毛穴のつまりや黒ずみによって起こる「いちご鼻」。男女問わず多くの方が悩む肌トラブルの一つです。本記事ではいちご鼻の原因からケア方法、予防方法まで解説いたします。
いちご鼻の種類と原因
いちご鼻には以下2種類のタイプがあります。
- 角栓が詰まっているタイプ
- 色素沈着タイプ
それぞれ詳しく解説していきます。
角栓が詰まっているタイプ
角栓が詰まっているタイプのいちご鼻は、触るとザラザラしているのが特徴です。角栓が時間の経過と共に酸化し、黒ずんでいるためブラックヘッドとも言われます。
そして、角栓が詰まる原因は主に以下の2つ。
- ターンオーバーの乱れ
- 皮脂の過剰分泌
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとは表皮や角層で起こる細胞の生まれ変わりのことを指します。
肌のターンオーバーは約4-6週間ほどのサイクルで行われており、表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞(ケラチノサイト)が生成され、それが上へ上へと押し上げられ、肌の表面に出てきます。
通常古い角層は垢となって剥がれ落ちるのですが、ターンオーバーが乱れると、古い角層が剝がれずに、新しい皮膚細胞と共に積み重なって、重層化していきます。
この現象が毛穴の中で起き、重層化した角層と皮脂が混じりあうことで角栓が作られると考えられています。
ターンオーバーが乱れる原因は様々ですが、生活習慣が関係しているケースが多く、以下のようなことがあげられます。
- 寝不足
- 食生活の乱れ
- ストレス
- タバコ
- 紫外線
- 過度な洗顔
皮脂の過剰分泌
皮脂は角栓を構成する物質のため、皮脂が過剰分泌することで角栓も増えるとされています。皮脂が過剰分泌する原因は、食生活の乱れや生活習慣の乱れ、肌の乾燥などがあげられます。
色素沈着タイプ
毛穴の入り口に黒色メラニンが色素沈着することで、シミとなっていちご鼻となっている可能性もあります。こちらは、角栓が詰まっているタイプのものとは異なり、表面はサラサラしているのが特徴です。
シミができる原因は肌に蓄積した黒色メラニン
人間の肌は紫外線を浴びると、表皮の基底層にあるメラノサイト(メラニン形成細胞)で黒色メラニンが生成されます。
通常、黒色メラニンはターンオーバーによって排出されますが、ターンオーバーが乱れたり、過度に紫外線を浴びることによって生成と排出のバランスが崩れ、肌に蓄積するとシミが出来てしまいます。
それが鼻の毛穴の入り口で起こることにより、いちご鼻と呼ばれる状態になります。
角栓が詰まっているタイプのいちご鼻のケア・改善方法
角栓が詰まっているタイプのいちご鼻の場合、以下のようなケア・改善方法があります。
- 角栓除去のパック等を使う
- 酵素入りの洗顔料を使う
- 保湿
パックや洗顔の前にクレンジングオイルを使うと角栓が取れやすくなる
クレンジングオイルを鼻に塗り、しばらく時間を置くことで、詰まっていた皮脂が柔らかくなります。そのため、パックや洗顔剤を使用する前にクレンジングオイルを使用してメイクオフするのもおすすめです。
保湿をする理由は古い角層を剥がれやすくするため
肌が乾燥している場合、肌内部を守ろうとターンオーバーのスピードが乱れ、結果未熟な肌細胞が生まれてしまいます。この未熟な肌細胞は水分量も少なく、古い角質が剥がれ落ちる機能も低下しています。徹底した保湿を行うことで、乱れたターンオーバーが徐々に改善され、古い角質も剥がれやすくなる効果が期待できます。
角栓を取り除いた後は毛穴を引き締めること
角栓を取り除いた後は、毛穴が開いている状態です。そのため毛穴を引き締めるケアをしないと、毛穴が目立ってしまいます。角栓を取り除いた後は、アイスパックなどで冷やしたり、化粧水を使ったりして、毛穴を引き締めるようにしましょう。
また、保湿の際に使う化粧水や美容液はビタミンC誘導体が配合されているものがオススメ。ビタミンC誘導体は皮脂の過剰分泌を抑える効果があるため、相乗効果が期待できます。
色素沈着タイプのいちご鼻のケア・改善方法
色素沈着タイプのいちご鼻のケア方法は、基本的には、シミのケア方法と同様です。主に以下の様な美白ケアが中心となります。
- ビタミンC誘導体が配合された美容液を使う
- 処方薬であるハイドロキノン・トレチノインを使用する
- ビタミンCとビタミンB群をしっかり摂取する
詳しく気になる方は、以下の関連記事をご覧ください。
※トレチノイン&ハイドロキノン・シナール・ビタミンB群記事の内部リンク設置をお願いします。
いちご鼻の予防方法
いちご鼻は生活習慣に起因することが多く、一度改善しても、予防をしなければ再発してしまいます。予防方法は以下の通りです。
- 生活習慣を見直す
- 肌の保湿をしっかり行う
- ビタミンC誘導体が配合された化粧品を使う
- 日焼け止めをする
生活習慣を見直す
ターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌の原因は、生活習慣が関わっています。十分に睡眠を取り、適度に運動をすることに加え、中性脂肪を減らす食事も大切です。
中性脂肪は皮脂の過剰分泌を招く
中性脂肪は皮脂の過剰分泌を招きます。そのため、日々の食事に魚介類を取り入れたり食物繊維を取り入れたりして、中性脂肪を減らす食事を心がけましょう。
肌の保湿をしっかり行う
肌が乾燥している状態の場合、水分の蒸発を防ぐために皮脂が過剰分泌されてしまいます。また、ターンオーバーの際に生まれる肌細胞も未熟な状態となり、正常に作用できません。
そのため、肌の保湿はしっかり行いましょう。
ビタミンC誘導体が配合された化粧品を使う
ビタミンC誘導体が配合された化粧品を使うのも効果的です。ビタミンC誘導体は皮脂の分泌を抑えるだけでなく、ターンオーバーを促進させ、正常化させる効果もあります。またビタミンC誘導体の中でも、リン酸アスコルビルマグネシウムやリン酸アスコルビルナトリウム、APPSは特に皮脂の分泌を抑える効果があります。
日焼け止めをする
色素沈着タイプのいちご鼻の原因は、炎症性ニキビや日焼けなどが原因でおこる「色素沈着」であるため、黒色メラニンの過剰生成を抑えるためにも、日焼け対策をしっかり行いましょう。
いちご鼻に関するよくある質問
最後にいちご鼻に関するよくある質問についてまとめておりますので、チェックしてみてください。
Q. ピーリングはいちご鼻に対して効果はありますか?
医療用ピーリングはいちご鼻の改善に効果があります。代表的なものはケミカルピーリング、ウーバーピールなどですが、毛穴に詰まった角栓を溶かすだけでなく皮膚のターンオーバーも促すため、毛穴が詰まりにくい肌質を手に入れることができます。
メディカルスキンケアならオンライン診療の「クリニックフォア」
クリニックフォアグループでは、オンライン診療でメディカルスキンケアの処方を受けることができます。医療用医薬品を用いて肌の治療を行うため、市販品やサプリメントよりも高い美肌効果が期待できます。
クリニックフォアのオンライン診療は以下のような方におすすめのサービスです。
- 「肌質改善を始めたいけど美容皮膚科に通うのが面倒くさい・・・」
- 「なるべくお得に肌の悩みを解決させたい・・・」
- 「薬を貰うためだけの為に、毎回何時間も診察を受けたくない・・・」
- 「化粧品よりも効果の高いスキンケアをご自宅で試したい・・・」
肌質改善やニキビ対策、シミ・そばかすの治療など、幅広い肌悩みに対応しているだけでなく、お薬は最短翌日に到着。まずはお気軽にご相談ください。