唇の乾燥でお悩みのあなたへ!医師が対処法を解説

「リップクリームを塗ってもすぐにカサカサしてしまう…」「冬になるとひび割れて痛い…」など、そんな唇の乾燥トラブルに悩んでいる方も多いでしょう。 唇は顔の中でもとくにデリケートな部分で乾燥しやすいため、間違ったケアをすると、さらに悪化することもあります。 そこで本記事では、唇の乾燥の原因と対処法をご紹介します。正しいケアを実践すれば、しっとりとした健康的な唇を取り戻すことができるでしょう。今すぐ実践できる方法も解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。

LINE友だち登録で簡単肌タイプチェック実施中
クリニックフォアの美容皮膚オンライン診療はこちら

唇が乾燥する原因とは?

唇が乾燥しやすいのには、いくつかの理由があります。唇は他の皮膚と違って水分を保持しにくい構造であることに加え、生活習慣や環境要因も関係しています。

ここでは、唇の乾燥を引き起こす主な原因について見ていきましょう。

唇の皮膚のバリア機能が低い

唇は顔や体の他の皮膚と比べて角層が非常に薄く、水分をためにくいため、皮膚のバリア機能が低下しやすいです。そのため、外部からの刺激や乾燥の影響を受けやすく、すぐにカサカサしてしまうのです。

さらに、皮脂を分泌する皮脂腺や汗を出す汗腺が存在しないため、皮脂膜が作られず、水分を保持する力が弱いことも乾燥しやすくなる原因です。

マスクの着用による乾燥

近年、マスクの着用が日常的になったことで、唇の乾燥を感じる人が増えています。マスクをすると内側に湿気がこもり、蒸れてしまいます。その結果、マスクを外した際に急激に水分が蒸発し、逆に乾燥を引き起こすことがあるのです。

さらに、マスクと唇の摩擦によって唇が傷つきやすくなり、荒れの原因にもなりえます。

冷暖房の使用による乾燥

エアコンやヒーターの使用によって室内の空気が乾燥すると、唇の水分も奪われやすくなります。とくに冬場の暖房や、夏の冷房による乾燥は唇の乾燥を加速させる要因になります。

そのため、加湿器を使用したり、こまめに水分補給をしたりするなどの対策が必要です。

悪化すると唇がひび割れたり、皮がむけたりして血が出ることもあるので注意しましょう。

香辛料の多い食べ物などの刺激

辛い食べ物や酸味の強い食べ物を摂取すると、唇の刺激となり、乾燥や荒れを引き起こすことがあります。とくに、唐辛子やスパイスの強い食事は、唇のバリア機能が低下している時には刺激が強く、炎症を悪化させることもあるので注意が必要です。

また、熱すぎる飲み物や食べ物も唇を傷める原因になるため注意しましょう。

紫外線による刺激

唇も皮膚の一部であり、紫外線の影響を受けます。とくに唇はメラニン色素が少ないため、紫外線の影響を受けやすい傾向があります。

紫外線によって唇の水分が奪われると、乾燥が進み、ひび割れや皮むけが起こることもあるため、日頃からUVカット効果のあるリップクリームを使用するなど、しっかりと対策をしましょう。

唇が乾燥した時の対処法

唇の乾燥は見た目の印象を左右するだけでなく、ひどくなると痛みや出血を伴うこともあるため、適切なケアが必要です。ここでは、乾燥した唇をケアするための具体的な対処法として、以下の方法についてご紹介します。

  • リップクリームを使用する
  • 食事に気を遣う
  • 水分補給をする

リップクリームを使用する

リップクリームは唇に適度な油分を与え、水分の蒸発を防いでくれます。

ただし、一度塗っただけでは十分な保湿効果が得られないため、こまめに塗ることが大切です。とくに食事の後や外出前には、しっかり塗ることを意識しましょう。保湿力の高い成分が含まれたものや、UVカット効果のあるリップクリームを選ぶのもよいでしょう。

食事に気を遣う

健康な唇のためには、食事からの栄養補給も重要です。とくにビタミンB群や亜鉛は、唇の粘膜を健康に保つのに役立ちます。

  • ビタミンB群:レバー、卵、納豆、豚肉、玄米など
  • 亜鉛:牡蠣、赤身の肉、大豆製品、ナッツ類など

ビタミンB群は肌や粘膜の修復を助ける働きがあります。亜鉛は、細胞の修復や新陳代謝を促す効果が期待できる栄養素なので、積極的に摂取するとよいでしょう。

水分補給をする

唇の乾燥を防ぐためには、こまめな水分補給が欠かせません。体内の水分が不足すると、肌だけでなく唇の乾燥も進み、カサつきやひび割れの原因となります。

とくに、冬場やエアコンの効いた室内では、気づかないうちに水分が奪われてしまうため、意識的に水を飲むことが大切です。

その際、一度に大量の水を飲むのではなく、少しずつこまめに摂取することで、体内の水分バランスが保たれやすくなります。

ただし、カフェインを多く含むコーヒー、紅茶やアルコーにルは利尿作用があり、逆に体内の水分を失う原因になりやすいので注意が必要です。

適切な水分補給を続けることで、唇の乾燥を防ぐだけでなく、全身の健康維持にもつながるでしょう。

LINE友だち登録で簡単肌タイプチェック実施中
クリニックフォアの美容皮膚オンライン診療はこちら

唇の乾燥を悪化させるNG行動

日常の何気ないクセが唇の乾燥を悪化させていることもあります。ここでは、唇の乾燥を悪化させる以下5つのNG行動をご紹介します。

  • 唇を舐める
  • 唇を噛む
  • 唇を触る
  • 唇の皮を剥く
  • 下地を塗らずに直接口紅を塗る

知らず知らずのうちにやってしまっているものがないかチェックしてみてください。

唇を舐める

唇が乾燥すると、つい舐めてしまうクセがある人もいるでしょう。しかし、これは逆効果で、より唇の乾燥を悪化させます。唇を舐めた際は一時的に潤ったように感じますが、唾液が蒸発するとともに唇の水分も奪われてしまうからです。

また、唾液には消化酵素が含まれており、唇の皮膚を刺激するため、荒れの原因となります。乾燥が気になるときは、リップクリームを塗るなど、適切な保湿ケアを心がけましょう。

唇を噛む

無意識に唇を噛んでしまうクセも、乾燥しやすくなる原因です。唇を噛むことで傷ができやすくなり、炎症やひび割れの原因になるのです。とくに乾燥しているときは、少しの刺激でもダメージを受けやすく、悪化すると痛みを伴うこともあります。

また、唇をゴシゴシと強く擦るのもNGです。摩擦によって角質が剥がれ、バリア機能が低下するためです。唇を噛むクセがある方は、意識的にやめるように心がけ、リップクリームやワセリンで優しく保護する習慣をつけましょう。

唇を触る

無意識に唇を指で触る癖がある人も注意が必要です。手には目に見えない雑菌や汚れが付着しており、それが唇につくことで炎症を引き起こす可能性があります。また、頻繁に触ることで摩擦が生じ、唇の表面が傷つきやすくなります。

唇の皮を剥く

乾燥して皮がめくれてくると、つい指で剥いてしまいたくなるものです。しかし、無理に剥がすと出血や炎症を引き起こし、さらに荒れてしまう原因になります。

皮がめくれているときは、自然に剥がれるのを待つか、リップクリームやワセリンを塗って保湿してください。どうしても気になる場合は、蒸しタオルを使って優しくふやかし、柔らかくなった部分をそっと取り除くようにしましょう。

下地を塗らずに直接口紅を塗る

唇の乾燥を防ぎたいのなら、口紅を塗る前は、必ずリップクリームなどの下地を塗るようにしましょう。リップクリームには唇を保湿し、外部の刺激から守る役割があるため、口紅を塗る前の下地として利用できます。

とくにマットタイプの口紅は油分が少なく、乾燥しやすい傾向があるため、下地が重要となります。

口紅の発色が落ちることが気になるのなら、リップクリームを塗った後、軽くティッシュオフしてから口紅を塗るとよいでしょう。

おすすめのリップクリームの選び方

リップクリームは唇の乾燥対策に有効です。唇の症状にあわせて適切な成分を選ぶようにしましょう。また、症状がひどい場合は「医薬部外品」のリップクリームを選ぶとよいでしょう。

症状別に適したリップクリームの成分と選び方は以下の通りです。

乾燥が気になる場合

乾燥が気になる場合は、以下のような保湿成分が配合されたリップクリームを選びましょう。

  • ヒアルロン酸ナトリウム:水分量を高め、乾燥を防ぐ
  • グリセリン:吸湿力に優れており、外から水分を取り込んで保湿する

炎症がある場合

唇の炎症が気になる場合は、以下のような抗炎症成分配合のリップクリームを選ぶとよいでましょう。

  • グリチルリチン酸:甘草(カンゾウ)という植物から抽出される成分。炎症を抑える働きがある
  • グリチルリチン酸ステアリル:炎症を悪化させる物質をブロックし、炎症を抑制する働きがある

グリチルリチン酸ステアリルは低刺激なので、敏感肌の方でも使いやすいでしょう。ただし、リップクリームを使用しても炎症が長引く場合は、受診をご検討ください。

ひび割れがある場合

唇のひび割れが気になる場合は、以下のような組織修復成分(傷ついた皮膚や粘膜の修復を促進する成分)の入ったリップクリームを選ぶとよいでしょう。

  • アラントイン:抗炎症作用、細胞増殖を促す作用などによって傷ついた肌を修復する

ひび割れが痛みを伴う場合は、刺激の少ない製品を探すようにしましょう。

お肌のお悩みはクリニックフォアのオンラインショップへ

クリニックフォアのオンラインショップでは肌荒れ、乾燥など、さまざまなお悩みにアプローチするスキンケアアイテムを取り扱っています。

医学的エビデンスにこだわり、正規取扱店として豊富な種類のドクターズコスメ(医療機関専売ブランド)を揃えており、美容カウンセラーがお悩みに合ったアイテムをご提案。医療機関のクリニックフォアと提携し、サポート体制も整えています。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。

LINE友だち登録で簡単肌タイプチェック実施中
クリニックフォアの美容皮膚オンライン診療はこちら