2020.05.26

血栓症ってどんな病気?種類別の原因、治療法について医師が解説します。

最近になり新型コロナウイルス感染症によりリスクが高まることが指摘されている血栓症。新型コロナウイルスに感染していなくても日常生活においても血栓症となるリスクはあるのです。

血栓症とはどんな病気であるのか、予防する方法ができるのかなど詳しく解説していきます。

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1.血栓症ってなに?どんな理由で起こるの?

血栓症とはどのような病気なのかをまずは詳しくご紹介します。血栓症とは血液中にさまざまな原因によって形成された血栓が血管を閉塞し、末梢の循環不全による臓器障害を引き起こすもしくは、形成された血栓が血流によって流されて、形成部位とは別の部位において血管を閉塞することにより、臓器障害を引き起こす病気のことを言います。

血栓症は血流、血液、血管のいずれかに異常が起こることによって血中に塊ができ、この塊が血栓症を引き起こします。この異常が起こる理由について詳しくご紹介します。

血流

1つ目は血流です。血流が障害されることで血液が停滞し、血栓症ができると考えられています。血流が停滞してしまうことによって血栓ができやすいポイントは下肢にあります。例えば、デスクワークや長時間のフライト、バスや新幹線などでの長時間移動、映画や観劇など長時間の観劇、手術後や分娩後の長時間の安静などによって血流が滞ります。

そもそも下半身の血流はふくらはぎや太ももなどの大きな筋肉が収縮することによってポンプのような役割をし、下肢の血流を心臓までポンプのように運んでくれます。そのため、重力の影響を受けずに身体中を血液が巡るようになっています。ですが、上記の原因によって下半身が動かないと筋肉によるポンプの機能が果たされないため下肢で血栓が作り上げられてしまいます。

また、クラッシュシンドロームといい、震災などで下半身が建物の下敷きになるなどしたあと、下半身の圧迫が解除された際に今までせき止められていた血流が一気に開通することで、血液中にできてしまった血栓が他の臓器に飛び、血栓症を引き起こす病態も知られています。

血液

2つ目は血液です。血液が固まりやすい、溶けにくい性質になることによって血栓が形成されやすくなります。例えば、高脂血症、糖尿病といった慢性疾患によって起こりやすいとされています。

また、感染症にかかり、サイトカインが過剰に分泌し、サイトカインストームが引き起こされると血液が固まりやすくなってしまい、血栓を引き起こします。また、ピルなどの女性ホルモン剤も血液の凝固を促進し、抗凝固の機能を抑制する成分が含まれるため、血栓を引き起こしやすくすることが知られています。

血管

3つ目は血管です。動脈硬化によって血管が固くなり弾力がなくなると、血流が衰える原因につながり、血栓を形成すると考えられています。

また、血栓は形成されたあと他の臓器や組織に移動し、詰まることによって障害を引き起こします。例えば、肺にとぶと、肺塞栓症(エコノミー症候群)となりますし、脳の血管にとべば脳梗塞、心臓の血管にとべば心筋梗塞を引き起こします。

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2.血栓症の種類とは?

動脈血栓症

血栓症は2種類あります。1つは動脈血栓症です。これは血流が早い動脈で起こる血栓症で、脳梗塞や心筋梗塞といった病気を引き起こすのがこの動脈血栓症です。

静脈血栓症

もう1つは静脈血栓症です。これは、血流が遅い静脈で引き起こされる血栓症で、深部静脈血栓症、肺塞栓症を引き起こす血栓症です。

この肺に血栓ができることで生じる肺塞栓症が最も発生頻度が高いとされており、欧米では虚血性心疾患や脳血管障害と並んで発生頻度が高いとしています。

下肢の血管に血栓ができると、ふくらはぎや太ももに痛みや赤み、腫れ、突っ張る感じ、脚のだるさといった症状がみられます。

4.血栓症の予防法は?

病気を患っていなくても、日常生活において血栓症は起こる可能性がある病気です。血栓症を予防するためにはどうすればよいのかを解説していきます。

血栓症を予防するためには当たり前ですが、血栓を作りにくくすることです。血栓を作りにくくするための対策は様々あります。

まず最も大切なのが、下肢を積極的に動かし、血液を滞らせないことです。デスクワークや長時間の移動などで下肢を動かさない時には足首を曲げ伸ばししたり下肢をさすったりマッサージするなどして、下肢の筋肉を自動あるいは他動的に動かすようにしましょう。

また、水分をこまめに摂取することも大切です。糖尿病や高脂血症など生活習慣病によって血栓を引き起こすリスクがある場合には、薬でこれらの病気の治療をしつつ、病気を進行させないようにしつつ血栓症の予防を行うことが必要です。例えば、食生活を気をつける、定期的に運動をすることで予防となります。

5.血栓症の治療法は?

血栓症と思わしき症状が出た場合には、すぐに医療機関で検査を行いましょう。

検査の結果、血栓ができているとわかった場合には他の臓器に移動しないように早急に治療をすることが必要です。血栓症の治療方法はできてしまった血栓を溶かして、次に血栓ができないようにしていくという方法で行います。これは両方とも薬剤で行い、血栓を溶かすお薬を血栓溶解薬、血液を固まりにくくするお薬を抗凝固薬と呼んでいます。これらの薬を使用すると血液がサラサラになり、止まりにくくなるため日常生活において多量の出血を引き起こさないように注意が必要です。また、薬で血栓を取り除くことが難しい場合には血管内手術を行って血栓を取り出すこともあります。

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公開日:5月26日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

国立がん研究センター https://ganjoho.jp/public/cancer/stomach/

( 患者)

中外医学 http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1703.pdf

日本血栓止血学会 http://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2015/05/%E8%A1%80%E6%A0%93%E7%97%87%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF.pdf

http://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2020/05/20200513_2.pdf

循環器用語ハンドブック https://med.toaeiyo.co.jp/contents/cardio-terms/pathophysiology/2-40.html

https://kessensho.net/ja/home/venous-thrombosis/guard/

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。