低用量ピルとはどのようなお薬か
低用量ピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)という2種類の女性ホルモンを配合した飲み薬です。
毎日1錠を一定の時刻に服用し続けることで排卵を抑制し、妊娠を防ぐ仕組みで働くお薬です[2]。
日本では医師の処方箋が必要な処方箋医薬品であるため[2]、婦人科またはオンライン診療を受診することが服用の前提となります。
ここでは、低用量ピルの基本的な特徴を3つの見出しで整理します。
低用量ピルが避妊に使われる理由
低用量ピルが避妊薬として広く使われている理由のひとつは、正しく服用した場合の1年間の妊娠率が0.3%と低い点にあります[1]。
同じ資料では、コンドームを正しく使用した場合の1年間の妊娠率は2.0%とされており、低用量ピルのほうが低い数値です[1]。
コンドームは使用するたびに正しく装着する必要があるのに対し、低用量ピルは毎日一定の時刻に1錠服用することで効果が続くため、性行為のタイミングに合わせた準備が不要という特徴があります。
加えて、女性が自分の意思と判断で取り組める避妊法である点も、低用量ピルが選ばれる大きな理由のひとつです。
ただし、低用量ピルには性感染症を防ぐ効果はないため、性感染症の予防にはコンドームを併用することが大切です。
OC(経口避妊薬)とLEP(治療薬)の違い
日本で処方される低用量ピルは、避妊を目的とする「OC(経口避妊薬)」と、月経困難症などの治療を目的とする「LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)」に分けられます。
OC(Oral Contraceptive)は効能・効果が「避妊」のお薬で、健康保険の給付の対象とならないため、費用は全額自己負担となります[2]。
代表的なお薬としてトリキュラー・マーベロン・ファボワール・ラベルフィーユ・アンジュなどがあり、1シートあたり2,000〜3,000円程度が一般的な価格帯です。
LEPは月経困難症や子宮内膜症に伴う痛みなどの治療薬として承認されているお薬で、避妊を目的として使用しないこととされています[3]。
避妊を目的として低用量ピルを使いたい場合は、OCの処方について医師に相談しましょう。
低用量ピルの種類と世代の違い
低用量ピルは配合されている黄体ホルモンの種類によって、第一世代から第四世代に分類されます。
第一世代はノルエチステロン、第二世代はレボノルゲストレル、第三世代はデソゲストレルなどの黄体ホルモンを配合しています。
第三世代のデソゲストレルを含むマーベロンの添付文書では、レボノルゲストレルなどを含むピルと比べて静脈血栓症の相対危険率を増加させることを示唆する報告があるとされています[2]。
そのため、血栓症のリスクが気になる方は、医師と相談しながら種類を選ぶことが大切です。
ヤーズフレックスに代表される第四世代(ドロスピレノン配合)は、1錠中のエチニルエストラジオールが0.020mgの製剤で、月経困難症などの治療薬(LEP)として承認されています[3]。
これらは避妊目的で使用しないこととされている点に注意が必要です[3]。
「どの種類が自分に合っているか分からない」という場合は、自己判断せずに医師に自分の目的・体質・既往症を伝えて選んでもらうことが、安心で適切な選択につながるでしょう。
低用量ピルで避妊できる仕組み
低用量ピルがどうして妊娠を防げるのかを理解するには、まず妊娠が成立する流れを知ることが助けになります。
自然な状態では、卵巣から卵子が排卵され、精子と受精した受精卵が子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。
低用量ピルは、排卵の抑制を主な作用とし、子宮内膜と子宮頸管粘液の変化を合わせた3つの作用で避妊効果を発揮します[2]。
ここでは、低用量ピルの避妊の仕組みを2つの見出しで整理します。
排卵抑制の仕組み
低用量ピルの主な避妊作用は「排卵の抑制」です[2]。
通常の月経周期では、脳の下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)が分泌され、これが卵巣に作用して卵子を成熟させ排卵を促す仕組みになっています。
低用量ピルを服用すると、脳から分泌されるこれらのホルモン(ゴナドトロピン)が減り、排卵が抑えられます[2]。
排卵が起こらなければ卵子が放出されないため、精子と受精することができなくなります。
決められたとおりに服用を続けることでこの状態が保たれるため、毎日一定の時刻にきちんと服用することが高い避妊効果を保つうえで重要なポイントといえるでしょう。
3つの作用が組み合わさって妊娠を防ぐ
低用量ピルの避妊効果は、排卵抑制のほかに2つの作用が組み合わさって生まれています[2]。
2つ目の作用は「子宮頸管粘液の変化」で、子宮の入り口(子宮頸管)の粘液の性状が変わることで、精子が通り抜けにくくなります[2]。
3つ目の作用は「子宮内膜の変化」で、子宮内膜が変化することで受精卵が着床しにくくなります[2]。
排卵を抑える作用を中心に、精子の通過と着床を妨げる作用が重なることで、妊娠を防ぐ仕組みになっています。
低用量ピルの避妊率と他の避妊法との比較
低用量ピルの避妊効果がどの程度なのかを正確に知ることは、自分に合った避妊法を選ぶうえで非常に重要な判断材料になります。
避妊法の効果は、「その避妊法を1年間使ったときに妊娠する人の割合(失敗率)」で比べることが一般的で、この数値が低いほど確実性が高いといえます[1]。
ここでは低用量ピルの避妊率と、他の主な避妊法との比較・効果が下がる原因について整理します。
米国疾病予防管理センター(CDC)の資料をもとに、主な避妊法の1年間の避妊率(100%から失敗率を引いた値)を次の表にまとめました[1]。
低用量ピルとコンドームの避妊率(使用開始1年間)
| 避妊法 | 正しい使用 | 一般的な使用 |
| 低用量ピル | 99.7%(失敗率0.3%) | 91%(失敗率9.0%) |
| コンドーム(男性用) | 98%(失敗率2.0%) | 82%(失敗率18.0%) |
どちらの避妊法も、正しい使用と一般的な使用で数値に差があるため、毎回・毎日正しく使えるかどうかが避妊効果を大きく左右します。
正しく服用した場合の避妊率99.7%
低用量ピルを飲み忘れなく正しく服用し続けた場合、1年間に妊娠する人の割合は0.3%とされています[1]。
これは、1年間正しく服用した1,000人のうち、妊娠する方が約3人という意味です。
一方、飲み忘れなどを含む一般的な使用では、1年間の失敗率は9%とされており、100人中9人が妊娠する計算になります[1][2]。
この差は、主に毎日正しく服用を続けられるかどうかによって生まれます。
「毎日一定の時刻に飲む習慣を作る」という行動が、高い避妊効果を実生活で発揮させるための重要な取り組みといえるでしょう。
コンドームとの避妊率の違い
避妊法として広く使われているコンドームと低用量ピルの避妊率を比べると、どちらの使い方でも低用量ピルの失敗率のほうが低くなっています[1]。
コンドームを正しく使用した場合の失敗率は2.0%ですが、一般的な使用では18.0%(100人中18人)まで上がるとされています[1]。
正しく服用した場合の低用量ピル(失敗率0.3%)はコンドームの正しい使用(2.0%)より低く、一般的な使用での差はさらに大きくなります[1]。
ただし、コンドームにはHIVを含む性感染症(STI)を防ぐ効果がある一方、低用量ピルには性感染症を防ぐ効果はありません。
そのため、性感染症のリスクがある場合や複数のパートナーがいる場合には、低用量ピルとコンドームを組み合わせて使用することが、避妊と感染予防の両面からより確実な選択といえるでしょう。
避妊効果が下がる主な原因
低用量ピルは正しく服用されることで初めて高い避妊効果が維持できるため、効果を下げてしまう原因をあらかじめ知っておくことが大切です。
- 飲み忘れ:飲み忘れのあった周期は妊娠する可能性が高くなるため、コンドームなど他の避妊法を使用する必要があります[2]。
- 激しい下痢・嘔吐:服用中に激しい下痢や嘔吐が続くと、お薬の吸収が不十分になり妊娠する可能性が高くなるため、その周期は他の避妊法を併用します[2]。
- 飲み合わせの悪いお薬など:リファンピシン、フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン、トピラマートなどのお薬や、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品は、低用量ピルの効果を弱めるおそれがあります[2]。現在服用中のお薬がある場合は、処方時に医師・薬剤師にすべて伝えることが大切です。
低用量ピルの飲み方と避妊効果が出るタイミング
低用量ピルは、服用を始めるタイミングによって他の避妊法を併用する必要があるかどうかが変わります。
「飲み始めたその日から効果があるのか」「休薬期間中は妊娠しないか」という疑問は多くの方が持つ重要な点のため、あらかじめ正確に理解しておくことが安心な服用につながります。
飲み忘れへの対処法を事前に知っておくことで、いざという場面での適切な判断が可能になります。
ここでは、飲み方と避妊効果の発現タイミングについて3つの見出しで整理します。
飲み始めるタイミングと効果発現の時期
マーベロンの添付文書では、月経(生理)の第1日目から服用を開始するとされています[2]。
月経第1日目から5日目までの間に服用を始めます。最低でも7日間連続で飲み忘れなく服用ができた場合、避妊効果が得られるとされています。7日間連続で飲み忘れなく服用ができるまではコンドームなど他の避妊法を併用する必要があります[2]。
服用開始日のルールはお薬の種類によって異なる場合があるため、処方時の説明や添付文書を確認しましょう。
休薬期間中の避妊効果について
21錠タイプの低用量ピルは、21日間服用した後に7日間の休薬期間を設けるサイクルで使用します[2]。
決められたとおりに服用していれば、この休薬期間中も避妊効果は続きます。
28錠タイプは、21日分の有効成分を含む錠剤に続けて、有効成分を含まない錠剤を7日間服用するため、休薬期間がありません[2]。
休薬期間中や有効成分を含まない錠剤を飲んでいる間には消退出血(生理のような出血)が起こりますが、出血の有無にかかわらず、決められた日に次のシートを開始します[2]。
休薬期間が7日を超えてしまうと排卵が再開する可能性があるため、休薬期間が長くなった場合はコンドームなど他の避妊法を使用することが必要です。
「生理が終わってから飲み始めればよい」という誤解を持つ方もいますが、21錠タイプでは出血の有無に関わらず、7日間の休薬期間が終わった翌日(29日目)に次のシートを開始することが避妊効果を維持するための基本ルールです。
スマートフォンのカレンダーや服薬リマインダーアプリを活用して、新しいシートの開始日を事前に登録しておくことが、服用サイクルを崩さないための実践的な工夫といえるでしょう。
飲み忘れた場合の正しい対処法
低用量ピルを飲み忘れた場合の対処法は、飲み忘れた日数によって異なります。
- 1日(1錠)の飲み忘れ:翌日までに気づいた場合は、飲み忘れた1錠をすぐに服用し、その日の分も通常どおり服用します[2]。
- 2日連続(2錠)の飲み忘れ:気づいた時点で2錠まとめて服用し、その後は普段通りの時間に内服します。
- 3日以上続けての飲み忘れ:服用を中止し、次の月経を待って服用を再開します[2]。
- 飲み忘れのあった周期は正しく服用した場合と比べて妊娠する可能性が高くなるため、コンドームなど他の避妊法を使用します[2]。
飲み忘れの対処法はお薬の種類によって異なる場合があるため、処方されたお薬の説明を確認しましょう。
飲み忘れた期間に性交渉があり妊娠が心配な場合は、緊急避妊薬(アフターピル)について早めに医師や薬剤師に相談してください。
「どう対処すればよいか分からない」と感じた場合は自己判断を避けて処方された医師・薬剤師に相談することが安心な対応であり、お薬の説明書を手元に保管しておくと有事の際に役立つでしょう。
低用量ピルの主な副作用と注意点
低用量ピルは多くの方が服用できるお薬ですが、飲み始めにあらわれやすい副作用と、頻度は低いものの注意が必要な重大な副作用があります[2]。
「副作用が怖くて踏み出せない」という方も多いですが、多くの副作用は体がお薬に慣れる2〜3か月程度で自然に改善していくケースが多くあります。
一方で、緊急対応が必要な症状もあるため、服用中に体の変化があらわれた場合の対処ポイントをあらかじめ知っておくことが安心して服用を続けるうえで大切です。
ここでは、副作用について3つの見出しで整理します。
飲み始めに多い副作用
マーベロンの添付文書では、5%以上にみられた副作用として悪心(吐き気)・乳房痛・頭痛が、0.1〜5%未満の副作用として不正性器出血・嘔吐・下痢などが挙げられています[2]。
これらはホルモンバランスが変化する飲み始めの時期に起こりやすく、服用を続けるうちに軽くなることが多いとされています。
「副作用がつらくて続けられない」と感じる場合は自己判断でやめるのではなく、まず処方医に症状を伝えることが大切で、症状の内容によってはピルの種類の変更などを相談できる場合があります。
注意が必要な重大な副作用(血栓症)
低用量ピルの服用でとくに注意が必要な重大な副作用が「血栓症」です[2]。
血栓症とは、血管の中に血のかたまり(血栓)ができて血管が詰まる病気で、手足・肺・心臓・脳・網膜などに起こることがあります[2]。
海外の疫学調査では、低用量ピルを服用している女性は服用していない女性に比べて、静脈血栓症のリスクが3.25〜4.0倍高いと報告されています[2]。
リスクは服用開始後の1年間、とくに最初の3か月間に高く、4週間以上休んだ後に再開したときや別のピルに切り替えたときにも高くなるとされています[2]。
足の急激な痛みや腫れ、突然の息切れ、胸の痛み、激しい頭痛、手足の脱力や麻痺、ろれつが回らない、急に見えにくくなるといった症状があらわれた場合は、直ちに服用を中止して救急医療機関を受診してください[2]。
「少しでも異変を感じたら躊躇せず受診する」という意識を持つことが、低用量ピルを安心して継続するうえで大切な習慣といえるでしょう。
服用中止が必要な状況と注意点
血栓症以外にも、服用を中止して医師に相談すべき状況があります。
妊娠中または妊娠の可能性がある方には投与しないこととされているため、妊娠が判明した場合は服用を中止して医師に相談してください[2]。
手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内、長期間安静にしている方には投与しないこととされているため、手術の予定が決まったら早めに処方医に伝えることが必要です[2]。
体を動かせない状態や脱水があると血栓症のリスクが高まるため[2]、長時間のフライトや車移動ではこまめな水分補給と足の運動を心がけましょう。
35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方は低用量ピルを服用できず、喫煙者は服用に注意が必要とされているため、禁煙を検討することが大切です[2]。
「いつ中止すべきか分からない」という状況があれば、自己判断せず処方医に相談することが安心な対応といえるでしょう。
低用量ピルを服用できない方と処方の流れ
低用量ピルは多くの方が服用できるお薬ですが、健康状態・年齢・喫煙習慣・既往症などによっては服用できない場合があります[2]。
「自分は飲めるのかどうか分からない」という場合も、受診して医師に問診・血圧測定・必要な検査を受けることで処方の可否を確認することができます。
自己判断で服用を開始することは避け、医師の診察を受けてから服用を始めることが低用量ピルを安心して活用するための大前提です。
ここでは、服用できない方の条件・処方の流れ・定期受診の重要性について整理します。
低用量ピルを服用できない主な条件
マーベロンの添付文書では、次のような方には投与しないこと(禁忌)とされています[2]。
- 乳がん・子宮内膜がん・子宮頸がん、またはその疑いがある方
- 血栓性静脈炎・肺塞栓症・脳血管障害・冠動脈疾患がある方、またはその既往がある方
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙習慣がある方
- 前兆を伴う片頭痛がある方
- 高血圧(軽度の高血圧を除く)の方
- 血管の病変を伴う糖尿病(糖尿病性腎症・網膜症など)の方
- 血栓ができやすい体質の方、抗リン脂質抗体症候群の方
- 手術前4週以内・術後2週以内・産後4週以内の方、長期間安静にしている方
- 重い肝臓の病気や肝臓の腫瘍がある方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方
- 骨の成長が終わっていない可能性がある方
このほかにも禁忌とされる条件があるため、持病や既往歴は受診時にすべて医師に伝えてください[2]。
「条件に当てはまるかもしれないが服用を検討したい」という場合は、まず医師に相談して判断を仰ぐことが正確な答えを得るための安心な方法です。
慎重に服用が必要な方の条件
禁忌には該当しないものの、服用にあたって医師と十分に相談が必要な条件があります[2]。
40歳以上の方・喫煙習慣がある方・肥満の方・血栓症の家族歴がある方・前兆を伴わない片頭痛がある方・軽度の高血圧がある方・糖尿病を含む耐糖能の低下がある方・肝障害や腎疾患がある方などは、服用の可否や注意事項について医師と十分に相談することが必要です[2]。
現在の体重や喫煙本数、家族の病歴なども受診時に伝え、服用の可否を医師に判断してもらうことが大切です。
これらの条件に当てはまる方でも服用できる場合もあれば、定期的な経過観察を条件に処方される場合もあるため、受診して医師に判断してもらうことをおすすめします。
婦人科・オンライン診療で処方を受けるまでの流れ
低用量ピルは婦人科(産婦人科)またはオンライン診療で処方を受けることが必要です。
服用を始める前には、病歴の確認や血圧測定などの検診がおこなわれ、医師が服用の可否と適切なピルの種類を判断します[2]。
問診では服用目的・月経の状況・既往症・現在服用中のお薬・喫煙習慣・妊娠・授乳の有無などを確認するため、事前に自分の状況を整理してから受診すると診察がスムーズに進みます。
オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを通じてビデオ通話やチャットで医師の診察を受け、処方されたお薬が自宅に配送される仕組みが一般的です。
「婦人科に行くことをなるべく知られたくない」「通院する時間がない」という方にとっても相談しやすい選択肢となっていますが、医師の判断によって対面での検査が必要とされる場合もあるため、事前に受診先に確認しておくことをおすすめします。
定期受診と服用管理のポイント
低用量ピルを安心して服用し続けるためには、定期的な受診と体調管理が欠かせません。
マーベロンの添付文書では、服用中は6か月ごとに血圧測定などの検診をおこない、子宮・卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査を1年に1回以上、子宮頸部の細胞診を1年に1回おこなうことを考慮するとされています[2]。
服用中に血圧が大きく上がった場合は、服用の中止などが検討されます[2]。
「定期受診が面倒」と感じる方もいますが、服用中の体の変化を医師と共有することで、万が一の副作用を早期に発見できるという重要な役割があります。
定期受診のタイミングを忘れないよう、処方を受けた際に次回の受診日をあらかじめ予約しておくことが、継続服用を安心しておこなうための実践的な工夫といえるでしょう。
クリニックフォアで低用量ピルの相談・処方ができます
「低用量ピルを始めてみたいが、婦人科に行くのはハードルが高い」「自分に合ったピルを選んでほしい」という方には、クリニックフォアのオンライン診療が便利です。
クリニックフォアでは、避妊を目的とした低用量ピルの処方・副作用の相談・飲み方の確認・種類の変更についてオンラインで医師に相談することができます。
ただし、血圧測定や血液検査が必要と医師が判断した場合・血栓症の症状が疑われる緊急の場合は、対面での受診が必要になることがあります。
「まずどのピルが自分に向いているか聞いてみたい」という段階からの相談も可能です。
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※診療費は診察内容によって異なります。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
低用量ピルの避妊に関するよくある質問
Q1: 低用量ピルの避妊率は何%ですか?
飲み忘れなく正しく服用した場合の1年間の失敗率は0.3%(避妊率99.7%)とされています[1]。
一方、飲み忘れなどを含む一般的な使用での失敗率は9%(避妊率91%)とされており、毎日一定の時刻にきちんと服用することが、高い避妊効果を実生活で発揮させるうえで重要なポイントです[1][2]。
スマートフォンのリマインダーや服薬アプリを活用することが、安定した避妊効果を維持するための実践的な取り組みといえるでしょう。
Q2: 低用量ピルはいつから避妊効果が出ますか?
月経第1日目から5 日目の間に服用を開始し、飲み忘れなく7日間以上毎日継続して内服をした場合に高い避妊効果を得られます。
飲み始めの最初の1週間はコンドームなど他の避妊法を併用する必要があります。
飲み始めのタイミングについて不安がある場合は、自己判断せずに処方医に確認することが確実です。
Q3: 低用量ピルはコンドームより確実な避妊法ですか?
低用量ピルを正しく服用した場合の失敗率(0.3%)は、コンドームを正しく使用した場合(2.0%)より低くなっています[1]。
ただし、低用量ピルには性感染症を防ぐ効果がないため、性感染症のリスクが気になる場合はコンドームとの併用が大切です。
「避妊の信頼性を高めたい」「性感染症予防も同時におこないたい」という場合は両方を組み合わせることが安心な選択といえるでしょう。
Q4: 低用量ピルを飲み忘れたらどうなりますか?
1日分の飲み忘れで翌日までに気づいた場合は、飲み忘れた1錠をすぐに服用し、その日の分も通常どおりに服用します(その日は合計2錠服用することになります)[2]。
2日連続(2錠)で飲み忘れあ場合は気づいた時点で2錠まとめて服用し、その後は普段通りの時間に内服します。
3日以上続けて飲み忘れた場合は服用を中止し、次の月経を待って服用を再開します[2]。
飲み忘れのあった周期は妊娠する可能性が高くなるため、コンドームなど他の避妊法を使用してください[2]。
妊娠が心配な場合は、緊急避妊薬(アフターピル)について早めに医師や薬剤師に相談しましょう。
まとめ
低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを配合したお薬で、排卵抑制を中心に、子宮内膜と子宮頸管粘液の変化を合わせた3つの作用で妊娠を防ぎます[2]。
正しく服用した場合の1年間の失敗率は0.3%(避妊率99.7%)とされています[1]。
日本では避妊を目的とするOC(保険給付の対象外)と、月経困難症などの治療を目的とするLEPに分かれており、避妊を目的とする場合はOCを医師に相談します[2][3]。
コンドームの正しい使用(失敗率2.0%)と比べても低用量ピルの失敗率は低いですが、性感染症を防ぐ効果はないため、リスクがある場合はコンドームとの併用が大切です[1]。
飲み忘れ・激しい下痢や嘔吐・お薬の飲み合わせは避妊効果を下げる主な原因であり、毎日一定の時刻に正確に服用することが高い避妊効果を維持するうえで重要です[2]。
飲み始めの吐き気・頭痛などの副作用は服用を続けるうちに軽くなることが多い一方、血栓症が疑われる症状があらわれた場合は直ちに服用を中止して医療機関を受診することが必要です[2]。
手術の予定が決まった場合は服用の中止が必要となるため、自己判断せずに処方医に報告・相談することが大切です[2]。
「低用量ピルが自分に合うかどうか不安」「副作用が心配」という場合も、まず婦人科またはオンライン診療で医師に相談することが、自分に合った避妊法を安心して選ぶための大切な第一歩といえるでしょう。
※医師の判断により、お薬を処方できない場合がございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。


