毛穴に効く成分とは?セルフケア方法やNG行動についても解説

角栓や開き毛穴など、毛穴の悩みを抱えている方は多いでしょう。しかし、毛穴の悩みを何とかしたいと思っているものの、どのようなお手入れをすれば改善できるのかがわからず困っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、毛穴の悩み改善に役立つとされている成分をご紹介します。

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毛穴悩みの種類

毛穴の悩みは主に「黒ずみ毛穴」「開き毛穴」「たるみ毛穴」「つまり毛穴」に分類できます。適切に対処するためにも、まずはそれぞれの特徴を把握し、自分がどれに当てはまるか考えてみましょう。

黒ずみ毛穴

黒ずみ毛穴とは、毛穴が黒くなりポツポツと目立っている状態を指します。黒ずみ毛穴の主な原因は、余分な皮脂や毛穴につまった角栓が酸化することです。

誤ったスキンケアによって毛穴周辺の皮膚に炎症が起き、色素沈着してしまっている場合もあります。また、角栓に塞がれて外に出てこれなくなった産毛が毛穴内部につまり、黒く見えることもあります。

開き毛穴

開き毛穴とは、毛穴がすり鉢状に開かれ、目立ってしまっている状態を指します。開き毛穴の主な原因は、皮脂の過剰分泌です。

何らかの理由で必要以上に皮脂が分泌されると、毛穴につまってしまうことがあります。そして皮脂が毛穴につまると、それを解消しようとして酵素が分泌されます。

すると酵素に分解された皮脂が、「不飽和遊離脂肪酸(ふほうわゆうりしぼうさん)」に変化します。この不飽和遊離脂肪酸が毛穴周辺の皮膚にダメージを与えるため、毛穴が広がってしまうのです。

たるみ毛穴

たるみ毛穴とは、肌のたるみによって毛穴が引き伸ばされて目立ってしまっている状態です。毛穴と毛穴がつながり、シワのようになってしまうこともあります。

たるみ毛穴の主な原因は、加齢によってコラーゲンやエラスチンが変性・減少し、肌の弾力が低下することです。紫外線を浴びたり肌が乾燥したりしたことが原因で、コラーゲンやエラスチンがダメージを受ける場合もあります。

つまり毛穴

つまり毛穴とは、毛穴に白や黄色っぽい角栓がつまり、目立っている状態です。指で触れるとザラザラすることもあります。

角栓がつまる原因は、過剰な皮脂と剥がれた角質です。肌の乾燥やターンオーバーの乱れなどが原因で、必要以上に皮脂が分泌されたり角質が蓄積してしまったりすると、それらが混ざり合って毛穴につまります。

さらにメイクなどの汚れがしっかり落とせていないと、小さな角栓に汚れが積み重なっていって大きくなり、開き毛穴につながってしまう場合もあります。

毛穴に効く成分は?悩み別に紹介

毛穴悩みはそれぞれ原因が違うため、効果的な成分も異なります。ここでは、毛穴悩み別に効果が期待できる成分を紹介します。

黒ずみ毛穴に効く成分

毛穴につまった皮脂や角栓が酸化して黒く見えている場合は、毛穴の汚れを除去しやすくなる成分を取り入れるのがよいでしょう。毛穴汚れ除去に役立つ主な成分として、以下のようなものが挙げられます。

  • 酵素
  • クレイ

 など

また、色素沈着による黒ずみ毛穴の改善を目指すなら、「美白有効成分」(厚生労働省が、特定の効果などを認めた成分のこと)を選ぶとよいでしょう。主な成分として、次のようなものがあります。

  • ビタミンC誘導体
  • プラセンタエキス
  • コウジ酸
  • アルブチン
  • エラグ酸
  • トラネキサム酸

 など

開き毛穴に効く成分

開き毛穴の改善を目指すなら、「収れん作用」がある成分を選ぶとよいでしょう。収れん作用とは、組織や血管を縮めて肌を引き締める作用のことです。肌が引き締まると開いた毛穴が目立ちにくくなります。収れん作用が期待できる主な成分として、以下のようなものがあります。

  • クエン酸
  • 植物エキス

 など

また、肌の乾燥がもとで開き毛穴になっている場合は、保湿力のある成分を取り入れるのもよいでしょう。保湿力がある主な成分として、次のようなものが挙げられます。

  • セラミド
  • ヒアルロン酸

 など

たるみ毛穴に効く成分

たるみ毛穴の改善を目指すなら、「コラーゲン生成作用」がある成分を選びましょう。コラーゲン生成が促進されると肌の弾力がアップし、たるみ毛穴が目立ちにくくなります。コラーゲン生成作用が期待できる主な成分として、以下のようなものが挙げられます。

  • レチノール
  • ナイアシンアミド

 など

また、肌の老化の原因となる活性酸素に対抗する、抗酸化作用がある成分を取り入れるのもよいでしょう。抗酸化作用が期待できる主な成分として、次のようなものがあります。

  • ビタミンC誘導体

 など

つまり毛穴に効く成分

つまり毛穴改善を目指すなら、「ピーリング作用」がある成分を選ぶのがよいでしょう。ピーリング剤によって角栓がやわらかくなり、つまりを除去しやすくなります。ピーリング効果が期待できる主な成分として、以下のようなものがあります。

  • グリコール酸(AHA)
  • サリチル酸
  • リンゴ酸

 など

また、肌のターンオーバーを促進させる効果がある成分を取り入れるのもよいでしょう。ターンオーバー促進効果が期待できる主な成分として、次のようなものが挙げられます。

  • トレチノイン

 など

毛穴が気になるときのスキンケア

毛穴が気になるときは、日々のスキンケアを見直すことも大切です。ここでは、毛穴悩みがあるときに押さえておきたいスキンケアのポイントを紹介します。

自分の肌質を把握する

肌質によって適切なスキンケア方法が異なるため、まずは自分の肌質を知ることが重要です。肌質は主に下記の4タイプに分類されます。

  • 普通肌
  • 乾燥肌
  • 脂性肌
  • 混合肌

「皮脂が多いから脂性肌」だと思っていたら実は乾燥肌で、肌にうるおいを与えようとして皮脂が過剰に分泌されていたなどのケースもあります。この場合、皮脂を落とすスキンケアを行っているとますます乾燥が進み、必要以上に皮脂が分泌されるようになる恐れがあります。

自己判断で決めつけずに、美容皮膚科などの専門家に相談して、自分の肌質を正しく理解することが大切です。

肌に刺激を与えない

肌に不要な刺激を与えると、キメが乱れて毛穴が目立ちやすくなります。洗顔料をしっかりと泡立てて肌をこすらないように洗う、タオルでゴシゴシ拭かないなどして、肌に余計な刺激を与えないようにしましょう。

丁寧に洗顔を行う

皮脂などの汚れや、余計な油分を取り除くためには、洗顔を行うことがとても大事です。前述のとおり、ごしごしこすることはせず、以下のような手順で丁寧に洗顔を行いましょう。

洗顔前にホットタオルで温める

クレンジングや洗顔をする前にホットタオルで顔を温めると、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなります。

【ホットタオルの作り方】

1.フェイスタオルを水に浸けて、しっかり絞る
2.濡らしたフェイスタオルをたたみ、ビニール袋に入れる
3.電子レンジで60秒ほど加熱する

電子レンジによって加熱の程度が異なるので、様子を見ながら調整してください。また、熱すぎるホットタオルを顔に乗せると肌が乾燥しやすくなるので注意しましょう。

十分に泡立てて洗う

洗顔料をしっかり泡立てて洗いましょう。泡で肌をなでるように洗うのがコツです。こうすることで、毛穴の奥まで泡が入り込んで洗いやすくなり、摩擦の刺激も避けることができます。

すすぎ残しに注意し、ぬるま湯で洗う

クレンジング剤や洗顔料のすすぎ残しがあると、肌がダメージを受けたり角栓ができやすくなったりしてしまいます。すすぎ残しがないように、丁寧に洗い流しましょう。とくに髪の生え際やフェイスラインはすすぎ残しやすいので注意が必要です。

また、熱いお湯で洗顔すると必要な皮脂まで落ちてしまい、冷たい水で洗顔すると毛穴が引き締まって汚れを落としにくくなります。洗顔の際には、ぬるま湯を使うようにしましょう。

化粧水や乳液でしっかり保湿する

皮脂の分泌量が多いからといって保湿を怠ると、肌の乾燥を防ごうとして余計に皮脂が分泌されてしまうことがあります。洗顔後は化粧水や乳液、クリームなどを使って肌をしっかりと保湿することが大切です。

化粧水をたっぷりとつけるよりも、製品に記載されている適量をつけ、乳液やクリームなどでフタをしたほうが水分が蒸発しにくいとされています。化粧水のみで保湿ケアをしている方は、乳液やクリームなども使うようにしましょう。

なお、フェイスマスク・パックを使ってもよいですが、シートが乾燥するまでのせ続けないようにしてください。長時間顔にのせ続けてシートが乾燥すると、かえって水分が奪われてしまうためです。

紫外線対策を行う

紫外線に当たると肌がダメージを受けてたるんだり、乾燥したり、炎症を起こしたりします。その結果、さまざまな毛穴トラブルが起こる恐れがあるため、夏だけでなく1年中紫外線対策を行うことも重要です。

日焼け止めは季節にかかわらず、常に使用するようにしましょう。効果を維持するには2~3時間ごとに塗り直したほうがよいとされているため、長時間外出するときは日焼け止めを持ち歩くのがおすすめです。また、日傘や帽子を活用して、日光が直接肌に当たるのを防ぎましょう。

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毛穴悩みにはインナーケアも重要

毛穴の悩みを改善するには、身体を内側から整えることも重要です。ここでは、毛穴悩み改善のためのインナーケアを紹介します。

栄養バランスのとれた食事を心がける

栄養バランスが偏っていると、毛穴トラブルが起こりやすくなります。

糖質・脂質・タンパク質やビタミン・ミネラルなど、さまざまな栄養素がバランスよく含まれた食事を摂るよう心がけましょう。とくに健康的な美肌を作るのに必要なタンパク質やビタミン、ミネラルなどを積極的に摂るのがおすすめです。

なお、糖分・脂肪分が多い食事は皮脂の分泌量を増加させるため、摂りすぎには注意が必要です

しっかり水分を摂取する

水分が足りていないと血行不良になり、肌のターンオーバーが乱れやすくなります。のどが渇く前に、こまめに水分を摂取することを意識しましょう。

十分な睡眠時間を確保する

睡眠中に成長ホルモンが分泌されたり、肌が修復されたりするといった理由から、睡眠不足も肌のターンオーバーを乱すとされています。毎日、十分な睡眠時間を確保するよう努めましょう。また、睡眠時間だけでなく、睡眠の質にこだわることも重要です。

睡眠前にPCやスマートフォンを使ったり、カフェインやアルコールを摂取したりすると睡眠の質が落ちてしまいます。このような睡眠の質を低下させる習慣を見直しましょう。

また、寝室の環境も睡眠の質に大きく影響するとされています。寝室は暑さ・寒さを感じない温度に保ち、光や音が入らないようにしましょう。

習慣的に運動する

あまり運動しない生活が続いていると、血行不良になって肌のターンオーバーが乱れることがあります。ターンオーバーが乱れると毛穴トラブルが起こりやすくなるので、定期的に運動する習慣を身に付けましょう。

ストレスを解消する

ストレスが溜まりすぎると、男性ホルモンの分泌量が増えて皮脂が過剰に出やすくなります。また、自律神経のバランスが崩れて肌のターンオーバーが乱れるため、毛穴トラブルが起こりやすくなってしまいます。

食欲が落ちたり寝つきが悪くなったり、無性にイライラしたりするときは、ストレスが溜まっているかもしれません。以下のような方法でストレスを解消しましょう。

  • 軽く身体を動かす
  • 音楽を聴く
  • 笑ってみる
  • 深呼吸してみる
  • 趣味の時間を楽しむ

 など

毛穴悩みを悪化させるNG行動

毛穴が気になるときに、ついつい以下のような行動を取ってしまう方もいるのではないでしょうか。

  • 角栓を無理やり押し出す
  • 粘着力のある毛穴パックを使う
  • クレンジングや洗顔の際に強くこする
  • スクラブ入り洗顔などの刺激が強いアイテムを使う

 など

上記のような行動は、肌を傷つけて余計に毛穴が目立たせてしまう可能性があります。肌に負担のかかるケアは避け、自分の肌質に合っていて、肌への負担が少ないケアをすることが大切です。

毛穴悩みは美容皮膚科に相談するのも一つの方法!

毛穴の悩みにはいくつか種類があり、それぞれ原因や対処法が異なります。自分で原因や正しい対処法をつきとめるのは難しく、間違ったケアによって症状が悪化する恐れもあるため、自己判断で対処せずに美容皮膚科に相談することを検討しましょう。

美容皮膚科ではさまざまな施術を受けることができますが、たとえば以下のような施術が毛穴悩みの改善に役立つとされています。

施術名特徴副作用・リスク
フォトフェイシャルIPLという広範囲の光を肌に当てて、毛穴やシミ、くすみなどの肌悩みにアプローチする・赤み・乾燥・毛嚢炎(もうのうえん) など
ケミカルピーリング肌に薬剤を塗布して古い角質を剥がし、毛穴づまりを改善したりターンオーバーを促進させたりする・赤み・乾燥・水ぶくれ など
水光注射肌にヒアルロン酸を注射し、うるおいアップを目指す・赤み・内出血・かさぶた など
ダーマペン極細の針を肌に刺し、肌の治癒力を引き出したりターンオーバーを促進させたりする・赤み・かゆみ・腫れ・ヒリヒリ感 など

上記以外に、トレチノインという肌のターンオーバーを促進する作用をもつ成分が配合された外用薬や、医療機関のみで販売されているドクターズコスメなどの選択肢もあります。

毛穴悩みの種類や肌質などによって適した施術が異なるので、美容皮膚科で相談してみましょう。

毛穴のお悩みはクリニックフォアの美容皮膚オンライン診療へ

毛穴悩みには、黒ずみ毛穴・開き毛穴・たるみ毛穴・つまり毛穴などの種類があり、それぞれ原因が異なります。悩みを改善するには自分がどのタイプに当てはまるのかを確認して、適切に対処することが大切です。

とはいえ複数の悩みが重なっているケースも多く、自己判断で対処しても改善できないことも少なくありません。誤ったケアによって症状が悪化したり、肌にダメージを与えてしまったりする場合もあるので、美容皮膚科に行くことを検討してみましょう。

クリニックフォアでは、医学的効果のある外用薬や内服薬を使って肌悩みにアプローチする美容皮膚オンライン診療を行っています。

毛穴のほか、乾燥、肌荒れ、シミ、くすみ、色素沈着、シワ、たるみなど、さまざまなお悩みに適したお薬を用意しています。お肌のお悩みをお薬で改善したい方は、まず受診をご検討ください。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。 

※自由診療

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参考文献

  1. 日本ペプチド学会「PEPTIDE NEWSLETTER JAPAN No.68」
  2. お肌のハリに欠かせない「エラスチン」。その機能にせまる。|研究ピックアップ|「農LABO」近畿大学農学部の研究にせまる
  3. 角栓洗浄がもたらす皮膚への影響 -皮膚表面での酸化ストレスに着目-
  4. 収斂作用評価試験
  5. 化粧品用語集 | ライブラリー | 日本化粧品技術者会 SCCJ
  6. ケミカルピーリング Q2 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
  7. ケミカルピーリング|公益財団法人 日本エステティック研究財団
  8. 化粧品の種類と使い方 —スキンケア化粧品—
  9. 日本皮膚科学会ガイドライン「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」
  10. 厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」
  11. 成人のためのGOOD Sleepガイド - 健康づくりのための睡眠ガイド2023 -
  12. 健康づくりのための睡眠ガイド 2023
  13. ストレスとは | 専門家コラム | 働く女性の心とからだの応援サイト
  14. こころと体のセルフケア|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~|厚生労働省