胃痛はオンライン診療で受診できるか
胃痛は内科・消化器内科のオンライン診療で対応できるケースも多く、ビデオ通話で医師に症状を伝え、診察・処方を自宅から受けることが可能です。
ただし、すべての胃痛がオンライン診療に適しているわけではないため、以下の表でご自身の状況を確認してください。
| 比較項目 | オンライン診療で対応可能 | 対面受診が必要(緊急) |
| 痛みの種類 | 慢性的な鈍痛・胃もたれ・食後の重さ | 突然の激しいみぞおちの痛み |
| 随伴症状 | 胃の不快感・膨満感・食欲不振 | 吐血・黒いタール状の便・発熱・激しい嘔吐 |
| 体の状態 | ストレス・疲労・食生活の乱れが原因 | 冷や汗・意識がぼんやりする・顔色が悪い |
| 受診歴 | 診断済みの胃炎・機能性ディスペプシア(胃に器質的な異常がないにもかかわらず胃の不快症状が続く疾患)の経過管理・処方継続 | 急激な体重減少・食べ物が飲み込めない |
| 推奨行動 | オンライン診療を活用 | 救急外来または119番に連絡 |
以下の緊急症状がある場合は、オンライン診療では対応が難しいため、速やかに救急外来または119番への連絡を検討してください[2][3]。
- 突然の激しいみぞおちの痛み(胃潰瘍穿孔・急性膵炎・急性胆嚢炎の可能性)[4][5][6]
- 吐血・黒いタール状の便(消化管出血のサイン)[4]
- 強い腹痛とともに発熱や激しい嘔吐が同時にある
- 急激な体重減少・食べ物が飲み込めない
- 冷や汗・意識がぼんやりする
令和4年の規制緩和により初診からのオンライン診療も可能(医師が判断した場合)になり、以前より受診のハードルが下がっています[7]。
「まずはオンラインで相談して、医師の判断に応じて対面受診に切り替える」という使い方が、胃痛へのオンライン診療の安全性の高い活用方法のひとつです[1]。
胃痛のオンライン診療でできること・できないこと
胃痛でオンライン診療を利用する前に、「対面診療と何が違うのか」「何ができて何ができないのか」を正確に把握しておくことが重要です。
| 項目 | オンライン診療 |
| 問診(症状・既往歴・服用中のお薬の確認) | ○ |
| 視診(顔色・体の様子の確認) | △(画面越しの範囲) |
| 処方箋の発行 | ○(医師が適切と判断した場合) |
| 触診(お腹を触っての確認) | × |
| 聴診(胃腸の音の確認) | × |
| 胃カメラ・腹部エコー・血液検査・CT・ピロリ菌検査 | × |
「症状が重い」「初めて起きた強い痛み」「消化管からの出血が疑われる」という場合は、まず対面受診で検査を受けてから再診以降をオンラインで継続する流れが推奨されます。
オンライン診療で処方できるお薬の種類
オンライン診療でも、医師が適切と判断した場合は複数の種類のお薬の処方が可能です[1]。
- 胃もたれ・膨満感がある場合:消化管運動改善のお薬(アコファイドなど ただしアコファイドは胃カメラで胃癌などの悪性腫瘍を含む器質性病変が確認できない場合のみに処方が可能な薬なので、胃カメラの実施後にのみ処方可能です。)
- みぞおちの痛みや灼熱感がある場合:胃酸分泌抑制のお薬(PPIやH2ブロッカー)
- 漢方薬(六君子湯など)・胃粘膜保護のお薬
向精神薬・麻薬・一部の特殊なお薬はオンライン診療では処方できない規制があるため、受診時に医師に確認することが重要です[1][8]。
胃痛のオンライン診療の流れ・手順
胃痛でオンライン診療を受ける場合の流れを整理します。
予約・準備から診察・受け取りまで
内科・消化器内科でオンライン診療に対応しているクリニックをインターネットで検索するか、オンライン診療専用のアプリ・サービスを利用して予約をおこないます。
多くのサービスでは24時間いつでもWeb予約が可能で、当日〜翌日の受診に対応しているものも多くあります。
予約後はマイナンバーカード・クレジットカード・お薬手帳を準備し、受診前に問診票(症状の内容・いつから・食事との関係など)をオンラインで入力します。
予約時間になったらビデオ通話で医師と接続し、症状の詳細・食事との関係・ストレスの状況・既往歴などを確認したうえで診察を受けます。
診察後に医師が適切と判断した場合は処方箋が発行され、薬局窓口での受け取りまたは自宅配送(施設による)を選ぶことができます[1]。
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※診療費は診察内容によって異なります。保険診療の自己負担割合(原則3割)に応じた金額となります。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
胃痛のオンライン診療の費用と保険適用
胃痛のオンライン診療を検討する際は、保険適用の有無や費用の目安、初診と再診の違いをあらかじめ理解しておくことが大切です。
保険適用と費用の目安・初診と再診の違い
一般内科・消化器内科での胃痛のオンライン診療は保険診療の対象となる場合が多く、3割負担(70歳未満の一般的な加入者の場合)で受診できます。
診察料の目安は、初診の場合数百円〜数千円程度・再診の場合は数百円程度(保険適用・3割負担の場合)で、これにシステム利用料とお薬代が追加されます。
※あくまで診療費の目安であり、実際には診察内容によって異なります。診療報酬点数表に基づいて計算され、患者様の自己負担割合(原則3割)に応じて請求されます。
2022年の規制緩和後に初診からのオンライン診療も可能になりましたが、施設によっては「初診はオンライン不可」というルールを設けているところもあるため、事前に確認することが推奨されます[7]。
以前に同様の症状で診断を受けた方が処方薬を継続する「再診」のケースでは、オンライン診療との相性がとくによいとされています。
オンライン診療を受ける前に準備すること
オンライン診療をスムーズに受けるためには、事前の準備が重要です。
以下を整えておくことで、限られた診察時間のなかで正確な診断につながりやすくなります。
<受診前に準備するもの>
- マイナンバーカード
- クレジットカード
- お薬手帳(現在服用中のお薬がある場合)
- プライバシーが守られる静かな場所と安定したインターネット接続のできる機器[1]
<症状の伝え方(受診前にメモしておく6点)>
- 症状の内容(痛み方の特徴)
- 痛みの場所
- いつから始まったか
- 食事との関係
- 他の症状(吐き気・胸やけ・食欲不振・下痢など)
- 現在の生活(ストレス・食生活・飲酒喫煙・睡眠など)
以前に胃カメラ・血液検査を受けた経験がある場合は、診断名(胃炎・胃潰瘍・機能性ディスペプシアなど)や除菌治療の経験を受診時に伝えることが推奨されます。
クリニックフォアのオンライン診療で胃痛を相談する
「胃の不調が続いているが消化器内科に行く時間がない」「慢性的な胃痛・機能性ディスペプシアの処方を継続したい」という場合、クリニックフォアのオンライン診療が活用できます。
クリニックフォアでは、胃痛・胃もたれ・機能性ディスペプシア・逆流性食道炎などの消化器症状に対するオンライン診療をおこなっており、問診・診察・処方まで自宅から受けることが可能です。
ただし以下の緊急症状がある場合は、速やかに対面での救急受診をおこなってください[2][3]。
- 突然の激しいみぞおちの痛み
- 吐血・黒いタール状の便
- 発熱・嘔吐を伴う激しい症状
- 急激な体重減少
胃カメラ・血液検査・腹部エコーなどの対面での精密検査が必要と判断されたケースでは、対面の医療機関への受診を案内する場合があります。
「胃の不調が数週間以上続く」「市販の胃腸のお薬を服用しても改善しない」という方は、早めに医師に相談することをおすすめします。
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※診療費は診察内容によって異なります。保険診療の自己負担割合(原則3割)に応じた金額となります。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
胃痛のオンライン診療でよくある質問
胃痛のオンライン診療について、よく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
受診を検討する際の参考にしてください。
胃痛でオンライン診療を受けられますか?
内科または消化器内科のオンライン診療で、胃痛・胃もたれ・みぞおちの不快感などの消化器症状は対応してもらえるケースが多く、軽度〜中程度の胃の不調であれば診察・処方まで自宅から受けられる可能性があります。
「突然の激しい腹痛」「吐血・黒い便」「発熱を伴う激しい症状」など緊急性が疑われる場合は、すぐに対面受診または救急外来に相談してください[2]。
オンライン診療で胃のお薬を処方してもらえますか?
オンライン診療でも、医師が適切と判断した場合は胃酸を抑えるお薬(PPIやH2ブロッカー)・消化管運動改善のお薬・漢方薬・胃粘膜保護のお薬などの処方が可能です。
処方箋は薬局窓口で受け取るか、施設によってはオンライン服薬指導を受けてから自宅配送してもらう方法を選べます。
ただし向精神薬や麻薬などはオンライン診療では処方できない規制があるため、受診ごとに医師に確認することが重要です[1]。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
胃痛のオンライン診療は保険適用になりますか?
内科・消化器内科での胃痛の診察は多くのケースで保険診療となり、自己負担は3割程度(70歳未満の一般的な加入者の場合)で受診できます。
施設によっては別途システム利用料が自費負担としてかかる場合があるため、受診前に各医療機関のWebサイトまたは電話で保険適用かどうかを確認することをおすすめします。
どんな胃痛は対面診療に行くべきですか?
以下の症状がある場合は対面受診が推奨されます[2][3][4]。
- 突然の激しいみぞおちの痛み
- 吐血・黒いタール状の便
- 発熱・嘔吐・下痢を伴う胃痛
- 急激な体重減少
- 食べ物が飲み込みにくい
市販のお薬を服用し続けても数週間以上改善しない場合や、「初めてお腹を診てもらう」「症状がいつもと違う痛み方」という場合も、まず対面受診で検査を受けてから再診以降をオンラインで継続する流れが安全です。
まとめ
胃痛はオンライン診療(内科・消化器内科)で受診できるケースが多く、慢性的な胃もたれ・ストレス性の胃痛・以前に診断を受けた胃炎などでは、問診・診察・処方まで自宅から完結できる可能性があります。
一方「吐血・黒色便」「突然の激しいみぞおちの痛み」「発熱・嘔吐を伴う症状」「急激な体重減少」などは緊急性が高くオンライン診療では対応困難なため、すぐに対面受診または救急外来を受診することが重要です[2][3]。
オンライン診療では問診・視診・処方は可能ですが、触診・聴診・胃カメラ・血液検査などの検査はできないため、「初めての胃痛」「いつもと違う痛み方」の場合はまず対面受診で検査を受けてから再診以降をオンラインで継続する流れが安全性の高い選択肢です。
費用は保険診療が適用される場合は診察料の3割負担にシステム利用料が追加されるのが一般的です。
受診前に「症状の内容・いつから・食事との関係・他の症状・服用中のお薬・既往歴」をメモにまとめておくことで、より適切な診断・処方につながりやすくなります。
自己判断で市販のお薬のみを続けて症状が慢性化するリスクを防ぐためにも、オンライン診療という選択肢を正しく理解して活用することが大切です。
胃痛が続く・繰り返す・市販のお薬で改善しないという方は、まずは医師に相談してみてはいかがでしょうか。
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※診療費は診察内容によって異なります。保険診療の自己負担割合(原則3割)に応じた金額となります。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
