生理不順にサプリメントは効果がある?医学的な見解・原因・治療法・受診の目安を解説

生理不順に悩んでいるとき、「サプリメントで改善できるのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。

インターネット上では、生理不順に効くとされるさまざまなサプリメントが販売されており、手軽に試せることから興味を持つ方も少なくありません。

この記事では、生理不順にサプリメントは効果があるのか?という疑問に対する医学的な見解、生理不順が起こる主な原因、受診の目安について詳しく解説します。
生理不順にサプリメントが効くのか気になっている方は、ぜひ最後までお読みください。

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生理不順にサプリメントは効果がある?医学的な見解

生理不順に対して医学的に効果があると証明されたサプリメントは、現時点では存在しません。

ただし、栄養不足が生理不順の一因となっているケースでは、不足した栄養素を補うことで間接的に生理不順の改善につながる可能性もあります。

サプリメントに対する過度な期待は禁物であり、医学的な見解を正しく理解しておくことが大切です。

以下で、生理不順とサプリメントの関係について、医学的な観点から詳しく解説します。

サプリメントに期待できること・できないこと

サプリメントに期待できるのは、日常の食事で不足しがちな栄養素を補うことです。

極端なダイエットや偏った食事をしている場合、栄養不足が生理不順の一因となっている可能性があります[1]

このようなケースでは、不足している栄養素をサプリメントで補うことで、間接的に生理周期の安定に寄与する可能性も考えられます。

ただし、サプリメントが生理不順そのものを「治療」する効果は認められておらず、産婦人科診療ガイドラインでも生理不順の治療法として推奨されていません[1]

サプリメントはあくまで健康を補助する食品だと捉え、過度な期待をしないようにしましょう。

サプリメントとピル・医療用医薬品の違い

サプリメントと医療用医薬品には、法律上の分類や効果の裏付けに大きな違いがあります。

サプリメントという言葉に明確な定義はなく、特定の病気や症状を治療・予防する効果を謳うことは認められていません[2]

一方、医療用医薬品は厚生労働省の承認を受けたお薬であり、臨床試験(治験)によって効果や安全性が科学的に検証されています。

たとえば低用量ピルは、避妊効果が医学的に認められているお薬で、適切に服用すれば高い排卵抑制効果が期待できます[3]

サプリメントには効果や安全性を保証する審査がないため、「生理不順を改善する」効果を期待することは適切ではないといえるでしょう。

サプリメントだけでは改善が難しいケース

生理不順の原因が特定の疾患によるものである場合、サプリメントだけでは改善が難しいです。

たとえば、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、甲状腺機能異常、高プロラクチン血症などが原因の生理不順は、医学的な治療が必要となります[1]

また、3か月以上生理が来ない場合や、生理周期が極端に短い・長い場合も、サプリメントではなく医療機関での診療が必要です[1]

サプリメントを飲んで「様子を見よう」と思っている間に、病気が進行してしまう可能性もあります。

生理不順が気になる場合は、まず婦人科を受診して原因を調べてもらい、自分の状態に合った対処法を医師と相談しましょう。

生理不順が起こる主な原因

生理不順は、主に以下のような原因により起こります。

  • ストレス・睡眠不足・生活習慣の乱れ
  • 栄養不足
  • 併用薬による副作用

原因ごとに適切な対処法が異なるため、自分の生理不順の原因を把握することが大切です。

ここでは、生理不順の主な原因について詳しく解説します。

ストレス・睡眠不足・生活習慣の乱れ

ストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れは、生理不順の大きな原因のひとつです。

精神的なストレスを受けると、脳の視床下部の機能に影響が及び、女性ホルモンの分泌が乱れることがあります[4]

また、睡眠内分泌系の調節に関与しているため、睡眠不足や不規則な生活によってもホルモン分泌が乱れやすくなります[5]

仕事や人間関係のストレス、環境の変化、夜勤やシフト勤務なども生理不順の原因になりうるため、自分の生活に思い当たることがないかまずは振り返ってみましょう。

栄養不足

栄養不足も、生理不順の原因として見落とされがちなポイントです。

極端な食事制限や偏った食事によって体が「飢餓状態」と認識すると、生命維持を優先し生殖機能を抑制しようとするためです[4]

とくに短期間(3〜6か月間)に15〜20%以上減量すると、無月経になることが多いとされています[1]

また、体脂肪は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌にも関わっているため、過度なダイエットはホルモンバランスを乱す原因になりかねません[1]

ダイエットや食事制限をしている方は、栄養不足が生理不順に影響している可能性が考えられるでしょう。

併用薬による副作用

生理不順の原因として、現在服用しているお薬の影響が隠れている場合があります。

とくに、高プロラクチン血症を引き起こすお薬を服用している方に、生理不順や無月経が起こる可能性があります。

高プロラクチン血症の原因薬としては、以下のような精神科系・消化器科系のお薬が多いです[1]

  • 抗ドパミン薬
  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
  • SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
  • H2ブロッカー

心当たりがある方は、次回の診察時に医師へ確認してみましょう。

 

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生活習慣の改善で生理不順を予防する方法

生理不順の改善には、サプリメントを摂取するよりも、生活習慣の見直しが効果的な場合があります。

  • 睡眠リズムを整える
  • 食事と体重管理を見直す
  • 運動とストレス管理を心がける

軽度の生理不順であれば、生活習慣の改善で症状が改善する可能性もあります。

ここでは、生理不順を改善するために見直したい生活習慣について解説します。

サプリメントに頼る前に、まずは日常生活のなかでできることから始めてみましょう。

睡眠リズムを整える

規則正しい睡眠は、ホルモンバランスを整えるために大切です。

睡眠中には、ホルモン分泌の調整が行われています。

睡眠不足や不規則な睡眠リズムが続くと、ホルモン分泌が乱れ、生理周期にも影響する可能性があります[5]

生理周期を安定させるために、毎日7〜8時間程度の睡眠を確保し、できるだけ同じ時間に寝起きする習慣をつけましょう。

また、寝る前にスマートフォンやパソコンを長時間使用すると、ブルーライトの影響で睡眠の質が低下することがあるため、就寝前にはデジタル機器の使用を控えましょう。

食事と体重管理を見直す

バランスの取れた食事や適正体重の維持は、生理周期を安定させるために効果的な習慣のひとつです。

極端なダイエットや偏った食事は、栄養不足やエネルギー不足を招き、ホルモンバランスを乱す原因になります[4]

とくに体脂肪率が極端に低くなると、ホルモンバランスに影響が出る可能性があり、生理が来なくなることもあります[1]

生理不順を改善するには、特定のサプリメントを摂取するよりも、日々の食事で必要な栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日3回摂取し、BMI18.5〜24.9の範囲を目安に体重を維持しましょう[6]

運動とストレス管理を心がける

適度な運動とストレス管理も、ホルモンバランスの安定に役立ちます。

ただし、激しいトレーニングによりエネルギーの消費量が摂取量を大幅に上回る状態が続くと、かえって生理不順の原因になることがあるため、運動量には注意が必要です[4]

ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣を取り入れてみましょう。

また、精神的なストレスは脳の視床下部の機能に影響を与え、ホルモンバランスを乱す原因になります[4]

趣味を楽しむ、友人と話す、深呼吸や瞑想を取り入れるなど、自分なりのストレス解消法を見つけて日常的に実践することが大切でしょう。

生理不順で受診すべき目安

生理不順で医療機関を受診すべき目安として、以下5つが挙げられます。

  • 3か月以上生理が来ない場合
  • 生理周期が極端に短い・長い場合
  • 強い痛みを伴う場合
  • 妊娠を希望している場合
  • 日常生活に支障がある場合

生理不順があっても、「たいしたことない」「そのうち治る」と思って受診を先延ばしにしている方も多いかもしれません。

しかし、生理不順の背景には治療が必要な疾患が隠れていることもあるため、適切なタイミングで医療機関を受診することが大切です。

以下で、生理不順で医療機関を受診すべき目安について解説します。

3か月以上生理が来ない場合

3か月以上生理が来ない場合は、医療機関を受診しましょう[1]

3か月以上生理が来ない状態は「無月経」と呼ばれ、ホルモンバランスの異常や卵巣機能の問題など、なんらかの原因が考えられるためです。

無月経が長期間続くと、骨密度の低下して骨粗しょうを起こしたり、将来的に不妊症になったりする可能性があります[7]

原因を特定するためには、血液検査(ホルモン検査)、超音波検査などが必要です。

3か月以上生理が来ていない方は、「そのうち来るだろう」と待つのではなく、早めに婦人科を受診して検査を受けましょう。

生理周期が極端に短い・長い場合

生理周期が極端に短い頻発月経(24日以下)または極端に長い希発月経(39日以上)が続いている場合は、医療機関を受診することをおすすめします[1]

頻発月経が続くと、出血量が増えて貧血になったり、不妊の原因になったりする可能性があるためです。

一方で希発月経が続くと、排卵の回数が少なくなるため、妊娠を希望している場合は不妊の原因になる可能性があります。

生理周期が極端に短い・長い状態が続いている場合は、一時的な乱れではなく何らかの問題がある可能性が高いため、医療機関で調べてもらいましょう。

強い痛みを伴う場合

生理に伴って強い痛み(生理痛)がある場合も、医療機関を受診する目安のひとつです。

日常生活に支障をきたすほどの強い生理痛や、鎮痛剤を飲んでも効かない痛みがある場合は、「月経困難症」として治療の対象になる可能性があります[1]

このほか強い生理痛の原因としては、子宮内膜症、子宮筋腫などの器質的な疾患が隠れている場合もあります[8]

これらの疾患は、放置すると進行したり、将来的な妊娠に影響を与えたりする可能性があるため、早めに診断を受けて治療を開始することが大切です。

強い生理痛がある場合は、我慢せずに婦人科を受診して相談してください。

妊娠を希望している場合

将来的に妊娠を希望している方で、生理不順がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

生理不順の方には排卵がうまく起こっていない場合があり、排卵が正常に起こっていなければ妊娠が難しくなるためです。

とくに、無月経や希発月経がある場合は、排卵の回数が少なくなっていたり、排卵が起こっていなかったりする可能性があります。

妊娠を希望してから「なかなか妊娠しない」と気づくよりも、事前に生理不順の原因を調べて治療しておく方が、将来的な妊娠への影響を最小限に抑えられます。

日常生活に支障がある場合

生理不順やそれに伴う症状によって、日常生活に支障がある場合は、医療機関を受診してください。

生理がいつ来るかわからず予定が立てられない、生理痛がひどくて仕事や学校を休むことがあるなど、日常生活に影響が出ている場合は、治療によって改善できる可能性があります。

生理の悩みは「仕方がない」「我慢するもの」と思われがちですが、現代の医療では症状軽減効果が期待できる複数のお薬があります。

QOL(生活の質)を向上させるためにも、生理に関連した悩みがある場合は、遠慮せずに婦人科を受診して相談しましょう。

生理不順でお悩みの方にはクリニックフォアのオンライン診療を

クリニックフォアでは、生理不順のご相談をオンライン診療で承っております。

「婦人科を受診するのに抵抗がある」「忙しくて通院する時間が取れない」という方でも、オンライン診療なら気軽に医師へ相談可能です。

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  • 土日や夜間の診療枠もあるため、平日お忙しい方でも利用しやすいです
  • 初診からオンラインで受診できるため、婦人科が初めての方も安心です
  • 処方されたお薬は、ご自宅までお届けします

生理不順を放置すると、症状が悪化して日常生活に支障をきたす可能性もあります。

「こんなことで相談していいのかな」と迷っている方も、まずはオンライン診療でお気軽にご相談ください。

 

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※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。


生理不順とサプリメントに関するよくある質問

生理不順とサプリメントについて、多くの方が疑問に感じていることをまとめました。

生理不順を改善させるための参考にしてください。

サプリはどれくらいで変化を感じられる?

サプリメントで生理不順が改善するという科学的な根拠はないため、明確な期間をお伝えすることはできません。

サプリメントはあくまで栄養を補助する食品であり、生理不順の「治療」を目的としていないためです。

生理不順に対する効果を謳ったサプリメントを飲み続けても、必ず期待した効果が得られるとは限りません。

生理不順が気になる場合は、サプリメントで様子を見るのではなく、婦人科を受診して原因を調べてもらうことをおすすめします。

サプリメントと医療機関での治療を併用してもいいですか?

サプリメントと医療機関での治療を併用すること自体は、多くの場合問題ありませんが、注意が必要な場合もあります。

たとえば、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むサプリメントは、低用量ピルの効果を弱める可能性があるとわかっています[9]

相互作用のリスクを避けるため、医師にサプリメントを服用していることを伝えましょう。

またサプリメントはあくまで補助的なものであり、医学的な治療の代わりにはなりません。

医師の指示に従って治療を受けながら、補助的にサプリメントを活用するという姿勢が適切です。

生理不順は放置しても大丈夫ですか?

生理不順を放置することは、おすすめできません。

生理不順の背景には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、甲状腺機能異常、高プロラクチン血症、子宮や卵巣の疾患など、治療が必要な病気が隠れていることがあるためです。

これらの疾患は、放置すると進行したり、不妊の原因になったりする可能性があります。

とくに、3か月以上生理が来ない無月経の状態を放置すると、骨密度の低下や不妊につながるリスクもあります[1]

「そのうち治る」と放置せず、早めに婦人科を受診しましょう。

婦人科を受診するのが恥ずかしい場合はどうすればいい?

婦人科への受診に抵抗を感じる方は多いですが、生理不順は婦人科でよく相談される症状のひとつであり、恥ずかしいことではありません。

生理不順の相談では、必ずしも内診が必要とは限らず、問診や血液検査などにより診断できることもあります。

女性医師を希望する場合は、事前に女性医師がいるクリニックを確認することもおすすめします。


生理不順はサプリメントに頼らず医師に相談しよう

生理不順に対して医学的に効果があると証明されたサプリメントは、現時点では存在しません。

サプリメントはあくまで栄養バランスを補助するための食品であり、生理不順の「治療」を目的としたものではないためです。

生理不順の原因はストレスや睡眠不足、栄養不足、ホルモンバランスの乱れなどさまざまであり、原因によって適切な対処法が異なります。

サプリメントに頼る前に、まずは睡眠・食事・運動などの生活習慣を見直しましょう。

また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や甲状腺機能異常など、治療が必要な病気が隠れていることもあります。

3か月以上生理が来ない場合や生理周期が極端に乱れている場合は、早めに婦人科を受診しましょう。

 

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参考文献

  1. 産婦人科診療ガイドライン一般婦人科外来編2023|日本産科婦人科学会
  2. 多様な健康食品|厚生労働省
  3. マーベロン 添付文書
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