ピル服用中に便秘が起きることがある?原因は?
ピルの副作用で便秘が起きることがあります。その頻度(確率)は、クリニックフォアで取り扱いのあるマーベロンの場合は0.1~5%未満、ラベルフィーユの場合は1%未満とされています。
(参考)
医薬品医療機器情報提供ホームページ‐マーベロン21/マーベロン28
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/254910BF1055_1_11/
医薬品医療機器情報提供ホームページ‐ラベルフィーユ21錠/ラベルフィーユ28錠https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/254910CF1025_3_02/
ピル服用中の便秘はいつまで続く?
飲み始めは体がピルに慣れておらず、ホルモンバランスが変化することによって便秘などの副作用が起こりやすいとされています。このような副作用は、飲み始めてから3ヶ月ほどで気にならなくなることが多いです。
ピルの服用中に便秘が起きたときの対処法は?
ピルの服用を始めてから便秘になった場合は、3ヶ月程度は様子を見てもよいですが、生活習慣を見直すなどして、積極的に便秘改善に取り組むことも大事です。また、便秘が長期間続くときは受診しましょう。詳しくは以下の通りです。
3ヶ月程度は様子を見てもよい
前述の通り、ピルの飲み始めの時期は便秘などの副作用が起こりやすいです。3ヶ月ほど飲み続けるとホルモンバランスが安定して、便秘もなくなることが多いため、そこまで気にならなければしばらく様子を見てもよいでしょう。
生活習慣を改善する
生活習慣を見直すなどして、便秘改善に取り組むことも大事です。主に食生活を改善し、便秘予防・改善に努めましょう。
海藻類、根菜、豆、雑穀などの食物繊維を多く含むものを食べましょう。また、乳酸菌が含まれるヨーグルトやチーズ、発酵食品、腸内の善玉菌のエサとなるオリゴ糖を含むバナナなどもおすすめです。
食事量が少なすぎると便秘につながるので、適量を食べることも大事です。その他にも、規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動、ストレス解消などを心がけましょう。
長期間続くときは受診
3~4ヶ月経っても便秘が続くときは、別の原因があったり、ピルが体に合っていなかったりする恐れがあります。別のピルに変えることで改善されるかもしれないので、医師に相談してください。
また、便秘で腹痛がつらいなど、我慢できない症状がある場合も受診を検討しましょう。
ピルの服用中に便秘薬を飲んでもよい?
ピルの服用中に便秘薬や下剤を飲んでも問題ありません。ただし、長期間併用したいようなときは、医師に相談したほうがよいでしょう。
また、なんらかの異変が起きたら併用はやめてください。
便秘薬・下剤服用時の注意点
ピルの服用直後に下痢をしてしまうと、お薬の成分が体に吸収されず、ピルの効果がしっかり得られないことがあります。
そのため、即効性のある便秘薬や下剤を飲むときは、ピルの服用から2時間以上あけるようにしましょう。ピルを服用してから2時間以上経てば、ピルの成分が吸収されている可能性が高いため、下痢をしても影響が出にくいです。
ピル服用によって便秘が改善されることもある?
ピルでホルモンバランスを整えることや、子宮内膜症改善によって、便秘が改善されることもあります。詳しくは以下の通りです。
ホルモンバランスの調整
体内で分泌される女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。プロゲステロンは大腸の働きを抑えてしまい、便秘の原因となることがあります。
ピルを飲むとエストロゲンとプロゲステロンのバランスが調整され、便秘改善につながるのです。
子宮内膜症改善
子宮内膜症が原因となる便秘は、ピルで改善できる可能性があります。
子宮内膜症とは、子宮以外の場所(卵巣、腸など)に子宮内膜ができる病気です。子宮内膜が腸と癒着すると、便秘につながることがあります。
ピルは排卵抑制によって子宮内膜が厚くなることも抑えるため、子宮内膜症治療にも使われます。そのため、子宮内膜症による便秘は、ピルによって改善できることがあるのです。
クリニックフォアのオンラインピル処方
クリニックフォアでは、オンラインでピルの処方を行っており、低用量ピルの「マーベロン」や「ラベルフィーユ」を取り扱っています。
スマホなどを使ってオンラインで診察を受けていただき、ピルはご自宅などに配送するので、忙しい方でもピルを始めやすく、続けやすくなっています。これから始めようと思っている方も、続けていきたい方も、まずは受診をご検討ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。