2020.05.08

肝斑 (かんぱん)の症状・原因・対策と治療法 | シミのタイプ別の原因と効果的な対策

女性が気になる皮膚の症状の1つが肝斑。特に年齢を重ねていくうちに肝斑が目立つようになってきたという方も少なくないのではないでしょうか。今回はそんな女性の気になる肝斑がどうしてできてしまうのか、どういった治療をすればいいかなど肝斑の基礎知識を詳しくご紹介します。

肝斑 (かんぱん)とは

肝斑とはいわゆるシミのことをいいます。ほほ骨のあたりや額、口の周辺などに左右対称にできることが特徴です。稀に額等にできることもありますが、目の周囲にはできないという特徴があります。この肝斑のできる位置には肝斑だけでなく、そばかすや、高齢者特有の色素斑ができることもあり、見た目から肝斑かどうかを素人が判断することが難しい場合もあります。

肝斑は女性にできることがほとんどで、特に30歳代から40歳代の女性に多くみられ、50歳代くらいまではできるといわれています。とある会社の調査によると30歳代から50歳代の実に36%が1年以内に肝斑ができたという結果が出ています。閉経を迎え、年を重ねていくにつれて次第にできにくくなり、さらに薄くなっていくともいわれています。

肝斑に特徴的な症状・原因とは?

肝斑は痛みやかゆみなどの症状がありません。先ほども肝斑であるのか、高齢者特有の色素斑なのか見分けがつきにくいとご紹介しましたが、肝斑は特徴的な症状として左右対称にほぼ同じ形、大きさで現れることとしています。頬骨のあたりに特に見られるとしており、比較的広い範囲に、輪郭がはっきりしない形でモヤッと広がっていくとしています。

それでは、なぜ肝斑は女性に多いものなのでしょうか。その理由には女性ホルモンが関係していると考えられています。具体的には妊娠や出産、ストレスによるホルモンバランスの乱れが肝斑を引き起こすと考えられています。また、低用量ピルなどの経口避妊薬を使用されている方にも肝斑はできやすいと考えられています。さらに日光に当たる時間が多い人、紫外線対策をせずに日光にさらされている人も肝斑ができやすくなったり、濃くなったりすることがあります。女性ホルモンや紫外線に刺激をされてメラニンが過剰に作られてしまうとそれが皮膚細胞にたまり、肝斑の原因になるのです。

肝斑の対策・治療法

それでは、肝斑の治療法やできにくくするためにはどうしたらよいのか、その予防法を具体的にご紹介します。

皮膚科で主に行う治療は、トレチノイン、ステロイド、ピーリング剤といった治療にメラニン生成抑制剤やトランサミンの内服などを組み合わせるのが一般的です。これらがどういった薬であるのかをひとつずつご紹介いたします。

トレチノイン

トレチノインとは表皮の深い層にあるメラニン色素を外に排出する働きを持つお薬です。表皮の細胞を活発にする効果があるため、どんどん肌の奥底にあるメラニン色素を皮膚表面に押し上げ、メラニン色素を排出します。おおよそ2~4週間で効果が現れます。

ステロイド

ステロイドはさまざまな種類があり、さまざまな治療で用いられますが、一般的にはレーザー治療の後などに炎症ができるのを予防する目的で使われます。

ピーリング

ピーリングとは皮膚に化学薬品を塗って皮膚をはがす治療法です。皮膚をはがすことでターンオーバーが進み、メラニン色素が皮膚の上に上がってくることを促進してくれます。

メラニン生成抑制剤

これに加えて処方されることの多い薬であるメラニン生成抑制剤はいわゆる皮膚の漂白剤と言われ、シミを薄くする効果があります。トランサミンにはメラニンが発生する原因となるメラノサイト活性化因子「プラスミン」をブロックする働きを持ち、肝斑の原因そのものを断ち切る効果が期待されています。トランサミンは市販薬でも販売されていますがより効果を実感されたいという方は医療機関での処方薬が良いでしょう。おおよそ8週間ほどで効果が現れると考えられています。

トレチノインを使って表皮のメラニンを排出を促し、メラニン生成抑制剤を使って新しいメラニン生成を抑制することで、短期間でシミの少ない皮膚を作り上げていくというのが肝斑の治療のメカニズムになります。

レーザー治療においては賛否がありますが、レーザー治療によって炎症を起こしてしまうとその炎症した部分が色素沈着をし、肝斑を悪化させる誘因になるという考え方もあり、クリニックによっては、レーザー治療に否定的なところもあります。ですが、近年ではレーザートーニングと言い余計な刺激を抑えているため、肝斑や色素沈着に照射しても炎症をさせることなく徐々にシミを減らしていくことのできる最新のレーザー治療も出てきています。

クリニックフォアの美容皮膚科においても現時点ではレーザー治療は行っておりませんが、現在準備中ですので、レーザー治療が可能となりましたらまたお知らせさせていただきます。

肝斑は再発する?

治療を受ければもう肝斑はできないとは限りません。これらの治療に加えて重要なのが遮光です。紫外線にあたり続けていればせっかくの治療も水の泡と言えます。肝斑治療中は日焼け止めをこまめに塗るなどして遮光を心がけてください。

クリニックフォアの肝斑治療について

クリニックフォアでは肝斑治療の薬をオンライン診療で処方をしております。保険診療を行うクリニックだからこそ行える、「安心」・「安全」・「適正価格」での提供になっております。ぜひご相談ください。

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また、クリニックフォア新橋10Fのクリニックでは、美容皮膚科の診療を行っております。カウンセリング、診療内容、料金などお気軽にご相談ください。

監修:クリニックフォアグループ医師

公開:5月8日

参考文献

東京大学形成外科 肝斑に対する我々の治療法 https://www.cosmetic-medicine.jp/list/ML.pdf

トランシーノ https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_transino/transino-2/kanpan/https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_transino/transino-2/kanpan/

自治医科大学 https://www.jichi.ac.jp/keisei/tre-hq/tre_shimi.html

日本皮膚科学会 https://www.dermatol.or.jp/qa/qa25/q04.html