療中の方
これらの条件は、ピルに含まれるホルモンが血栓症や心血管系疾患のリスクを高める可能性があるという医学的な理由に基づいています[1][2]。
自分が禁忌に当てはまるかどうかが分からない場合は、自己判断せずに受診時に医師に正直に伝えることで、適切な判断を受けることができます。
「条件に当てはまるかもしれないから受診するのが怖い」と感じる必要はなく、判断するのは医師であるため、まず相談することが安心につながるといえるでしょう。
慎重に服用が必要な方の条件
禁忌には該当しないものの、慎重に服用が必要とされる条件もあります[1][2][3]。
喫煙習慣がある方・軽度から中等度の高血圧がある方・前兆なしの片頭痛がある方・糖尿病の治療中の方・肝機能に異常がある方・肥満の方などは、服用の可否や注意事項について医師と十分に相談することが推奨されています[1][2][3]。
とくに喫煙者の場合、年齢が上がるほど血栓症リスクが高まりやすいとされており、35歳以上で喫煙習慣がある方は禁煙の可否を含めて医師に相談することが大切です[1][2][3]。
また、肥満の方は血栓症等の心血管系疾患が発生しやすくなるとの報告があるため、医師に現在の体重・BMIを伝えたうえで服用の可否を相談することをおすすめします[1][2]。
これらの条件に当てはまる方でも服用できる場合もあれば、定期的な経過観察を条件に処方される場合もあるため、一律に「自分は飲めない」と決めつけず、受診して医師に判断してもらうことをおすすめします。
服用前に医師に伝えるべき情報
トリキュラーを処方してもらう際は、受診前に自分の状況を整理しておくことで、診察がスムーズに進みます[1][2]。
医師に伝えておくべき情報は以下のとおりです[1][2]。
- 月経の状況(周期・経血量・生理痛の有無など)
- 既往症(過去にかかったことのある病気)
- 現在服用中の他のお薬(サプリメントや市販薬を含む)
- 喫煙習慣の有無と本数
- 妊娠・授乳の有無
- 家族歴(血栓症・がんなど)
とくに、抗てんかん薬・リファンピシンなどの一部のお薬はトリキュラーの避妊効果を低下させる可能性があるため、現在服用中のお薬がある場合はもれなく医師に伝えることが必要です[1][2]。
「こんな情報まで伝える必要があるのか」と思わず、診察では自分の状況をできるだけ正直に伝えることが、自分に合った処方を受けるための大切な第一歩といえるでしょう。
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品には注意
セイヨウオトギリソウは、気分の落ち込みやストレス対策などを目的としたサプリメントやハーブティーに含まれることがある植物成分です。この成分には、肝臓で薬を分解する働きを強める作用があります。そのため、低用量ピルと一緒に摂取すると、ピルの成分が通常より早く分解され、避妊効果が弱まる可能性があります。また、生理以外の時期に出血(不正出血)が起こりやすくなることもあります。
低用量ピルを服用している間は、セイヨウオトギリソウを含むサプリメントやハーブティーを避けてください。すでに併用している場合は、避妊効果が低下している可能性があるため、医師や薬剤師に相談しましょう[2]。
トリキュラーを処方してもらう方法
トリキュラーは医師の処方が必要な医療用医薬品であるため、婦人科またはオンライン診療を受診して処方を受けることが必要です[1][2]。
「婦人科に行くことへのハードルを感じる」「忙しくて通院する時間がない」という方にとって、オンライン診療は自宅から医師の診察を受けてピルを処方してもらえる利便性の高い選択肢として広まっています。
ただし、医師の判断によっては対面での検査が必要と判断される場合もあるため、自分の状況に合った受診方法を選ぶことが大切です。
ここでは、受診から処方までの基本的な流れを整理します。
婦人科での受診の流れ
婦人科でトリキュラーを処方してもらう場合は、初診時に問診・血圧測定・必要に応じた血液検査などがおこなわれ、医師がお薬の処方が可能かどうかを総合的に判断します。
問診では、服用目的・月経の状況・既往症・現在服用している他のお薬・喫煙習慣・妊娠・授乳の有無などを確認されます。
これらの情報は処方の可否判断に必要な情報であるため、事前に自分の状況を整理してから受診すると診察がスムーズに進みます。
処方を受けた後は、定期的な血圧測定・血液検査などのフォローアップ受診が必要な場合があるため、継続して通院できる医療機関を選ぶことが安心して服用を続けるうえで大切です。
「どの婦人科に行けばよいか分からない」という場合は、オンライン診療も含めた複数の選択肢を検討することをおすすめします。
オンライン診療での処方の流れ
オンライン診療でトリキュラーを処方してもらう場合は、スマートフォンやパソコンを通じてビデオ通話またはチャット形式で医師の診察を受け、処方されたお薬が自宅に配送される仕組みが一般的です。
オンライン診療の主なメリットは、待ち時間なく自宅から受診できること・周囲に知られずに相談しやすいことの2点が挙げられます。
ただし、初診時に血圧測定値の自己申告が求められる場合や、医師の判断によって対面での検査が必要と判断されるケースもあるため、オンライン診療を利用する前に処方可能かどうかを確認しておくことが確実です。
とくに、既往症がある方・定期的に他のお薬を服用している方・初めてピルを服用する方は、対面での診察のほうが安心して相談できる場合もあるため、自分の状況に合った受診方法を選ぶことが大切です。
処方の流れや費用については受診前にあらかじめ確認しておくことで、トラブルを防ぎやすくなるでしょう。
費用と継続処方の流れ
トリキュラーを継続的に服用するためには、定期的な受診と処方更新が必要です[1][2]。
トリキュラーは経口避妊薬として承認されており、避妊目的での処方となるため、原則として保険適用外(自由診療)となり、診察料とお薬代が全額自己負担となります。月経困難症や子宮内膜症の治療を目的とする場合は、保険適用の対象となるLEP製剤(ルナベル・ヤーズ・ジェミーナ等)が処方される場合があり、医師がお薬を選択します。
※クリニックフォアのオンライン診療は保険適用外の自由診療です。
自由診療の場合、1シートあたりの費用は医療機関によって異なるため、受診前に確認しておくことをおすすめします。
継続処方を受ける際も定期的な健康チェック(血圧測定・血液検査など)が必要な場合があるため、このことを念頭に置いて通院しやすい医療機関を選ぶことが大切です[1][2]。
費用や継続処方の条件について疑問がある場合は、受診時に遠慮なく医師に確認してみることが、安心して服用を続けるうえでの重要なステップといえるでしょう。
クリニックフォアでトリキュラーの処方・相談ができます
「トリキュラーを処方してほしい」「副作用や飲み方について医師に相談したい」という場合は、クリニックフォアのオンライン診療が便利です。
クリニックフォアでは、トリキュラーをはじめとする低用量ピルの処方・副作用の相談・飲み方の確認などをオンラインで医師に気軽におこなうことができます。
ただし、初めてピルを服用する方・既往症がある方・血圧異常が疑われる場合などは、対面での検査が必要と医師が判断する場合があります。
血栓症の症状が疑われる緊急の場合は、すぐに近くの医療機関を受診してください。
※自由診療となります。
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
トリキュラーに関するよくある質問
Q1: トリキュラー21と28はどちらがよいですか?
どちらが適しているかは、服用サイクルの管理への自信やライフスタイルによって異なります[1][2][4]。
ピルの服用に慣れていて7日間の休薬期間を自分でしっかり管理できる方はトリキュラー21が選びやすく、初めてピルを服用する方や飲み忘れが不安な方は偽薬によって毎日服用する習慣が維持しやすいトリキュラー28が適しているとされています[1][2][4]。
迷う場合は処方の際に医師へ自分のライフスタイルを伝えながら相談することで、自分に合ったタイプを選びやすくなるでしょう。
Q2: トリキュラーを飲み忘れた場合はどうすればよいですか?
飲み忘れが1日分の場合は、気づいた時点ですぐに1錠を服用し、その日の分も通常通り服用します(その日は合計2錠服用することになります)[8]。
2日連続で飲み忘れた場合は、気づいた時点で2錠をまとめて服用し、その後は通常通り服用を継続します[9]。
ただし、7日連続で正しく服用できるまではコンドームなど他の避妊方法を併用するか性交渉を避けることが推奨されます[9]。
3日以上連続で飲み忘れた場合は、現在のシートでの服用は中止し、自然に月経が来るのを待って新しいシートから再開してください。
月経が来るまではコンドームなど他の避妊方法を併用するか性交渉を避けることが必要です[1][2][3][9]。
Q3: トリキュラーの副作用はいつまで続きますか?
吐き気・頭痛・不正出血などの飲み始めに多い副作用は、多くの場合は服用を2〜3か月程度続けることでホルモンバランスが安定し、自然に軽減・消失していきます[8]。
長期間続く・出血量が多い・日常生活に支障が出るほどつらいという場合は、自己判断で対処するのではなく処方医への相談が推奨されます[1][2]。
血栓症の症状が疑われる体の異変があらわれた場合は速やかに服用を中止して医療機関を受診することが必要なため、体の変化には日頃から注意して過ごすことが大切です[1][2]。
Q4: トリキュラーとアンジュ・マーベロンとの違いは何ですか?
アンジュはトリキュラーと同じ有効成分(レボノルゲストレルとエチニルエストラジオール)を含む3相性の低用量ピルで、効果・副作用・注意点はほぼ同じと考えてよいとされています。
マーベロンはトリキュラーと同じ卵胞ホルモンを含みますが、黄体ホルモンの種類が異なります(デソゲストレル)。黄体ホルモンの作用特性が異なるため、医師の判断により処方されるピルの種類が異なる場合があります。
ピルの種類の変更を検討している場合は自己判断せず、現在の状況と変更したい理由を医師に伝えて相談することが安心な対応といえるでしょう。
まとめ
トリキュラーは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含む3相性の低用量ピルで、1シートの中でホルモン量が3段階に変化する特徴を持ち、避妊を目的として処方されるお薬です[1][2]。
飲み忘れを含む一般的な使用における1年間の失敗率は7%であり、毎日同じ時間に決められた順番通りに服用することがこの効果を維持するうえで重要なポイントです[1][2]。
トリキュラー21(21錠タイプ・休薬期間7日)とトリキュラー28(28錠タイプ・偽薬7錠含む)があり、ピルの服用が初めての方や飲み忘れが不安な方にはトリキュラー28が選びやすい選択肢とされています[1][2]。
飲み始めの吐き気・頭痛・不正出血などの副作用は2〜3か月で改善するケースが多いですが[8]、つらい場合は自己判断でやめず医師に相談することで適切なサポートを受けることができます。
血栓症の症状(激しい胸の痛み・脚の腫れ・突然の視野異常・激しい頭痛など)があらわれた場合は直ちに服用を中止して医療機関を受診することが必要です[1][2]。
トリキュラーは医師の処方が必要なお薬であるため、婦人科またはオンライン診療で医師に相談することが服用を始める第一歩となります。
「自分に合っているか不安」「副作用が心配」という場合も専門家に相談しながら判断することが、安心してトリキュラーを服用し続けるうえで大切な姿勢といえるでしょう。
※自由診療となります。
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。


