避妊に失敗したらどうすればいい?医師が解説します。

避妊に失敗してしまったかもしれないと不安な方へ。医療の力を借りることで、避妊の失敗を回避することができる可能性があることをご存知でしょうか。

避妊に失敗してしまった場合にはどうすればよいのか、医師が詳しく解説します。

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1.知っておきたい避妊のウソとは?

避妊に失敗してしまったという場合にまず、自分の力で何とかしようとさまざまな情報を検索するかもしれません。ですが、ホームページ上に出ている情報の中にはウソの情報も混ざっています。まずは、避妊にまつわる間違った情報についてその根拠を医師が解説していきます。

○腟外射精(外出し)で避妊ができる?

コンドーム等をつけずに挿入をしたとしても、膣外射精いわゆる外出しをすれば避妊ができるというような情報が多く出回っていますが、これは真っ赤なウソ。

男性の性器は勃起をした段階から精液を含む粘液がたくさん分泌されているため、射精をしなかったとしてもコンドームをつけなければこの分泌液に含まれる精子によって妊娠をする可能性があります。ちなみに膣外射精による妊娠率は一般的に約22%程と考えられています。

このウソを事実だと思ってしまっている方は特に若い方に多く、とある調査によると膣外射精で避妊ができると思っていた方の割合は高校生の男子で46.4%、高校生の女子で57.0%、大学生の男子で29.4%、大学生の女子で34.4%と男性より女性の方がこの事実を知らなかったという方の割合が多いことがわかっています。

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○安全日・生理中なら妊娠しない?

排卵日前後といった危険日を回避すれば妊娠をしないという情報もこれまた真っ赤なウソです。そもそも、ご自身の排卵日をきちんと理解していますでしょうか。基礎体温を毎日しっかりと測っているという方ならば、自分の排卵のタイミングが分かっているかもしれませんが、基礎体温をつけていないという方は感覚では排卵日を予測することができません。

概ね月経初日より14日後が排卵日とはなりますが、これも生理の周期によって異なりますし、生理周期が整っている方でもストレスなど身体や心に負担がかかれば、生理周期が乱れ税かくな排卵日が予測しにくくなることがあります。特に月経周期がまだ安定していない学生の方や基礎体温をつけ始めた方においては失敗する可能性が高いと考えらえています。

ちなみに、基礎体温を正確につけていたにもかかわらず避妊に失敗した方の割合は24%となんとさまざまな妊娠を回避する方法の噂の中で最も妊娠に失敗する確率が高い方法です。

○性交後に腟の中を洗えば大丈夫?

性交をしたあとに膣の中をしっかりと洗えば精子がすべて落ちて妊娠しないといううわさもあります。中には炭酸系の飲料で洗浄すれば精子は殺菌される、トイレのウオッシュレット機能で洗えば水圧で精子が流せるというような噂も出回っているようです。

精子はもともと酸に弱いため、炭酸飲料を使えばよいと考えたのかもしれませんが、飲料に含まれる程度の酸で精子を死滅させることはできません。また、ウオッシュレット機能を使用したとしても精子は射精後すぐに子宮に到達してしまうため、ウオッシュレットを使ったところで完全に精子を洗いきることは不可能です。

射精された粘液は目で見えるかもしれませんが、精子自体は肉眼で確認することはできません。射精前の分泌液を含めた精液の中に数億個の精子がいると考えられています。ですので、自分で洗浄した程度で全ての生死を洗い流して完全に膣から排出することはできないと考えておくとよいでしょう。

2.緊急避妊法とは?

これらのうわさが嘘だと知らずに信じて性行為をしてしまったという方、コンドームを使用せずに性行為をしてしまったという方など、すでに性行為をしてしまっていては後から自分の力で何とかすることはできません。ですので、医療の力を借りていくことをおすすめします。医療の力を借りて性行為後に妊娠を回避させるための方法に緊急避妊法というものがあります。

緊急避妊法には2つの種類があります。

緊急避妊薬

1つ目は緊急避妊薬といいホルモン剤を使用して避妊を行う方法です。緊急避妊薬としてクリニックフォアが取り扱っているのがアフターピルというお薬です。

アフターピルとは、黄体ホルモンを主成分としたお薬で、性行為後に服用することで、排卵を起こすLHサージという現象を止めて排卵を回避させるほか、子宮内膜を増殖しないようにしたり、精子が子宮内にたどり着かないように粘液の形状を変化させる効果があります。以前は中用量ピルを使用した緊急避妊法もありましたが副作用が強く生じてしまうという観点から現在ではほとんどの医療機関で行われておりません。

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子宮内避妊具

2つ目は銅付加IUDの挿入です。これは、子宮内避妊具とも言い、受精前に精子の運動能力を減少させる効果が期待されています。また、すでに受精がされていたとしても着床阻害作用があるとしています。ですが、この方法はすでに出産を経験されている方しかできず、医療機関によってはこの手技を行っていないところも多くあります。

ですので、ここからはアフターピルを緊急避妊の方法として説明させていただきます。

3.アフターピルの副作用やリスクは?成功確率はどれくらい?

緊急避妊薬の副作用は消退出血、月経の乱れ、不正出血、嘔気です。消退出血とはいわゆる生理のことを指します。不正出血については内服から 7 日以内に約16%の女性が月経と無関係な出血を経験しています。また、約50%の方が月経が数日前後ずれたことを認めています。人によってはこれらの副作用のほかに頭痛や倦怠感などの症状が見られる方もいらっしゃいます。

アフターピルの避妊率を見てみると、72時間以内に服用できた場合で約80%の避妊成功率としています。また、アフターピルを服用後次の月経を確認できるまで性行為を避けることで約95%の避妊効果であると報告しています。アフターピルを服用するタイミングが早ければ早いほど避妊の成功率が高まると考えられています。またもし72時間を過ぎてしまってもアフターピルを使用することで、アフターピルを使用しなかった場合と比べれば避妊率は高くなると考えられています。

4.クリニックフォアのアフターピルについて

クリニックフォアではアフターピルを処方させていただいております。

アフターピルは保険適用外のお薬となります。そのため病院によって値段が異なります。通販などではこの値段よりも安い価格帯でアフターピルが販売されていますが、通販で購入できるアフターピルの中には、成分を含んでおらず効果が全く得られないものや、表示されている用量よりも過量に成分を含み、服用することで強い副作用が起こるなど身体に悪い影響を及ぼす場合ものもありますので、医師の診察を受けて処方をされることをおすすめしております。

避妊に失敗してしまった、妊娠の可能性があると悩む女性はクリニックフォアのオンライン診療をぜひご活用ください。

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公開日:7月22日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

日本における予定外妊娠の医療経済的効果 https://www.jstage.jst.go.jp/article/iken/29/2/29_2019.003/_pdf/-char/ja

公立大学法人山梨県立大学 http://www.yamanashi-ken.ac.jp/wp-content/uploads/hinin.pdf

公立大学法人兵庫県立大学 https://www.u-hyogo.ac.jp/campuslife/healthcare/birthcontrol/index.html

日本フェミニストカウンセリング学会 http://n.nfc505.com/?eid=183

バイエル薬品 https://www.hininno-susume.jp/ja/home/contraception/emergency/#:~:text=%E7%B7%8A%E6%80%A5%E9%81%BF%E5%A6%8A%E6%B3%95%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E7%B7%8A%E6%80%A5%E6%89%8B%E6%AE%B5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

日本産科婦人科学会

http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/kinkyuhinin_shishin_H28.pdf