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※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
ニキビがかゆいのはなぜ?まず知っておきたいこと
ニキビというと「痛いもの」というイメージが強いため、かゆみを感じると戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ですが、ニキビにかゆみをともなうこと自体は、じつはそれほど珍しいものではありません。
まずは、そのかゆみがどんなサインなのかを知っておくと、必要以上に不安がらずに落ち着いて対応できるでしょう。
ここでは、ニキビのかゆみについて、前提となる基本の考え方から確認していきます。
かゆみは炎症や刺激へのサインのことが多い
ニキビのかゆみは、多くの場合、その部分の皮膚に炎症や刺激が起きていることを知らせるサインです。
そもそもニキビは、毛穴の詰まりや過剰な皮脂、アクネ菌、そして炎症などが重なって起こる肌トラブルだからです[1]。
その炎症が進んだり、そこに乾燥や外からの刺激が加わったりすると、それがかゆみという形で感じられることがあります。
とくに、赤く腫れた赤ニキビや、膿をもった黄ニキビのように炎症が強いものでは、かゆみが出やすい傾向があります。
いわば、肌が敏感になっているサインなのだととらえると、どう対処すればよいかの方向も見えてくるでしょう。
まずはかゆみを「肌からのサイン」として受け止め、あわてずにその原因を探っていくことが大切です。
かゆいからといって、必ずしも悪化とはかぎらない
かゆみが出てくると「悪化してしまったのでは」と不安になりますが、必ずしもそうとはかぎりません。
というのも、かゆみは炎症の悪化だけでなく、じつは治りかけの過程でも起こることがあるためです。
肌が回復へと向かう時期に、むずむずとした一時的なかゆみを感じる、という方も少なくありません。
ただし、かゆみがとても強い、どんどん広がっていく、何度も繰り返すといった場合には、別の原因も考えられます。
そのため、かゆみそのものだけでなく、その程度や続き方もあわせて見ておくことが大切になります。
かゆみに一喜一憂しすぎず、全体の様子をよく観察していくことで、落ち着いて向き合えるようになります。
ニキビがかゆくなる主な原因
ニキビがかゆくなる背景には、じつはいくつかの原因が考えられます。
炎症そのものによるものから、肌の乾燥、さらには外からの刺激まで、その要因はさまざまです。
原因の傾向を知っておくと、自分のかゆみがどれに近いのか、見当をつけやすくなります。
ここでは、代表的な原因を、ひとつずつ見ていきましょう。
炎症が強い赤ニキビ・黄ニキビ
かゆみがとくに出やすいのは、炎症の強い赤ニキビや、膿をもった黄ニキビです。
これらは、アクネ菌の増殖や炎症が進み、周りの皮膚がとても敏感になっている状態だからです。
体が、増えすぎた菌や酸化した皮脂などを外へ排出しようとする反応として、かゆみが起こることがあります。
赤く腫れて熱を持ったニキビほど、このかゆみは強くなりやすい傾向がみられます。
炎症の強いニキビは、かいてしまうと跡にもつながりやすいため、とくに気をつけたい状態です。
こうしたニキビが増えてきた、痛みもともなうといったときは、早めに医師へ相談しておくと安心です。
乾燥・バリア機能の低下
肌の乾燥や、バリア機能の低下も、ニキビのかゆみを引き起こす大きな原因のひとつです[1]。
肌がうるおいを失うと、外からの刺激をまともに受けやすくなり、かゆみが起こりやすくなるためです。
とくに、皮脂を落としすぎてしまう洗いすぎや、空気が乾く季節には、こうしたかゆみが出やすくなります。
ニキビを気にするあまり何度も洗ってしまうと、かえって乾燥を招いてしまうこともあります。
うるおいの足りない肌は、ふだんなら気にならないようなちょっとした刺激にも、敏感に反応しがちです。
だからこそ、保湿でうるおいを補うことがかゆみをやわらげる助けになる、と知っておくと安心です。
治りかけのかゆみ
ニキビが治りかけの時期に、ふとかゆみを感じるということもあります。
これは、肌が回復に向かう過程で、皮膚が生まれ変わろうとする反応が、かゆみとして感じられるためです。
小さなかさぶたができたり、赤みが少しずつ引いてきたりする時期に、むずむずすることがあります。
このかゆみは一時的なことが多く、いわば肌が治ろうとしているサインとも受け取れます。
ただし、治りかけだからと油断してかいてしまうと、跡や色素沈着として残ってしまうこともあります。
治りかけのかゆみこそ、かかずにそっと見守ってあげることが、きれいに治すためのコツだといえるでしょう。
汗・摩擦・整髪料などの刺激
汗や摩擦、整髪料といった外からの刺激も、ニキビのかゆみを招くことがあります。
肌に触れるものや刺激が、もともとの炎症を悪化させたり、新たにかぶれを起こしたりするためです[1]。
たとえば、前髪がおでこに触れる、マスクや衣類がこすれる、といった摩擦も、かゆみの一因になります[1]。
髪につけたワックスやヘアオイルが肌に付着し、毛穴をふさいで刺激になってしまうこともあります。
汗をかいたまま放っておくと、蒸れて雑菌が増え、それによってかゆみが強まることもあるでしょう。
思い当たる刺激があれば、それを避けるだけでもかゆみがやわらぐことがあるため、まず見直してみると安心です。
そのかゆいブツブツ、ニキビじゃないかも|似た別の病気
ここでぜひ知っておきたいのが、かゆいブツブツはそもそもニキビではない、というケースもあるという点です。
じつは、見た目がニキビによく似ているだけで、まったく別の皮膚の病気がいくつも存在します。
こうした病気は、自己流のニキビケアではなかなか治らず、場合によってはかえって悪化してしまうこともあります。
ここでは、見分けるうえで知っておきたい代表的な病気を整理しましょう。
マラセチア毛包炎(カビが原因のかゆいブツブツ)
かゆみが強いブツブツで意外と多いのが、マラセチア毛包炎と呼ばれる病気です[2]。
これは、ニキビの原因であるアクネ菌ではなく、マラセチアというカビ(真菌)の一種が毛穴で増えて炎症を起こす状態です[2]。
見た目はニキビとよく似ているのですが、多くの場合かゆみをともなうのが特徴とされています[2]。
胸や背中、肩などにでき、大きさのそろった赤いブツブツが多発し、ニキビ特有の毛穴の詰まりが見られにくい傾向があります[2]。
とくに、汗をかいたあとや入浴後など、体が温まったタイミングでかゆみが強まることが多いようです。
カビが原因のため一般的なニキビの薬では効きにくく、皮膚科で診断を受けて抗真菌薬による治療が必要になります[2]。
脂漏性皮膚炎(皮脂の多い部位の赤み・フケ・かゆみ)
皮脂の多い部位に赤みやフケ、かゆみが出ているときは、脂漏性皮膚炎というケースもあります。
これもまた、皮脂を好むマラセチアなどが関わって起こる、慢性的な皮膚の炎症です[2]。
鼻のわきや髪の生え際、眉間、頭皮といった、皮脂の多い場所に左右対称に出やすいのが特徴です。
赤みだけでなく、黄色っぽいフケのようなものをともなうことも少なくありません。
かゆみの程度は人によって幅があり、症状を繰り返して長く続きやすい傾向がみられます。
ニキビとは対処のしかたが異なるため、思い当たるところがあれば皮膚科で相談すると安心です。
接触皮膚炎(かぶれ)などの可能性も
化粧品や整髪料などが肌に合わず、かぶれてかゆくなっている、というケースも考えられます。
これは接触皮膚炎、いわゆる「かぶれ」と呼ばれるもので、触れた物質が刺激やアレルギーとなって起こります。
新しい化粧品やシャンプーに変えたあとからかゆみが出た場合は、その製品が今の肌に合っていないのかもしれません。
原因となる物質に触れた範囲と、実際に症状が出ている範囲が一致しやすいのも、特徴のひとつです。
このほかにも、ニキビに似たさまざまな皮膚トラブルが、かゆみをともなってあらわれることがあります。
見た目だけで見分けるのは難しいため、迷うときは皮膚科で調べてもらうのが、いちばん確実だといえます。
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ニキビをかいてはいけない理由
かゆいと、どうしてもつい手が伸びてしまいますが、ニキビをかくのはできるだけ避けたいところです。
というのも、かくことで、かえってニキビを悪化させたり、跡として残してしまったりするためです。
かくと肌の表面に細かい傷がつき、そこから雑菌が入り込んで、炎症がさらに強まってしまうことがあります。
ニキビがつぶれてしまうと、中の膿や菌が周りに広がり、新たなニキビが増える原因にもなります[1]。
さらに、かいた刺激によって色素沈着が起こり、茶色っぽい跡としていつまでも残ってしまうこともあります。
しかも一度かくとかゆみがぶり返しやすく、かいては悪化する、という悪循環にも陥りがちです。
だからこそ、きれいに治すためにも、かゆくてもかかずに済むような工夫を取り入れることが大切だといえます。
かゆいときの対処法|今すぐできるケア
つらいかゆみをやわらげるために、今すぐできるケアを知っておくと、いざというときに安心です。
基本になるのは、肌への刺激をできるだけ減らし、清潔でうるおいのある状態に保つという考え方です。
ちょっとした工夫を取り入れるだけでも、かかずにやり過ごしやすくなるでしょう。
ここでは、日常のなかで取り入れやすい対処法を整理していきます。
冷やす・触らない・清潔と保湿を意識する
かゆみが強いときは、清潔なタオルやハンカチなどで軽く冷やすと、かゆみがやわらぎやすくなります。
冷やすことで、かゆみの感覚が一時的にやわらぎ、思わずかいてしまうのを防ぎやすくなるためです。
また、汗をかいたらやさしく拭き取り、肌を清潔に保っておくことも、大切なかゆみ対策になります。
洗顔や入浴のあとには、刺激の少ない保湿でうるおいを補ってあげると、乾燥からくるかゆみを防げます。
その際、爪を立てて洗ったりゴシゴシこすったりせず、肌をやさしく扱うことも心がけたいポイントです。
触らずに、清潔とうるおいを保つことが、結局はかゆみをしずめるいちばんの近道になり安心です。
自己判断のステロイドや市販薬に注意
かゆいからといって、自己判断でかゆみ止めの市販薬を使うことには、少し注意が必要です。
とくにステロイドを含む塗り薬は、かゆみの原因によっては、かえって症状を悪化させてしまうことがあるためです。
もし、そのかゆみの原因がマラセチア毛包炎だった場合、ステロイドは原因となるカビをかえって増やしてしまうことがあります[2]。
一時的にかゆみが引いたように見えても、原因に合っていなければ、あとから悪化を招いてしまうこともあるのです。
どの薬が合うのかは、かゆみの原因によって大きく変わってくるため、自己判断はできるだけ避けたいところです。
かゆみが続くときは市販薬に頼りすぎず、皮膚科で原因を調べてもらうことが、改善への近道になるといえます。
部位別|かゆいニキビが気になるとき
かゆいニキビは、できる部位によって、その背景となる要因が少しずつ異なることがあります。
自分の気になっている部位の傾向を知っておくと、どう対処すればよいかの見当をつけやすくなります。
ここでは、顔と体とに大きく分けて、かゆいニキビの傾向を整理しましょう。
自分に当てはまるものがないか、照らし合わせながら読んでみてください。
顔(あご・フェイスライン・おでこ・頬)
顔にできるかゆいニキビは、皮脂や乾燥、そして外からの刺激が背景になりやすい部位です[1]。
とくにおでこや髪の生え際は、前髪が触れたり整髪料が付着したりする刺激で、かゆみが出やすいところです。
あごやフェイスラインは、大人になっても繰り返しやすく、ホルモンや乾燥とも関わるとされています。
頬はもともと乾燥しやすく、バリア機能が下がることで、かゆみにつながることもあります。
顔は目立つぶん、つい気になってかいてしまいがちなので、跡を残さないためにも触れない工夫が大切です。
かゆみが長く続く、何度も繰り返すといったときは、皮膚科で相談してみると安心です。
背中・胸・頭皮(別の病気が多い部位)
背中や胸、頭皮にできるかゆいブツブツは、じつはニキビ以外の病気が隠れていることが多い部位です。
これらは皮脂の分泌が多く、汗もたまりやすいため、原因となるマラセチアが増えやすい場所だからです[2]。
なかなか治らず繰り返す背中や胸のかゆいブツブツは、マラセチア毛包炎であることも少なくありません[2]。
また、頭皮のかゆみやフケは、脂漏性皮膚炎が背景になっているというケースもあります。
これらはニキビの薬では治りにくいため、自己流のケアを続けると、かえって長引いてしまうこともあります。
見た目だけでは見分けが難しいので、治りにくいと感じたときは皮膚科で調べてもらうのが確実です。
皮膚科を受診したほうがよいサイン
かゆいニキビの多くはセルフケアで様子を見られますが、なかには受診したほうがよい場合もあります。
かゆみや赤みがとても強い、広い範囲に広がっていく、何度も繰り返すといったときは、相談を考えたいところです。
セルフケアを続けても改善しない、あるいはニキビの薬を使っても一向に治らないというときも、受診のサインです。
大きさのそろったブツブツが多発する、入浴後などにかゆみが強まる、といったときは、別の病気の可能性もあります。
すでにかき壊してしまった、跡や色素沈着が気になり始めた、というときも、早めに相談しておきたいところです。
自己判断で市販薬を使い続けるより、原因をきちんと確かめてもらうほうが、結果的に改善への近道になります。
気になるかゆみが続くときは、一人で抱え込まず、まず皮膚科に相談していくのが望ましいといえます。
かゆいニキビに関するよくある質問
Q:ニキビがかゆいのはなぜですか?
ニキビのかゆみは、炎症や肌の乾燥、外からの刺激などが背景にあることが多いです。
炎症の強い赤ニキビや黄ニキビ、あるいは治りかけの時期にも、かゆみは出やすくなります。
かゆみが強い・繰り返すといったときは、ニキビに似た別の病気のこともあるため、皮膚科で相談すると安心です。
Q:かゆいニキビはかいてもいいですか?
かいてしまうと肌が傷つき、炎症の悪化や跡、色素沈着につながるため、できるだけ避けたいところです。
かゆいときは、冷やす・触らない・保湿するといった工夫で、うまくやり過ごすのがおすすめです。
どうしてもかゆみが強いときは、我慢して抱え込まず、皮膚科で相談してみましょう。
Q:治りかけのニキビがかゆいのは大丈夫ですか?
治りかけの時期に、肌が回復していく過程で、かゆみを感じることはよくあります。
多くは一時的なものですが、かいてしまうと跡が残ることもあるため、かかないことが大切です。
かゆみが長引く、あるいは悪化していくといったときは、皮膚科で相談すると安心です。
Q:ニキビのかゆみに市販のかゆみ止めを使ってもいいですか?
自己判断でのかゆみ止め、とくにステロイドを含む塗り薬の使用には、注意が必要です。
もし原因がマラセチア毛包炎などだった場合、かえって症状を悪化させてしまうことがあるためです[2]。
かゆみが続くときは市販薬に頼りすぎず、皮膚科で原因を調べてもらうのが安心でしょう。
まとめ
ニキビのかゆみは、炎症や乾燥、外からの刺激などが背景にあることが多いものです。
炎症の強い赤ニキビや黄ニキビ、そして治りかけの時期にも、かゆみは出やすくなります。
その一方で、かゆみが強いブツブツは、マラセチア毛包炎など、ニキビによく似た別の病気であることもあります[2]。
とくに背中や胸、頭皮に繰り返すかゆいブツブツは、ニキビ以外の可能性も考えておきたいところです。
かいてしまうと悪化や跡につながるため、冷やす・触らない・保湿するといった工夫で対処していきましょう。
自己判断でのステロイドはかえって悪化を招くこともあるため、かゆみが続くときは自己判断を避けたいところです。
セルフケアで改善しない・繰り返す・治らないというときは、皮膚科で原因を調べてもらうのが安心です。
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。かゆみが強い・長く続く・繰り返す場合や、セルフケアで改善しない場合は、自己判断で市販薬を使い続けず、皮膚科などの医療機関にご相談ください。症状の現れ方には個人差があります。
※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
