シミ・肝斑の治療に使用されるトランサミン（トラネキサム酸）の効果・副作用について、医師が解説します。

シミや肝斑の治療でも重要な役割を担うトラネキサム酸。クリニックフォアでも本気でシミの治療をしたい方に処方をさせていただいております。

トラネキサム酸にはどのような効果があり、副作用があるのかどうかについて当院の美容皮膚科医が詳しく解説させていただきます。

1.トラネキサム酸のシミに対する効果とは？

トラネキサム酸はシミに対して効果があります。シミの元となるメラニンを生成するメラノサイトという細胞の活性化を抑えることによって、シミをできにくくする効果があります。それに加えて、プラスミンによる抗炎症作用により、今あるシミを薄くすることによる美白効果も期待できます。

トラネキサム酸は、シミの中でも特に肝斑に対して高い改善効果が期待できると言われています。そのため、特に肝斑に悩んでいる方におすすめしたい薬剤となります。肝斑は女性ホルモンの影響によって出現してくるものと考えられています。そのため、妊娠中や授乳中の方においては肝斑が目立ってくる方も多く、治療をしたいと考えられる方も多いかと思います。トラネキサム酸は、妊娠中、授乳中の方も内服できるお薬ですが、血栓症リスクの観点から、場合によっては処方をお断りさせていただく場合があります。

また、トラネキサム酸は内服を開始し、1日3回継続して内服をした場合、シミに対して効果が出てくるまで2~6週間ほどかかるといわれています。そのため、内服開始後直ちに効果を実感できるというものではありません。コツコツと継続して内服をしつつ、シミが増えないようにUVケアやスキンケアを併せて行うことがトラネキサム酸の効果を実感するために重要です。

2.副作用はあるの？

トラネキサム酸は人工的に合成されたアミノ酸の一種で、トランサミンというお薬の名前で処方されることもあります。トラネキサム酸は血液を溶かす物質であるプラスミン（線溶酵素）の働きを抑える効果があります。そのため、プラスミンの機能の亢進に伴う異常出血の際に処方されるお薬です。

他にもアレルギー症状を引き起こす原因物質を抑制する効果があることから、湿疹、蕁麻疹などに対して処方されたり、扁桃炎・咽喉頭炎、口内炎に対して処方されることもあります。歯磨き粉の成分に使われることもあり、安全性は非常に高いと考えられています。

トラネキサム酸は副作用が起こる可能性が非常に低く、また命にかかわる重度な副作用が起こることは考えにくい薬剤であるとしています。ですが、副作用は全くゼロではなく、ある程度起こる可能性も考慮しておくことが必要です。

トラネキサム酸を内服することによって起こる副作用は痒み、湿疹、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、胸やけ、眠気があります。トラネキサム酸を内服していてこれらの症状が強く出た場合には、速やかに使用を中止して医療機関を受診するようにしましょう。

また、脳梗塞や心筋梗塞などを起こされた方や、血栓症のリスクが高い方は、トラネキサム酸の内服をされる前に一度主治医へ相談されることをおすすめしています。

3.処方してもらうにはオンライン診療が便利？

トラネキサム酸は先ほどもご紹介しましたがある程度の時間をかけなければ効果を実感することはできません。仕事などによってクリニックの開院時間に来院できない、感染症の流行など医療機関を受診することがためらわれるという方は、クリニックフォアならオンライン診療でもトラネキサム酸を処方することができます。

クリニックフォアでは、トラネキサム酸をメディカルスキンケアの美白セット、美白スペシャルセットとしてビタミン剤など美容に良い成分を配合したほかの薬剤とともに処方させていただきます。こちらは医師が診察を行い、お肌の状態に合わせてより効果が高いものを処方させていただきます。

オンライン診療の方法はいたってシンプル。アプリなどのダウンロードも不要で、クリニックフォアのホームページから診療予約をとることができます。

この記事を読んでシミの治療に力を入れていきたいとお考えになられた方はクリニックフォアの医師へまずは一度ご相談ください。

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