2020.04.21

健康診断・検査結果の見方

健康診断・検査結果の結果の見方につきましては、お受けいただいた健診項目に基づき、下記よりご確認下さい。
ご不明な点等ございましたら、contact@clinicfor.lifeまでお問い合わせ下さい。

総合評価(全ての健康診断セットに共通)

アレルギー検査

睡眠時無呼吸検査

生活習慣病検査

甲状腺ホルモン検査

女性ホルモン(卵巣予備能)検査

心不全検査

前立腺がん検査

腫瘍マーカー

胃がんリスク分類

がん遺伝子検査

総合評価(全ての健康診断セットに共通)

総合評価は、お受けいただいた全ての健診項目の結果を踏まえて、医療機関に受診いただく必要があるかどうかを判断するものです。総合評価の各判定の内容につきましては、以下の表をご確認下さい。

CもしくはD判定の方は、クリニックフォアグループあるいは他の医療機関を受診くださいますようお願いいたします。健康診断で指摘されているポイントについて、保険診療にて診療いたします。

アレルギー検査

アレルギー検査結果に表記されている、「MASTクラス」という項目をご確認下さい。
MASTクラスは、スギ、ダニ、カニ、ミルクなど、特定の物質に対してアレルギーを起こす可能性の高さを表しています。クラスは0〜6の7段階に分けられており、6が最もアレルギーを起こす可能性が高いということになります。一般的には、MASTクラス値が高いほど、体内に入れるのを避けるべき物質ということになります。

クラス0

陰性。アレルギーを起こす可能性は非常に低いと考えられます。

クラス1

グレーゾーン。アレルギーを起こす可能性は低いと考えられます。

クラス2以上

陽性。クラス値が大きくなるほどアレルギーを起こす可能性は高いと考えられます。

ただし、この検査はアレルギー症状を測定しているわけではないため、MASTクラスの値が高いからと言って必ずしも症状と相関しないことがあります。特に、食物アレルゲンでは、クラス値がある程度高くても、その物質を摂取しても症状がでないことがあります。

  • 卵、ミルク、肉等は、基本的には、MASTクラス陽性でも気にせず食べても問題ないことが多いです。また「継続的に食べる」ことは、腸管免疫を通じて、アレルギーを改善すると考えられています。
  • 甲殻類やピーナッツのMASTクラス値が高い人は、今後、アレルギー発症のリスクがあるものの、定期的に食べることでリスクは下がると言われています。しかしながら、甲殻類やナッツを過剰に食べることを推奨するわけではありませんし、体調が悪いときは食べることを避けるようにしてください。

アレルギーを抑えるためには、原因となる物質を回避する、抗アレルギー薬を服用する、もしくはダニ・スギ花粉アレルギーに対する免疫療法があります(免疫療法についてはこちらをご覧ください)。アレルギー症状にお困りの方は、クリニックフォアグループへご相談下さい。

※検査結果に疑問をお持ちの方はこちらをご覧ください。

睡眠時無呼吸検査

睡眠時無呼吸検査結果に表記されている、「pAHI」という項目をご確認下さい。
pAHIとは、1時間あたりの無呼吸の回数を示しており、睡眠時無呼吸症候群の重症度を表しています。pAHIの値が大きいほど、重症となります。以下、判断の目安をお示ししますので、検査結果をご確認の上、ご不安な方はクリニックフォアグループのいびき・睡眠時無呼吸専門外来へご相談下さい。(詳しくはこちらをご覧ください)

pAHIが40以上の場合

直ちに、CPAPやナステントといった治療を検討する必要があります。治療に際して保険を適用することができますので、ご相談下さい。

pAHIが20以上40未満の場合

さらなる精密検査が必要となります。
クリニックフォアグループでは、患者様のご負担を軽減するために、「在宅ポリソムノグラフィー フル検査」という検査を導入しております。入院して実施するポリソムノグラフィーと全く同じ検査となりますが、入院する必要がありません。

そのため、仕事や日常生活への負担が少ないのと同時に、入院するのに比較して、自己負担額が約5.5万円安く済みます。精密検査に際して保険を適用することができますので、ご相談下さい。

pAHIが20未満の場合

検査結果上は、特に問題ございません。もしご不安な場合やお困りのことがある場合は、お気軽にご相談下さい。

生活習慣病検査

生活習慣病の観点から、各検査項目の見方を簡単にご説明します。ご不安な方は、お気軽にクリニックフォアグループへご相談下さい。

AST・ALT

主に肝臓の指標で、AST/ALT比が2近くまで上昇している場合、アルコールの飲み過ぎの可能性があります。

また、ASTもしくはALTが100以上の場合は肝炎になっている可能性がありますので、必ず医療機関をご受診ください。

γGTP

主に胆道の指標で、値が正常より高い場合、アルコールの飲み過ぎの可能性があります。

特に値が200を超えている場合は、必ず医療機関をご受診ください。

尿素窒素(BUN)・クレアチニン(Cr)

主に腎臓の指標で、これらの値が正常より高い場合、腎機能が低下している可能性があります。

特にクレアチニンの値が1を超えている場合は、必ず医療機関をご受診ください。

LDLコレステロール(LDL-Cho)・総コレステロール(T-Cho)・中性脂肪(TG)

総コレステロールに対するLDLコレステロールの値が高い場合や中性脂肪が高い場合、動脈硬化症をはじめとした生活習慣病のリスクとなります。

特にLDLコレステロールが160、中性脂肪が250を超えている場合は、必ず医療機関をご受診ください。

HbA1c・グルコース(Glu)

主に糖尿病の指標です。特に、HbA1cは長期間の血糖値を反映しているので、数値が正常より高い場合は注意が必要です。

特にHbA1cの値が6.5を超えている場合は、必ず医療機関をご受診ください。

尿酸(UA)

主に痛風の指標です。数値が正常より高い場合は、ビールやレバー、干物、肉(特に加工肉)、納豆、白子といったプリン体を多く含む食品の摂取を控えて下さい。

特に値が8を超えている場合は、必ず医療機関をご受診ください。

ナトリウム(Na)・クロール(Cl)・カリウム(K)

これらの異常は、様々な原因が考えられ、症状や他の検査結果から判断する必要があります。正常値から大きく外れている場合は、ご相談下さい。

赤血球(RBC)・ヘモグロビン(Hb)・ヘマトクリット(Ht)・MCV・MCHC

主に貧血の指標です。これらの数値が正常より低い場合は、鉄欠乏性貧血の可能性があります。

白血球(WBC)

主に炎症の指標です。数値が正常より高い場合は、感染症の可能性があります。

血小板(Plt)

止血の作用を持つ血小板の値です。

尿検査

甲状腺ホルモン検査

FT4は血中の甲状腺ホルモン濃度を示す指標です。一方で、TSHは甲状腺ホルモンの分泌を促すホルモンです。FT4とTSHは、お互いにシーソーのような関係で、体内濃度が一定範囲内になるように調整されています。

FT4とTSHがそれぞれ正常範囲外の場合、バセドウ病や甲状腺炎、橋本病などといった病気の可能性があります。検査で異常値が出た方は、クリニックフォアグループの甲状腺専門外来にご相談下さい。(詳しくはこちらをご覧ください)

女性ホルモン(卵巣予備能)検査

AMHは、発育過程にある卵巣から分泌されるホルモンで、卵巣の中に残っている卵子の数の目安(卵巣の予備能)を示しています。AMHの値が大きいほど、より多くの卵子が残っていると考えられています。つまり、AMHの値を参考に、あとどれくらいの期間、妊娠が可能かを推定することができます。

ご注意いただきたいことは、AMHは、卵子の質を表しているわけでもなければ、妊娠率を表しているわけでもありません(卵子の質や妊娠率は年齢に伴い低下すると考えられています)。

AMHは、個人差が大きく正常値は設定されていないため、同じ年齢層に比べて卵巣予備能が大きいか小さいかを判断します。以下の表をご参考に、ご自身の妊活や不妊治療にお役立て下さい。

心不全検査

NT-pro BNPは、心臓から分泌されるホルモンで、早期の心不全・狭心症の検出する上で有用です。ただし、年齢や肥満、腎機能などの心臓以外の因子の影響を受けますので、注意が必要です。以下、判断の目安をお示ししますので、検査結果をご確認の上、ご不安な方はクリニックフォアグループの循環器専門外来へご相談下さい。(詳しくはこちらをご覧ください)

NT-proBNP < 125

この値より低い場合には、直ちに治療が必要となる心不全の可能性は低いと判断されます。ただし、息切れや足の浮腫みなど症状に気になる点がございましたら、ご相談下さい。

125 < NT-proBNP < 400

軽度の心不全の可能性があります。高血圧や肥満、糖尿病といったリスクが多い場合には、画像検査などの精密検査が必要な場合もありますので、ご相談下さい。

400 < NT-proBNP < 900

治療対象となる心不全である可能性があります。エコー検査を含む精密検査が必要となりますので、早期にご相談下さい。

900 < NT-proBNP

治療対象となる心不全である可能性が高いと考えられます。エコー検査を含む精密検査に加え、早期に治療の必要がありますので、早急にご相談下さい。

前立腺がん検査

PSAは、血液中にある前立腺に特異的なタンパク質の一種です。この値が高くなると、前立腺がんである可能性も高くなりますが、前立腺肥大症や前立腺炎の可能性もあります。下記の基準値より高い場合は、詳しい検査が必要となります。総合病院へご受診ください。

  •  〜64歳:3.0 ng/mL以下
  • 65歳〜69歳:3.5 ng/mL以下
  • 70歳〜 :4.0 ng/mL以下

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは、腫瘍が体内にできると血液中に増える可能性が高い物質のことで、腫瘍が発生する部位ごとに異なります。腫瘍マーカーを検査することで、体内に腫瘍がある可能性を調べることができます。下の表は、各腫瘍マーカーとそれに対応する臓器部位を表しています。

ただし、腫瘍マーカーが上昇しているからといって、必ずしもがんが存在するというわけではありません。まず、腫瘍が良性か悪性(すなわち、がん)か判断することはできません。
また、腫瘍マーカーの値が腫瘍の状態を正確に反映しているわけではなく、腫瘍が存在していなくても値が上昇することも少なくありません。

基準値を超える腫瘍マーカーがある場合は、総合病院をご受診いただき、精密検査を受けることをお勧めいたします。

胃がんリスク分類(ABC検診)

胃がんリスク分類では、胃におけるピロリ菌の感染を示す抗ピロリ菌抗体と、胃の炎症や萎縮の状態を反映するペプシノーゲンを検査しています。それらの結果を元に、現在から将来の胃がんリスクを評価します。ただし、胃がんを発見するための検査ではありませんので、ご注意下さい。

A郡(抗ピロリ菌抗体:陰性、ペプシノーゲン:陰性)

胃がんのリスクは低いと考えられます。自覚症状がない場合、特に詳しい検査は必要ありません。

B・C・D郡(それ以外)

内視鏡検査などの詳しい検査が必要と考えられます。内視鏡の設備がある医療機関へご受診ください。

がん遺伝子検査

いわゆるリキッドバイオプシーと呼ばれる早期でのがんスクリーニングを目的とした検査です。がん細胞から血液に遊離されるDNA(Free DNA、メチル化、突然変異)、RNA発現量を解析し、分子、細胞レベルの微細ながんの存在リスクを評価します。

検査結果の「がんリスク評価」では、4段階にがんの発生リスクを分類しており、Dが最もがんのリスクが高いということになります。ご注意いただきたいことは、がん遺伝子検査は、現在のがんの存在を示すものでもなければ、先天的にがんになりやすい体質かどうかを示すものでもありません。

がん遺伝子検査は、ストレスや偏食、喫煙といった日々の生活習慣の結果として、私たちの体の中でどの程度、がんの発生リスクがあるのかを把握するためのものです。がんの発生リスクが高い方(がんリスク評価がCやDの方)は普段の生活習慣を見直されることをお勧めします。ご不安な方や生活習慣の相談をされたい方は、クリニックフォアグループへご相談下さい。

詳しい報告書の見方はこちらからご覧ください。